2005-10-21 14:50 | カテゴリ:ミュージカル映画レポ
どこかでオペラ座の怪人レポが流行ってるので(笑)私も流行に乗らせていただいて、2005年のお正月辺りに書いたレポを引っ張り出してみます。
って、ほんとは昨日エリザ見たので、そのレポもアップしなきゃ!!!

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ファントム映画(英語版)、見てきました!!!!(正月から。。)というわけで、感想行きます!

●全体

はっきりいって、最高にお勧めです。数回見てもいいかも。一回では見逃してしまうディーテールもあるかもなので。だって、私みたいに口ぱくで歌いながら目をつぶって歌を堪能する場合、スクリーンは見てないこともあるでしょ?(そんな人いないか。。)なので、何回か見て、全部押さえたほうがいいかも!

とりあえず、舞台版の正確な再現プラス細かい場面の作りこみプラスちょっとしたエピソードの挿入という感じです。舞台のいいシーンは全部うまく取り込んであるし、ストーリーもほとんど変えてません。(注:ストーリーの変更はないけど、解釈の範囲で演技が違ったり、追加のシーンがあったりはするけど。)舞台を見た人は、「映画の値段で舞台が見れる!」という、超お得感があります。ただ、やっぱり、生で歌ってるという点では、舞台のほうに軍配が上がるけどね。(映画は時々口がずれる。。。)

ストーリーはエビータのようにだれたりせず、盛り上がりとおとなしいシーンがうまく交互に入っていて、飽きさせません。キャラの作りこみも舞台より凝っていて、私的には舞台版より納得。歌は、舞台版とほとんど一緒。ほんのちょっと省いてるところもあると思うけど、歌わずにせりふで言ったり(そういうときには、オリジナルのメロディーがバックで流れる)して、あまり違和感がない。私の好きな「だ~れなんだその声は」は省略されてました。残念。。

特に圧巻のシーンは、マスカレードとお墓のシーン。マスカレードは、ちょっと最初は地味かなと思ったんだけど、一番の盛り上がりで、階段のところで舞台と同じ振り付けをするの!!舞台ファンには、超興奮しどころ!!!

お墓のシーンは、あの、ファントムのちっちゃいびっくり火花ではなく、ラウルとファントムの殺陣がまともにあるので、舞台版よりリアルでよい。

あとは、細かいエピソード(ファントムがどうやってオペラ座に来たか、マダム・ジリイとファントムの関係、後日談など)が細かく入っていて、舞台で省かれていた疑問点がうまく解決してます。ちなみにこういう細かいエピソードは、原作(ガストンルルー)か、2冊本の「ファントム」から取られています。2冊本のファンの私としては、この本からちょっとでもエピソードが入っていたのでうれしい♪

なんか、いくつかムーランルージュを髣髴とさせるシーンがあったんだけど、気のせいかな?

一応、私以外の意見も参考までに書いておくと、一緒に行ったミュージカル中立派の友人曰く、もうちょっとドラマチックなものを期待していたとのこと。つまり、舞台舞台しすぎていて、映画らしくなかったって。この人は、一般人(マニアじゃないという意味でw)なので、やっぱりちょっと歌が長いなあと感じたらしい。舞台だと歌ーーーーー♪っていう感じで生を堪能できるんだけど、映画だと、一般人にはちょっと歌は長く感じるみたい。私的には、歌の長さはこのままでOKなんだけどね。というか、歌を省略されたらえらく怒ったと思う。

ということで、全体的には、最高にお勧めです。ミュージカルファンとしてみると、待望の一作の期待に沿う、とてもおいしい映画です。

(キャラクター編、ストーリー編に続く)

●キャラ

クリスはあまりかわいくない。。ちょっと、ヒロイン顔じゃないけど、舞台だったらまあまあの顔かな。歌は超うまい。っていうか、すごいうまい!!!!!

演技は、前半~All I ask of youあたりまでの、世間知らずの無邪気な感じがよく出ていていいと思った。
気持ちが、ラウル→ファントム→ラウル→ファントム→ラウルと移り変わる様子が結構よくわかってよかった。若いから、どちらを選んだらいいかわからない様子が、舞台よりもはっきりと伝わったと思う。

「私、大人の世界のことがよくわからないわ。ラウル、助けて~」っていう感じのAll I ask of youが新鮮。愛し合ってるってわけじゃなくて、ファントム事件で誰にも頼る人がいないところに、ラウルが現れて、頼れる人が出てきたから、愛してるわ、だから頼らせて。っていう感じが、今までになくてなかなか良かった。Say you love meという歌詞も「私を愛してるって言って。私を守ってあげるって言って。頼らせて。お願い。」というニュアンスで。反対にラウルのSay you love meは、「取り合えずパニクらないで。僕がそばについてるから、僕を愛しているって言ってごらん。」という感じ。なんか、本当の愛じゃなくて、ファントム事件でぱにくったクリスが、ちょうどそのとき手近に手を差し伸べてくれたラウルしか頼る人がいなくて、身を任せてみたという感じ。

ラウル:ラウル顔です。歌もいい!それに、かなり私の理想のラウルにぴったり。今前見たラウルはみんなぼんぼんであほっぽかったけど、映画版はそうでもなく、結構がんばってるいいやつでした。

ファントム:マスクは顔半分のやつなので、マスクをつけた顔は、結構かっこいい。と言うか、私好み。バンデラピーとトラボルタを足して2で割った感じ。この人がファントムやるなら、バンデラピーでも結構あってたかも。マスクをはずした顔は、今までのどのファントムよりまし。(美しすぎたズカントム除くw)このくらいの顔だったら、別にそんなにいやにならないとおもうけどなあ。。。原作では、顔の皮膚は半透明で、頭蓋骨が透けて見えるって書いてあるんだけど、映画ではまあまあまともな顔でした。

歌は、えっとねえ、結構むずかしいなあ。第一声~All I ask of youあたりまえは、ちょっと???だったんだけど、そのあとは結構違和感なく見れました。???の理由は、声がちょっとロック調だったから。声が若い!顔もそういえば35歳位かな。舞台版の(少なくとも村さんの)父親像という雰囲気ではなかったと思う。だから、声もちょっと若い感じで、深いというかもっと感情的な声でした。これなら、Uweの声も結構合うかも。というわけで、前半はちょっと違和感があったけど、慣れたらそんなもんでしょう。でも、このファントムの声は好き嫌い別れるかも。

演技は、微妙。私は、いいいと思ったけど、人によっては、ファントムはもっとクリスのことが好きでいたほうがいいと思う人もいると思う。

マダム・ジリー:映画では、舞台よりもキャラクターが拡大されています。かなり重要人物で、ファントムの人生の鍵を握る人物。サーカスで殴られては見世物になっていたファントムが調教師を殺したのを目撃し、ファントムを逃がす手伝いをする重要な役どころです。この辺の詳細の追加は私的には別にOK でした。2冊本の「ファントム」にも、ファントムが見世物小屋で無理やり働かされて、調教師を殺して逃げたって書いてあるし。

メグ・ジリー:なんか、顔がやたらかわいいです。若いころのブリトニー・スピアーズっぽい。前半で歌うところが結構あるので、中心人物と勘違いされそう。私なんて、最初一瞬、メグがクリスかと思ったくらい。だってメグのほうが断然かわいいんだもん。

カルロッタ:なんか、舞台と全然雰囲気が違う。。舞台のイメージは、太ってていやなおばさんという感じなんだけど、もっと若くてやせてる感じ。一緒に見に行った友人曰く、「クリスティーナ・アギレラみたい」だそうで、結構ぴったりかも。イタリア人らしさを振りまき、舞台より相当ずうずうしいです。最初はちょっと目立ちすぎ。。と思ったけど、最後のほうはそれも慣れたよ。

支配人たち:なかなかいい味出してます。8重唱とプリマドンナのシーンではなかなか良かったよ。

その他のキャラ:個人的には、指揮者の人がかわいくてお気に入り。ビュケは特にコメントなし。そうそう、サーカス時代のファントムはちょっとムキムキなので注目。

●ストーリー

追加のシーンは、
1.マダム・ジリーがファントムをサーカスから逃がした話、
2.ラウルがマスカレードのシーンでファントムを追って床下に落ちて鏡の部屋に入ってしまうシーン、
3.カルロッタのかえる声事件のあとで、支配人がその場しのぎにバレエのシーンを躍らせるシーンのパニクり具合、
4.クリスのお父さんのお墓に行く経緯。(クリスは馬車に乗って行こうとするが、ファントムが運転手にすりかわっている。クリスが出発するのを見たラウルが、後を追って馬で出かける)
5.全体的な回想シーン。舞台では、老人ラウルが出てくるのは最初のオークションのシーンだけだけど、映画では、オークションのシーンにマダムジリーも登場するし、老人ラウルのシーンは3,4回戻ってきます。
6.ラスト。ここは、超涙!!舞台では、ファントムがマントを自分にかけて、メグがマントをはがすと、仮面だけがあるという終わり方ですが、映画ではその後に続きが!#クリスのお墓の横に指輪のついたバラが。。これは、ストーリーの別解釈になりますが、私的にはかなり感動しました。

舞台版からの変更点:

一番大きな変更点は、シャンデリアの落ちるタイミング。かえる声のときではなく、The Point of no returnの場面の後でした。これはちょっとびっくり。一幕の終わりあたりでシャンデリアが落ちなかったので、なんか変だなあと思ってたんだけど、まあ、落ちないわけはないので、気長に待ちましょう、と思っていたら、最後近くになって落ちたし。でも、ほとんど舞台からの変更に気がつかないほど、ストーリー的にはスムーズでした。ただ、今まで気が付かなかったのは、当時は電気がないので、シャンデリアは全部ガスかろうそく。ということは、シャンデリアが落ちたら、オペラ座は燃えちゃうわけです。というわけで、火事のシーンが結構新鮮でした。特に、2冊本の「ファントム」では、ファントムがガルニエさんと一緒にオペラ座を建てた事になってるので、「自分が作ったオペラ座を自分で燃やしている~」と思うと更に切なくなりました。
(っていうか、ほんとに舞台版では、1幕で落ちたっけ?大事なシーンなのに、ちょっと記憶が怪しい)
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