2015-02-12 08:44 | カテゴリ:ミュージカル系雑談

ウィーンミュージカルの補助金と人事の裏話第三段は、今回の文化政策の決定を受けて、今後の方針などについて考察してみます。

 

 

●補助金と文化政策に関する考察

 

今まで見てきた二つの記事の内容は、一部が翌日の演目発表で実現し、残りは選挙や人事次第で実現するかも、しないかもといったお話ですので、100%鵜呑みにすることはできないかもしれません。

 

けれども、VBWの補助金や人事と文化政策の関係、表面的に見えてくる上演作品や劇場、オケ事情の裏が垣間見れて、非常に面白いです。劇場に補助金が出るということは、それだけ政治のしがらみに揉まれるということです。


日本では文化政策なんて言葉はあまり聞かないかもしれませんが(文楽に補助金出すとか?)、オーストリアは音楽と芸術の国。文化政策Kulturpolitikは常にホットな話題で、観光客の数から旅行業界、オーストリアの景気にも関わってくる大きな問題です。音楽の都を作ったのは文化政策と言えるのかもしれません。

 

というわけで、VBWの上演予定が発表されてから、その前の日に書かれた補助金についての記事を読み返すと、色々とメッセージが読み取れて頷いてしまうことばかりです。

 

●アンデアウィーン劇場でミュージカルを再上演する夢

 

アンデアウィーン劇場は、エリザベートファンの聖地でもあり、いつかまたあそこでエリザベートの再演が見たい!と言う夢を持っている方もたくさんいらっしゃるかもしれません。(個人的にはライムント劇場の再々演より、アンデアウィーン劇場の再演の方がずっと好きです)

 

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アンデアウィーン劇場でのエリザベート「ミルク」のシーン

 

そういう意味でも、一度は絶望的かと思われた劇場返還が、今後の人事や補助金次第で実現するかもしれないと思うと、長期的に訴え続けていく意味はあるような気がして、もうちょっと頑張ろうと思いました(笑)

 

●翌日の上演予定発表を受けて


しかし、上記の補助金と文化政策問題の記事が、ここまで大きな結果として表面化して、翌日の上演発表にドカンとぶつけてくるとは、と驚いています。

 

ドイツのSEのようにビジネスとして成り立たせるか、補助金で国のしがらみの中で上演作品を決めるかが、大きな争点だったようです。

 

特にシュトルペック氏がミュージカル部門の総監督に就任してから、シスターアクト、キューティーブロンド、マンマミーアと、ウィーンと関係のない、時にはドイツのSEの版権をそのまま持ってきたような作品が多く、前任者の方向性と違うなーと感じていましたが、この路線がまた元に戻る傾向となるようです。

 

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モーツァルト!、シカネーダーと、ウィーンアピールの作品の上演決定が続々と報じられると、やはりVBWは補助金が欲しかったか、という結論になりますね。(笑)

 

また、シュトルペック氏就任以前は財政難が叫ばれていましたが、就任後は座席占有率も上がり、財政難も改善したと言われています。その反面チケット代のインフレはすさまじく、その割に相次ぐ割引で正規料金に疑問が持たれたり、価格設定の迷走も見られました。

 

今後、財政難やチケット代、座席占有率などの傾向がどうなるかも注目ですが、とりあえず今回の補助金と人事で、これから数年のウィーンミュージカルの方針が示されたという形になりました。

 

 

(関連記事)

2015/01/11 モーツァルト!ウィーン再演決定!!

2015/01/23 2015-16年ウィーンミュージカル公演情報①ミュージカル作品

2015/01/25 2015-16年ウィーンミュージカル公演情報②コンサート

 

アンデアウィーン劇場の再演エリザベートと言えばこちら↓

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モーツァルト!再演したら、新バージョンのCDも楽しみです。

 

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