舞台はウィーン!
2016年10月9日にフォルクスオーパーで観劇したAndreas Bieber主演Axel an der Himmelstuer(アクセル天国の扉にて)の観劇レポです。この度、ORFで全編が放送され、ゆっくり楽しむことができるようになったので、少し遅くなりましたが記念にレポを記事にしておきます。
いつもながら、つぶやきをまとめて記事にしてるので、所々リアルタイム感がありますが、そのまま行きます(笑)今回はフォルクスオーパー周りのグルメ情報も書きますねー。
まさに「天国の扉」だった、フォルクスオーパー。

●幕間
Andy主演Axel an der Himmelstuer幕間。鳥肌が止まらない!これは楽しい!めちゃくちゃ笑った!演出が画期的!舞台って楽しい、って純粋に思える良作!あー来て良かった。。客席で幕間に幸せに浸れるって最高の観劇体験だな。。
あーもう私が望むすべてがここにあった。。明るく楽しいストーリー、何重もの伏線を見事回収する脚本、計算された演出、爆笑シーン、ウィーン愛、踊りたくなる音楽と感動的なソロ、コメディやらせたら最高な役者たち!あー、幸せすぎてまだ鳥肌立ちまくり。。
フォルクスオーパー客席。相変わらず一番上の一番後ろがお気に入り。一番安い席は25ユーロ。

●観劇直後
フォルクスオーパーのAndy Bieber&Bettina Moench主演、Axel an der Himmelstuer最高だった!!あーほんとに天国にいるような気持ちで劇場を後にしました。こんなにニコニコさせてくれる作品を見れて、幸せだー!
あーもう何からレポすべきかわからないくらい何もかも最高だった。。オズの魔法使い、アクセルと、フォルクスオーパーは私の好み全開の作品続きで、ホント好きだわ。。あと三回は見たい!(そんな時間ないけど。。)少なくとも周りのウィーン人にオススメしまくろう!
●一言あらすじ
あらすじは、駆け出しハリウッド・レポーター(Andy)が、大ハリウッド女優(Bettina)のインタビューの仕事を受け、Andyの秘書の彼女と、Bettinaの王子の彼氏との関係もどちらも上手く行かず、次第にお互い惹かれていくという話。
ちゃんとしたあらすじはレポ後半にありますー。
●ちょっと落ち着いて作品紹介
Axel an der Himmelstuer(天国の門のアクセル)は、あの「白馬亭にて」の作曲家ベナツキー。後で調べて知って驚いた!だって、あまりに現代的でミュージカル的で、普通に新作ミュージカルをオペレッタとして上演してるんだと思った。
前半はどう見てもミュージカル。アップテンポな激しめの曲が多くて、場面転換はほぼ毎シーン。舞台はオーストリアではなくてハリウッドだし、荒唐無稽さや笑いの種類も現代の観客向け。もちろん主演ふたりはバリバリのミュージカル役者で、発声もどう聞いてもオペレッタではなくミュージカル。
だから幕間の時点では、これは新作ミュージカルをオペレッタとして売ってるだけだと思い込んでたw フォルクスオーパーのオペレッタでマイク付きは初めて見たし。二幕もミュージカル的ではあるけど、終わりに近づくにつれてオペレッタ的展開になってきて、やっと納得。大団円が決まってガッツポーズw
前半はミュージカルパロディっぽいセリフもあり、後半はオペレッタパロディなセリフもあり、いちいちくすくす笑ってた。ミュージカルのは偶然(元から脚本にある)か、この公演のためのセリフなのか分からないけど、小ネタとしてかなり面白かった。
ミュージカル小ネタは、大女優の名前にノーマがあったこと。サリー(ボウルズ?)もあったわ。VisionaereとFrisuerを掛けるところはシカネーダー意識したのかな?と思ったw あと牢屋のシーンのSing-Singがプロデューサーズw マックスじゃなくてレオのAndyが牢屋w
オペレッタのオマージュは偶然じゃなくて明らかに意識してて、「サンクトヴォルフガングのグリンツィング」(←白馬亭ww)、唐突なカイザー登場(←また白馬亭ww自分の作品ww)。こういうオペレッタのパロディにしっかり反応する観客w
極めつけは、アクセルが牢屋で歌ってたら「静かに!」って怒られるんだが、「三幕の牢屋では歌うもんだろ、オペレッタでは!」ってw 爆笑ww 三幕、牢屋、歌のキーワードでピンと来なかった人向けに「ロザリンデ」のヒントまでw こうもり3幕の歌の先生が牢屋で歌うシーンねww
とにかくめちゃくちゃおもしろくて、ほぼ毎シーンどこかしら笑ってた。ウィーンの歌なんて、もうあまりにぶっ飛んでて、最初から最後まで笑いすぎてお腹痛かったww こんなに舞台見て笑ったの、いつ以来だろう。。お陰でめっちゃストレス発散していい気分!
●コメディとは?
主役二人のコメディ芸達者ぶりと、役のハマりっぷりが存分に発揮されてた。ストーリーや演出自体が好みなので、ほかのキャストになってもまた見たい作品ではあるけど、やっぱりこの2人以上にはならないかもな。。プロデューサーズ以来の共演で、息もあっててほんと最高の2人!
コメディミュージカルのはずのシカネーダーで、二回しか笑えなかった(それもクスッと)のに、タイトルやポスターから内容が推測できない「アクセル」で、ここまで笑いまくるとはね。。客席にも大ウケだったし、笑いたい時は迷わずアクセル観よう!
オペレッタだから、明るい恋愛ドタバタの中でいろんな問題や事件が起こるんだけど、その回収の仕方が全部サプライズで、最後まで謎解きの楽しさと、大団円のカタルシスが持続した!全然結末読めなかったよ。。脚本が絶妙すぎる。。
直近で見たのが恋愛コメディのシカネーダーだから比較ばかりで悪いけど、シカネーダーでも恋愛ドタバタの中で問題が起きて、ドラマチックな展開か!と思いきや、二分後には解決してる問題ばかりで、伏線回収に全くなってない。だからストーリーが起伏はあっても驚きもドラマもない感じ。
シカネーダー観劇後に、え?終わり?って感じで、カタルシス全然なかったのは、きっとこのせいだな。問題→解決→問題→解決→よかったね、な展開より、問題山積み大パニック!やばいどうする!→最後の最後で魔法のように一気に解決!のほうがドラマチックで見てて快感。脚本のテクニックの問題だな。
●ヒューヒュー問題
ウィーンでは通常、クラシック音楽ではカテコでブラボー!と叫びますが、ミュージカルではヒューヒューです。オペレッタの殿堂フォルクスオーパーでは流石に私もヒューヒューは控えてたんですが、今日はあまりに素晴らしくて、思わずカテコの最初で一声ヒュー!と言ってしまった!
やばい、常連さんに睨まれるかな。。と思ったら、隣のオバチャンが2声目のヒューを言ってくれた!それからもヒューヒューが多くて、アンディにも絶対届いてるよ!カテコ後半は平土間からブラボー連呼も聞こえたし、なんかジャンルの融合の醍醐味だ!
(演出サプライズ編に続きます)
アンディと言えばまずは初演版エリザベートのルドルフ
Bettinaとアンディの共演は、あの爆笑作品プロデューサーズ!
プロデューサーズ ウィーン版オリジナルキャスト ライブ版CD
アンディはこちらでも大活躍
親友役のBoris Ederはこのシカネーダーを聞いてから、生でなかなか見れないオリジナルキャストで、探し求めてたので、今回しっかり舞台上で堪能で来て感動!
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