2016-09-24 16:10 | カテゴリ:シカネーダー Schikaneder

新作「シカネーダー」の予習の仕上げ、シカネーダーの人生略歴まとめです

 

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<「魔笛」初演>

 

・1791年9月30日アウフ・デア・ヴィーデン劇場にて「魔笛」初演。脚本はシカネーダー作とも、劇団付き脚本家Karl Ludwig Gieseckeとも言われている。その時のキャスト表→Die Zauberfle

 

・兄のUrbanはその後同じ劇団の役者になり「魔笛」にも出演。兄の娘Annaは17歳の時に「魔笛」で三人の男の子の一人を演じた。

 

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・魔笛は大成功をおさめたが、初日の数週間後1791年12月5日にモーツァルトが亡くなる。魔笛の公演の利益は貧乏だったコンスタンツェにささげられた。

 

・公演は成功をおさめるが、劇団は赤字に陥る。これも新しいパートナーのおかげで苦境を脱し、新しい劇場を建設することとなる。これが今のアン・デア・ウィーン劇場。昔の皇帝からの、劇場建設許可証を持っていたので、皇帝フランツから許可証を更新してもらった。

 

アン・デア・ウィーン劇場がオープンしたのは、魔笛初演から10年後の1801年。杮落としはシカネーダー脚本のAlexander。

 

<アウフ・デア・ヴィーデン劇場とアン・デア・ウィーン劇場>

 

このアン・デア・ウィーン劇場はミュージカル「エリザベート」の初演劇場として、ウィーンミュージカルファンの聖地となっていますが、今はウィーン第三のオペラ座となり、ミュージカルは上演されていません

 

画像検索結果

エリザベート上演当時のアン・デア・ウィーン劇場。懐かしすぎて涙が出てきそう。。今はファサードが改装されてシンプルになっています。

 

・アン・デア・ウィーン劇場の場所はアウフ・デア・ヴィーデン劇場からすぐ近くで、看板や活字を再利用するため、似た名前となった。アウフ・デア・ヴィーデン劇場今はなく、現在は工業大学(TU)の建物の一つが建っているあたりとなります。

 

・アン・デア・ウィーンのウィーンは、この劇場が面していたウィーン川のこと。このウィーン川は現在ナッシュマルクトの地下に潜り暗渠となっている。アウフ・デア・ヴィーデン劇場のヴィーデンは、この辺りの地域(現在の4区)の名前だが、チェコ語でウィーンと言う意味も持つ。

 

1815年当時のアン・デア・ウィーン劇場の様子。前に流れているのがウィーン川。今は影も形もありません。

 

アウフ・デア・ヴィーデン劇場の外見は今は全く残っていません(見取り図だけ)。ちょっとこの辺の劇場比較は、かなり調べてあるので、また次の機会にしっかりやります!

 

・よく誤解されていますが、アン・デア・ウィーン劇場は魔笛が初演された劇場ではありません。魔笛初演当時の1791年にこの劇場は存在していませんでした。アン・デア・ウィーン劇場から3筋ほど離れたアウフ・デア・ヴィーデン劇場が、魔笛初演の地です。

 

・また、アン・デア・ウィーン劇場は「魔笛」で杮落としされたというのも事実ではありません。この劇場で「魔笛」は上演されていません。ここでシカネーダーによって上演されたのは、「魔笛」の続編の「迷宮」です。シカネーダーはこの「迷宮」でもパパゲーノ役を演じ、この時の姿を像にしたものが、アン・デア・ウィーン劇場の旧入り口の上にあります。

 

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<シカネーダーとベートーベン>

 

・シカネーダーはベートーベンとも親交があり、そのためアン・デア・ウィーン劇場に住まわせて、自分の書いた脚本を渡し、作曲を依頼した。ベートーベンはこの脚本に曲を書くことを拒否し(一曲だけ書いた)、フィデリオの作曲に力を入れたが、それでも劇場に住み続けた。

 

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アン・デア・ウィーン劇場にある、ベートーベンが住んでいたことが書かれた案内版

 

・結局フィデリオは1805年にアン・デア・ウィーン劇場で初日を迎えたが、そのころ既にシカネーダーは戦争と通貨危機のため財産を失っていて、赤字のため劇場を別の人に渡っていた。

 

・シカネーダーは1812年ブダペストので新しい職に就く途中で気が狂い、その年の9月21日、61歳で貧困の中亡くなった。

 

・妻エレオノレは1821年に亡くなった。

 

 

 

と言うわけで、シカネーダーの人生を、取り巻く歴史上の人物と共に見てまいりましたが、いかがだったでしょうか?

 

貧乏に生まれ、皇室御用達役者にまでなり、当時の人気音楽家に次々曲を書かせるプロデューサーとなり、突然転落して最後は気が狂って貧しさの中亡くなるとか、なんてドラマチックな人生なんでしょう。。

 

シカネーダー自身が当時のウィーンを体現しているようで、こうやって略歴を振り返るだけでもイキイキと目に浮かびますね。

 

それでは、新作シカネーダー初日までもうすぐ!楽しみです♪

 

 

 

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