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2005-05-08 00:35 | カテゴリ:バルカン半島
さて、ここでちょっと回り道して、ボスニア・ヘルツェゴビナ(BiH)の歴史的説明ご紹介。

BiHには、第一回にも書いたように、セルビア人、クロアチア人、ボスニア人が住んでいます。しかし、この三つの民族、どう違うの?と聞かれると、はっきり言って、違いはありません。見た目は見分けがつかないし、話している言葉もほとんど同じです。(書き言葉では、セルビア人はキリル文字、他はアルファベットを使いますが)唯一の違いは宗教です。セルビア人は正教会、クロアチア人はカトリック、ボスニア人はイスラム教を信仰しているのです。

1990ごろまでは、この3民族は仲良く共存して暮らしていました。ところが、急にセルビア人の民族浄化運動が始まり、ボスニア人が多い首都サラエボは、セルビア人に激しく攻撃されます。

1995年にデイトン協定が結ばれ、BiHは二つの地域国に分けられ、戦争はいったん決着がつけられます。。ひとつは、「レパブリカ・セルブスカ(RS)]と呼ばれる地域で、主な住民はセルビア人(正教会)です。もうひとつは「連邦」(Federation)と呼ばれる地域で、クロアチア人(カトリック)とボスニア人(イスラム教)が共存して暮らしています。この二つのグループの割合は、全人口の約半分ずつを占めています。

デイトン協定制定後、国連、OSCEなどの国際機関がサラエボ入りし、今ではBiHは国際機関の手を借りて少しずつ正常化の動きに入りつつあります。それでも、平和が樹立されてから10年経っ他にもかかわらず、町は、戦争が昨日まで続いていたような荒れようです。アフガニスタンからアルカイダのメンバーが入国し、テロリスト養成キャンプがあると言ううわさもあります。この国がひとり立ちし、国際機関の手を離れるまでには、まだまだしばらく時間がかかりそうです。

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