2016-08-20 16:02 | カテゴリ:国際ニュースの報道比較

このブログには、オーストリアの新聞やメディアについて時々記事が出てきますが、ウィーンでよく見かける新聞とその方向性をまとめておきます。

 

日本と大きく違うのは、同じニュースでも新聞によって、分析の角度や内容、取り上げる紙面の大きさが全く違うことです。これは、ヨーロッパの新聞の多くがそうであるように、各紙の購読者の違いが、各紙の特徴を決めているからです。

 

保守的な考え方をする人はAという新聞を購読し、ソーシャルな考え方をする人はBという新聞を購読する。結果的にA新聞を読む人は保守的な党に、B新聞を読む人は社会党に投票する傾向にある、というふうに、購読する新聞と考え方、投票する政党がつながってきます。

 

という点を踏まえて、新聞の名前と、高読者数の考え方、支持政党をまとめておきます。(とは言っても、公式には購読者が一人ひとりがどの党を支持してるかなんて、このご時世調べきれないので、以下はオーストリア人一般が持っているイメージをまとめたものです。)

 

Die Presseは保守(国民党寄り)。

Der Standardは左(社会党寄り)。

Wienerzeitungも保守(国民党寄り)。

Salzburger Nachrichtenはやや左(社会党寄り)。

 

この四紙は比較的まともでインテリ向け。

 

Kurierは、支持政党ははっきりしないが、高所得者に読者が多い。

 

大衆紙の王様は読者数最多のKronenzeitung。一応新聞の体裁はしてるし、日本のスポーツ新聞ほどではないけど、内容はセンセーショナルでチープ。曲がりなりにも新聞なのに、人名など間違いもめちゃくちゃ多い。

 

Kronenzeitungは購読者に支持政党の偏りがあるわけではないが、内容からして低学歴低所得者層をターゲットにしている。外国人の犯罪などをセンセーショナルに書き立てる傾向もあるし。そして、今のオーストリアの低学歴低所得者は極右自由党に投票する傾向がある。

 

他に地下鉄駅でもらえる無料新聞にHeuteösterreichの二紙がある。無料だしチープで軽いけど、さらっと目を通しやすい。内容は無料だから酷くても許せるw 個人的にはHeuteの方がレイアウト的に読みやすいと思う。大衆紙には男女どちらのニーズにも合う軽いセクシー写真も。

 

また、ここに挙げなかった地方紙の中には、Kleine Zeitungのようにウィーンでは発行されていないが、結構高読者数の多いものもあります。

 

と、ここまで書いたところで、Wikipediaのオーストリアの新聞のページに、購読者の割合まで書いてあったことに気がついた。 購読者とか企業名とか地方紙とかについて知りたい方はこちらへどうぞ↓

 

Liste österreichischer Zeitungen – Wikipedia

  

 

おまけ。オーストリア国営放送ORFは中立であるべきだが、再選されたトップは左(社会党支持)の人。極右自由党をおちょくったインタビューをしたり、ほんの少しだけ左寄りの報道姿勢らしい。

 

 

まあ、保守の国民党と左な社会党の二大政党制がほとんど崩れた今となっては、上記の新聞購読者数と支持政党がそこまで一致してはいないと思う。けど、もし知り合いになったオーストリア人がどういう考え方をする人か知りたかったら(移民排斥派か、制限派か、受け入れ派か、など)購読している新聞を聞いてみるのも一つの手かもしれません。

 

 

 

 

 

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