2016-10-18 16:27 | カテゴリ:オーストリアの政治

オーストリア大統領選が12月に延期されてしまったので、ゆっくりと今までの経緯と、その時々に感じたつぶやきをまとめておきます。今回は第二段、決選投票の結果を受けた感想です。

 

オーストリア大統領選挙戦に関する記事は、「オーストリアの政治 」カテゴリからどうぞ。

 

<日付と出来事>

 

2016年5月22日

上記の二候補による決選投票

 

その結果、郵便投票の開票が翌日までかかる混戦となり、3万1千票の僅差で緑の党のVan der Bellenが当選。

 

<つぶやきまとめ>

(この時は日本にいたので、日本の夜中にオーストリアの開票情報をリアルタイムで見てました)

 

現時点でVan der Bellen(緑)50.1%、Hofer(極右)49.9%。19:30まで投票用紙数えて、まだ拮抗して決まらなかったら、明日の朝続木を数えてやっと結果が確定するらしい。もちろん異例の事態。

 

Der Standard紙の最新は50% vs 50%。もう寝る前には決まらなさそうなので、起きてから結果見るしかない。

 

ウィーン市は70%以上がVan der Bellenなのに、それ以外の州はHoferが勝ってる。やはり国民党支持者が極右に流れたか。田舎の人はゼノフォビアって考えたら当たり前だが。そして保守と極右は、田舎では紙一重。社会党の強いウィーンは、緑に流れたのも順当。

 

93.6%開票され、Van der Bellenが3000票多い50% vs 50%。もうこれは月曜朝まで決まらんね。。不在投票が数えられるのは月曜日。

 

社会党ファイマン首相が辞任してなかったら、Hoferは70%集めてただろう、という記事もある。ファイマン捨て身の辞任が無駄にならないといいのだが・・・。

 

<郵送投票が開票された月曜日朝>

 

軒並みオーストリアの新聞サイトが技術的問題wwみんなアクセスしすぎw

 

BBCが一番に、Van der Bellen勝利を報じた!オーストリアのニュースで確認せねば。

 

Der Standardも短い記事の付け足しでVan der Bellen勝利を報じてるけど、この沈黙は何なんだ。。

 

Die Presseも報じた!Van der Bellen勝利!!!!!!!!

 

前代未聞の接戦だった、オーストリア大統領選決戦投票結果!Van der Bellen(緑の党)が50.3%で勝利。郵便投票開票の結果3万1千票差でHofer(極右自由党)が敗北。こんな選挙見たことない!

 

<結果を受けての分析>

 

どうして墺国国民党と社会党がここまで凋落したのか。過去の二大政党は、その栄光の上に胡坐をかき、長年のトルコ、ユーゴスラビア移民の流入に手を打ってこなかった。そのせいで、一部の公立学校では独語話者よりトルコ語話者が多くなり、移民地区の治安が悪化し、移民の犯罪が増加した。

 

国民党と社会党政権時代は、移民に寛大だったというより、手をこまねいて無策だった。そのために国がガタガタになった。遅ればせながら移住者への独語試験を課したり、幼稚園年長を義務化したりして、移民の同化を促進する政策を打ち出したが、まだ効果が出る時期ではない。

 

去年の難民流入以前に、既存の移民問題が解決されていないことにしびれを切らした国民が、国民党と社会党に見切りをつけ始めた時、それに付け入って票を伸ばしたのが極右自由党。ハイダーもその流れに乗って人気を得たが、ハイダー亡き後もその流れは変わっていない。次々指導者が出て来る。

 

国民党と社会党が、のうのうと二大政党の地位を謳歌せず、拡大する当時の移民問題に策を打っていたら、国民が極右に流れることもなかったのかもしれない。政権の上に胡坐をかくことに対する、国民からのしっぺ返しが、極右の台頭。移民問題に無策な、全ての国に対する警告なのかもしれない。

 

今回何とか極右大統領誕生を阻止できたわけだが、先を考えると、次期首相選挙で極右自由党党首Stracheが首相になっちゃったりしたら、極右大統領よりさらにタチが悪いよね。。権力少ない大統領職をやらせて、右に傾き過ぎた国民の熱を下げさせる方がよかったと思う日が来ないことを祈る。

 

極右台頭とか、色々と政治的に情けないことも多いオーストリアだけど、少なくとも国民の声が政治に反映されて、ちゃんと政権交代が行われているという点では、政治が国民の声を受けてストレートに機能しているという印象は受ける。二大政党は鈍っても、選挙システム自体はまともっぽい。

 

==

6月初め、ウィーンに戻って、大統領選の結果を受けてのツイート

 

トラムのニューススクリーンに新大統領ファン・デア・ベレンが映るのを見て、あーホーファーじゃなくて良かったと実感。国際的に恥ずかしい思いするところだった。一方で国民の声がそのまま選挙に反映される怖さと健全さも感じた。

 

このニューズウィークの記事、オーストリアの大統領選と、戦後の政治史をうまくまとめた良記事。これさえ読めばオーストリアの政党の歴史が分かるよ!http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160524-00170383-newsweek-int…

 

(決選投票無効と再選挙に続きます)

 


エリザベート ウィーン版2012年新キャストCD


エリザベートウィーン版2枚組CD


エリザベートウィーン版DVD

 

応援クリック ありがとうございます!

 

関連記事
秘密

トラックバックURL
→http://wienok.blog119.fc2.com/tb.php/2006-ed2d5fff