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2023-01-27 15:00 | カテゴリ:ミュージカル・コンサート

・ミュージカル系(WillemijnとかオペラとかBelleとか)

今回一番拍手が多かったのは、絶賛ダンヴァース夫人出演中のWillemijn Verkaik。彼女、ウィーンはレベッカが初めてなので、彼女のコンサートでの歌声を聞いたのは初めてなんだけど、この人ほんとすごすぎるわ。。。高音も低音も自由自在で、表現力も豊かで、おまけに笑顔が素敵だし、もうなんかかっこよすぎる。こんなすごい人がウィーンにいてくれて、生で歌声聞けるなんて・・。

She used to be mineという歌も素晴らしく、繰り返しが多いのに毎回全然違って、物語性やキャラのリアルさがビシビシ伝わってきて泣いてしまった。 she's imperfect but she tries, she is good but she lies, she is hard on herself, she's messy but kindって!!!! 歌詞とWillemijnの表情で泣いてしまうよ。。

そしてWillemijnの二曲目The Prayerは、James Parkとのデュエット。Willemijnとのデュエットはキツイだろうと思ったけど、James適役で素晴らしかった!!ホントこの曲は、歌唱的には一番聞きごたえがあったかもしれない。Willemijnも最初はJames行けるかな?って感じでハモってもらってたけど、だんだん「これは行ける!」って思ったのか、自由自在に好きなだけ声出し初めて、すっごく楽しそうで、Jamesもそれに合わせてどんどん盛り上がって行って、たぶん本人たちも予想してなかった素晴らしい歌になったんだと思う。ぎこちなくお辞儀しながらも、めっちゃ笑顔だった!

盛り上がると言えば、Andreas Lichtenbergerの長い一人芝居ソングOpernboogieがもう最高wwいやもうAndreas最高なんですよwww オリジナルオペラ劇中劇を含む、オペラあるあるを詰め込んだ笑える歌www これはもうご本人にMusical Meets Operaで披露してもらうしかないww (AndreasはMMOはドンカミッロの時に出演してるし、絶対また出たいはずw)そして一人何役もこなし、三幕のオペラを上演し、早口言葉や長台詞もぜーーーんぶをものすごいテンションで歌い切り、演じきったAndreasの芸達者さに拍手!!!!NYのパパ役の時には、この人こんな面白くて歌も迫力で濃い人なんて思いもしなかったなー!

全ての曲の中で私が一番好きだったのは、やっぱりNotre dame de ParisのBelle(英語版)かなー。生で聞くのは初めてな気がする、大好きな歌!!!それもBorisがフロロー!!!!すばらしすぎる。。。。カジモドのAris SasもフィーバスのJames Parkもみんなカジモド、フィーバスの声で、わかってらっしゃるーー!!名曲だわこれやっぱり。。

あとは、二幕の最初のVBWカルテットの演奏があったり、MilicaのBitte geh nicht fortも繰り返しが多い中感情のほとばしりが本当に素晴らしかったし(謎選曲だがw)、ルカスとマークのImagineも二人の馴染んだデュエットが素敵だった(ルカスのマキシム見てみたいな―とめっちゃ思った。。)。

●チャリティ

コンサートが終わる前に、今回のコンサートの売り上げが、三つの子供の支援をしている団体に贈られました。受け取り手は、オーストリアの家庭に問題を抱える子供達を支える団体と、前回のコンサートでも支援したウクライナの子供たちのための孤児院と、ケニアに学校を作り1000人の子供たちを教育している団体です。

コンサート中にそれぞれの団体の代表(オーストリアの団体は、Barbara Obermeierも関係者)が、活動内容や背景を聞かせてくれたんだけど、どの団体の人たちもパワフルで行動力にあふれ、困っている子供達に手を差し伸べているので、私もなんか心が熱くなった。

チケット代の他にトンブラ(幕間に販売されるくじ)が行われ、レベッカのチケット2枚と、好きな出演者一人とのMeet&Greet(直接会って話ができる)が三人に当たりました。この発表も最後に行われたんだけど、番号が呼ばれるたびに客席から「ギャー!」って声が聞こえるのが面白すぎたww熱狂的ファンすぎるwそれも客席には男性もいっぱいいるのに、なぜか三人とも女性で、三人が三人ともすごい驚いて叫んでて、ウィーンミュージカルファン女子。。ってなったw

チケットとトンブラの売り上げ合計は77,000ユーロ。これにVBWが4,000ユーロ足して、81,000ユーロの1/3ずつ三つの団体に寄付されます。

私自身最近は、あまりに日々が忙しくて色々忙殺されてしまっているけれど、こうしてチャリティーコンサートに来ることで、ふと顔を上げて周りを見回す機会になる。このような支援活動自体が私の生活そのものだった頃もあったし、今でも関わっていきたいという思いを新たにできる機会を、劇場中の人たちに作ってくれたことに感謝。

そして、最後の一曲は、ルカスとマジャーンのCan you feel the love tonight!!!!!二人の唯一のデュエット!!!やっぱりこの二人なのよ最後は!!!!マジャーンあまり歌声聞く機会ないけど、歌声すごい好きなんだよね。。なんだか、子供を四人育てている夫婦が、家庭を一瞬だけ離れてお互いの声を聴き合って歌い、手をつないで舞台上にいるっていうこの瞬間が本当に貴重で。。

というわけで、マジャーンとルカスのチャリティーコンサートのレポでした!!今回は私がすごく共感できるポップス曲にも沢山巡り会えた上、大好きなミュージカル曲も聞けて、おまけに「子供」や「次世代」のために親世代の私たちが何をできるかを考えさせられた、素晴らしいコンサートでした。こういう機会を作ってくれたマジャーンとルカスに感謝!!!!

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●おまけ

今回のコンサート、超豪華メンバーで普段聞けない曲がたくさん聞けて、大満足ではあったんですが、なぜ子供のためのコンサートなのにこの選曲・・ってツッコミどころがあったので、私ならどんな選曲をするかを軽く考えてみた。

まず、JosephからAny Dream Will Doは外せないよね。一番有名な子供のためのミュージカルだし、明るくてコンサート映えするし、みんなでフィナーレに歌っても楽しい。Josephからだと、Close Every Doorも聞かせどころのある名曲なので、美声を響かせたい人にはお勧め。

そして、「助けが必要な子供」の歌ってミュージカル界にいっぱいあるじゃん!!!!!ウィーンミュージカルだともちろんエリザベートの「ママどこなの」だし、レミゼラブルの「雲の上の城」もなかなか普通のコンサートで出てこないけど、このコンサートのテーマにはピッタリ。もちろんガブローシュのLittle Peopleも!!

そして、今回のコンサート、ウィーン初演ガブローシュも再演ルドルフ(大人だけどw)もいるんですよ。。Aris Sasとルカスが子供ルドルフやガブローシュ歌ってくれたらなー、なんて思ったりして。

あと、Whistle down the WindのWhen the Children Rule the Worldとかも子供が主役の歌だし、他にも結構、子供の視点に立ったミュージカル曲ってあると思うんだけどなー。

というわけで、なんとなく、こういうあまり普段ないテーマを中心に選曲を構成したコンサートも面白いんじゃないかなーと思いました。

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