2016-10-15 16:27 | カテゴリ:オーストリアの政治

オーストリア大統領選について色々と記事を書いていますが、この機会に節目節目で呟いたことをまとめておきます。

 

以前の記事で、大統領選に関する動きを時系列でまとめたものがありましたが、それを基準にそれぞれのタイミングで呟いたことをまとめますね。

 

ちょっと党の名前とか人名とか聞き慣れないかもしれませんが、なるべく党のカラーや支持者層が、初めて読んだ人にもわかるように平易にして書いたつもりです。オーストリアの政治は党が基本なので、基本的には結構単純です。

 

オーストリア大統領選挙戦に関する記事は、「オーストリアの政治 」カテゴリからどうぞ。

 

<日付と出来事出来事>

 

2016年4月24日 

オーストリアの大統領選挙投票日。候補は6名。候補者の略歴と写真と選挙ポスターはこちらの記事をどうぞ→ オーストリア大統領選2016 候補者ポスターを見比べてみた

 

その結果、どの候補も規定の票数に満たず、極右自由党(FPOe)のHoferと緑の党のVan der Bellenの決選投票となる。(この時にはHofer1位Van der Bellen2位)

 

<つぶやきまとめ>

 

オーストリア大統領は儀礼的存在で、任期も長く、オーストリアでは珍しく党ではなく個人に投票。まだ決選投票があるから決定ではないにしても、35%が極右FPOeのHoferというのは憂うる事態。二位で比較的まともな緑の党のVan Der Bellenは21%。ひっくり返せるかなぁ。。

 

極右台頭と並行して、今まで2大政党だった社会党SPOeと保守の国民党VPOeどちらも、超ショボイ結果に終わったのも情けない話。国民党は極右自由党FPOeにかなり票を取られてたけど、社会党はまだ首相の党だし、第一頭なのに。社会党は支持者が磐石なはずが、この結果。。

 

保守の国民党VPOeがこの5年で相当転落してる。この票が、極右自由党FPOeに動き、極右を支持しない人たちはリベラル(今回の選挙ではNEOSに支持された3位のGriss)に動いて割れている。社会党の票がどこに流れたのかが謎。社会党は緑の党と相性が良さそうなんだが。

 

決選投票の行方はどうなるか。極右自由党がかなり多数なので、決まる可能性が高いけどイヤだな。。自由党以外に投票した人たちは、極右が嫌いなはずと仮定して(極右支持がこの国に半分もいるとは考えられない。。)、この票が全てVan Der Bellenに回ればもしかして。。

 

そうなると、極右支持vsそれ以外の真っ向対決か。。オーストリアの良識をなんとか示して欲しい。ほんと私の周りで右な人なんてほとんどいないので、どこにそんな人がいるのか。。

 

===

 

もうちょっとオーストリアの大統領選を分析してみる。一部で、次の決戦投票は極右VS環境党と言われているけど、緑の党の候補Van der Bellenは、出身は緑の党ではあるけど、大統領としてそこまで環境を前面に出してないので、どちらかと言うと移民寄りの賢者枠と言った感じ。

 

まあどちらにしても、反移民VS移民寄り、ポピュリストVS賢者って感じではあるね。決戦投票Stichwahlは5月22日。

 

地域別得票率は、全国真っ青。。(青=極右自由党)この記事の地図見て私も真っ青。。→http://diepresse.com/home/politik/bpwahl/4974613/Der-Tag-als-Osterreich-blau-wurde?direct=4974893&_vl_backlink=/home/index.do&selChannel=5909… その中でもウィーンだけ以外に緑(Van der Bellen)が多い。普通田舎はガチガチ保守で黒(保守の国民党)のはずが、どっと青になるってるとは。

 

逆に緑の党のVan der Bellenが32%と強かったウィーンの区別得票地図はこちら。→http://diepresse.com/home/politik/bpwahl/4974893/Grunblau-oder_Das-Ende-des-roten-Wien?_vl_backlink=/home/index.do… それでも地図を見たら、緑と青に真っ二つ。それも移民が多めの区が青なのは予想通り。社会党支持で赤いはずのウィーンに赤は全く見られない。

 

社会党と国民党の敗因。社会党は大統領選のブレーンの不在。国民党はニーダーエースタライヒ州知事プレルが候補だと長く思われていたが、出馬しないことになったのがギリギリ過ぎ、代わりの候補者の知名度が上げられなかったこと。

 

この地域別得票率見てると、田舎:保守→極右、ウィーン:社会→緑と言う感じで票が流れてるかな。無所属リベラルのGrissの20%近い票が今後どっちに動くかだなー。何となく極右の大統領誕生の覚悟だけはしておいた方がいいかもしれない。この国にとって本当に恥ずかしい事だが。

 

今までのオーストリアの政党支持層は、保守→金持ち、エリート、田舎。社会→インテリ、学生。極右→労働者、低所得者。と言うイメージだった。今回の選挙で、金持ち、エリートの保守はリベラルに、社会党支持者は緑に、田舎の保守党支持者と都会の労働者はは極右に入れたって感じになったね。

 

あともちろん、数年前に選挙年齢を16歳以上に引き下げたのが、極右の台頭に大きな影響が出てるのは明らか。16歳で投票なんて、ポピュリストの餌食になるって決まってるじゃないか。。

 

つまり、極右保守党は、元々の支持母体が移民に職を奪われる低所得者層オンリーだったのが、選挙権年齢を16歳以上に引き下げることで、移民に就職活動で負けがちな高卒層まで味方に付けたことになる。通常インテリで社会党に投票しがちな大学生も、就職難を移民のせいにして右傾化する。ううむ。。

 

===

 

<極右圧勝の選挙の結果を受けた翌日の報道にコメント>

 

ちょwこの記事ww 画家志望だったヒトラーが在籍していたこともある「ウィーン芸術アカデミー」が、オーストリア大統領選首位で決戦投票前の極右自由党候補Hoferに、学生の籍を一方的にオファー。強烈なジョーク。 http://www.der-postillon.com/2016/04/akademie-der-bildenden-kunste-wien.html?m=1…

 

ウィーンのとあるカフェ、極右自由党に投票した人は入店禁止に。「例の35%に属する人は、通り過ぎてください」逆ユダヤ人対応に賛否両論。http://www.thelocal.at/20160426/vienna-cafe-tells-bars-far-right-voters-austria-presidential-election…

 

ウィーン芸術アカデミーといい、このカフェの対応と言い、極右の台頭を憂いて、アクションを起こす人がいることに、オーストリアの良心を感じる。

 

数少ないTL上のオーストリア大統領選を追ってる人たちが、みなさん私と同じ気持ちなのに、Hofer支持が一体どこにいるのか謎だ。。政治的元首ではない大統領選に、一時的な情勢を反映するのは最低限にするべきだと思うけどなー。

 

お飾りで政治的影響力の少ない大統領選で、この打撃だもんな。。ハプスブルク家が残ってて、日本の天皇みたいに国の顔となってたら、大統領選ぶ必要もなく、政治も安定してたかなーなんて思ったり。ハプスブルク家末裔が大統領候補になったら受かるかな?(←元皇室の政治参加は禁止されてます)

 

(決選投票のつぶやきに続きます)

 

 


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