2015-08-10 07:16 | カテゴリ:皇太子ルドルフの歴史

皇太子ルドルフとの情死を遂げた、マリー・ヴェッツェラは、ミュージカル「ルドルフ」でも有名ですが、この度、彼女が死の間際に家族に書き送り、破棄されたとされていた「最期の手紙」が、銀行の歌詞金庫の中から発見され、歴史ファンが騒然となっています。

 

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新聞記事等でよく引用されるマリー・ヴェッツェラの写真

 

速報や詳細は、ツイッターの方で随時つぶやいていたんですが、あまりにリツイートやお気に入り等の反響が大きく、私も驚いています。

 

それでは、つぶやきの内容をまとめておきますね。

 

<メディア記事と速報>

 

破棄されたとされていたマリー・ヴェッツェラの死の直前に書かれた「別れの手紙」が見つかった!世紀の発見!

"Sensationsfund": Abschiedsbriefe von Mary Vetsera entdeckt « DiePresse.com

 

「この愛に抗うことはできません。私は生きているより死んでいる方が幸せなのです」という、有名なマリーの母に宛てた手紙の他に、弟と姉宛の手紙も見つかったとか。来年のフランツヨーゼフ死去100年の展示で一般公開されるとのこと。

 

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マリー・ヴェッツェラと皇太子ルドルフが心中事件を起こしたマイヤーリンク(当時は狩猟の館、今は修道院)

 

マリー・ヴェッツェラ最後の手紙に関する英語記事

Mary Vetsera's suicide letters found - The Local

 

<詳細記事、続報>

 

マリー・ヴェッツェラの最後の手紙に関する詳細記事が、 今日のKronenzeitungの日曜版雑誌に載ってた!

 

ウィーンの銀行の金庫で見つかった書類ケースに入っていたのは、マリーが唯一ルドルフとの仲について打ち明けた友人Harmine Tobisが、事件後マリーの姉に送った書類。

 

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こんな風に日曜版の雑誌に4ページのしっかりした特集。

 

マリーの親友Hermineから姉に送られ、銀行で発見された書類ケース(雑誌の上のページの真ん中の茶色い四角い物)の中には、母への有名な最後の手紙、姉Hannaと弟Feriへの手紙、Hermineに宛てられたマリーからの手紙、Hermineがマリーの姉に事情を書き記した手紙、死亡記事、マリーの髪の毛の束などが入っていた。

 

この中でも、マリーの母への手紙は、母の手記の中にも書かれているため、内容は知られていた。母の遺言に従い、唯一残された姪によって、二人の証人の前で焼き捨てられたはずだった。ちなみに母の手記には、マリーに不都合な事実は伏せられていたため、今回の発見で新しい事実も明らかになるだろう。

 

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この記事に載っていた、マリー直筆の母への別れの手紙。殴り書きっぽくも見える。「私は生きている時より、死んだ方が幸せ」という重い内容なのに、迷いなく書かれた様子で、どういう心境で書いたのだろう。

 

 

記事によると、今回の発見で明らかになったのは、ルドルフとマリー・ヴェッツェラの関係の、マリー側から見た事実。マリーが親友に宛てた手紙には、彼女の感情が書き綴られていた。ルドルフがマリーに都合のいい情報だけを知らせ、思いのままに彼女の感情を操っていた可能性もある。

 

ルドルフはマリーにしきりに妻との不仲を訴え、マリーは彼には自分しかいないと信じ込むようになり、彼を偶像視していった。30歳の皇太子にとって、17歳の小娘なんて簡単に転がせる。マリーはルドルフには愛人ミッツィ・カスパーがいて、ミッツィに先に心中を持ちかけていた事も知らなかった。

 

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皇太子ルドルフ

 

ミッツィに断られて初めて、ルドルフはマリーを心中に誘い、マリーが承諾して初めて、彼女と寝た。それが心中の二週間前。マリーはその日親友に「私は女になった」と書き綴っている。

 

ルドルフからマリーへの手紙は一枚も残っていない。証拠を残さないため、読んで直ぐに返却された為。なのに、女同士の手紙では全部赤裸々に書かれてしまっていて、プライバシーなんてあったものではない。

 

なぜルドルフは一人で自殺せず、ミッツィやマリーを誘ったか、と言う問いには、 ラリッシュ夫人が答えている。「皇太子は、死後神に自殺の罪に問われ、一人で弁明しなければはらない事を恐れていたのではないか。神の前で、愛のために死んだと証言してくれる人を連れていくために、心中を選んだ」

 

しかし、やはりルドルフにとってマリーは二番手で、誰かと心中できればいいって感じだったのに対し、マリーは皇太子という雲の上の人にのぼせ上がって巻き込まれた、という史実の裏付けになる資料。ミュージカル「ルドルフ」の史実無視っぷりに再びムカムカ。

 

この手紙類は、発見された銀行からオーストリア国立アーカイブに貸与され、電子化されたあと、来年春の皇帝フランツヨーゼフ死後100年展(会場はプルンクザール)にて公開される予定。

 

 

<関連新聞記事>

(未読ですが、後で読み返して関係ありそうな内容があれば記事にします)

Abschiedsbriefe von Mary Vetsera gefunden - wien.ORF.at

Abschiedsbriefe von Mary Vetsera im Safe entdeckt « DiePresse.com

Mary Vetseras Abschiedsbriefe entdeckt - KURIER.at

Geheime Briefe von Mary Vetsera gefunden - In Tresor entdeckt - Wissen - krone.at

Österreichische Nationalbibliothek – Presse

ÖNB: Sensationsfund in der Schoellerbank: Österreichische Nationalbibliothek erhält verloren geglaubte Abschiedsbriefe von Mary Vetsera | VÖBBLOG

"Ich bin glügklicher im Tod als im Leben" - Zeit - derStandard.at › Wissenschaft

Tragödie von Mayerling 1889: "Ich gehe fidel hinüber" - Panorama - Süddeutsche.de

Mayerling: ワbersicht der Abschiedsbriefe ←情報はまだアップデートされていないが、マイヤーリンク関連の手紙のアーカイブ

 

 

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