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2007-12-22 03:08 | カテゴリ:オペラ
さてーー!!!!満を持してワルキューレレポだーーーーーーーーー!!!!私の中での好きなオペラランキングをひっくり返す天変地異だよーーーー!!!!!!5時間耐えたツワモノだけが語れるワーグナー!!!!!!!ワーグナー万歳!!!!!!!指輪万歳!!!!!!!!!!!!

20. Dezember 2007

DIE WALKÜRE
(6. Aufführung in dieser Inszenierung)

Dirigent: Franz Welser-Möst
Inszenierung: Sven Eric-Bechtolf
Bühne: Rolf Glittenberg
Kostüme: Marianne Glittenberg
Video: fettFilm

Siegmund: Johan Botha
Hunding: Ain Anger
Wotan: Juha Uusitalo
Sieglinde: Nina Stemme
Brünnhilde: Eva Johansson
Fricka: Michaela Schuster
Helmwige: Amanda Mace
Gerhilde: Caroline Wenborne^
Ortlinde: Alexandra Reinprecht
Waltraute: Aura Twarowska
Siegrune: Sophie Marilley
Grimgerde: Daniela Denschlag
Schwertleite: Zoryana Kushpler
Roßweiße: Cornelia Salje

というわけで、とりあえず急いでアップしたつぶやき日記から引用します。

===
ワーグナーすごすぎるーーー!!ワーグナーーー!!!!!!うおーーーー!!!!!もう、号泣。5時間終わったら膝の上ティッシュだらけ。それも178ユーロの席(フランツヨーゼフ席)がただで!!!!!!こんな体験をさせていただいた見知らぬ方、本当にありがとうございます!!!!!!!

ほんと、やばいわ。ワーグナー信者になりそうだ。ほんとうにすごかった。。。。すばらしかった。。。芸術ってあるんだわ。。。それも、物語が深い深い!あらすじとぜんぜんちゃうやん!!!!主人公はヴォータンやん!!!!ブリュンヒルトかっこいいけど、ヴォータンがかわいそすぎる!!!!!!!!!!
===

さて、どこから始めたらいいのやら。。とりあえず、ものすごい衝撃でした。もう、ワーグナーがすごいのか、オペラ座がすごいのか、歌手がすごいのか、指揮者がすごいのか、全然分からないくらい、すべてがすごかった。。。。あらすじ読んで全然予期してなかったんですが、もう三幕は号泣した。こんなにオペラで泣いた事はないと思うし、普通にレミズ見るくらい泣いた。。。。ラ・ボエームより泣いたよ。。。。

本当に、何もかもが筆舌に尽くしがたくすばらしい公演だったんだけど、やっぱりあえて言うとワーグナーのストーリーに一番感動したかな。この物語の深さ、業の深さが半端じゃない。とにかく深い深い。もう哲学に近いよ、と思ってるうちに、ワーグナー信者になりそうな自分がいてやばいやばい。これ以上ハマるもの増やしたら大変なんだってば。。

●客席編

それでは、話を最初に戻して、何で私がこのすばらしい公演を見ることが出来たかというお話から。。いや、元はといえばマイミクさん(けいさん)の元旅仲間(自転車を売ってあげた人)の上司という、まったく見知らぬ方がこのワルキューレと翌日のボリスの公演のチケットを日本から購入してました。ところが、仕事の都合でウィーンに来られなくなったために、部下の自転車を売るのに一肌脱いだ私のところに舞い込んできたわけです。

正直、この時期めちゃめちゃ予定が立て込んでるので、チケットを2枚もいただいても見に行けるか自信が無かったんですが、チケットの内容見て目の色変わったって!!!まず、チケット一枚ずつ!!!!!日本からわざわざ来て、チケット一枚で見る人って,よっぽどのオペラファンだよ!!!そんな詳しい人が厳選して選んだ公演なんだから、絶対すごいに違いない!!!!!それも、席が半端なくいい!!!!!!!!!もう、いつも2.5ユーロ立ち見の私には絶対手が出ない最高級の席!!!!!!!!

そして何より、公演がワルキューレ!!!!!!ワーグナーのリング!!!!うおーーー!!!!!ニーベルンゲンファンの私にやっとチャンスがめぐってきたーーー!!!!!!!自転車売った恩がこんなところで返してもらえるとはーーーー!!!めぐり合わせ様万歳!!!!!

いや、ニーベルンゲンについては存分にマニアックな下調べして、ドイツ語圏の人よりよっぽど詳しいし、ずーっとオペラも見に行きたかったんですが、ワーグナーのリング4部作はやっぱり敷居が高くて。。。なにせ、1公演5時間ですよ。。。立ち見で5時間はきついものが。。。。って言うか、ワーグナーなんでそんなに長いのを4つも作るのさーーー!!!!!なので、まず、ワーグナーを座って見れるって事だけでも、すごいことなのだ!!!!いすがあるなんて、なんて贅沢な。。。。

で、当日なおなおさんたちとカフェ・モーツァルトでお茶したあとオペラ座にチケット受け取りに。受け取ってみて手が震えたって。。。いや、忙しくてちゃんと見てなかったんですが、チケットには。。「Mittelloge 178ユーロ」の文字が。。。。。。うおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!178ユーロ!!!!!!!!!!!!!私の普段の立ち見の71倍の値段!!!!!!!!!!!!それも、これ、私はただで譲っていただいてしまってるし。。。もう、見知らぬオペラファンのご紳士(もうこの時点で私のイメージはカイザーひげにシルクハットのジェントルマン)のご好意に感謝感激。。。。少なくとも、長い立ち見生活に耐えてきた私の手元に来て、チケットも幸せだといいけど。。私は幸せです。。。

そして、席に案内されてみた。正直Mittellogeってどこかよく分からなかったんですが、行ってみたら驚愕の事実が!!!!!!!!!!!!なんと、ここ、インペリアルの席じゃないですかーーーー!!!!!!!!!!!!場所で言うと下の立ち見の頭上で、オペラ座では一番いい席。ハプスブルグ家時代にはフランツヨーゼフやエリザベートが座ってた席っすよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!もう、自分がUnderdressedじゃないか、急に気になって気になって。。。普段は普通に仕事終わってスーツでオペラ座に来るので、立ち見の観光客よりはちゃんとしたカッコしてるんですが、インペリアルボックスじゃあ、比べるものが違うし。。。まず、周りの人はみんな60歳以上の老夫婦。178ユーロのチケット2枚ポーンと買えるような年金生活なのか、一年に一回の楽しみなのか、皆さん真剣におしゃれしてます。どう考えても私が一番若いって言う時点で目立ちまくりだ。。。

席はMittellogeの最後列4列目なんですが、他のLogeと違って段差があるのでオケから舞台まで難なく見れます。さすがだ。。さすがすぎる。。。いつも来てるオペラ座とは思えないよ。。。。横目で立ち見の時に駆け上がる階段を懐かしげにチラ見する私。。。インペリアルボックスに上がるには、(行ったことある人は見たことあると思うけど)あの、超豪華階段!!!!!!!!!!!もう、登る階段からして格が違います。はあ。。。。もうため息しか出ない。。。

●あらすじ

さて、席について熱弁を振るってしまいましたが、ここからは作品について。ネットで色々とあらすじ調べてたんですが、正直言って、見てたら全然あらすじと違った。。っていうか、あらすじの100倍くらい深かった。。。

とりあえず、見に行く前にまとめていたあらすじはこんな感じ。

(ラインの黄金からの続き)
ヴォータン(なんかの神)とフリッカ(その妻で婚礼の神)の娘達はワルキューレ(戦乙女)と呼ばれ、戦いで死んだ天使を空飛ぶ馬かなにかで天井に運ぶ役割がある。ブリュンヒルト(なんかワーグナー的にはちょっと名前が違うけどさ)はその中の一人でヴォータンの愛娘。

一幕
ジークリンデはフンディングの妻だが、一夜の宿を求めてやってきたジークムントが自分の双子の兄であることを知らずに関係を持ち、2人は愛し合う。一方、フンディングにとってはジークムントは敵。一夜の宿は貸してやるが、朝になったら戦いを挑むことに。フンディングを睡眠薬で眠らせたジークリンデは、ジークムントに木に突き刺さった伝説の剣について語る。ジークムントはこの剣(実は突き刺したのは父親のヴォータン)を引き抜き、自分の生い立ちを話すと、ジークリンデが生き別れた双子の妹であることが分かる。

二幕
婚礼の絆が破られたことを知った婚礼の神フリッカが契約の神ヴォータンに怒り、ヴォータンの娘ブリュンヒルトにジークムントを殺させようとするが、ブリュンヒルトは愛し合う2人に同情し逃がしてやる。ジークムントは結局ヴォータン(妻の尻に敷かれてるしw)に殺され、寝取られフンディングも死ぬ。

三幕
ブリュンヒルトはジークムントの子を宿しているジークリンデを逃がすが、父ヴォータンの怒りに触れブリュンヒルト自身は眠りにつかされ、目を覚ました男のものになる運命に。眠るブリュンヒルトの周りには火が燃え盛り、勇敢な戦士だけがブリュンヒルトにたどり着けることになった。(ジークフリートに続く)

* 序夜 『ラインの黄金』(Das Rheingold):2時間40分
* 第1夜 『ワルキューレ』(Die Walküre):3時間50分
* 第2夜 『ジークフリート』(Siegfried):4時間
* 第3夜 『神々の黄昏』(Götterdämmerung):4時間30分

なんていうかさー。さっぱり書いちゃったらこういうあらすじなんだけど、全然違うんだよー。大事なのはヴォータンなんだよーーー!!!!!主役はヴォータン!!!!!そして、ブリュンヒルデ!!!!!!!!!もう、名前を思い出すだけで泣きそうだよ。。。。

まず、人物関係がややこしいんですが、ヴォータンは一番偉い神。いろんな人間や女神と関係を持っていて子供がたくさんいるんですが、本妻は婚礼の神フリッカ。大地の女神で最も賢いエルダとの間に生まれたのが愛娘ブリュンヒルデ。また、狼の姿をして人間に生ませたのが双子のジークムントとジークリンデ。また、母親不明の8人の娘とブリュンヒルデの9人でワルキューレを結成させ、人間界の戦で死んだ戦士を天国に運ばせている。

実は、このお話の前に「ラインの黄金」という序章があるんですが、ここでヴォータンは巨人兄弟に世界を統治するお城ヴァルハラを建てさせ、その報酬としてラインの黄金と指輪を贈ることを約束している。指輪に代表されるラインの黄金は、元はといえば小人アルベルヒがラインの乙女から呪いと引き換えに手に入れたもの。この呪いというのが厄介で、「指輪を手にするものは愛を手に入れることは出来ない」というもの。アルベルヒは「愛」を捨て、王としてニーベルング族を支配する。ヴォータンはこのアルベルヒから指輪と黄金を奪い、巨人に与える。指輪を手に入れた巨人兄弟は殺し合いを始め片方が死んでしまう。

そして、「ワルキューレ」のあとに続くジークフリートと神々の黄昏で、ジークムントとジークリンデの間に生まれた子供がジークフリートになることがわかるんですねー。巨人を倒したジークフリートは指輪を手に入れ、それをブリュンヒルデに与える。アルベルヒの息子のハーゲンが狙ってるわけですが、ブリュンヒルデが最後は指輪をラインの乙女に返すわけですね。

つまり、指輪の動きはラインの乙女→アルベリヒ→ヴォータン→巨人→ジークフリート→ブリュンヒルデ→ラインの乙女ってことですね。で、「ワルキューレ」の時点では巨人が持ってる状態で、物語の表面には登場しませんが、登場人物の行動の動機付けとしては非常に重要な役割を担っています。

さて、ここまで指輪の背景を説明したところで、ワルキューレの本題に入ります。1幕は双子の兄妹のジークムントとジークリンデが二つの禁忌(不倫と近親相姦)を犯して愛し合います。ちょっと、そんな不道徳な話、オペラで大丈夫か?と思うところですが、この不道徳な生まれの子供が非常に重要になるわけです。ジークムント自身は、自分の父親は狼だと思っていて(実は狼の皮をかぶったヴォータンだったのだが。。)、いわく付きの剣を残したのも自分の父親とは気が付いていない。ちなみに、フンディングやジークリンデに自己紹介したときも最初は偽名(?)を名乗っているので、ジークリンデも気が付かなかった。

この二つの禁忌を犯したことは、実はヴォータンの計画通り。ヴォータンはどうしても指輪を取り戻したいが、「契約に従って」ヴァルハラを完成させた巨人たちに上げてしまったので、自分で取り戻すわけには行かない。せっかく最高位の神なのに、契約に縛られて自由に行動できないことを嘆くヴォータン。ヴォータンの魂胆は、自分のために指輪を取り返してくれる勇士を探すこと。しかし、その勇士は自分の応援を受けたものであってはならない(自分の味方は自分の契約に縛られるから)ため、自分の意思でヴォータンのために指輪を取ってきてくれる人物が必要である。ヴォータンは自分の息子であるジークムントこそ、その使命を果たしてくれると期待して見守り、こっそり自分の剣も与えた。

あとは、ジークムントが指輪を取りに行くだけ。。というところになって、婚礼の女神である妻のフリッカが現れ、二つの禁忌を犯したジークムントは生かしておけない、と怒る。神々の世界の常識としてはフリッカの言うことがもっともであり、ヴォータンが指輪どうこう言うのは自分勝手になるため、またもや「契約」に縛られて身動きの取れないヴォータンは、嫌々ながらもフリッカの言うとおりにするしかない。でも、納得のいかないヴォータンは、愛娘でワルキューレのブリュンヒルデを呼んで、自分の本心を語る。

実はヴォータンは神々の契約だけではなく、指輪の契約にも縛られていた。この指輪の契約は、アルベリヒとラインの乙女たちが交わしたもので、指輪の所有者(もしくは触れたもの)は「愛」を捨てなければならないというもの。ヴォータンも巨人に指輪を渡す前に指輪に触れているので、この契約に縛られ、「愛」を奪われる運命にある。ヴォータンは自分の息子であるジークムントをじっと見守り、愛してきた。ところが、彼はよりによって自分の娘であるジークリンデと禁忌を犯し、ヴォータンは二人とも殺さないといけない状況に追いやられる。自分の愛する息子(と娘)を殺す命令を出さなければならないとは、なんと不幸な運命。最高位の神であっても、契約に縛られるばかりで、まったく自由ではない!と嘆くヴォータン。

そして、自由でなければ指輪を取り戻すことは出来ない。ヴォータンは、婚姻と近親忌避の二つの「契約」から自由な恋愛をしたジークムントこそ自由な勇士であり、指輪を取り戻すことが出来ると考えていたのに、その希望もフリッカの激怒でもろくも崩れ去る。それも、最愛の息子を失わなければならないのは、指輪の呪いでもある。ヴォータンはワルキューレであるブリュンヒルデに、フンディングとジークムントの戦いは(ジークムントが剣を持っているにもかかわらず)フンディングに勝利させるように、と命じるが、父親の苦悩を知ってしまったブリュンヒルデは命令の正当性に疑問を抱き、執行をためらう。

フンディングとの戦の前に森をさまようジークムントとジークリンデを目撃したブリュンヒルデは、二人の愛し合う様に心を打たれる。戦死する男の前にだけ姿を現すブリュンヒルデは、ジークムントに(ジークリンデは眠っている)「勇士としてヴァルハラに迎える」というが、ジークムントはジークリンデのいないヴァルハラには行かず、地獄に落ちると言い切る。ブリュンヒルデは二人の愛に感動し、二人を殺さず救う決意をする。(この決意には、あとになってもう一つの理由があったことがわかる。)それを知ったヴォータンは、自らの槍で最愛の息子ジークムントを刺し殺し(涙)、フンディングも息の根を止める。(2幕)

ジークムントは救えなかったが、彼の子供を宿したジークリンデを逃がしたブリュンヒルデは、他の8人のワルキューレたちがいるところ(ワルキューレの溜まり場?)に戻る。最初は死ぬと言い張っていたジークリンデだが、子供がいることが分かると生き抜くことを決意してヴォータンの手の届かない森へと逃げる。残ったブリュンヒルデは、命令に背いたことで怒り狂ったヴォータンがこちらに向かってきていることを知り、ワルキューレたちに助けを求めて姿を隠してもらうが、ヴォータンに見抜かれて父親と対面する。

ヴォータンは怒り狂い、ブリュンヒルデをワルキューレから解任し、神性を奪い、その辺に放置して、彼女の眠りを覚ました最初の男の妻になるという罰を与える。「私の真の思惑を唯一理解していたお前が、なぜ裏切ったのだ!」と問い詰めるヴォータンに、ブリュンヒルデは「あなたの思惑の一番深いところを理解していたからこそ、あなたが縛られて出来なかったことを私が実現しようとしたのです」と答えるブリュンヒルデ。ヴォータンは正気に返り、最愛の娘がどれだけ自分のために行動してくれていたかを理解する。契約に縛られて、自分のしたいことを自由に出来ない父親に代わって、ブリュンヒルデがヴォータンの本当の目的(ジークムントとジークリンデの命を救うこと)を達成しようとしていたのだ。

しかし、契約は守られなければならないし、ブリュンヒルデは罰せられなければならない。最愛の息子を殺さなければならなかったばかりか、最愛の娘にも今生の別れを告げなければならなくなったヴォータン。もう夕食の時に杯を持ってきてもらうことも、背中を預けて共に戦うことも出来なくなる。神と人間の関係になってしまうため、もう一生会うこともかなわない。愛するものと引き裂かれていくのは、すべて指輪の呪い。ブリュンヒルでも父親の苦悩を理解していたからこそ、父親を愛していたからこそ起こした行動で、父親の怒りと混乱を招いてしまい、嘆き悲しむ。

最後の願いとして、ブリュンヒルデは自分の眠りを覚ますのは、せめて最強の勇士だけにしてくれるようにと父親にお願いする。ヴォータンは、もう二度と会うことの出来ない最愛の娘の最後のわがままを聞いてやり、ブリュンヒルデが眠る岩の周りを魔法の火で囲んで、この火を乗り越えることが出来た勇者だけが、ブリュンヒルデを得ることが出来るようにした。この言葉を最後に立ち上がり、手をつないで舞台奥へ進む二人。3歩進んだ時点で、ブリュンヒルデだけが地面に倒れ、眠りに入る。最愛の娘を失ったヴォータンは、絶望と失意のうちに舞台奥へと消えていく。(幕)

実は、次のお話でこの眠りに付いたブリュンヒルデを起こすのがジークムントとジークリンデの息子のジークフリート(名付け親もブリュンヒルデ)。ヴォータンが言ったように、禁忌の子で、それゆえにすべての契約から自由な者。ヴォータンはジークムントがその勇士だと考えていたが、実際に指輪を奪うのはジークフリート。ヴォータンの言った通りの人物が誕生して、話は続いていく。

と、あらすじって言ったって、ヴォータンの呪いや契約を説明しないとまったく話が説明できてないじゃないのー。一番大事なのはヴォータンの「愛」を捨てなければならない呪いであり、最高位の神でありながら契約に縛られて、「自由」を捨てなければならない立場であることなんだよ!!!!!!!だからこそ、最愛の息子を殺したときのヴォータンの横顔に泣けるんだよ!!!!!!!そして、最愛の娘ブリュンヒルデとの今生の別れでもう、号泣なんだよーーーーーーーー!!!!!!!!ほんと、この父娘は理解しあって愛し合っていたんだよーーーーーーーー!!!!!!それが、指輪の呪いですべて失ったんだよーーーー!!!!!!!もう、3幕のヴォータンとブリュンヒルデの対決シーンは、めちゃめちゃ長いんですが、せりふ一つ一つに深い意味があって、登場人物は二人だけだけどストーリーにテンポと流れがあるので、全然長いと感じないどころか、もう、ブリュンヒルデいかないでーー!!!!!って思うともう号泣号泣。ヴォータンの業の深さに目もくらみそう。。。

正直言って、指輪ってただの神話&歴史物語だと思ってたので、こんなに「愛」や「自由」がテーマになってるとは思わなかった。。。「愛」に対立する「指輪の呪い(=支配)」、「自由」に対立する「契約」という概念が普遍的で哲学的。オペラ見ながらここまで考えさせられたのは初めてだよ。。。ラ・ボエームでも号泣したけどあの時は悲恋で泣いたけど、今回はほんと、業の深さ、父娘愛の深さ、どうしようもない運命の悲しさみたいなところで号泣した。どっちかって言うと、レミズで泣くときみたいな感じなので、自分でもびっくりしたよ。。これ、オペラでしょ?何でこんなに深いの?って。。

しかし、本当に指輪4部作が全部こんなに哲学的で深いんだったら、ものすごいハマるわ、これは。。。。上っ面だけで繰り返しが多くて冗長な普通のオペラの歌詞と違って、この練り上げられた文学的な歌詞!!!!!ワーグナーは作詞も作曲も自分でやったんでしょ?!ほんとすごいわ。。。ここまでの長さの物語を飽きさせずぐいぐい引っ張っていくだけじゃなくて、終わったあとも考えさせられるし。。。。ワーグナーのすごさを身をもって体験してしまった。。。これは別世界だ。。。。。。
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