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2005-05-08 00:40 | カテゴリ:バルカン半島
さて、そうこうしているうちに最後の目的地、ベルグラードへやってまいりました。

セルビア・モンテネグロのうち、ベルグラードのあるあたりは、セルビア人が集まった地域なので(モンテネグロはモンテネグロ人、コソボはアルバニア人が多数)、宗教は正教会、文字はキリル文字です。キリル文字って、ロシア語とかに出てくる文字で、アルファベットとはちょっと違うので読むのが大変です。

ベルグラードは、典型的な旧共産主義国の遺物です。日本やヨーロッパから比べると、20年ほど昔にタイムトリップした気分です。

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典型的なベルグラードの建物。がっしりしていますが、ぼろぼろになっても修復なんてされません。150万人規模の大きな町なのですが、町全体が灰色で、すすけた雰囲気です。それでも、サラエボで見慣れた弾痕がないのが救いですが。。

1999年のコソボ動乱のときのNATOによるベルグラード襲撃で、町の建物のいくつかは爆撃された後がありますが、サラエボから来た人にとっては全然たいしたことありません。(強くなったなあ。。精神的に。)

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その中でも特に物議をかもし出したのが、NATOによって誤爆?された中国大使館。NATO側は誤爆と主張していますが、当時の政治的状況と、大使館の立地条件(周りは原っぱで、無理やり狙わないと当たらないような場所にある)から、意図的な爆撃だったのではないかと言われています。

ベルグラードの旧共産主義的暗ーいムードに、どよーんとなりましたが、国際社会の注目を浴び、復興資金をたくさん援助してもらえるサラエボの比べて、自業自得の戦争でぼろぼろに経済難に陥ったベルグラードは、復興資金面で相当不利なのでは、と言う印象を受けましたが、他の旧共産主義の国のように、ここも適切な投資さえあれば10年後にはEUに加入も夢ではない気がします。(EUってそんなにいいものなの?っていうお話はまた別ですが。。)

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今回の旅行を通じて、後進国(発展途上国とはまた違う意味で)の抱える問題を肌で感じました。戦争の爪跡、復興への道のり、国際機関の役割の重要性などについて、実際自分の目で見ることで、他人事ではない気がしてきました。

私には、クロアチア人、ボスニア人、セルビア人の友達もいます。また、復興のお手伝いをしているOSCEで働いている友達もいます。それぞれが、それぞれの立場から、歴史を体験し、過ちを修正しようとしている姿に感動し、それと同時に、バルカン半島の業の深さを実感しました。
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