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2018-02-24 16:39 | カテゴリ:シカネーダー Schikaneder

2017年4月3日に観劇したレポの下書きが出てきました。。めちゃくちゃ遅ればせながらですが、レポ載せておきます。

 

ウィーンでは2017年6月で終わってしまった作品ですが、見た時のテンションのまま、当時のツイートをまとめてますね。ほんと時季外れですみません。。

 

あと、ウィーンでの上演が終わっていることもあり、ネタバレ有りのレポです。

 

●幕開き前

 

シカネーダー上演中のライムント劇場。一番好きな三階列の一番後ろ(30ユーロ)。気兼ねなく観劇できるw 一階席はほぼ満席だけど、上の席はガラスキ。イースターだからか、客入り減ってるのかわからないけど、多分後者。終わる前に当日券でフラッと見たい人チャンス! 

 

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あ、シカネーダーガラスキだけど、ウィーンミューってだいたいこんなもんだから。余程のリピーターがつく延長作品以外は、初日から半年もしたらこんな感じ。私はプレビューで一度見て、リピートはこうなってから当日券で行く派。6月でシカネーダーも終わり。

 

夜のライムント劇場。今日は歌の先生もスタッフで仕事してた。観劇前に「今から見に行く!」って書いたら、もう勤務中、楽しんで!ってSMS来たw レッスンで会ったとこなので、出待ちはしなかったけど。

 

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シカネーダー自体は、プレビューよりみんな柔らかくリラックスしてて、ジョークのテンポも良く、客席によくウケてた。拍手は少なめ、笑いは多めな不思議な観客w 相変わらず私はそこまでヒューヒューしたくなる歌がないけど、何曲かはめちゃめちゃ良かった。パーツパーツはとてもいいんだよね。

 

●キャスト

 

キャストはマークがシカネーダー、エレオノレがセカンドのMarle Martens。Milicaを超えるのは難しいかと思いきや、めっっっっっっちゃよかった!!!!素晴らしかった!!!見れてよかった!!!

 

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Marleは見た目、声質共にまさにシシィ(シシィセカンド歴長い)で、特に深く響く歌声は、明るくてお日様のようなMilicaとは全然違う。前半はシシィとトートがバロック時代に生まれ変わったようにしか見えなくてどうしようかと思ったw けど、歌上手いし、表情が知的でいい!

 

後半エレオノレが、ウキャーって奇声をあげて何度かブチ切れるんだが、Milicaは元が温和な人なのか、普段怒らない人がいきなりキレたって感じなんだけど、Marleは常に何か言いたいことを我慢してるような表情なので、ブチ切れがシームレスで自然。私でもキレるわそれ、って共感した。

 

マークはいつものマークw 出だし動きが悪かったけど、Traeum Grossでめっちゃ元気に。魚の歌の落ち込みと空元気が最高だw マリネッリ撃退したあとの魔笛の構想の歌が好きすぎる。ムキムキ堪能シーンあったのすっかり忘れてた。

 

ヨハン・フリードルはファーストのFlorian。アンサンブルにソックリのセカンドさんがいるので、気になって仕方なかったw なんかプレビューの時よりダメダメ人間になってる。もう金以外なんの魅力もないボンボンやん。。もう少し魅力的な恋敵らしい脚本なら、死ぬ時も泣けたはずなのに。

 

フリードルがシカネーダーの対比キャラとしての位置づけしかないから、魅力なさすぎる。。エポニーヌ的立ち位置なのに、まず結論最初で言っちゃうし、最後も弱音ばっかり吐いて全然泣けない。ただの当て馬やんw フリードルが魅力的なら、シカネーダーの魅力も強調されるのになー。

 

(ネタバレ)幕間で同行者「あの男死ぬよね?」「え?なんで知ってるの?」「最初で言ってた」のくだりは、脚本これでいいんかって気分になったw あと、最後の大問題も、すぐに同行者が「これ〇〇をXXしたら解決するよね?」って答え見つけてて、絶望して歌うマーク台無しw 少なくとも〇〇なくすとかバレない仕掛けが欲しかった。

 

あともう一つ「アナマリア・ミラー、めっちゃ歌上手いよね!」と言うと「どう聞いてもドイツ語ネイティブじゃなくて、違和感ありまくりだけどね。あれイギリス人の設定なの?」「いや、普通にドイツ人設定」という会話が。RobやDrewのドイツ語があんなに自然なのは、すごい事だなー。

 

 

● 盛り上がりと痴話げんか

 

間をあけて二回見ると、お気に入りのシーンが分かってくる。やはり盛り上がるのは、Traeume Gross、マリアアナ・ミラーのソロ、魚の歌、2幕はマリネッリ撃退から魔笛構想と、次の役者カオスの収束。魔笛が話に絡むと、途端にワクワクする。

 

(ネタバレ)個人的には、恋愛より歴史派なのでw、やっと恋愛のすったもんだが落ち着き、さあ魔笛作るぞ!ってなってから(2幕中盤)、クライマックスー!とワクワクしてくるわけですよ。構想、稽古、音楽、そして本番さながらのタミーノと巨大ヘビ!うーゾクゾクする!ってところで問題発生。。

 

いや、もう、本気で、あのまま魔笛全部やって、やっぱり2人は無敵の夫婦!って結末でもういいじゃん!いろんな魔笛作成の裏話を織り込んで、ハプニングとか入れてさ。それが、問題発生からまた流れが恋愛に戻り、3曲くらいまた痴話喧嘩。

 

(ネタバレ)痴話喧嘩も「浮気しない約束守ってね。ハイ。愛は勝つ!(直訳w)」って無理やり解決。おー魔笛再開!と思いきや、ほとんど見せずになし崩し的に話がいつのにか終わっているという。。ほんとこの、魔笛の中断以降がほんと長いし気持ちが乗れない。せっかくいいパーツもあるのに。

 

●音楽

 

シカネーダー、音楽は流石にいい。耳に残る曲が多いし(私の場合、魚の歌とTraeum Gross)、オペラ的な特徴を発見したり、キャラが魔笛で演じる登場人物の伏線(パパゲーナをやるバーバラがパパパ言ったり)も上手く入ってる。三重唱など、キャラの特徴もよく出てる。

 

オペラ的曲調といえば、もちろんモーツァルトっぽいところや、バロックオペラ的なところもあったけど、もっとオペラ全体のオマージュになってるのかなって今回は思った。エレオノーレの最後のソロMein Liedはワーグナーっぽい!あとヴェルディやプッチーニっぽいところもある。

 

今回は見終わって、音楽がとても良かったので、CDもっと聞きこまなきゃ、って思った。あと夫が、音が高低にジャンプするフレーズが多いと言ってたけど、まさにそんな感じで、なかなか難易度高そうな歌が多かった。

 

(ネタバレ)前回より今回がいいと思ったシーンは、魔笛役者のカオスから、音楽聞こえてきて収束する所。最初の方で「楽譜は今届いてオーケストラが練習中」というセリフの伏線がある→役者陣が魔笛に出たくない!と文句を言う→音楽が聞こえてきて感動し、やる気になる、というシーン。

 

このカオス中に聞こえてくる音楽は、同時進行で架空のオケピで進行している、オケの音合わせの音楽だったんだ!書割が客席で、役者たちは奥に向かって見下ろしているから、架空のオケを見てる!ここは前回気がつかなかったから、感動した!

 

それでも、アウフ・デア・ヴィーデン劇場で魔笛を上演してるシーンは、ゲネプロの蛇の一瞬と、「愛は勝つ」の時に下手に斜めになったサラストロの場面だけで、あとはカテコ。これでは、当時の劇場の観客の気持ちが全く味わえない。。MMO8の時に少なくとも同時代感を味わえてよかった。。

 

●構成

 

ドンカミッロ見てからまたシカネーダー見たら、やっぱり思ったけど、ドンカミッロ(クンツェ氏脚本)はトラブルが山のように積み重なってクライマックスを迎えるけど、シカネーダー(S氏脚本)は一個の歌の中でトラブルが発生して解決して、次の場面になる。

 

だからシカネーダーでは、最後に問題解決した爽快感が薄くて、え?そんな終わり方でみんなハッピーなの?ってなる。ドンカミッロと対照的。やはり、作品を通してひとりの脚本家が書くのと、脚本家と作詞家が遠隔地でそれぞれの仕事をして、時々話し合うという仕事のスタイルも構成に影響してるのかな。

 

●シカネーダーの人生

 

ミュージカルとしてのシカネーダーは私のレポ読んでもらったら分かる通りなんですが、この作品が上演されることで、シカネーダーや魔笛関連にスポットライトが当たって、イベントや研究が進むのは素晴らしいこと!そういう意味での上演はほんとに有難い。

 

てか、シカネーダーの人生って、ミュージカルより大河ドラマ向けなんじゃない?波乱万丈過ぎて、2,3時間じゃとても描けない。端折るのがもったいないエピソードが多すぎて、映画でも描ききれないと思う。

 

個人的には、こないだのシカネーダー街歩きの時に知った、舞台上演中に観客を引き連れて川を渡り、アウフ・デア・ヴィーデン劇場からアン・デア・ウィーン劇場に引っ越したエピソードとか、ミュージカルに入れてくれたら面白かったのになー。魔笛上演以降の彼の人生も興味深い。

 

 

●シカネーダーの楽しみ方

 

あーなんか思ったけど、シカネーダーは恋人や友達とフラッと観劇して、あーなんか軽くて楽しいもの見て、ちょっとウィーンの歴史も感じたなー、さあ飯食いに行くか!っていく、軽く楽しい夜のエンターテイメントとしてはピッタリかもしれない。

 

なんかガッツリ泣いて笑って感動して揺さぶられたい人向けではないというか。逆にエリザとかM!とかは、デートや友達と行っても、ズドーンやられたぁ。。みたいになって、同行者どころではなくなるから、一緒に行く人との時間を楽しむか、作品にどっぷり浸かるかという、目的の違いはあるかも。

 

前誰かとエリザ見た時、作品にハマりすぎて、観劇後会話にならなかったんだった。てか、ミューファンでない人と一緒に観劇すると、帰り道のテンションがちぐはぐになるw けど昨日は、感想とかあまり語り合わず、その後の散歩やディナーを集中して楽しめたんだよね。観劇後のディナーデートを楽しくする、軽い作品の需要もあるんだなー。

 

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