2015-04-16 07:11 | カテゴリ:ミュージカル・コンサート

フランク・ワイルドホーン&フレンズコンサートで来日が決定したトーマス・ボルヒャート。渋谷での記者会見の二日後にウィーンで開かれた、彼の完全即興コンサートのレポ第二段です。

 

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トーマス・ボルヒャート

 

●コンサート詳細

 

・観客とおしゃべり

 

舞台の端っこに腰掛け、何もしないトーマス。おもむろに客席から女性を一人選び、舞台に上げて「寿司食べ過ぎたwおなか一杯」と雑談w私は日本ですし食べたのね!ってわかったけど、他の観客はポカーンw


この人と次に選ばれた女性がめちゃめちゃトーク上手で(仕込みじゃないよ)、客席はもう大爆笑wwツッコミ最高でトーマスより上手wwウィーン人やるなー!!いや、ラスト以外ではここの掛け合いで一番笑ったwwさすがトーマスファンwwクレイジーさがピッタリ♪


トーマスファンと言えば、コンサートの常連はもう彼のやり方がわかってるので、あのテンションで相当クレイジーなむちゃくちゃしても爆笑で付いて行ってるwwこれがコアファンの強みだね。トーマスも観客を信じてむちゃくちゃやってる感じで、ファンと本人の長年の絆みたいなのを感じられたよ。

 

・観客と歌う


その後、いきなりビートボックスでリズムを取り始め、オーイイェー!Don't be so funky baby---とか適当に歌いだすトーマス。適当に歌ってるのに何だこの美声はwwおまけに別の観客をソロで歌わせたり、客席をブロックに分けてパート分けさせたり相変わらずw一緒に歌えた♪


そして、おもむろにピアノの前に座り、子供の頃にいじめられて、犬を借りてきて復讐した話を二つの歌に。客席にdur/mol(長調/短調)や始める音を指示してもらっての即興。二曲目はあの尖った彼のピアノの演奏が懐かしい。歌詞を考えながら曲にしていく感じが面白い。

しかしこっちで音楽習ってるとものすごいメンドクサイのが、音符をCDEで読むかドレミで読むか。おまけにト長調ってイロハまで出て来るから、もう頭の中で音符の変換するのがめんどくさすぎる。プロの人は慣れてるんだろうけど、趣味でやってるともうほんと世界中CDEでいいじゃん!って思うわ。

 

・ムキムキトークw


ここで一旦トークタイム。トーマスはまた唐突に、「楽屋が一緒になるミュージカルスターで、ムキムキな人いるよね。ムキムキの人ってどうしてすぐシャツ脱ぐの?筋トレして舞台に上がってそれで一日終わるんじゃない?」ってwwよく考えたら、ムキムキ共演者ってマークの事ではww

次に指名された観客(クラウディア)がイマイチでちょっと苦戦してたけど(トーマスはドイツ語訛りの英語とアメリカ英語(彼の通常の英語)をなぜか使い分けて会話w)、肉屋がクラウディアを誘うというテーマでスローセクシーな音楽。DeLuxに入ってる最後のダンスっぽい感じで、かっこいい。

 

・即興名曲誕生の瞬間


この英語のギャグ曲が終わると、何かのスイッチが入ったのか、トークなしで静かなピアノ演奏が始まった。完全即興なので、何が始まるのか誰もわからない。指の動きをふんだんに使った、キラキラした光と木漏れ日を受けた川のせせらぎが目に浮かぶような、そんな透き通ったピアノの音。マイクを顔からのけて、音に集中するトーマス。


この曲は本当にすばらしくて、15分くらい目をつぶって、キラキラした音楽が、トーマスの脳みそから指に伝わり、私の脳に直接語り掛けて来るのに身を任せていた。彼の脳の中を覗き見ると言うか、目の前で紡がれていく音楽を、彼の耳と指を通して聞いている感じ。ものすごく不思議な体験をした。


体も脳も、しびれたまま凍ってしまったような不思議な感覚に陥って、ものすごく集中して聞いた。とっても心地よい音楽で、脳みそスパみたいな感じだった。最後の方で気分がノッてきたのか、アップテンポになり、マイクを戻してあの深い美声で歌ってくれるトーマス。あー至福の時♪


長いピアノ演奏の間で相当内省モードになってたらしく、歌も非常に抒情的。慣れ親しんだこの舞台に立つのは今日が最後、いつもここに帰ってくると懐かしかったのに。みんなに感謝。と言った内容で、即興の歌なのにすごい心に響いた。曲が終わっても脳みそしびれモードで、ゆっくり余韻に浸る。


しかしほんとに何なんだ、あのピアノ演奏とあの超美声。何かの魔術にかかったような不思議な体験。トーマスも気持ちがノッてるのが聞いててわかって、ものすごく気持ちよく自分を解放していた。多分一人で家にいても、こうやってピアノの前に座って気持ちの赴くままに弾いてるんだろうなー。


そんな風に気持ちよくリラックスしてピアノを弾いている一人の音楽家を見て、私も気持ちよくなっていたら、なんだかおどけて出て来るトーマスwいや、余韻に浸らせてくださいよw。本人も楽しくて興奮してたらしく、クラウディーーーーア!!と意味不明歌声シャウト(また無駄に美声ww)

 

・オペラ調トーマス


そして、胸式呼吸と腹式呼吸の違いについて話し出した。なんと、胸式呼吸でThis is the momentの一節を歌ってくれて超貴重w腹式呼吸でロングトーンを歌ってくれて、「僕には胸筋はないけど、この呼吸筋肉が俺のムキムキだぜw」って マークと張り合わなくていいからw


そして、トーマスが長らくお世話になったこの劇場が、子供向けオペラ劇場になるのを残念がり、グッバイアニタ(劇場担当者)ハローキンダオーパーという即興曲を披露。もう前半オペラ調(それもソプラノw)歌いまくって爆笑wwそれも上手いしwwチャオアニタは客席に歌わすしw


この即興曲は色んなジャンル取り混ぜて、明るく楽しくいっぱい笑えて、すごい面白かった。

 

ここで一旦退場しようとするが、前列にいた白髪のご婦人が退場するのを引き留めようとする(女性はトイレらしく一旦退場)。拍手でアンコールのために戻ってきたトーマスは、女性が戻ってきたのを見て喜ぶw


そこから即興トークがw「ご婦人が戻ってくれて嬉しいよ。ところで、トイレって我慢できないと困るよね」から、子供時代にバスで6時間トイレ我慢した話にwwこういうクレイジーなところがまさにトーマス節なんだよwwこのトークに引かずについて行くファンの皆さんさすがww

・日本の話題はトイレ

 

更にトイレトークが続いて「そうそう、僕ほんとに日本に行ってたんだけどね、記者会見で」って日本の話題が再びスタート。「疲れ切って日本のホテルに到着して、まずトイレに行こうと思ったらびっくりしたよ!日本のトイレってすごいんだよ!コンピュータークロー(Klo=トイレ)だよ!!」


もうここで大爆笑の私ww日本への旅行者は、ウォシュレットとか音姫とかものすごい驚くからね。けど他の観客の皆さんはよくわかってないのできょとんとして、私だけ後ろの席で大声で爆笑w止められなかったwwまさか日本の話題がワイルドホーンとかじゃなくてウォシュレットwww


「日本ののコンピュータートイレには、ありとあらゆるボタンが付いてるんだよ。一つのボタンには♪のマークがついてて、僕は音楽家なので、もちろんそのボタンを押してみたよ。そしたらどうなったと思う?滝のような音と日本語のマントラみたいなのが聞こえてきたんだ!」

 

「そのマントラは、僕にはこう言ってるように聞こえたんだ『リラックスして。。君にはできる。。解き放つのだ。。』ってね。」爆笑しすぎて息ができませんwww

 

「あと、トイレの便座!前に誰か座ってたわけじゃないのに、温かいんだ!!一旦座ってびっくりしたね!」


もう、トーマスの日本のトイレトークに関しては、観客で一番爆笑した自信あるww(そして私が唯一のアジア人な見た目の観客だった)彼にとって初めての日本で(超短期滞在だったけど)、目的は記者会見ってことは言ってたけど、ワイルドホーンの名前とかコンサートの事は伏せてました。


トークに出てきた他の日本の話題は、「寿司食べ過ぎるとおなかの中で魚が泳いでて、酸素を求めて上がってくるような気がするんだ」(どんだけ寿司ばっかり食べたんだw)とか「日本の巨大交差点は、シマウマが1頭じゃなくて100頭くらいいる規模なんだ!(横断歩道はZebrastreifen)なのに、誰もぶつからないんだ!」とか。←これ記者会見でも言ってたねwよっぽど印象的だったみたいw


このコンサート自体コアファン向けで、みんな知ってる話はしなかっただけに、日本の話題がかなり際立ったトーク内容でした。しかし観客皆さん「なぜ突然日本に行ってたの?」って思ったでしょうね。ツイッターでもFBでも全然日本行きの事書いてなかったし。知ってたのは私だけかも?

 

・ウィーン弁アンコール


で、爆笑の日本トークの後は、アンコールの最後の歌。これがまた秀逸な上大爆笑で、もう彼の芸の幅の広さには驚くわ。今日のコンサートに出てきたネタ(いじめっ子、巨大な犬、肉屋、子供向けオペラ等)をキーワードに散りばめた、アップテンポな明るい曲。それも完全なウィーン弁ww面白すぎww


トーマスは前のコンサートでも、今回のトークでも所々ウィーン弁取り混ぜて爆笑を誘ってたわけですが、一曲丸々ウィーン弁とは恐れ入った。それもウィーン人の耳になじんだAmbros風メロディで、私は聞いた感じもとっても好きな一曲だった。やっぱりウィーン弁ソングはハートを鷲掴み♪


途中でウィーン弁のsindがわからなくなって、曲止めて客席に聞いて(san)、bist du deppert!の流れとか、もうテンポ良すぎ!聞いた感じ、かなり正しくウィーン弁のパターンを踏襲していたので、ウィーン人でも違和感なく聞けたと思います。すごいな。。


このコンサートでトーマスは、自分の普段のドイツ語、ドイツ語訛りの英語、アメリカ英語(普段の英語)、謎の言語1(ハンガリー語に聞こえたが創作言語)、謎の言語2(バルカンっぽいピアノ演奏だったのでスラブ系言語?)、ウィーン弁と、言語と音の感覚の才能まで見せてくれた。

最後の歌は、今日は皆と一緒に素敵な夕べを過ごせて楽しかったよ♪って内容。現地の方言で即興で歌うってどれだけ芸の幅があるんだかwそれも無駄に美声だしw歌詞も言葉遊びがあってクスッと笑えるんだよー。最後を飾るのにふさわしい、ウィーンらしくトーマスらしい一曲でした♪

 

●まとめ

 

上演時間はピッタリ2時間、休憩なし。休憩なしで2時間一人でぶっ続けってすごいな、トーマス。。


というわけで、長々と書いてしまったトーマス完全即興コンでしたが、これは本当に行く価値ありました。ウィーンではもうほとんどない企画だと思うからこそ、とっても貴重!普段できない音楽体験もさせてもらった上、日本のネタとウィーン弁で爆笑して、とっても楽しい夜になりました♪

 

参考記事:

トーマス・ボルヒャートってどんな人?

参考レポ:

 

トーマスソロCDはこんな感じ。

トーマス・ボルヒャート Borchert DeLuxe

 

トーマス・ボルヒャート Strictly Musical Live

 

トーマス・ボルヒャート If I Sing

 

出演作CD抜粋

 

ドラキュラ グラーツ版キャストアルバムCD

 

モンテ・クリスト伯 英語版コンセプトアルバムCD

 

アーサー王~エクスカリバー Artus - Excalibur 
スイス初演版キャストアルバムCD

 

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