2017-05-16 16:02 | カテゴリ:レベッカ Rebecca

BWレベッカ投資詐欺事件の裁判の結果が出ました。今回の裁判は、プロデューサーVS投資家に手を引くよう匿名のメールを送った広報担当者で、実質広報担当者の勝利と言える結末になりました。

 

BWレベッカ投資詐欺事件背景はこちら

舞台はウィーン! BWレベッカ謎の巨額投資家の死と開幕無期延期の経緯

 

これまでの経緯を要約すると、BWで上演される予定だったウィーン発のミュージカル「レベッカ」を巡り、前代未聞の投資詐欺が発覚し、上演中止&FBIによる捜査が行われていました。

 

上記の記事を書いた2012年以降何があったのか要約します。

 

①死亡したとされる架空の投資家Paul Abramsを仲介したMark Hottonは詐欺罪で3年の懲役。

 

②投資不足額を埋める新規の投資家Larry Runsdorfに「匿名の悪質なメール」を送り、投資を断念させる原因となった謎の人物が、公演の広報担当のMarc Thibodeauだったことが判明。

 

③プロデューサーのBen SprecherとLouise Forlenzaがこの広報担当者に対して民事訴訟を起こした。結審は2017年5月10日。1000万ドルの請求に対し、9万ドルの賠償が認められた。内訳は8.5万ドルは潜在的投資家に干渉したため、5千ドルは契約違反で、請求額の大半を占める名誉毀損は認められなかった。

 

ThibodeauはベテランのBW広報エージェントで、今回投資家に警告メールを送ったのは、広報担当者として間違った行動ではなかった、プロデューサーは投資詐欺が発覚する前から、大口投資家が架空の人物だることは気づいていたはずだ、と主張している。

 

今回、名誉毀損が認められなかったということは、広報担当者の実質勝利といえます。裁判の結果からすると、プロデューサー側はこの興行が失敗するのが目に見えていて、資金集めのために粗を隠していたが、広報担当者が投資家に警鐘を鳴らして救った、という構図が見えてきます。

 

控訴の可能性はありますが、プロデューサーが興行権を失っていることから言っても、せっかくセットも衣装も作ってBWの倉庫に置いてはありますが、このプロデューサーの下でのレベッカBW公演の可能性はなくなってしまったようです。

 

参考記事

‘Rebecca’ Lawsuit Verdict Falls Far Short for Broadway Producers - NYTimes.com

Trial for Broadway窶冱 窶漏ebecca窶・Scandal Begins - NYTimes.comNew Investors Found for the (Would-Be) Broadway Musical Rebecca | Playbill

 

●ひとことつぶやき。。


裁判の結果やら、誰が悪かったかという話はさておき、「レベッカ」という作品のファンとしては、プロデューサーが版権を失っていることが裁判で判明したことが一番残念。。お金さえ集まれば公演ができる状態だったのに、もうせっかく作った衣装やセットは日の目を見ることはないんだな。。

 

いつか、このレベッカ詐欺事件で一つのミュージカル作品が作られることを、密かに期待してしまいます。ミュージカル「プロデューサーズ」を知っていると、プロデューサーがお金だけ集めて、興行を失敗させ、計画倒産してドロンとかありえますしねw

 

更に、ウィーンでレベッカをライムント劇場でやっていた頃、Ronacherで上演されていたのがプロデューサーズですから、並々ならぬ縁を感じてしまいます(笑)

 

こんな謎な事件が起きても、この作品の素晴らしさは変わりません!ブロードウェーにこだわらず、世界中で多くの人の目に触れてほしいものだと思います。

 

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