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2009-03-19 06:53 | カテゴリ:ハンガリーミュージカル

2009年3月に見た、ブダペスト版R&J(3回目)のレポです。

 

その一年ほど前にマチソワでファーストキャスト、セカンドキャスト合わせて2回見た時のレポを書きそびれているので、そちらのレポもちょっとだけ含みます。


●1回目と2回目レポ


生まれて初めて見たハンガリー版のR&Jは鋭角ロミオ(セカンドキャストで鼻と顎が尖ってる)と平凡Julia(名前忘れた。。)。

 

あらゆる意味で衝撃を受けた。なんだこの濃さは!エアロビにレザーに不倫に!もう、モンタギューもキャピュレットも狂ってる!!!もう、テンションの高い惑星、ヴェローナ星へようこそ!!!セレレム、ミンデン!って感じで、かなり反応に困った。

 

そして、そこへ現れた存在感の薄いロミオと平凡少女Julia。二人は、ヴェローナ星人のテンションの高さに戸惑い気味。鋭角ロミオはこの妙な人たちの中でやっと自分に似た、平凡な地球人平凡Juliaを発見し、恋に落ちる。

 

そう、これは、テンションの高いエイリアンに囲まれた、二人の一般人が、まるで見知らぬ異国で同郷の仲間を見つけて恋に落ち、可哀想なことにエイリアンたちのテンションの犠牲になるお話。

 

(↑これは私のセカンドキャストの解釈で、別にエイリアンとか出てきません(笑)そのくらい周りが濃くて、ロミオとジュリエットが大人しかったって例えですw)


そう思って納得してたら、ファーストキャストのソワレがすごいことに!もう、

 

ドルハイのロミオは濃いヴェローナ星人の巣窟の中でも、際だって濃い!Juliaもテンション高いし、すでにエイリアンにとけ込んでいる!!!うおー。この世界で落ち着いてるのは私だけ?みたいな世界になってしまって、微妙に取り残された気分がしたので、驚いたのを覚えてる。


やっぱり衝撃だったのは、エアロビ&ボクシングのHerrscher der Welt(世界の王)ラップ付きかな。パリスのあばれっぷりや、Juliaママの不倫っぷりにもびっくり。あと、Tybaltの狂い方(火に手をかざしてあぶるとか)も恐ろしい。バルは火祭りだし。

 

●チケットゲット編


今回チケットは前日の7時頃キャンセルがでたのを窓口で買いました。5500フォリントで、1Rang右側のボックスの2列目。見切れることなくよく見えました。

 

ただ、後ろの女の子がカテコのロミオとJulia登場でいきなりぎゃあああああああ!!!と悲鳴を上げたのでびっくりした。まるで断末魔。ほんとに殺されたのかと思って振り返ったら嬉しそうに拍手していたので、おそらくひゅーひゅーのつもりだったかと思われます。


●今回の感想軽く


今回は、前回の衝撃が大きかったからか、かなり落ち着いてました。座ってた席が悪かったのか、かなり声がくぐもって聞こえて迫力が少なかったのも残念。

 

ファーストキャストだったんですが、オペレッタ劇場ってみんな声量が大きくてオーラのある役者をそろえてる割に、丁寧に歌わないところがあるので、どの人も結構歌に粗がでてたのが残念。前はハンガリーはそんなもんかと思ってたけど、マダーチ劇場の歌の完成度の高さからして、オペレッタ劇場ももうちょっと頑張れると思う。


あと、やっぱりR&Jはウィーン版が一番好きなのは、オケのアレンジだわ。フランス版はふわーっとしてるし、ハンガリー版もある程度柔らい。ウィーン版みたいなジャジャン!というロックっぽいのが個人的には一番かっこいいと思う。あと、かなり曲がどれも早いよ。。


演出は盆と階段と前のシーソーみたいなやつを存分に使って、相変わらずかなり複雑でスムーズな演出。

 

この劇場は役者に危険な動きをさせるね。。高いところから飛び降りたり(ロミオがJuliaのバルコニーから飛び降りたのにはびっくり。すごい高かった)。オペレッタ劇場の役者さん、超人だわ。。


キャストは、今回はファーストの日だったので、ドルハイロミオ(濃い。。そして、体重重そう。。)、BernadetteのJulia(ふつうにかわいい。歌自然にうまい)、シルヴェスターさんのTybalt(背が高くて細くて、お目付け役のようだ。かっこいい♪けど、Tybaltという柄ではない気が。。)、Arpiベンヴォーリオ(Arpi最高!!!この日では一番オーラ出てた。腕ムキムキ!!キャラもかわいいし!!!マキュより遙かに目立ってるよ。。)、Davidマキュ(細くて小柄。いまいち目立たないせいで、なんで喧嘩して刺されるのかいまいち。ウィーン版のRasmusみたいな狂ったマキュがいいなあ。。)。

 

乳母は歌はうまいけど、もうCarinさん思い出しちゃうから、可もなく不可もなくといった感じか。神父はパパで、うまいうまい。領主はホモンナイさんがよかったなあ。今日の人より、ウィーン版のBorisの方が断然好きだわ。Juliaママはブロンドでかわいい感じ。 Juliaパパはあんなにおじいさんなのね。。だから不倫するのか。ロミオのママは超怖い。こっちだけファーストだったらしい。胸大きすぎて胸ばっかりみてたw。


というわけで、今回一番すてきだったのはArpiかな。ドルハイは珍しく歌いだしで結構はずしてたし、高い音域も出てなかったところがあったので。。それに、シルヴェスターさんの2幕のソロとか外しまくりでどうしたのかと思った。 結構見る日にほってムラがある気がする。


一番好きだったシーンはVerzweifelung(喧嘩の後家族が集まるコーラス)かな。この曲のウィーン版がものすごい鳥肌ものなんですが、ハンガリー版もがんばってくれてました。

 

バルのシーンも火のスタントの人が入るのでなかなかいいかも。後なぜかパリスご乱心のシーンが結構心に残ってる。パリス、なかなか歌うまかったんだよね。

 
あとどうでもいいけど、Tybaltのおつきの人がおじさんで、踊ってたりして目立って笑った。。


私のR&Jの唯一の泣きポイント、Schuldigのベンヴォーリオの一言Einmal sind sie nicht mehr einsam♪が聞こえてこなかったのが残念。。もう、あのMathiasの声お聞いた瞬間涙腺ゆるむのにね。。

 

●ブダペスト的妄想解釈


そうそう、大事な喧嘩のシーンですが、戦う二人Tyboltとマキュがよく考えたらトートとルドルフだなあ、と考え出すと、もう違う舞台に見えてしまって。


サボー先生トート「Davidルドルフ!おまえむかつくんじゃー!」(ナイフを持って突進)

Davidルドルフ「友達って言ったのにーー!」
ドルハイ(二人の間に割って入って)「本物のルドルフは俺だ!!!」
グサ!!!!Davidルドルフ刺される。サボー先生トート、呆然とする。ドルハイ固まる。


そう!実はDavidルドルフを指したのはドルハイだったのだ!!!これぞモンスターの性。サボー先生が殺したように見せかけ、実は真のルドルフの座を奪うためにDavidを殺したのだ!そして怪物ドルハイなそのまま、心配なふりして死んだライバルの名を呼び続ける。。なんて腹黒いルドルフだ。。トートを殺人犯に仕立てあげたDavidルドルフの死、それこそが、怪物ドルハイが覇権を築く第一歩だったのだ。。


だめだ、もうこの喧嘩のシーンがどうみてもRJにみえなかった。。(ごめん、妄想で。。)


●曲目、曲順比較(ネタバレあり!)


・Ich bin Schuldlosとes wird Zeitが逆。ウィーン版ではIch bin Schuldlosが1幕Ballの途中で、客をスローで倒していく曲。ブダペスト版では2幕の2曲目。「ごゆっくりきんちゃん」で始まって、Tybalt が靴を脱いだり、ジュースを飲んだりする歌w。

 

Es wird Zeitはウィーン版は2幕2曲目で、MarkのTybaltが左上の橋の上で身を乗り出したり、滑り棒を降りたりする。ブダペスト版はBallの途中で Tybaltが発作を起こしてうぎゃーーーとか吠えて盛り上がる歌。


・Der Hassがウィーン版は一幕2曲目だが、ブダペスト版は1幕ラストから2曲目。Liebeの直前なので、対比ができているようだが、最初の背景説明の曲がない感じ。


・気がついたら、VeronaIIとJuliaパパのソロがカットされている。


・パリスのソロがある。Juliaの仮死後。やたら盛り上がる。


・ロミオの死の歌もなし。Juliaの死体のそばにいたパリスと戦いながらSeinを歌って、パリスの死語はAngstを歌いながら首に縄を掛けて死ぬ。

●ストーリーの違い (ネタバレあり!)


・パリスが結構大きな役。Tybalt死後はロミオのライバル的立場。そのくせ結構すぐ死ぬ(Juliaとロミオの死の間だ)


・最後の死に方は、ロミオ、Juliaの死を知りパリスを殺してから首吊り。なぜかJuliaをおなかに縛っている。このとき背中からフックがでていて、仮死状態のJuliaの手がなぜか動いてフックをかけるので死なないようになっている。

 

→Juliaおなか縛られたまま、ロミオのポケットからナイフを取り出し、まず左手首、次に右手首を切って、全く痛くなさそうに歌を歌い終わってから死ぬ→ロレンツォ神父がWarumを歌いながら、二人の死体を降ろす。


・手紙がなくなる経緯が違う。ウィーン版だと、ベンヴォーリオではなくて白い服の使者が手紙を運んでたと思う。で、Juliaのソロ(毒を飲む曲)の時に前幕前で白い使者が風の精みたいなのに巻き込まれ、手紙が失われる。ベンヴォーリオはJulia ist tod!を聞いてロミオを訪ねる途中でソロを歌う、という筋。

 

ブダペスト版は、Juliaが毒を飲む曲は毒を飲むだけで、ベンヴォーリオが神父に頼まれて手紙を届ける途中、Juliaの死を知り、ソロを歌っている最中にやけくそで破る。ほんと、二人が死んだのはベンヴォーリオのせいじゃん!!!


・最後、Schuldigが終わってから、舞台奥の格子のところで二つ火が燃えるんですが、あれは火葬にしたのかな?

 
●まとめ


というわけで、3回目R&Jなかなか面白かったけど、1回目ほどの衝撃はなかったかな。微妙に最近マダーチの完成度の高さのほうが好きかも、という気がしてきた。けど、おなじみのメンバーの顔を見るのは楽しみなんだけどねー。オペレッタ劇場では、あと何が見たいかなー。B&Bやってたら見たいかもー。

 

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