2016-05-24 16:26 | カテゴリ:その他ウィーンミュージカルレポ

前回に引き続き、ウィーン版エビータのレポです。今回はキャスト編から行きます。

 

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●キャスト編

 

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キャスト感想。チェのDrewはとってもとっても良かったけど、勿体なさ過ぎた。説明調の歌声もすごく素敵なんだが、ロックな部分が2か所くらいしかなかった。それでも、カネカネではそもそもシャウトしない所シャウトしてくれたりサービス良かったけど、勿体なかった。。

 

ペロンのトーマスはやはりエビータに会う前が素敵。あとは、Don't Cry for me Argentina直前のイケイケスピーチ後の晴れやかな無責任笑顔とか、政治と関係ないところで時々トーマスらしさが出てたが、基本むっつり悩んでる役なので、これはもったいないにもほどがある。実は実物ペロンとトーマスは似ているw

 

とにかく、Drewとトーマスがいるのにそりゃないだろうという勿体なさ。この二人が一緒に歌うのは、レインボーツアーの教室?のシーンだけだけど、変な虹踊り一緒に踊って1フレーズ一緒に歌うくらい。あーもったいない。

 

で、エビータの人。とにかくペロンと結婚するまで違和感ありまくり。田舎の小娘がどう見てもオバチャンで、声はハスキーで、音楽に集中しようにも、声を聴くと現実に引き戻されてどうしようかと。結婚後以降老けて来ると、見た目も声もよく合ってきたから、後半はあまり違和感なかった。

 

エビータってペロンが大統領になった時に26歳で、がんで亡くなるのが33歳。見えなかったなあ。。若くとも45歳くらいに見えた。時々実物のエビータの写真が映写されるので、更に違いが強調されて。。せめて見た目が若くなくてもいいから、若い時の声だけでもクリアにしてくれたらなー。

 

マガルディは見た目笑えたので合格!(爆)歌声もオペラのテノールみたいでよかった!ミストレスもとてもがんばっていた。Drew娘さんは、サンタエビータでロウソク持ってる4人の女の子の一人。大人も二人混じってるんだけど、その大人より背が高い子役wソロはなかったと思う。

 

アンサンブルが歌う場面が結構あるけど、名前のないアンサンブルさんが皆さん安定してとても良かったし、何よりコーラスが素晴らしかった!!オケも前書いたけどさすが!!振り付けは所々下品と言うか卑猥なのがねえ。。中高生いっぱい見に来てたんですけど。。

 

●演出メモ(ネタバレあり)

 

それでは、気に入った演出のとこだけメモするので、少しネタバレですー!要注意!!!以下3段落くらいネタバレします!!!!

 

(以下ネタバレ!!)

 

最初は、若き日のエビータ主演の白黒映画上映される映画館。途中で男が入ってきて、エビータの死を告げると、客席から黒い服のエビータの死を悲しむ民衆がわらわらと登場するという流れ。おお!と思ったけど、映画と同じだよね。

 

椅子取りゲーム(ネタバレ注意!!)遊園地の射的の人形の代わりに軍人が5人ぐるぐる変なダンスで回っている。トーマスは白。チェが客席からピストルで撃つと、一人ずつ倒れる仕組み。2,3発目はお客さんに撃たせてたwこの演出は面白い。トーマスの変なダンスが見所w

 

ああ、あと、サンタエビータのマリア様の絵がエビータ本人だったのはちょっと笑ってしまったwメリーポピンズのフライング装置をそのまま使ったのかな?(笑)場所的にも同じだw

 

(ネタバレ箇所終わり)

 

舞台は奥までぶち抜いて、かなり奥行きのあるスペースだが、あまり有効に使えていない印象。貴婦人の時みたいに街の書き割りを左右に重ねるけど、舞台が広すぎてブエノスアイレスのシーンとか全然にぎわってるように見えない。

 

他は、エレベーターの大きなセット(中はエビータとペロンの寝室で、上下に動く)と、巨大な3つの階段なんだが、大きいのはいいけど、そこまで必要?と言う気もしたなー。階段とかバリケードみたいで。ベッドだって別にエレベーターにする必要ないし、もうちょっとシンプルにしてもよかったのでは?

 

まあ、Mayaさんのバーデン版があまりにシンプルで、とっても頭を使った好みの演出だったのだが、それが頭にあったからか、世界的にすごい演出家!と謳ってたから期待してたのか、演出コンセプトは結構普通だった気がする。

 

●エビータとエリザベートの類似点

 

久々にエビータ見ると、エリザと似過ぎてて驚くルキーニはチェそのまま。(立場とか批判の仕方とか)。若くしてのし上がった美貌の持ち主で、民衆に大人気で、政治家でもないのに政治に口を出すなんて、シシィの描かれ方はエビータとうり二つ。ペロンとFJは存在感の薄い夫で軍人風。

 

カネカネの歌はまるでミルクだし、ファッションの歌(髪とかメイクの歌)は、見返りシシィ直前の女官の歌だし、Oh What a Circus(最初のチェの歌)はまるでキッチュ。Hassみたいな軍人の歌もあるし。エリザは絶対エビータ参考にして作ったよね。。

エビータを見た雑感などをまとめておきます。

 

●エビータとJCS

 

エビータとJCSは裏表の話と言う話も聞きました。ジーザスとエビータでは歴史の重みも世界的な知名度も全然違うとは思うのですが、混乱の時代に神格化され早逝する実在の人物、語り手的に批判する人物、と言った共通点も無きにしも非ずかな。

 

そ れでも、個人的にはJCSの方がエビータよりずーーっと深いし、考えさせられる点も多いし、演技や演出の幅も広いし、何より既存の概念を打ち崩していると ころが革命的だと思うので、作品としてのレベルは全然違うとは思うのですが、まあ、そういう視点も一つの見方と言うことで。

 

●エビータとエリザベート

 

それより、エビータとエリザベートの共通点の方がずっと面白いテーマだと思うなー。美貌の女性で、影の薄い政治指導者の夫がいて、皮肉で 陰のある語り手が茶々を入れて、民衆の貧しさと金持ちや貴族の華やかさが対比されて、って、挙げたらきりがないほど共通点が多い。

 

もちろんエビータの独語版を翻訳したのはクンツェ氏だし、エリザベートを書く際のインスピレーションは絶対来てると思うんだよねー。エリザを書いたたときには、そこまで世界的に有名になるとは思ってなかったはずだから、存分にアイデアを取り入れたかもしれないし。

 

●まとめ

 

というわけで、リピートするかしないかと言えば。。夏で終わるならしないなー。年末までやるなら、そしてエビータの人が変わるなら、秋ごろに右側から、できれば1階席で見てみたいなー。チケット売れなくなってきてラストミニッツ狙いがいいかな。別のエビータ役者さんが見れるとしたら楽しみかも。

 

●おまけ(四季の思い出)

 

私が四季のエビータ見た時って、野村さんエビータ、芝さんチェ、下村さんマガルディだったのは覚えてるけど、ペロンって今井さんだっけ?確か、ジャベールでデビューして四季に入って直後だったかな。ものすごいいい席で、野村さん見上げて震えてたの覚えてる。芝さん至近距離だったし!

 

 

 

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