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2019-03-09 16:20 | カテゴリ:記事紹介

ブログ再開を機に、2018年に執筆した記事をご紹介していますが、とうとう新連載のご紹介です。


6年書かせていただいた阪急交通社の月二回の連載ですが、入稿の方法や執筆のガイドラインが複雑になって、記事を書く手間が増えてきたこともあり、月一回の連載に乗り換えようかと考えていたところ、「マニアックなこだわりを表現した記事を」とのことで、サライ.jpのお仕事を受けさせていただくことになりました。


正直、ネットには、ウィーンの定番記事はあふれかえっていて、焼き直しのような記事を書いてもおもしろくないなー、自分独自の視点から、まだ日本語で全く紹介されていないオーストリアの魅力を書ける機会はないかなー、と常々思っていたので、「マニアックさを存分に出してください」というメディアは本当にありがたく、毎回楽しく記事を書かせていただいています。


2018年4月から始まった月一の連載ですが、ローカル線などの鉄道関連の記事がヒットしたようで、今まで阪急の方ではアクセスが上がらないかな・・と思い、取材はしたものの書いていなかったマイナーなローカル線を、その数奇な歴史や、周辺地域に見どころと共に紹介する記事を多く書くようになりました。


今回はまず、サライの鉄道関連の記事をまとめてご紹介します。

(最初だけ「ひょろ」名義で、そのあとは「御影実」名義で書いています。)


アルプスの美峰シュネーベルク山を登山鉄道で行く小さな旅

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「サラマンダー」の愛称で親しまれている、シュネーベルク鉄道。最近は子供たちと毎年乗りに行っています。やはり2,3度と乗ると、1度目には気が付かなかったディテールや、季節や天候によるちょっとした表情の違いにも気づけます。リピートしがいのある登山鉄道です。


アルプスの渓谷を走る、ノスタルジックな狭軌道鉄道「ヘレンタール鉄道」

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こちらが、ローカル線でヒットした記事。こんな誰も知らない路線の記事を書いてもいいのだろうか?と思いながらも、あまりにも素敵な鉄道体験だったので、勢い余って書いてしまった記事です。意外にアクセスが良かったため「今後もどんどんローカル線記事を書いてください」とリクエストを受け、この後の連続ローカル線記事につながります。


この路線は、全く知られてないばかりか、地元の観光案内の情報もほとんどなく、私は現地でフラフラ遊んでいたら偶然目に入り、「あと15分で出発するよ!乗ろうよ!」と突発的に決めて飛び乗り、車窓からの風景と、車内の内装に大興奮してしまった路線です。なかなか運行時間が限られていますので、乗るチャンスは少ないかもしれませんが、鉄道好きにはとってもお勧めです。


EUで最も傾斜のきつい標準軌鉄道「エルツベルク鉄道」(オーストリア)

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この路線はガラスキで、存続が危ぶまれるほどでしたが、運転手さんと車掌さんがものすごく親切で、おまけに車体も丸っこくてかわいく、こちらも「日本語で記事が書かれるのは初めてだろう・・」と思い、書いてみました。


ローカル線の車窓からスキー場が見えるのもなかなかないことですし、何よりこの近くの露天鉱山(これも圧巻だったので、いつかご紹介したいです)の歴史と深く結びついていて、滅びゆくローカル線の哀愁のようなものを感じました。


二度の大戦と冷戦を見守った、国境近くのローカル線「グライヒェンベルグ鉄道」(オーストリア)

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こちらの鉄道もまた、オーストリアの僻地の誰も来ない辺りを走る鉄道です。しかし、僻地だからこそ、第一次、第二次世界大戦の影響を大きく受けた地域であり、原生林や原野を駆け抜けながらも、ここが打ち捨てられた戦場だったことを思い起こさせます。


またこの鉄道も、近くにある魔女伝説のリーガースブルク城とセットで訪れたら、なかなかいい旅行ルートが組めます。


ドナウ河の渓谷と世界遺産を走り抜けるローカル線「ヴァッハウ鉄道」

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上記の「人知れず滅びてゆくローカル線」とは異なり、こちらのヴァッハウ鉄道は、世界遺産を走る観光客向け有名ローカル線。私が乗った日も観光客で満席でした。しかし、途中駅から先は急にガラガラになり、奇跡の考古学的発見があったヴィレンドルフで下車した時には、車内は私たちだけでした。


デュルンシュタインやクレムスなどの、ヴァッハウ渓谷の有名観光地を結ぶ路線ですが、実はもともと地元民の足でした。しかしその険しい線路のメンテナンスが困難になり、現在では、地元民は路線バス、観光客は鉄道と、棲み分けされるようになってしまいました。


観光客でにぎわうこの路線ですが、地元民の足としての機能を失ってしまったという点では、ローカル線の在り方を考えさせられる乗車体験でした。


(ひとこと)


ローカル線の記事、書いているとどれも、歴史が興味深く、魅力たっぷりです。


滅びゆく路線を、愛好者たちがほぼボランティアで保全、運行活動をしていることを知ることができ、これが真の鉄道ファンの姿なのではないかな、なんて思ったりしました。外から撮影したり愛でたりするだけではなく、車体のメンテナンスを行い、ハプスブルク時代の運転席に座って、週一度古い車体を動かしてあげるなんて、鉄道ファン冥利に尽きるのではないでしょうか。


私が紹介したローカル線の多くは、いつ廃線になってもおかしくありません。こうやって記事を書くことで、興味のある方が少しでも足を運んでもらえればな、と思います。


「博物館鉄道」という響きも、歴史好き、鉄道好きの心をくすぐります。一日でも長く、この歴史ある路線が、人々に愛され、運行を続けることができますように。。


ローカル線、鉄道関連の記事、またサライで書いていきますので、お楽しみに!


「御影実」名義で連載している記事は、こちらからまとめてみることができます。


(次は、サライ記事で鉄道以外のものをご紹介します)


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