2015-09-17 21:38 | カテゴリ:欧州難民流入問題・移民政策

欧州難民流入問題についてのつぶやきまとめがしばらく続きます。

 

難民問題は欧州難民流入問題・移民政策カテゴリにまとめています。

 

<難民の定義>

 

難民(英:refugee 独:Fluechtlinge)は、政治犯として訴えられているか、戦争から逃げてきた人達。移民(imigrant/migrant)は難民を含む、より良い経済状況を求めて国境を越える人達。 今回はほとんど難民だが、移民も混じっている。

 

あと、厳密には難民申請して難民ビザが出た人が「難民」なので、行き先までの移動中や、申請してから申請通るまでの人たちは「難民申請者(英:Asylum seakers, 独:Asylbewerber)」といいます。当初はこちらの表現が使われていましたが、ブダペスト駅閉鎖事件あたりから「難民」に統一されつつあるようです。

 

また、新聞社の内部コードによって、特に英語圏は「難民申請者」の段階では「移民」と統一しているところもあるようです。

 

BBCは一貫してmigrant(移民)を使っているが、これはBBCが難民申請が通るまでの人達をmigrantと呼ぶと、社内で定義しているから。migrantが難民申請して、戦争から逃げてきたと認められれば難民に、経済的目的で来たならmigrantのままの呼称となる。 

 

まあそれはBBCの定義な訳だし、登録関係なく、この状況見てると、難民8割移民2割(適当)って感じじゃないかな。難民は自国が帰国できる状態になっても受け入れ国に居続けたら、それは経済的目的なので、移民化したことになる。

 

移民は平時にもちょよちょろ来るが、難民が発生するのは大抵大規模で緊急事態。国内で難民状態のIDP(Internally Displaced People)というカテゴリもある。震災で日本国内で避難所とかにいる人達はこれに当たります。

 

<移民の定義>

 

移民の定義。UNFPAの定義では、出生国の外で12ヶ月以上滞在している人は全て移民。海外で仕事をしている、定住目的などであればなおさら。短期で帰国予定の出稼ぎ外国人労働者は含まない場合が多い。海外で仕事をしている人は、経済的移民というカテゴリになります。

 

移民は定住目的で外国にいる人を指すので、外国の皇族に嫁いだエリザベート皇后(シシィ)や、ザルツブルクが嫌で、当時隣の国のウィーンで仕事をしたモーツァルトだって、今の定義でいえば移民。オーストリアに住んで育児と仕事をしている私も、移民の自覚あります。滞在許可証あるし。

 

難民は移民の一種。経済的目的で移民となるのとは違い、戦争から逃げてきた人。移民申請をすると滞在許可証(期限付きで更新)が発行されるが、そこに就労可・不可とか、条件が書いてある。学生とか難民は、基本就労不可。配偶者とか就労者は就労可。

 

経済的移民は移民先で仕事を探すわけだけど、これが一番の難関。現地人の能力を超えてないと採用されないから。現地人と外国人が同じ能力を持っている場合、現地人が採用される。そして、採用した会社が書類を出さないと、就労ビザ付き滞在許可証は下りず、国外退去となる。

 

例えば日本人ならEUに3ヶ月(国によっては6ヶ月)は滞在許可証なしで、観光客扱いで留まることができる。その間に就活して、会社に書類を出してもらい、滞在許可証の申請をする。時間的には相当厳しい。学生とかで長期滞在中だと、ゆっくり就活できるけどね。

 

ビザっていうのは、滞在許可証の種類と思ってもらったらいいかな。学生ビザ、配偶者ビザ、就労ビザ、難民ビザ、観光ビザ(不要な国も多いがロシアとか数日でもビザ必要)など。それぞれお金も必要書類も待ち時間も結構する。移民局が発行するが、あまり行って楽しい場所ではない。

 

現時点では就労不可の滞在許可が出るであろうこの難民たちも、ゆっくり就活して就職先を探し、現地人との不利な競争を勝ち上がって採用され、会社が書類を用意してくれたら(結構めんどくさいから嫌がる会社が多い)、その人の滞在許可は難民ビザから就労ビザに格上げになる。そしたらその人は定住目的で経済的移民になったことになる。難民と移民の差は、紙一重ならぬ「滞在許可証一重」。

 

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