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2019-05-04 16:06 | カテゴリ:美術館・博物館
ウィーン旧市街にあるユダヤ博物館。気にはなってたけど、優先度が低くて足を運んでなかった博物館ですが、長男の堅信式準備クラスの課外授業で行くことになり、親の付き添いとして参加してみました。25人の小学生と2人の引率、5人の親で、子供向けのガイドツアーを受けました。ものすごい勉強になった!行ってよかった!

この堅信式クラスが博物館に行くのは、今回が初めての試み。元々修道院附属ホスチア工場見学の予定が、夕方は「沈黙の時間」で、製造をしてはならない決まりがあり断念。苦肉の策で、夜もやってるユダヤ博物館になったんだとか。個人的には、シュテファン大聖堂の聖具室もいいかな、と思った。

●ユダヤ博物館って・・

ユダヤ博物館って、だいたいどこでもユダヤ人のための博物館なので、ユダヤ教や文化のことを中立的に知りたい、私みたいな非ユダヤ人が行っても、何も学べないのがいつも困ってた。展示物がすごいのはわかるけど、用途がわからないとつらまない。説明もユダヤ人前提なので、初心者向けの解説皆無。

ウィーンのユダヤ博物館の展示も、展示品はあるけど説明がなく、一人で来てても何もわからないところだった。ガイドさんが展示物や用途を解説してくれて、ユダヤ教の祭祀に使われる用具や食べ物についてめっちゃ詳しくなった。これで、ロウソク立てや王冠や指のついた棒の意味がわかるようになったよ。

●ウィーンのユダヤ博物館外観など

昨日訪れた、夜のユダヤ博物館。ドロテウムの左横という好立地。Palais Eskelesという元貴族の館で、ドロテウムの所有の建物を使わせてもらっている。モーツァルトが晩年に演奏した建物はこの一軒横で、向かいはサラストロのモデルになった人物がいたフリーメイソンのグランドロッジ跡地。




わかるかな、これ。この博物館の前だけ、補導の縁石に、車両避けのポールが立っていた。平和な通りなのに、必ず警備員が立っている。ウィーンにあるユダヤ系の建物は、周囲から浮くほど警備が厳重。


ウィーンのユダヤ教関連施設の警備が厳重な理由は、こちらのツイートからどうぞ。

●子供向けガイドツアーの解説

内部に入って、4階へ直行。夕方ということもあり、ほかの階はユダヤ関係のイベントで使用されていました。

ガイドさんはまず子供たちを集めて、「ユダヤって聞いて何を連想する?」と聞いたら、一人の子が「イエズスと関係ある」と答えた。次に「ユダヤのお祭りって知ってる?」という質問には、子供たちは口々に「イースター!クリスマス!」と答え、ガイドさんは、予想してたとはいえ、苦笑w

パサハ(過越)やハヌカなどの、イースターやクリスマスと少し関係のあるお祭りの話になり、パサハは出エジプトを記念した祭りで、キリストもこれを祝いにエルサレムに来てて磔になった。イーストの入ってないパンを食べるのは、出エジプトの時に、急いで焼いたパンを発酵させる暇がなかったから。

堅信式を控えた子供たちは、ホスチアに興味がある。前回みんなでパン焼いたから、このぺたんこパンの謂れの話は、出エジプト→最後の晩餐と繋がってることがわかって、ユダヤ教からキリスト教の流れがわかりやすい。あと、断食の習慣はユダヤ教にもある話もあった。

●展示物

展示室は四角くて、真ん中の金庫のようなガラスケースに、祭祀用の器具が並んでいる感じ。


シナゴーグにある祭祀用の器具が展示してある。



見せてもらった展示物を箇条書きにしていきます。
・7,8,9本のキャンドル立て(7本のは天地創造から、8本のキャンドルはハヌカで使い、9本目は火を灯す時に使う)

・二本の筒についた王冠と鈴(ユダヤの教典トラーは巻物で、その両端につける)


・指のついた棒(経典の指示棒)
・6つのくぼみのある皿(過越を記念した食事に使う。チコリなどの苦いサラダ、涙を思わせる塩水、ドライフルーツなどをいれる)

・金属の盾(昔のエルサレムの神殿の神官が胸に入れていた金属板を摸し、教典や祭祀が書いてある)
・家型の容器(サバトが終わった土曜の夕方に匂いを嗅ぐ)

この辺りの祭祀グッズが大小、素材や形も色々で並んでいる。おそらく、過去の金持ちユダヤ人の所有の品で、寄贈されたりしたんじゃないかな。


他にも、ガラガラ音のなるおもちゃとか、お香をたく容器など、キリスト教と関係のある用具も置いてあったが、ユダヤ教では用途が全く異なるのも興味深い。ガラガラ(Ratschen)はプリムというお祭りで、エステル女王の機転により処刑された大臣ハマンの名を聞いたらガチャガチャ鳴らすもの。

お香をたく容器は、ユダヤ教では「永遠の(神の)光」とされ、ロウソクをともし続ける。キリスト教でも「永遠の光」はあるが、キリスト処刑から復活の2日間(KarfreitagとKarsamstag)だけは消される。

ガイドツアーの終わりには、この器具の使い方や意味を全部教えてもらった。次から世界のどこに行っても、ユダヤ博物館を楽しめるぞ。

(続きますー)

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