舞台はウィーン!
6月25日に行った、ウィーン版マンマミーア!のレポです。
ずいぶん遅くなってしまいましたが、9月から夏休み明けに再スタートしているので、見に行かれる方もいらっしゃるかなーと思って、この時期にレポにしてみました。
個人的な事情もあって、ロングランしているのに1度しか見に行かないことになりそうな作品なので、キャストが当たりの日でよかったです♪
すっかりマンマミーア仕様のライムント劇場
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●全体の感想
夏休み直前のマンマミーアに駆け込みで来てます。夏休みさえなければ体調いい時期に来れたのに。。しかし、ほぼリピート無理なので、大事にこの一回楽しもうー!
皆さん作品のキャパ超えてうますぎる。。このメンバーでマンマはもったいないくらい!なんとまあ贅沢な経験をさせてもらいましたよ。多分一回しか見れない中、キャストも見たかった人ドンピシャだし!
●マンマミーアという作品について
私が初めてマンマ見たのは2006年にマドリッドとラスベガスで(旅先で偶然やってた)。8年前ねー。当時はソフィー側に感情移入してたけど、今回見たらソフィーw若すぎwwドナ苦労したんだねぇ。ってドナ側に立ってるのに気がついて愕然。8年分年取ったってそういうことよねー。ううむ。。
しかし、マンマロンドン初演は2004年と10年前。多分ドナの年齢も、当時のアバ世代(当時40代?)に合わせたんだろうけど、既に今はその人達はもう50代だよね。。なんだか、作品が時代に置いて行かれてる不思議。
●マンマミーアをウィーンで上演することについて
作品と劇場について。やっぱり前から言われているように、世界最高のミュージカルオケを持つウィーンで、バンド演奏のマンマはもったいなすぎる。オケピガラガラw その割に音響がイマイチで、片側のスピーカーから爆音がちょっとうるさいくらい。まあ慣れるけど、老貴婦人といい、最近音響が粗い?
ガラガラのオケピw ウィーンなのに。。
あと、これだけ歌えるすごいキャストなのに、聴かせ所をゆっくり聞かせてくれないのはちょっともったいない。2幕はソロでたっぷり聞かせる歌も多少あるけど、バンドの音が大きすぎるのと、舞台上にいないコーラスがほとんどのサビで入るのが、微妙に邪魔かも。もっとたっぷりソロを聞かせてほしい。
ほんと舞台上にいないコーラスがほとんど全部のサビで登場するのが、なんか変な感じ。歌ってるなら舞台上にいてもいいようなものなのにw 多分、あまり歌えないキャストでもそれなりに聞こえるための工夫なのかな。けどウィーンキャストには必要ない気が。。
まあ、なんだかんだ言ってもマンマだし(笑)、最後は盛り上がって楽しくスタオペ拍手で、力技で大満足なのでした(爆)。ただ、カテコくらいは英語で歌って、歌詞を字幕で出して欲しかったなー。やっぱり全体的に、英語で良く知ってる歌をドイツ語で歌われてもしっくりこない。。
最後に売れ行きについて。老貴婦人は割引出しまくりなのに、マンマの割引の話は全く聞かないけど、案の定かなり良く売れてるみたいです。けど、当日券もラストミニッツも当日立ち見も出ることは出ます。実際14時半額当日券で35ユーロで見れたし(妊婦じゃなかったら立ち見だったけどねw)。
●キャスト別感想
なんといってもAna Milva Gomesのドナが見れて良かったーー!!もう鳥肌モノに素晴らしかった!!一幕は聞かせる歌が少ないので、マニーx3のアー、アーアアーくらいだったけど、二幕がもう聞かせどころの連続!
SOS、Slipping through the fingers, The winner takes it allと、ドナ押せ押せの熱唱ぞろいでAnaのど迫力を堪能!Slipping~はやっぱり泣いたし、Winnerのラストはもう震えて呆然!すごすぎてマンマにはもったいないほど。
そして私的一番の見所!Boris Pfeifferのサム!!ライムント劇場はRJ以来だね!育休から長かったけどよく頑張ったよ!そしてやっぱりかっこいい。。歌うますぎて素敵すぎる。。特に映画のサムのピアス・ブロスナンのギャグ並みの下手さを聞き慣れてたので、こんな上手いサムなんて!w
Borisはもっと演技の幅もあるし、歌もいろんな歌い方ができるから、こちらもサムにはもったいないくらい。しかし、SOSの最初のソロが最高だし、Knowing Me Knowing You(Ich bin ich du bist du)で同じフレーズを演技で歌い分けるのが上手い!
この曲(Knowing me knowing you)って今日初めて気がついたけど、ソフィーに結婚について語っているようで(この場合Youはソフィー)、実は自分の離婚した妻(You)に対して、どうしようもないって語りかけてるシーンを再現してるんだね。この2つの使い分けが上手い!
ハリーのRamin Dastdarがなんだかチョコちょお面白いwレベッカの後釜ファヴェルの人ね。最初からゲイオチを知ってるからかもだけどやっぱり、細かい演技が面白い。Our Last Summerが軽妙でよかったわー♪彼氏の名前はクラウス。カテコでは男と戯れないw
おばちゃんたちは、ドナ以外セカンドだったけど、ロージーがメチャウマだった!ファーストはJacqueline Braunでこちらも見たかったけど、セカンドのIsabella Prühsが見た目も歌声もCarinさんそのままでウマ過ぎ!Take a chance~とかど迫力!
ターニャはセカンドのCaroline Frank。この人前から好きなのー。Last 5 YearsでRobの相手役だった人で、すごくうまかったんだけど、まさかおばちゃん役とは。。ロージーと違ってセカンドっていう感じはしたけど、Does your mother know良かった♪
ソフィーはMadeleine Lauwというオランダ人の子。最初声がかすれててどうしたのかと思ったけど、途中から高音がカーンと伸び出して、実はうまかったw.けどI have a dreamはもっと透明感が欲しかったかなー。実はすごいダンスのキレが良かった。
スカイがwwセカンドだったんだが、まさかのキャッチミーの三刑事の一人Tim David Hüning wおまけにファーストもキャッチミーの刑事仲間のAndreas Wanasek w見た目的には黒髪で背が高いTimのほうがスカイに合ってる気が。歌もうまかった!
4人のボーイズが身体能力高くてびっくり。私が見たバージョンでは、スカイを含めてムキムキが多かったのが、みんなヒョロっこいのであれ?と思ってたけど、Does your mother knowでのアクロバティックな動きが!こんなシーンあったっけ?っていうくらいすごかった!
開演前にバタバタして、キャスト表をよく見てなかったんですが、なんとアンサンブルでRobert D Marx出てた!それも、最後の結婚式のシーンで牧師やってるの見て初めて気がついたwwしかし、カテコのアホみたいなノリノリを見れて大満足♪彼、カバーでビルとハリーですとwwハリーww
●他バージョンとの比較
マンマ3バージョン目(プラス映画)だけど、ほとんど演出みんな同じなのに、印象に残ったシーンが違うのが不思議。スペイン版はマニーx3がものすごかった(スペイン版はホントレベル高かった!)。ラスベガス版はムキムキスカイがw。ウィーン版は、足ひれペタペタ→ギミギミがなんだか気に入った
あと、映画版を間に見てるので、映画だとここは海に飛び込んでたなー、船に乗ってたなー、山羊がいたなーなんて、思い出してた。舞台版はシンプルでまあいいけど、映画のギリシャのリアル感がいいよね。けど、映画のサムの笑える歌が忘れられないw(←褒めてるw)
既に好きな役者が決まってるからかもしれないけど、2幕はやっぱり聞かせるソロ系Knowing me knowing you、Slipping through~、The winner takes it allが良かったなあ。この辺は他のバージョンでは聞き飛ばしてたバラードかも。
●最後に一言
というわけで、一度見るなら大満足!盛り上がって満腹感いっぱいのマンマでした♪何度も言うけど、このキャストでこの作品はもったいないけどね。。まあ、興行的には成功のようだし。けど、つわりで動けないこの半年、ある意味ウィーンのロングランが老貴婦人とマンマで助かったww。
緞帳はこんな感じでした♪
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