2017-04-18 16:27 | カテゴリ:季節モノ

イースターには、Osterlamm(イースターの子羊)と呼ばれる焼き菓子が食卓に並びます。なぜイースターに子羊を模ったお菓子を食べるのでしょう?

 

こちらが「オースターラーム」の焼き菓子。白く見えるよう粉砂糖が振ってあります。

 

復活祭の主人公であるキリストは子羊のイメージで語られることが多く、キリスト=子羊という図式は、キリスト教徒の間では何の疑問もなく信じられていることとなっています。

 

けど、なんでキリスト=子羊なの?その答えは、キリストが産まれる千年以上前のエジプトに遡ります。ミュージカルの「ヨセフと不思議なテクニカラーのドリームコート」にあるように、当時多くのユダヤ人はエジプトで奴隷にされていました。

 

このエジプト虜囚からユダヤ人を率いて、ユダヤの地に帰ろうとしたのがモーゼ。ユダヤ教の神は、モーゼを助けてエジプトに災いを起こします。そのうちの一つが「エジプトの全家族の最初の子供を殺す」というもの。ただし、家の扉に羊の血で印をしてある家は、災いが通り過ぎるという抜け道があります

 

それを知らされていたユダヤ人だけが、扉に印をつけて難を逃れた、というエピソードです。この時に殺されず、囚われていたエジプトを逃れることのできたユダヤ人たちは、この日を記念して「過越(すぎこし)の祭り」としました。

 

それから十数世紀後、ユダヤ教徒であるキリストがエルサレムで磔にされます。その日が偶然、ユダヤ教徒にとって重要な、過越の祭りの日だったのです。キリストが十字架上で亡くなるタイミングで、各家庭で夕食の食卓に上がる子羊を殺している時間帯であったと言われています。

 

そのため、キリストの死が、生け贄の子羊の死と象徴的にリンクすることとなります。自分が死ぬことで他の人たちを助ける、というイメージが重なり、その後キリスト教では、キリストの磔は自己犠牲の行為であることをわかりやすく表現するため「キリストは子羊だ」というようになったんですね。

 

過越の祭りやら、神は子羊やら、キリスト教知ってると普通に出て来る表現なんだけど、なんでイースターに子羊が出てくるの?って言われたら、35世紀くらい遡らないといけないんだね。。ヨセフもモーゼもジーザスもミュージカルになってるし、キリスト教知ってたらミュージカル見てても一段と楽しいよ!

 

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