2017-07-19 16:18 | カテゴリ:ミュージカル系雑談

VBW経営者Patay氏のインタビュー記事が非常に興味深かったので、まとめます。

 

Patay氏は、2016年10月から文化大臣になったDrozdaの後任として、ウィーン劇場協会のトップとなった人物。現MUK(市立ウィーン音大)の学長との兼任。

 

記事リンク;

"Der Markt ist eben enden wollend" - kurier.at

 

読みながらメモを取ったので、箇条書きにしておきます。

 

・ライムント劇場が改装予定。2018年秋からの予定。地下水推移上昇への対応、バリアフリー化、椅子の取替など。客席数の拡張はしない。

 

・シカネーダーの座席占有率は80%の予想が62.5%だった。しかし、制作費が予算以下だったため、損失は出なかった。

 

・初期のレビューは良かったのに、タイトル選択をミスったかも?半分の観客はオーストリアの地方から来るが、シカネーダーのことを知らない人も多く、興味が出なかったのかもしれない。

 

・チケット売上は年々減少傾向(2014年25,54mil,2015年24,3mil, 2016年22,53mil)で、補助金も42milから39.5milに減少。今年も補助金は増えない。

 

・今後2つの劇場は差別化していく。初演作品は座席数1000のRonacherで、ツアーやライセンス作品を座席数1,200のライムント劇場で上演する予定にしている。

 

・ドン・カミッロの座席占有率は約70%。アイ・アム・フロム・オーストリアとダンス・オブ・ヴァンパイアの予約は予想を上回りよく売れている。

 

・Struppeck氏の脚本について。アイ・アム・フロム・オーストリアについては、Fendrichが彼を望んだ。今後「お友達」のGergen氏とコンビで作品を作ることはない。この業界は「多様性が人を喜ばす」ものだから。

 

・2020年のStruppeck氏とオペラ部門のGeyer氏の後任には、50人が応募し、1/3がミュージカル、2/3がオペラ部門。夏休みの後で結論が出るだろう。ただし、一人の人間が2部門を兼任することはできないだろうと思っている。

 

・支出の50,47%を自力で賄えているという点では、オーストリアの劇場界では優秀な方である。

 

・ミュージカルの補助金が多すぎるという批判に対しては、様々な収入や学歴の人たちに文化活動を提供するために、補助金は必要だと思っている。収入や学歴にかかわらず、町外れの巨大ホールではなく、街の真ん中にあるRonacherのような劇場で、すべての人が素晴らしい公演を見る権利がある。

 

まとめは以上です。

 

VBWのトップの人の口から、VBWの今後の話を聞くのはとても興味深い。Kurier紙の記者は多少意地悪な質問も投げかけているし、それに対して不機嫌になっている様子も見られるけれど、全体的には彼独自の路線や方向性が見える良記事。

 

特にミュージカルファンとして気になる、シュトルッペック氏脚本。今後S氏とGergen氏が一緒に作品を作ることはないそうな。そしてGergen氏を褒めている。S氏については特に何も言っていないどころか、アイ・アム・フロム・オーストリアではFendrichがS氏を指名した、みたいな言い方。S氏は上司に気に入られていないのかも。。

 

ライムント劇場改修について。2018年秋からで、半年から1年位かかるんじゃないかなーという気がする(Ronacherもすごく時間かかったし)。その間また一劇場体制になるのかな。。それとも前みたいに別の劇場で短い作品をやるのかな。

 

VBWのトップがMUKの学長ということで、MUKの卒業コンサート的なものをRonacherでやったり、TdVのキャストにMUK現役学生が入ったり、色々コラボ(コネ?)的な動きがありますね。これは今後に注目。

 

色々裏を読んでしまうインタビュー記事だけど、最後にPatay氏が行ったことが共感できる。「収入や学歴に関係なく、すべての人が良い劇場で素晴らしい公演を楽しむ権利がある」という言葉。「そのために国の補助金が必要だ」という説明に、返す言葉もなく納得してしまいました。

 

 



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