2015-09-14 06:37 | カテゴリ:欧州難民流入問題・移民政策

欧州難民流入問題についてのつぶやきまとめがしばらく続きます。

 

難民問題は欧州難民流入問題・移民政策カテゴリにまとめています。

 

<難民登録について追記>

 

難民登録について詳細。難民登録と言ってはいるけど、通常の滞在許可申請のこと。書類を提出し、申請が通ると、その国に住む許可が与えられる。通常1-3年の期限付きで、定期的に再申請。選挙権などはなく、市民権や国籍とは別物。配偶者ビザ、就労ビザと同じ扱いで難民ビザなだけ。

 

ハンガリーで滞在許可なかなか出ない(拒否されたら強制送還)と言われている(真偽不明だが、政府が移民反対なのでありうる)。さらに、ハンガリーは経済規模が小さいので、移民先として好まれていない。首相も移民反対で、「少し入れたら際限がない」等の発言をしている。

 

ルール通り一旦ハンガリーで滞在許可を申請して発行されて、そのあとドイツに移動も可能だが、ドイツに住みたければ、ドイツで再び滞在許可申請からやり直しとなる。まあそれが正規の手続きなんだけど、通常滞在許可申請って書類揃えるのめんどくさいし、ビザが出るまでに数日かかることも。

 

<9月5日午後>

 

難民ニュースアップデート。大局が動いたのは昨夜から今朝にかけてなので、今は残りのニュース。オーストリアには4千人が到着し、ほとんどがドイツへ向かった。オーストリアで難民登録したのはたった10人程度。少なすぎる。。素通りでもいいけど、いい国だよ、ここは。。

 

この週末で1万人の難民がオーストリアに入ると見られる。ウィーン西駅と旧南駅は援助物資で溢れかえり、カリタスなどの援助組織の活動が賞賛されている。難民たちもオーストリアに感謝のコメント。

 

ブダペストからはハンガリーも難民バスを出したらしいが、国境前で降ろされ、オーストリアまで歩かされたとか、オーストリアのバスが止められたとか、細かい不親切が見られる。東駅ではもうバスの迎えが来ないと言われ、第二陣の千人が歩き出したという話も。

 

この記事が各国対応の違いに詳しい。オーストリアとドイツの対応は正しく迅速だった。 http://derstandard.at/2000021770417/Wien-und-Berlin-haben-rasch-und-richtig-gehandelt?dst=t.co

 

記事による難民各国対応評価。

オーストリア:迅速かつ丁寧で適切な対応。政治的には目的地ではなく通過国なので、決断は比較的楽。

ドイツ:こちらも迅速かつ適切な対応が賞賛されるべき。目的地なので負担は多大な中、メルケルは東独出身者として思うところがあったのか。

ハンガリー:EUのルールを守ろうとしたにしても、対応がずさん過ぎる。駅や避難所での混乱や暴力を放置し、非人道的に扱い、自国に溜まる難民を、EUから補助金を引っ張るための人質にした。そのうえチェコ、スロバキア、ポーランドと共に難民割り当てを拒否。

 

要は、緊急事態にはルールや規則より、人道を重んじる対応が、後後賞賛されるってことだね。これは今回の事件から、政治家や外交官など決断する立場の人が学んでおくべき事かも。

 

現時点で6500人の難民に対して20人の申請 RT DiePressecom: Live-Ticker: 6.500 Flchtlinge, aber nur 20 Asylantrge in sterreich: http://goo.gl/XuJlQt

 

Drew一家はウィーンを出てハンガリー方面に車で移動してるっぽい RT DSarich: Wir fahren vom Amerlinghaus richtung Pannonhalma! Ich checke mein feed stndig!

 

<9月5日夕方>

 

今日の締めくくりのテレビのニュース。ほぼ私がツイートしたことだが、ブダペストからの第二陣の徒歩組は今夜も歩いている模様。寒くて雨だが、ハンガリー政府の態度は変わらず。オーストリアとハンガリーの外交関係は冷えきっている。両国とも大使を呼び出す厳しい状況。今夜バスで迎えに行けるのか。

 

ニュースの映像では、オーストリア人がウィーン西駅で水や果物を手渡し、難民たちが喜びほっとする姿を映す一方、ブダペスト東駅で悲惨な様子の難民たちの映像も。対比させたつもりはないだろうが、対応の違いが天国と地獄。

 

今日は歴史の動いたドラマチックな日だったが、これで終わりではなく、いつまでこれが続くのか予測ができない。こんな日々が日常になるのかもしれず、難民流入も段々ニュースから消えていき、事後処理に追われることになるだろう。けど、今日味わった感動は忘れないようにしよう。

 

夕食の席でにオーストリア人に「今日の政治的及び西駅での救援という英雄的行為は素晴らしかった」と思ったままを述べたら、「あの状況で動かない訳にはいかなかった」と謙遜しつつも喜んでいた。後々ややこしい事を抱え込む事になっても、今日の行為はそれとは別に賞賛されるべき。よくやった。

 

ハンガリー首相の態度についての話。オルバン首相は右派だが、ライバル政党は極右。オルバンが外国人に強硬な態度を取らなければ、票は極右に取られてしまうというジレンマ。まあそんな内政の揉め事、どこの国でも多少はあるわけだし、今回のマズイ対応が正当化されるわけでもないが。

 

<スマグラーについて>

 

スマグラー(難民や移民から大金を取って非合法に移動を手伝う人達)の話。トラック事件後オーストリアでは大量のスマグラーが逮捕されたが、彼らの裁判の難しさについて。トラック事件だけを取ると、スマグラー=71人見殺しと言うイメージがあるが、逮捕された中には善意のケースもあるかも?

 

証拠提示や証人探しの難しさ、スマグラーの定義(お金を取ると言ってもガソリン代は?運んでる中身を知らなかったら?オーストリア国鉄の難民特別列車の運転手は?)など、考慮するべきことも多い。

 

今の世論はスマグラー=大悪人だけど、司法の現場では冷静にならなくては、というお話。特に今回は、難民登録をスキップしてドイツへ行ってもいいという超法規的ルールが適応されてる、例外的な事態。そんな中、難民登録されてない人達を運んで対価をもらったことで、証拠不十分な中、どんな判断ができるのか?法的にも難しい問題。

 

 

 

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