2015-08-12 07:18 | カテゴリ:皇太子ルドルフの歴史

7月30日にウィーンで発見された、マリー・ヴェッツェラの「別れの手紙」続報です。今日は母、弟、姉に宛てられた手紙の文面をご紹介します。

スペルミスや文法ミスは原文のままです。

 

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<マリー・ヴェッツェラから母Heleneへの「別れの手紙」全文>

 

Liebe Mutter: „Verzeih mir was ich gethan. – Ich konnte der Liebe nicht wiederstehen. In Übereinstimmung mit Ihm will ich neben Ihm im Friedhof von Alland begraben sein. – Ich bin glügklicher im Tod als im Leben. Deine Mary“

 

「お母様、私のしたことを許してください。この愛にあらがうことはできませんでした。彼(ルドルフ)の同意を得て、Allandの墓地の彼の隣に埋葬されることを希望します。私は生きている時より、死んでいる方が幸せなのです。あなたのマリー」

 

この本文は、母の手記の中で記載されていたので、既に知られていましたが、破棄されたと考えられていました。ミュージカル「ルドルフ」原作にも登場しますね。

 

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今回発見された、自筆の手紙

 

<マリー・ヴェッツェラから弟Feriへの「別れの手紙」>

 

„Mein lieber Feri – Leider konnte ich Dich nicht mehr sehen. Leb wohl, ich werde von der – anderen Welt über Dich wachen weil ich Dich sehr lieb habe. – Deine treue Schwester Mary“.

 

「Feriへ。残念ながらあなたにもう会うことはできません。元気でいてね。あなたの事が大好きだから、あなたの事は別の世界から見守っていますよ。あなたの姉Mary」

 

 

<マリー・ヴェッツェラから姉Hannaへの「別れの手紙」>

 

こちらは、他の二人宛てよりも長く、追伸では細々とした用事を頼んでいます。この追伸がなかなか興味深いです。原文にスペルミスや口語も多く、そのまま記載しています。

 

„Meine liebe Hanna – Wenige Stunden vor meinen Tod will ich dir adieu sagen. Wir gehen beide selig in dass ungewisse Jenseits. Denk hie und da an mich. Sei glücklich, und heirathe nur aus Liebe. Ich konnte es nicht thun und da ich der Liebe nicht wiederstehen konnte so gehe ich mit Ihm

 

「Hannaへ。私の死まであと何時間か。あなたにさようならを言いたい。私たちは魂となって、見知らぬあちら側に行きます。ときどき私の事を考えてね。幸せになって。愛する人とだけ結婚しなさい。私にはそれができなかったし、この愛に抗うことはできないのだから、私は彼と行きます。」

 

更に、姉への手紙には長い追伸が付いています。

 

P.S. Vergiss nicht den Starl den Ring zusenden, ich lasse ihn grüssen und denke sein in treuer Freundschaft.

 

Der Bratfisch hat uns gestern ideal vorgejodelt, ich habe ihm meine Uhr und Mondstein Ring geschenkt. Die Familie Hulka ist ganz unschuldig, ich habe alles aus freiem Willen und ohne Hilfe gethan.

Sag dem Eder dass ich nicht singen kann nächsten Samstag.

Meinen Schmuck vertheile ungefähr so wie du es am besten findest.

Weine nicht um mich ich gehe fidel hinüber

Den monsieur D. lass ich grüssen und lasse mich bei den Spatenbräu

Rendezvous entschuldigen.

Es ist wunderschön hier draussen man denkt an Schwarzau. Der

Philipp Coburg jagt heute hier leider ist die schöne Louise nicht mit.

 

Denk an die Lebenslinie in meiner Hand! Jetzt nochmals leb wohl! Richtig lass die Tobisslin grüssen. Vergiss nicht alle Jahre am 13 Jänner und am Jahrestag eine Gardenia auf mein Grab zu senden und zu oder zu bringen Als letzten Wunsch einer Sterbenden bitte ich die mama für die Familie Hulka auch fernerhin zu sorgen, damit sie nicht durch meine Schuld leiden.

Mary Vetsera

 

P.S.
Stralに指輪を送るのを忘れないでね。彼によろしくと伝えて、彼の忠実な友情に感謝するわ。

 

昨日ブラートフィッシュ(ルドルフの御者)は素晴らしくヨーデルしてくれたわ。彼に私の時計と月の石の指輪をあげたの。

 

Hulka一家は全く無実よ。私はすべて私の自由意思で、誰の助けもなくやったの。

 

Ederに、土曜日歌えないと伝えてね。

 

私のアクセサリは、あなたが一番いいと思うように分けてね。

 

私のために泣かないで。そうしないとそっちに行ってバイオリンを弾いちゃうわよ。

 

ミスターDにもよろしくと。Spatenbräuでの約束に行けないと謝ってね。


ここの外は素晴らしいわ。Schwarzau(地名)の事を思い出す。

 

Philipp Coburg(第一発見者の一人)はここで狩りをしているけど、あのきれいなLouise(妻)は残念ながら一緒に来てないの。

 

私の手にある命の線の事を考えてみて!幸せになってね!!

 

Tobisslin(おそらく親友Hermine Tobisのこと)にもよろしく。

 

毎年1月13日と記念日に、私のお墓にくちなしの花を送るのを忘れないでね。

 

そして、死のうとしている私の最後の望みに、Hulka一家の事を気に掛けるよう、ママに言っておいて。彼らは私のした罪で苦しむことはないのだから。

 

マリー・ヴェッツェラ

 

<ひとこと>

 

母への手紙は既に知られていましたし、弟への手紙は結構短めですが、姉への手紙が面白い。

 

特にこの追伸が、人間関係やら、マリーの性格やら、姉との関係やらが見えてきて、どちらかと言うとかわいい娘さんと言う印象。

 

他にも、今まで知られていなかったHulka一家と言う名前が登場します。どうやらマリーはこのHulka一家に罪が及ばないよう気を使っているようです。

 

このHulka一家が誰なのか、また、親友Hermine Tobisの行く末、マリーの母、姉、弟のその後も気になるところです。

 

 

本文ソース:

http://www.onb.ac.at/files/Abschiedsbriefe_Wortlaut.pdf

 

 

 

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