2017-04-26 16:30 | カテゴリ:ミュージカル映画レポ

さて、実写版「美女と野獣」のレポ、今回はかなり前から話題になっている、同性愛と人種問題について考察してみました。

 

私の個人的な感想なので、こればっかりは人によって感じ方は違うと思いますが、まあ、同性愛も人種問題も比較的身近にある立場から書いてみました。

 

●同性愛問題ネタバレ考察

 

同性愛については、新設定ではあるけど、何が問題なのかわからないくらい、私的には自然だった。むしろこの方がいいよw ミュージカルの世界ではゲイが多いからそういう設定も多いし、ミュージカル王道だよ、この流れはw 私はこのキャラは新設定の方が深みが出て好き。

 

●人種問題ネタバレ考察

 

アンサンブルの人種がミックスで不自然。これは人種間恋愛がどうというより、普通に歴史モノとして不自然。それにミックスとか言ってもアジア系全然見なかった(日系のダンサーさんがいたらしいけどみつけられなかった。。)し、ミックスにした意味が作品から読み取れなかった。

 

意図があって歴史ものの王道から逸脱するなら、作中で理由が説明され然るべきだと思うんだけど、どうだろ?ファンタジーの理想郷の村だから?じゃなんで実在の地名が出てくるの?あの地名で一気にファンタジー感消えたよ。

 

言いたいことはわかるよ。寛容の世界。同性愛に関しては成功してたと私は思ったけど、人種問題はどうかな。。こうするなら設定を現代のフランスにして、魔法の鏡をスカイプにして欲しかったなw それなら、あの人種の割合も超納得どころか、良くやった!って思うかなw。

 

てかさ、美女と野獣のあの村を現代にして、城だけ魔法で時間が止まった世界ってことにしても、お話成り立つよね、きっと。もしかして、そこまで考えさせるのが、人種ミックスの意義だったのか?(いや私妄想しすぎだからw)

 

●マイノリティ要素についてさらに考察

 

人種やゲイ要素を取り込んだ実写版美女と野獣。寛容の精神を入れたかった気持ちはわかるよ。けど、ガストンが「異なる存在」である野獣を殺すよう、デマゴーグとして人々を焚きつける醜さを強調した方が、深みが出たのでは?今の世の中に蔓延する、よそ者vs扇動者の構図こそ風刺対象にすべきかと。

 

最近こういうテーマに敏感な私でも、ガストンがデマゴーグには見えなかった(ただの声のでかいハンサム兄ちゃんw)から、そういう風刺の意図はなかったと感じた。焚き付けられた民衆の怖さも感じなかったし。だってお城の戦いのあとの村人のめでたしめでたし感w さっきまで殺す言うてたやんw

 

あと、同性愛に嫌悪感を示したガストンは因果応報だけど、人種間恋愛は全然OKなんだ。野獣や同性愛が嫌いな人は、人種間恋愛はもっと違和感示すタイプかと思った。てか、三人娘あたりを人種混合にして欲しかった。で、みんなガストンとイチャイチャしたら人種天国徹底してるよね。

 

ウィーンミュージカルの世界では少なくとも、今の世界の排他的でデマゴーグ的風潮に疑問を呈する作品を作ってるし(ドンカミッロとかメサイヤロックスとか)、少なくともマイノリティを取り上げて違和感煽るなら、そこに意味や主張が欲しい。マイノリティキャラを沢山出した理由が読み取れないので、出しっぱなし感ある。

 

歴史モノで人種混合といえば、ウィーン再演版モーツァルト!の男爵夫人だけど、あれは全く違和感なかった。斬新な現代演出と、今でも着れるモダンなドレスの中に、細心の注意を払って配置してたのがよーく見て取れたから、逆に肌の色の違いは芸術には関係ない、というアピールになってた。

 

「異なるものvs扇動された民衆」、ってテーマで見ると、オペラ座の怪人の「怪人を捕まえろ♪」の所とか、日本版JCSの裁判の時に殺せと怒鳴る民衆とかあって、美女と野獣のMob Songもその代表的なものだと思ってたのに、実写版だと、ただの横恋慕に村人を巻き込んだけじゃんw

 

というわけで、マイノリティを出すからには、出しっぱなしではなく、そこに何らかの主張が欲しいと思った「美女と野獣」でした。それが、ルフウでは成功している(というか、ルフウの性格付け自体が物語を深くしている)と思ったけど、人種ミックスは宙ぶらりんだったなー、と感じたのでshチア。

 

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