2015-11-05 06:50 | カテゴリ:クリムトの歴史

さて、クリムトの名画「アデーレ」を巡る映画「黄金のアデーレ」で話題になっていますが、(たぶん)映画になっていない、オーストリア側のお話を記事にしています。

 

今回は、ウィーンからアメリカに渡った「アデーレ」他5枚の絵が、その後バラバラに売却されるニュースを聞いてショックを受けた時に書いた日記です。

 

まあ、日記なので相当私の個人的な思い入れも入ってますが(特に「リンゴの木」好きだったのに。。)、当時の心境ってことで一応記録にしておきます。

 

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2006年08月16日

売られていくクリムト(涙)

 

ああ。。。ついこないだまでベルヴェデーレにあったクリムトがばらばらに。。。


アメリカに運ばれた後、ロサンジェルスの美術館でしばらくまとめて展示されてたんだけど、6月にアデーレIが絵画史上最高額155億円で落札。米国の富豪ロナルド・ローダーが所有する美術館「ノイエ・ギャラリー」(ニューヨーク市)のために購入しました。


個人的には、クリムトはさすがにいいとは思うけど、アデーレってクリムトで一番有名な絵じゃない上、クリムトって言っても現代絵画だし、なんか、クリムトが史上最高額って言うのがなんか納得いかないんですが。


それまでの最高額はピカソの「パイプを持つ少年」だったらしく、ピカソなら何となく納得。別に優劣を言ってるわけじゃないけど、クリムトにそこまで払うって言うのが納得いかないというか、金に物を言わせて話題作を買い取ったって感じで好きじゃないなあ。


ま、個人的にはオーストリアに難癖つけて裁判で絵を持っていったユダヤ人女性(アデーレの姪で70歳くらいのおばあさん)自体が気に食わないわけですが。

 

だって、クリムトから直接絵をもらったモデルのアデーレさんは自分の死後オーストリアに絵を譲渡するように言ってたわけで、それをナチスに取り上げられたと今更言い出す親族が非常にいやな感じ。

 

それに、ニュースのヘッドラインは「ナチスがユダヤ人実業家から没収したクリムト」という言い方をするので、事実を反映しているとは言いがたいね。。


で、今回のニュースがこう出ました。


■クリムトの絵、ばらばらにオークションに…高額なため(読売新聞 - 08月16日 19:41)


(ニュース引用)


ウィーン世紀末美術を代表するオーストリアの画家グスタフ・クリムト(1862~1918年)の「アデーレ・ブロッホバウアーの肖像2」など4点が11月に米ニューヨークで競売にかけられる見通しになった。

ナチスがユダヤ人実業家から没収した5点のうちの4点で、ウィーンの美術館に展示されてきたが、今年3月ロサンゼルス在住の実業家の親族に返還された。

 

当初、親族側は5点をまとめて美術館に売却する予定だったが、高額なため買い手がつかず断念。

 

「ウィーンの至宝」と呼ばれた5点の絵画は、ちりぢりになる可能性が高い。専門家は4点の価値を計1億ドル(116億円)以上と推定している。
(引用終わり)

 

そう来るか。つまり、まとめて売りたかったのに高すぎたのでばらばらに売ると。なんか、更に金の匂いがして非常にいやな感じ。「親族側」は自分の家族に属する大事な絵だから返して欲しかったわけではなく、どっちにしても売り払って金にしたかったわけですね。で、言い値が高すぎてアメリカの美術館ですら買ってくれない、と。

 

最初に裁判に勝った時は、マリアさんは「人に見てもらえる美術館に売却したい」と言っていたけど、ばらばらになるんだったら、個人所有とか分けわからんことになる可能性も。もう、ほんとむかつくーーー!!


でも、まだまだすばらしいクリムトの作品はたくさんウィーンにあります。ベルヴェデーレにいちばん有名な「キス」があるし、所有権を主張されても持っていかれない壁画がブルグ劇場や美術史美術館などにあります。5枚くらいもっていかれても別に悔しくないよーだ、と言ってみる。。

 

 

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