2015-09-19 21:39 | カテゴリ:欧州難民流入問題・移民政策

欧州難民流入問題についてのつぶやきまとめがしばらく続きます。

 

難民問題は欧州難民流入問題・移民政策カテゴリにまとめています。

 

<難民問題に対して国際社会、個人は何ができるか?>

 

さて、この難民問題に対して国際社会は、そして個人は何ができるのか?そろそろそんな記事も出始めてますので、先手を打って考え始めてみました。国際社会の対応はこれからだと思うので、今から書くことも結構すぐに時代遅れになるかもですが。

 

・国連、国際機関

 

まずは、国際機関。難民移民関連の国際機関は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)、IMO(国際移住機関)、UNFPA(国連人口基金)、ICMPD(国際移住政策開発センター)くらいかな。更にユニセフやWHO(世界保健機構)、WFP(世界食糧計画)などの国連専門機関に、赤十字などの人道支援団体もなども関わってくる。(ぱっと思いつく物を挙げたので他にあるかも)

 

で、UNHCRが難民危機で予算が枯渇し破たん寸前という記事(http://www.theguardian.com/world/2015/sep/06/refugee-crisis-un-agencies-broke-failing?CMP=share_btn_tw)を読んだわけですが、相当大きな予算のある緊急援助系の国連専門機関が破たん寸前って結構酷い話。(この記事の後ろの方に、各機関の今年の予算のグラフがある)

 

 開発の仕事してると、やっぱり難民とか紛争とか、写真や物語で被害状況を感情的に訴えかけることのできる分野は、予算を取って来やすいっていうアレがあるんですよ。だからユニセフやUNHCRは、開発系機関の中では比較的予算が集めやすいとされてる。なのに財政破綻とか、相当アップアップな状況。

 

おまけに国連専門機関っていうのは、国連本体と予算が別。国連本体は各国の分担金(毎年国家が払うお金)で賄われてるけど、専門機関では、分担金で払えるのは職員の給料くらいで、それぞれのプロジェクト予算は、ほとんど分担金とは別の一回限りの任意拠出金で賄われてる。

 

今回のシリア難民のケースで言うと、シリアから逃げてくる難民をギリシャで迎え入れるUNHCRのキャンプがコス島にあるけど、ここを運営する予算は任意拠出金(国家から分担金とは別に拠出されるが、UNHCRの場合募金も含む)から来てる。で、この任意拠出金が足りない状況にある。

 

じゃあどうするか?普通に考えたら、同じ国連なんだから、国連本体の分担金から融通して、難民関連のプロジェクトの重点的にお金を出してあげればいいじゃないかって思うよね。それか、もちろん任意拠出金や募金でプロジェクトを動かすお金を都度工面するか。

 

国連本体も分担金は既に割り当ててるだろうから簡単には廻せないにしても、専門機関に全部仕事させて、国連本体が今のところ何の声明も出してないのは今までの事務総長ではなかった感じがする(ローマ法王ですら声明出してるのに。)ここで国連本体がささっと基金を作ったりしたらかっこいいのになー。

 

あと、日本主導の開発コンセプト「人間の安全保障」ドンピシャ案件なので、ここに沢山予算をつけて関連案件に拠出するっていうのは外せない。私だったらまず難民プロジェクト作って、人間の安全保障基金に予算貰いに行くな(今国連職員たちはせっせとそういうプロジェクトを書いてるはず)。

 

まあ、どっちにしても、国連を通した援助はだいたいドイツの難民ではなく、途上国やシリア隣国での難民が対象になるわけだけど、そこでうまく難民を受け入れられたら、ドイツまで来る必要もないわけだしね。

 

シリアは長く内戦やってるし、国連は相当前から現地で活動してるけど、この突然の欧州難民流入にすぐに対応できるわけでもない。まずプロジェクト作って、どこかからお金を引っ張ってきて、人員や物資を配置して、ってしてると、今回の難民流入みたいな問題にスピーディーに対応できるわけじゃない。

 

そこんとこ、国連に期待しすぎないほうがいいかも。今回はそもそもEUやドイツもいるし、国連が出てこなくてもリーダーはたくさんいる。ドイツはやっぱり気の毒だけど、国連はヨーロッパみたいな比較的豊かな所ではなく、もっと助けの来ない途上国や紛争地での仕事がメイン。あ、もう一つ国連機関思い出した。

 

ILO(国際労働機関)もかなり関わってくるよね。スマグラーとか人身売買系はILOかなり専門だったはず。実際東欧でのスマグラーと人身売買のプロジェクトやってた人知ってるし。あとUNODC(国連薬物犯罪事務所)も国境を超えた組織犯罪に強い。

 

・功労者は赤十字とカリタス

 

じゃあ、今回みたいな欧州難民流入でスピーディーに動けるのは誰かって言うと、今回すごかったのはカリタスと赤十字だね。流石と言わざるをえない。どちらも受け入れ国の日々の生活に根付いた援助活動をしているから、こういう時人員も物資も持ってる。

 

カリタスはキリスト教系の慈善団体で、街角に衣類の寄付を募るリサイクル箱を設置したり、引っ越しの時に安く家具を引き取ったりして、貧しい人に分け与えている。だから、難民対応も慣れたもんだったんだね。赤十字社はご存知。国際的なネットワークとノウハウがすごいね。

 

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