2015-09-15 06:38 | カテゴリ:欧州難民流入問題・移民政策

欧州難民流入問題についてのつぶやきまとめがしばらく続きます。

 

難民問題は欧州難民流入問題・移民政策カテゴリにまとめています。

 

<9月6日(日)朝 今回の緊急事態を振り返って。>

 

(日本語圏の皆さんが難民に対して否定的な意見が多いと聞いて)

なんかこれ、昨日母とラインしてて感じたんだよね。難民が来て、お金とか仕事の世話とかどうするの。治安も悪くなるし心配って。あー、遠いからピンと来てないんだなって思って、住民の感覚を伝えたら、何とか理解した模様。

 

三週間くらい前の欧州もそんな感じで否定的なこと言って他人事だった。お金、仕事、治安。そんなの受け入れたら大変に決まってる。けど、もう欧州は受け入れないという選択肢はない。80万人が押しかけてきたら、物理的にどう頑張っても、扉を閉めて追い返すことなんてできない。欧州にとってこれは自然災害みたいなもので不可抗力。歴史が外から変えられた瞬間。

 

100万人規模の大都市(神戸や京都サイズ)に大規模な自然災害が起きて、全員が陸続きの東京や大阪に押しかけてきたとする。その時、「住む場所ないし帰れ」って対応できる?これだけの人数が押しかけたら、後の負担が気になっても、腹をくくって受け入れるしかない。言語文化国籍の問題以前の話。

 

そして、自国民だから受け入れて、他国民だから受け入れない?実際80万人が扉開けろと押しかけたら、それが自国民でも他国民でも、もうどうしようもない。選択の余地は、受け入れ側には全くない。「ドイツは気の毒」その通り。大災害に見舞われたと思うしかない。

 

そんな中、迅速に人道的に冷静に行動している国民や政治家は、尊敬に値する。対岸の火事でも、そのドイツの気の毒さと高潔さに対しては、少なくとも敬意を払ってしかるべきだと、私は思う。私は昨夜オーストリア人に直接、敬意を言葉にして表現した。昨日の対応、私は感動して心を動かされた。

 

今回の気の毒な「欧州難民流入災害」は、現時点で一部の国の高潔さが唯一の救い。ドイツは今回受け入れることで、後々の移民問題がどれだけ頭の痛い問題か、日本に言われなくても経験済み。ジワジワ効いてくる毒薬を、口をこじ開けられて、文句も言わずに、笑みさえ浮かべて飲み込んだんだ。

 

そんな決断に対して、批判したり否定的なことを言ったりする時じゃない。日本が今できることは、今回対岸の火事であり、ドイツのような立場にいないことを、超ラッキーだと思うべき。そして、今回は欧州に任せて、もしアジアで難民が発生した時に、高潔に迅速に対応できるか、じっくり考えるべき。

 

フランスやイギリスの受け入れ枠が少ないわけじゃないと私は思う。だって難民はドイツに行きたいんだもん。フランスもイギリスもオーストリアでさえ眼中にない。この問題は欧州の問題ではなく、ドイツの問題なのを、少しでも負担を減らそうとしてあげているように、私には見える。

 

今回ドイツに起きたことは、どこの国にでも起きうること。だから欧州各国は負担を分担して、自国がドイツの立場になった時に助けてもらえるよう、布石を打っている。東欧諸国が受け入れを拒否したのは、外向的暴挙と言わざるを得ない。東欧の方が紛争地域に近いのに、何贅沢言ってるんだか。

 

<日本ができること>

 

日本にだって難民が押し寄せる可能性は十分にあるよね。隣国関係でいうとドイツよりずっとリスクが高い。日本は震災に対してはあんなに落ち着いて対処できるのに、難民流入は来てからパニくって対処して、ハンガリーみたいに笑い者になりたいの?

 

今回対岸の火事であることを感謝しつつ、しっかり研究してケースごとにシミュレーションし、マニュアルを作り、一方でルールより人道を優先するべき緊急事態が来た時に、どうやって国民と世界を納得させるか、考えておいた方がいいんじゃない?政治家だけじゃなく、国民皆が自分の心に問う問題だよ。

 

日本はただでさえ難民移民に慣れてない。まず自国にいる外国人で移民政策を最適化して、移民も日本人も居心地のいいインフラが必要なのかも。ドイツやオーストリアは、移民排斥派と国際社会の狭間で、いろんな制度を試してきたからこそ、今回迅速に動けた。移民の酸いも甘いも知り尽くしてる。

 

<ドイツ、オーストリアの移民政策>

 

ドイツやオーストリアは移民受け入れてるけど、普段は厳しいよ。ドイツ語テスト必須だし、現地人の能力を超える分野でないと採用されない。就労ビザがないともちろん帰国。けど、犯罪者の7割は外国人。手厚い子ども手当は外国人にも流れ、移民排斥の党は、外国人に職場を奪われた労働者に人気。

 

もちろんまだ移民政策は試行錯誤だけど、ある程度落としどころができて、国民もまあ納得した段階での、今回の難民流入。国民も、政府が苦労してきたのを知ってるから、これから大変なのを分かってても、援助物資を届けて、難民を歓迎したんだよね。政府の毒杯を国民が分かちあった形になる。

 

安易な難民移民賛成反対ではなく、実際努力していい政策を作ろうとしてきた姿勢が、国民や国際社会の評価につながり、今回のような事態で、政府と国民が一丸になれた。ドイツはこれからどうしたらいいか、頭を抱えてるとは思うけど、昨日の高潔な決断を批判だけはしたくないと思う。

 

そして、外から不可抗力で問題が押し寄せてきた時に、日本の国民や政治家が、ハンガリーのようになるのか、ドイツのようになるのか。それは、この事件を見た日本人全員が、自らに問いかけ、答えを準備しておく事べきだと思う。

 

言いたいことはまだいっぱいあるけど、この辺で。なんか今回の難民流入はあまりにドラマチックでエモーショナルなのもあり、私も相当アツくなってる自覚はあります。けど、そういう時に感じたこと、ちゃんと書き留めておきたい。状況は変わるかもしれないけど、後で読み返すための、長い自分メモです。

 

あと、ドイツに住んでる日本人は沢山いるし、情報も入ってくると思うけど、オーストリアからあまり日本語の発信がないなーと思って。結局素通りされちゃってるけど、受け入れる気満々だったオーストリアがいた事も覚えておいてくださいな(笑)

 

応援クリック ありがとうございます!

 

関連記事
秘密

トラックバックURL
→http://wienok.blog119.fc2.com/tb.php/1840-891c06df