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2011年4月14日追記
このオーストリアの片田舎アムシュテッテンで上演されたJCSは、後に世界中のJCSファンがこぞって映像&音声を求める伝説的公演となりました。今ではAmstetten JCSで検索すると多くのYoutube動画が見られます。特にRobの「ピラトの夢」は必見です!
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ジーザス、見てきました!

ウィーンから1時間半も離れたAmstettenと言う町で、夏だけの限定公演でやっているものです。どうせ田舎の町だし、と思って、大して期待もせずに行ったのですが、これがまた最高の出来!3週間で全部で20回弱の公演回数なのに、こんなにすばらしい舞台をつくっちゃって、ほんともったいないよ!!!これだけの舞台だったら、1年くらい公演しても軽く人が集まると思うよ!これがウィーンでちゃんとした公演だったら、絶対5回は見に行くと思う。それくらいよかった!!!

それと、今回の目玉は、Rob Fowlerが出てること!!!彼はジーザスもしたことがあるんだけど、今回はピラト!!彼の完璧振りと私の興奮の模様は、詳しく感想の中でお楽しみください。

実は、私、ジーザスは初見なのです。日本で何度か見逃して、映画で3回ほど見たっきりなのです。こないだの週末に復習のため映画をもう一度見たんだけど、その映画の感想も含めてお届けします。

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キャストによるイメージ図(笑)



●全体の感想

とりあえず、田舎町の公演なのに、もう超最高でした!!文句なし!!!私の興奮具合は、去年RENTブロードウェイ版が来日したときくらい!!!歌、踊り、演出ともに、こんなによく出来た舞台があっていいんだろうか!っていうくらいよかった!!!

あ、あと、ドイツ語だと思ってドイツ語の歌詞を印刷して勉強して行ったのに、見てみたら英語だった!!わーい!英語なら歌詞ほとんど覚えてるもんね!ということで、始終くちぱくできたので、ものすごく楽しめました。

なんか、やっぱり、アンドリュー・ロイド・ウェーバー(ALW)ってすごいわー。って、なんかミュージカル初心者みたいですが。でも、やっぱり傑作はやっぱり傑作だわ。ALWは私的に結構盛り上がらないミュージカル(エビータ、アスペクツ・オブ・ラブw)も作ったけど、やっぱり、ジーザスとキャッツを生んだと思えば、すごいのねえ。。 ALW作品はなんか、聞いてると、どっかで聞いたフレーズだなあっていう音がするんだけど、キャッツとJCSはまるで別の人が作ったかのように生き生きして、新鮮な感じがする。ALWも若かったんだなあ、としみじみ。
それに、Tim Riceが脚本って!!!きゃーー!この二人がまだ一緒に働いてたころって、ホントに黄金期じゃないですか!
それに加えて、ストーリーが歴史物で、恋愛物じゃない点も私の好みにぴったり。

それに、映画も映画で秀逸。ミュージカルの映画化って、舞台に忠実(エビータなど)もしくは舞台に詳細を追加(ファントム)って形が多いんだけど、JCSの映画はそりゃあ冒険的な演出に挑戦するわ、テーマは重いわ、まだALWが若くてチャレンジャーだったころの魂に満ち満ちているねえ。

今まで舞台を見てなかったから、あまり好き嫌いを言えた身分じゃなかったけど、ジーザスって私の好きなミュージカルのリストでぐぐんと順位を上げたよ。

●JCSとキリスト教

実は、映画はもう以前に2回見てたんだけど、どうしても好きになれなくて(と言うか意味がわからなくて)、勝手にJCSは私のタイプじゃないと決め付けてたの。今考えると、その理由は大きく分けて四つになると思う。

まず、あのファッションがどうしても受け付けなくて。。70年代のファッション、メイクは当時の私には、異星人に見えたようで。それに、ダンスも展開も早すぎてついていけない!いったい今何が起きているんだ!何でみんなあんなにハイパーなの?って、全体的に押せ押せムードに乗り遅れちゃってたんだね。今はぜんぜんOKだけどね。やっぱり大人になったなあ(笑)

もう一点は、映画の始まり方(バスからキャストが降りてくるところ)から本体へのつながりが意味不明だったこと。こんなヒッピーっぽい若者ががキリストを演じる?ありえない!もう、バスから降りた時点でストーリーに乗り遅れてたわけです。先週映画を見直してみて、この演出の絶妙さに気づいた私。。って何で今までこんなにおいしいシーンの良さがわかってなかったんだろう。。俳優のまったく別の姿が見れて、ほんとにお得!映画のピラトは、ピラト役のときはまじめっぽいけど、最初のシーンでバスから降りてくるところはサングラスかけてなんかおもしろいし。最後のバスに乗るシーンで、ユダやマリアが丘を振り返るところなんて、最高に美しい!!(最後のシーンでキリストがバスに乗らなかったと思うんだけど、私の見間違いじゃないよね?)

三点目は、展開の早さ。JCSって初心者向きじゃないわけですよ。ストーリーも人間関係も曲のつながりもわかってて見て、初めて楽しめる種類の、一種のカルト・ミュージカルなわけです。キリスト教のお話は世界中で知られてるけど、それを知ってたからといってJCSがわかるわけじゃない。ほとんどのシーンは何の説明もなく歌が始まり、気が付いたらみんな踊り狂ってる。そりゃ、なんか乗り遅れた気がするのもの当然です。
たとえば、「ピラトの夢♪」では、この急に登場した歌ってる人がいったい誰か、まったく説明がない。なんかみんなと違う服着て、悩んでるみたいだけど、何で?って。かなり後のほうになってやっと紹介があるわけですが、そのときの様子と夢のシーンの様子はずいぶん違うし、複数回見ないとストーリーのつながりがわからないわけ。けど、この夢のシーンがピラトが判決を下したときのすべての行動を左右しているわけで、この夢のシーンを理解することが、キリストが死ななければならなかった理由を理解することにまでつながってしまう重要なシーンになるわけです。見れば見るだけストーリーの深さがわかる、この映画がこんなに長いこと支持されてきたわけがやっとわかりました。

そして、一番重要な第四点目は、小中高とミッション系の学校だった私は、キリスト=人間解釈に納得が行かなかったのね。カヤパやピラトやヘロデはひとくくりで悪者扱いする癖がついてたので、誰が誰かなんてあまり気にしてなかったし、マグダラのマリアがジーザスを愛していた(ジーザスもまたマリアを愛していたかも)っていうのが、全く聖書に書いてないことなので、「間違い!冒涜!」と思ってた。それに、ユダが言ってることは理解できても、死を受け入れたはずのジーザスがなぜユダにあんなに怒鳴ったり、神に恨み言を言ったりするのかが理解できなかった。

でも、先週もう一度映画を見てみて、今までわからなかった部分が相当クリアになって、いきなりJCSは私の中で意味不明作品から傑作に格上げになったわけ。多分、私がキリスト教を宗教としてではなく歴史として見られるようになったということと、昔見たときより私が大人になって、ユダのジーザスへの気持ち、ジーザスのユダへの気持ち、マリアとジーザスの関係がもっと理解できるようになったからかな。

今となっては宗教になってしまったキリスト教だけど、聖書に書いてあるようにとんとん拍子に物事が運ぶなんてまずありえないし、現実的に考えたら、JCSのようにジーザスが運命と神と群集に翻弄された結果、政治の犠牲者になってしまったというほうが説得力はあるよね。

この作品がすごいのは、ジーザスを普通の人間扱いでもなければ、完璧な救世主でもない、その間の扱いをしていること。この人間と救世主のバランスがうまく保たれているから、ストーリーにリアリティが生まれ、こんなにセンセーショナルな内容にもかかわらず、長く支持されてるんだと思う。

このストーリーの解釈によると、彼はほんとは神から仕事を任された(たぶん本当の)神の子で、彼の発する言葉は純粋に人々を救うために発せられた。そういう意味で彼は救世主であった。けれど、ローマに支配されたユダヤ人と言う政治的な要素が絡み、ジーザスは自分の意思とは関係なく時代に巻き込まれ、自分の発言は政治的に解釈されてしまう。救世主は人々を救うことは出来ても、自分は救うことは出来ない。それにジーザスは、最初っから自分が3年したら死ぬって覚悟していたにもかかわらず、最後で怖気づいてしまうし(ゲッセマネ)、彼はマリアやユダを人間として愛していたんだと思う。

この、人間と救世主の間のバランスがものすごく絶妙で、何度見ても考えされられてしまうよ。キリストは聖書にあるような、万能の神の子ではなくて、人間として生きて苦しんで、最後には人間によって殺された歴史上の人物だった、と言う解釈は、斬新ではあるけど、説得力は十分ある。

そういうヘヴィーなテーマをセンセーショナルに扱い、それをこれだけの音楽とパワーで包んで世の中に出したALWとTim Riceは勇気もあるし、アイデアもオリジナルだし、やっぱりすごいと思う。

●会場と舞台

劇場もない田舎町なので、体育館(アイスホッケー場)を劇場に作り変えてました。なんか、会場に入るなり音響とかが結構不安だったんだけど、始まってみたらほとんど問題もなく、普通の劇場と同じくらい楽しめました。
会場は近代的な劇場のつくり(オーストリアによくある、オペラ座の形じゃなくて、日本にあるような箱型の劇場)で、ウィーンMQのホールくらいのサイズかな。

座席は35ユーロの後ろから二番目に安いチケット(下手後方を買ったんだけど、会場にちゃんと段差がついてるので問題なく見えました。

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演出模型

舞台設定はものすごく凝っていて、演出マニアの私は大喜び。まず、舞台の幕の代わりに紗幕が吊ってあります。これは、芝居が始まるとスクリーン代わりにもなるので、使い方が秀逸。舞台自体は横長で(これもオペラ座型の劇場のように奥が深くないから、日本の舞台に結構似てる)、手前の舞台の高さの部分と、奥の2階部分に分かれています。舞台の高さから2階部分に上がるには、上手中央と下手中央にある、二つの大きな可動式の階段(人間の身長の1.5倍ほど)かはしごを使います。2階部分からは、演壇のようにせり出している部分が2つあり、下手側の演壇は上に門のようなものがついています。この下手側の飾りつき演壇は、カヤパが主に使用し、シンプルなほうの上手側演壇をキリストが使用します。

下手一番端には、はしごで3つめのせり出し部分に上れるようになっています。この下手端のせり出しは、他の部分と隔離されているので、群集から切り離されたイメージを出したいときに使われます。

上手端に、荒野が再現してあって、そこだけ岩肌のような傾斜になっています。(岩肌は、近づいてみると岩の色をしたじゅうたんだった!)やっぱり、JCSには荒野は必須でしょう。「町」と「荒野」を舞台上で二つに分けたのは見ててわかりやすい!

舞台一番奥には、もう一枚スクリーンがあり、これも相当巧みに演出に使われます。

この他に、可動式のミニ舞台が3つ登場します。これは、横から見たら、三角定規(二等辺三角形じゃないほう)の一番短い辺を下にして立てた直角三角錐で、そこに車輪がついていて移動できるようになっています。直角の辺は白い板になっていて、この部分に映像を映してスクリーン代わりに使うこともあります。これをぐるっと180度回転させて、斜辺のほうからこのミニ舞台を見ると、はしごを3段上がったところに一人が立てるくらいのお立ち台があり、これは寺院のシーンなどで使われます。

オケは上手の砂漠部分の更に上手にあります。

ふう。舞台の説明だけでこんなに細かくなってしまった。。でも、ホントに複雑な舞台設定だったので、書いとかないと忘れちゃうんだもんー。

ALWものは、ディズニー系列と違って演出は結構自由らしいので、ホントにいろいろ工夫してあってよかった!!

●キャスト

Jesus Christ Superstar 2005/8/10 (Wed) @ Amstetten Eishalle

Jesus von Nazareth| Steven Seale
Maria Magdalena| Kudra Owens
Judas Ischariot| Drew Sarich
Pontius Pilatus| Rob Fowler
Herodes / Matthias| Pehton Quirante
Kaiphas| Tom Tucker
Annas| Eric Minsk

・ジーザス

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アメリカ人の役者ですが、最近ドイツ語圏で活躍している人のようです。スターライト、キャッツ、キャバレー、ヘアーなどに出演。パンフによれば、なんと、今年末までトートするって!?はあ???じゃあ、トートはMateとマユゲ閣下とジーザスのトリプルキャスト?それとも、誰かと交代するの?いったいどうなるんだ?

このジーザスは、(言うまでもないですが)歌うまいっす!いや、ジーザスってこう、ばしばし押して歌うタイプなんだと思ってたんだけど、彼はそんなにアグレッシブではなくて、どちらかと言うとソフトで受身な感じが、私的には受け付けやすかったかな。
背があまり大きくないんだけど、存在感がある!それに、ジーザスの白い衣装がよく似合う!
いい人面(ロジャー顔)してるので、言ってることも説得力あるし、運命(神、群集)に翻弄される様子が痛々しかった。。
ジーザスってうまく演じないとストーリーにまったく説得力がなくなってしまうので難しいと思うんだけど、彼なら私は納得できたよ。

ただ、アグレッシブさが足りない分、ゲッセマネとか、マジで絶唱パートがある歌は、ちょっと物足りなかったかな。やさしい人だから、あまり他人(神)を責めたり出来ないんだね。
でも、歌もうまいし、演技もいいし、立ち姿もさまになってるし、大満足です!特に、細かいところの演技まで凝っていたのでかなり気に入りました。

そうそう、逮捕された後、上半身裸にされるんだけど、結構胸の筋肉分厚くてびっくり。ジーザスってひょろのイメージがあったんだけど、結構ムキムキでした。でも、その後引き回されたり血だらけになるので、ムキムキさを感じさせないひょろムキ加減が演技のうまさだと思いました。(っていうか、鞭打ちのシーンはRobしか見えてなかったって言うのもあるけど(爆))

・ユダ

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この人もアメリカ人じゃん!!道理で、英語バージョンだったわけだわ。でもこの人も最近ずっとドイツ語圏で活躍中。なんと、1999年のベルリンのノートルダムの鐘(ディズニー舞台化バージョン)でカジモド役!って、私それ見てるって!!1999年、ヨーロッパの旅行中にベルリンで見たよ!それも、カジモドうまいーー!って思ってたんだってば!(それにしても、ディズニー版のノートルダムの鐘の舞台版は、その後どうなったんだろう。。。誰も再演しないよね。。)

彼も素敵だった!映画のユダとは、声の質が結構違って、ルキーニ声かな。顔はかっこいいって言う感じじゃないけど、ユダは顔じゃないのでこれもOK。映画と比べると、ちょっとクレイジー具合が足りない感じがしたけど、今日の彼くらいの感じがちょうどいいんじゃないかと。

ただ、彼のせいじゃないけど、声にやたらエコーがかかっていて、ちょっと聞きづらかった。歌うまいんだからエコーかけなくていいのにー。なので、エコーのせいで彼の実力はあまり測りきれませんでした。。

最初のMy Mind is clear now♪の歌で、私の席(下手後ろから3番目)の近くの客席から出没したので、ラッキー♪思わずルキーニのキッチュ♪と重なったよ。

歌も演技も自然ですごいよかった!!!Bloody Money♪やユダの死♪では、血気迫る勢いでした。それと、ゲッセマネでユダがキリストにキスしに来たとき、思わず涙が!だって、最後の晩餐♪であんなにひどくけんかして、(この舞台では最後の晩餐は、キリストが裏切りに怒ってるんじゃなくて、仲のいい友達の間の喧嘩別れと言う解釈と私は理解しました)その上、実は裏切ってて、ユダは本気でジーザスに謝る気持ちがあったんじゃないかと思うのです。ジーザスも、自分の運命とその中でのユダの役割を知っていて、さっき喧嘩してしまったことを悔いて、つらい思いをさせてごめんねって言いたかったはずなのです。ユダのキスは裏切りのキスではなく、謝罪のキスと言う気がものすごくしたのは、考えすぎではないと思います。

ユダの死♪は、オリジナルとだいぶ変えて歌ってたんだけど、感情のこもり方がすごくて、もう最高に震えました。死に方はかなり意表をついていたけど、私的にはそれでもいいんじゃないかと。(口にピストルを入れてピストル自殺。聖書では、首を吊ると書いてあるので、それ以外の死に方はデフォルトじゃないわけ)

でもね!!やっぱり、スーパースター♪は最高でした。超最高でした!!!!
っていうか、後でシーンごとの説明でも言うけど、ピラトのシーンの後なので、私的にはスーパースター♪のことなんてすっかり忘れてたわけですよ。(ピラトのことがなければ、多分一番注目なんだけど)なのに、今までのぼろぼろの服から、赤いイケメン風のジャケットに着替えて、ぱりっと登場したユダは、もう、目立って目立って!!それに、赤い羽根をつけてるし(笑)!!

やっぱり、ユダはおいしい役だね!!今なら、Serkanにぜひぜひやって、思う存分好きに歌ってほしいね!!


・ピラト

Rob!マユゲ閣下!!もう、これは恋というしかないでしょう。この心のときめきは!もう、かっこよすぎで失神しそうでした。もう、こんなに頭の中が真っ白になるほど恋したことは今までないかも!いやあ、今までいろんな人を好きになってきましたが、こんなにも燃え上がるような気持ちは初めて!もう、ピラトが舞台にいるときは、どんなに重要なシーンでも、ピラトしか見えてないし!(普段はいくらファンの俳優がいても、ストーリー重視なのに。)

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見た目も最高にかっこいいだけではなく、もう、歌がうますぎる!まじでやばいって!!!Robはジーザスもやったことあるので、余裕でピラトができるわけですよ。どう考えてもピラトにしておくには惜しいくらい歌がうまい!!彼の登場シーンは3つしかないので、(ピラトの夢、ピラトとキリスト、キリストの裁判)もったいなすぎる!!絶対彼はジーザスで出演すべきだ!!と、心の中で激しくデモ隊がシュプレヒコールを挙げていたわけですが、昔からの JCSファンの友達に聞くと、「ピラトはジーザスより難しい役だよ。シーンは少ないのに、すべてを説明しないといけないからね」と悟ったような答えが返ってきました。それで一気に納得!そうか、実力者Robをジーザスではなくピラトに据えることで、ストーリーに深みが生まれ、説得力が増すというわけですね!ピラトはそういう意味で出番は少ないけどストーリーの要なのね!

それに、トートを見てても、この人深い演技するなあーと思ってたんだけど、ほんとに演技が難しいピラトをここまで難しさを感じさせず演じきるのは、やっぱり彼だからできたことなのね!出番が少ないのに、インパクトがすごくて、ファンじゃなくても心に残ったと思う。歌も絶叫から深く感情を込めたところまで、完璧にコントロールされていて、低い声は腹の底から響くように、高い声も深い声で、もう、私の期待を軽く上回ってくれました。全キャストの中だけではなく、私のミュージカル観劇人生でも、これほど熱く、それでいてすべて計算し尽くされた歌と演技はほとんどみたことがない!

ピラトのシーンは前にも言ったように三つあるので、それぞれ、分析してみます。

「ピラトの夢」

短い!私は個人的に、JCSで一番美しい歌は、I don't know how to love himでもゲッセマネでもなく、この曲だと思ってるんだけど、短くてもったいなすぎる!それも、この曲をRobは、もう、完璧に超美しく歌い上げるわけです。ありとあらゆるテクニック!もう、どっちにしても彼のレベルはこの曲を軽く超えてるわけで、余裕なんですけど、それでもものすごい感情を込めて歌い上げる!低いところも高いところも、まったく危なげなく、気持ちがびんびん伝わってくる!特に最後の、Then I saw thausands of millions crying for this man♪のところは位置オクターブ上げて、絶妙のアレンジ!そして、and then I heard them mentioning my name♪震えるように、最後のand leaving me the blame♪では、the blameの前で間を取って、たっぷりと。
もう、どこをとっても、文句のつけようのない美しさ!

短かったもうひとつの理由は、私が、もう、彼が舞台上に登場しただけで、失神しかけてたので、実は前半は興奮しすぎてあまり覚えてないの。。っていうか、興奮しすぎた理由は、Robが上半身裸だったからなんだけどね!!!!!!!腕がすごいっていうのはもう知ってたけど、胸もすごい筋肉だ!!!!!!ああ。こんなに完璧な人間がこの世にいていいものだろうか。。ただ、席が遠かったのと、歌にも酔いしれていたので、詳細を確認することができなくて残念。。オペラグラスを持っていくのを忘れて、ほんとにあほだ!!!!!おそらく、Robの上半身を確認できる、一生に一度のチャンスだったのに!!!!もうちょっと歌が長くて、オペラグラスを持っていってたら、Robのすべてを堪能できたのにと思うと、悔やまれて悔やまれて。。

上記のようなことを、ほんのちょっとしかない曲の間に考えてたので、もう、この曲が終わったあともしばらく頭は混乱しまくって、次のシーン(Temple)もぜんぜん集中して見れなかったよ。。。Robの上半身が頭に焼き付いてはなれないわ。。

「ピラトとキリスト」

これは、逮捕されたキリストが最初に連れてこられるところなんだけど、このシーンのピラトは堂々とした王者の風格。ピラトの夢のときのようなおびえた様子はまったくないので同一人物かわからないくらい。(このシーンでは、ローマ人のよろいを着てるので、もう上半身裸じゃない!!)夢のシーンではおびえた暗いピラトだったのが、突然このシーンでローマ総督として現れるので、その間のギャップは演技で埋める必要がある。やっぱりピラトは難しい!それに、まったく手を抜かない歌と演技がやっぱりすごい。you look so small, not a king at allでは、ものすごい迫力!その後の高笑いが悪者っぽくて最高!

こんなに実力を見せ付けられたら、惚れた甲斐があるってものよ。

「キリストの裁判」

もう、ここはピラト独壇場です!!!私はもう、ピラトしか見えてない!!!あまりにもファン視点なので、客観的に言ってどうかわからないけど、ジーザスを食ってた可能性すらあります。でも、このシーンはジーザスはほとんど発言しないし、やっぱり、ピラト独壇場のシーンとしてみても、いいのではないでしょうか。

なんかね!Robがイギリス人て、すっかり忘れてたんだけど、実は私、イギリス英語に弱いんです。。イギリス英語を聞いたらとろけてしまうくらいセクシー!!前エリザの楽屋でRobにあったときは、彼がイギリス人って知らなかったからドイツ語で話したんだけど、もし彼のイギリス英語を聞けたら、もう私は最高にやられてしまうに違いない!と長らく思ってたわけですよ。ジーザス見てる間も、彼の胸とか腕とか歌とかに気を取られて、彼の英語をあまりちゃんと聞いてなかったんだけど(歌ってると結構アクセントとかって薄くなるし)、裁判のシーンで「サーティーナイン!!」って鞭打ちの数を数えるときはせりふだし、急に彼のイギリス英語がストレートに私の頭に入ってきた!もう、やばすぎ、Rob!!その姿で、その顔でイギリス英語を話すなんてなんて罪な人なの!もう、30から39までは、場面全体のものすごい緊張感とあいまって、もう、興奮は絶好調!

このシーンは、鞭打たれるキリスト、コントロールが利かないほど煽る群集、1から39まで数え上げるピラト、数を重ねるごとに盛り上がるオーケストラが相乗効果をあげる、すばらしいシーンなんですが、私はもう、群集もキリストもどうでもよくて、ピラトしか目に入らない!!!ピラトしか聞こえない!!でも、数を数えながら、つらいんだよね、ピラトも。11から居たたまれなくてジーザスが見えない上手のほうに移動するピラト。数を数えてるだけでここまで興奮するなんて!ALWはすごい!と思いながらも、Robのセクシーカウントにもう、完全にノックアウトされてしまったのでした。。。

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Robピラト&Stevenジーザス

「カテコ」

ピラトはシリアスな役なので、お茶目ではじけたRobは見れないだろうなと思ってたら、カテコでもう一度スーパースター♪をユダが歌ってくれた!それも、全キャストがバックでスーパースター音頭を踊るし!なんか盆踊りみたいで楽しいぞ。みんな、素に戻って楽しそうに踊るので、もう、Robはかっこかわいすぎる!スタンディングオベーションしながら、もうハンカチ噛んだり、もう私も興奮最高潮に!!だって!盆踊りの振り付けがかわいいんだもん!!!!Robが笑顔なんだもん!時々振りつけ間違うんだもん!!多分ここは、カテコながらユダの見せ場のシーンのはずなんだけど、一度もユダを見てなかった。。多分交代交代で脇役キャラ(カヤパとか)がパートごとにソロを歌ってたと思うけど、悪いけどぜんぜん見てなかった。。もう、盆踊りしてるかわいいRob一筋!!!またたきもできないほどってこういう事をいうのね!だって、スーパースター踊りをしてるRobなんてもう一生見れないかもしれないんだよ!!ああ。ありえない、、かっこかわいすぎる。。。。

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Robカテコ踊り

もう、Rob最高!!!!こんなに完璧でかっこよくて歌もうまくて演技もうまい人がほかにいるだろうか!!!
それに、客観的に見てもRobはダントツうまかったので、Robファンであることを誇りに思えるほどだったよ。ほんと、ミュージカルファンでよかった。Robファンでよかった。。。

・マグダラのマリア

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アフリカ系の人で、歌が超うまかった!ジョアンヌの顔にミミの声。第一声を聞いたときから、お、これはいけるぞ!と思ったよ。ミュージカル女優って言うより、R&Bの歌手って感じかな。Everything's all right♪と I don't know how to love him♪が超楽しみー。

と思ってたら、彼女、歌はとてつもなくうまいんだけど、オリジナルの音程からかなりアレンジして歌うので、もう原曲がなんだかよくわからないほど。ミュージカルかR&Bかわからないような歌い方なので、できるだけ原曲に近く聞きたかった私にとっては、ちょっと斬新過ぎました。。なんか、ほんと、アレンジしすぎて原曲の美しさを損なってしまったような気が。。。

あと、歌は超うまいんだけど、ジーザスを愛してるーって言う感じがあまり伝わってこなかったのでちょっと肩透かし。映画では、マリアはもっと生まれて初めて人を愛することを知って、悩んでいるというところが前面に出ていたので、Poor Jerusalem♪のシーンで一瞬アップになるところで、ジーザスはマリアだけが力や栄光が何かを知っているといいたいんだなあと読み取れるんだけど、今回の舞台では、マリアがジーザスのことをどう思ってるのかいまいちよくわからない演技だったので、解釈があまり深まらなくて残念。

・ヘロデ

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超かわいい!!!ねずみ君(誰だよ。。)みたい!!!映画の、デブのおっちゃんのイメージがあったんだけど、ちっちゃいアジア系のねずみ君でも違和感ない!!!!目がくりくりっとしてかわいい!ユダも映画とぜんぜんイメージが違うけどぴったりはまるし、ぜんぜん違うイメージの役者を使っても、まったく違和感がないのはほんとにすごいよね!
歌もまったく問題ないし、超楽しいシーンなので、このシーンもこんなにすぐ終わってしまうのはもったいないよねー。それに、こんなに素敵なヘロデ、ソロは一曲しかないなんて!!!すごい贅沢だよ!!!

ちなみに、このヘロデ役の人は、ベトナム人で、レントのエンジェルの経験あり。そりゃ、こんなに歌うまくてかわいかったら、やっぱりエンジェルでしょう。

・カヤパ

こわー。いや、怖くていいんだけど、やっぱり怖いわー。でも素顔を見たら結構ラテン系でかっこよかったり♪(いや、どちらかというとジャンレノ似かな。)

低音が魅力のカヤパなんだけど、ちょっとこのカヤパは低音乱れ気味。でも、怖かったからノルマは達成かな。

カヤパよりアナス(と読むのか?Annas,カヤパの部下)のほうが絶対目立ってたけど。

この俳優さんは、ジーザスをほかでも何度かやってるけどカヤパ専門らしい。っていうか、普通のミュージカルでここまで声が低い役ってあまりないよね。

・アナス(Annas)

舞台見てる間中、ずっと女性だと思ってた。。背がちっちゃいし、体格もむちっとしてるし、何より、声が高い!元々そういう役なんだけど、シシィみたいに黒い扇子を小道具にしてるし、絶対女だと思ってた。。

カヤパより目立ってたし、歌うパートも多いし、ちっちゃくてこそこそしてるくせに、性格悪いし、大味の悪者のカヤパより、小物で姑息なアナスのほうがやだなあ。

・シモン、ペトロ

映画と同じく、シモンはちっちゃくて小回りが利き、ペトロはでかくてのペーっとしてるので、見てて誰が誰かわかりやすかったよ。
でも、それ以外あまり印象に残ってないっす、ごめん。。
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