2014-02-08 20:04 | カテゴリ:エリザベート Elisabeth

ウィーン版エリザベート再々演千秋楽のレポ第3段です!今回から複数回にわたり、キャストの切り口からレポします。

 

●キャスト編


Elisabeth     Annemieke Van Dam
Tod     Mark Seibert
Luigi Lucheni     Kurosch Abbasi
Kaiser Franz Joseph     Franziskus Hartenstein
Erzherzogin Sophie     Daniela Ziegler
Erzherzog Rudolf     Lukas Perman
Rudolf als Kind     Radovan Jovic
Herzog Max in Bayern     Christian Peter Hauser
Herzogin Ludovika / Frau Wolf     Carin Filipcic


Anja Backus, Esther Hehl, Alice Macura, Marle Martens, Katrin Mersch, Sonja Schatz, Barbara Schmid, Caroline Sommer, Katharina Strohmaier, Marianne Tarnowskij, Claudia Wendrinsky

Fernand Delosch, Robert David Marx, Stefan Mosonyi, Max Niemeyer, Wolfgang Postlbauer, Jakob Semotan, Rory Six, Christoph Sommersguter, Niran Straub, Johan Vandamme

Swings: Juliane Bischoff, Bettina Bogdany, Jerone Knols

 

久々にキャスト表書いてみた。これ見た感じ、キャストの人数的にはいつもと同じなんだけど、やっぱり場面によっては多かったなー。

 

まあ、もちろん主要キャストはファーストなんですが、最近あまり出てなかったDanielaさんやCarinさんが復活。個人的には結構久々だったわー。特にゾフィーはDagmarさんがあまりに素晴らしかったので、全然遜色なかったからいいけどー。

 

そして、男性アンサンブル見てください!再演ファンなら興奮するのでは!あのサルキーニFernandが!!!確かグリュンネしてました!再演では、最後の方ほとんど出演できなかったSerkanに代わって、ほぼファーストキャスト状態でルキーニやってた、あのFernandですよ!!レベッカではベアトリスの夫ジャイルズでなかなかいい味出してた、あのFernanですよ!!!なんだか、再演キャストがさらっと帰って来てると、うれしいなーー!

 

そして、更に興奮すること!!!!!!!!Robert D Marxが復活ですよ!!!(DはDavidだったのか。。)再演のシュヴァルツェンベルク/ゴンドレクールでめちゃくちゃ目立ってた上、フランツヨーゼフのセカンドだったりした、あのRobert D Marx!!!!顔も美形だし、歌もうまいし、演技が細かいので、もう彼が出てるだけで舞台が楽しくなる!!そんなRobert D Marx(なぜかいつもフルネームw)のゴンドレクールがまた見れるなんて!!!!!至福過ぎる。。。。

 

っていうか、この二人の再演キャストは、多分再々演での抑え目の演技の指示をあまり受けてないっぽくて、二人とも演技が濃い濃い!!!見てて超楽しかった!!!Robert D Marxはもう目が離せなさすぎる!!!シュヴァルツェンベルクもいいけど、ゴンドレクールの時の表情の代わり方がもう最高だ。。やっぱり彼じゃないとね!

 

そしてもちろん、再演キャストからは、歌の先生Christoph Sommersguterが今回ラウシャー役で出てました♪

 

というわけで、キャスト編行きますー。

 

●マーク@トート

 

うーむ。マークのトートが見られるのも、今日が最後。最近、Oli→Rory→Oliで結構満足していたのだが、その間にマークのいい噂をいっぱい聞いてしまい、やっぱり最後はマークで締めようか、という気分に。

 

いやあ、やっぱり普段セーブしてるのか、今日は気分がノリノリだったのか、もう歌声が自由自在ですばらしかった!!!!声量もものすごいあるし、何度も吹っ飛びそうになったわー。

 

いや、マークの声は元々苦手なんですが、それなのに、声量の迫力にやられて、マークすごいーーー!って何度もなった。ファンでもなく冷静に見てる私ですら結構すごいと思ったから、マークファンならもう身もだえしたことでしょう(笑)これがマークの本当の姿なんだわ。。すごい声だった!!!

 

それに、色んな種類の声が出せるのねー。マークってロック向きというよりバラード向けなので、バラードのほうが本調子だけど、ドスを聞かせたり、高音でちらっと裏返ってみたり(これは私は苦手だけど、テクニックとしてはうまい)、きれいな裏声で伸ばしたり(すばらしい!)得意な音でバンバン大声で歌うだけじゃないテクニックが色々隠されてるので、聞いてて何度もお!っとなる。これはソロコンとかで特異な歌ばっかり聞かせてもらったら、結構すごいことになるんだろうなー。

 

ただ、アンネミーケもそうだったけど、1幕前半、オケとタイミングがずれることが何度もあったぞ。あれはなんだったんだ?

 

けどやっぱり、マークはマークだ。。いや、ファンの方がいっぱいいるから、あまり言うのも何なんですが、やっぱり表情が「能面」と「にやり」の二種類しかないんだよね。。

 

まあ、それでファンがいっぱい付くから、きっとそれでいい方向なんだろうけど、トートの表情で色々解釈したい私としては、表情が2パターンじゃ、ストーリーを紡げないんだよー。頭を使わないで目と耳だけで見てると、ぼーっとしか見られないんだよー。解釈しながら、新しい発見をしながら見たいんだよー、この作品はー。(←わがままいいすぎww)

 

と、まあ、私の観劇スタイルの好みでもあるんですが、マーク見てても、何を考えて行動してるのか見えてこないんだよね。。まあ、多分演出からの指示でもあるんだろうし(って本人が言ってた)、冷たくクールに冷徹にっていう演技があの2パターンの表情なんだろうね。

 

個人的には、あの無表情さで、トートはシシィの火のようは激しさの対極のクールな存在っていう解釈や、シシィの鏡のような存在という解釈も成り立つけど、それでもトートが激しくなる(表情は変えてないのに仕草とか声量とかで)ことはあるし(最後のダンスの途中とか、私が踊る時とか)、やっぱりひとつ筋の通った解釈にならないんだよねー。誰か私にマークトートの見方を教えてください。。(←今更w)

 

その点。Oliとかもっと表情があってストーリーの解釈のヒントになったし(ルドルフ葬式のシーンとか、Verfluchter Todで表情を変えるOliとまったく無視のトート。それじゃ、どうしてZu spaetなのかわからないじゃんー。)、もちろん私の好きな再演キャストももっと表情があった。(たぶんマテがアツすぎたので、マークはクールにって指示があったんだろうけど、アツいかクールかだったら、私だったらアツいほうが好きだわ。。(爆))

 

と、演技的にはやっぱりよくわからないマークのトートでしたが、今回はもう声量と歌声が素晴らしかったので、それで十分!

 

プロローグから大声飛ばしまくりで、調子の良さを予感させたけど、テクニック的な声量の他に、やっぱりあの体から出る体力で作った声っていうのもあるんだろうなー。力技的な大音量も加わってのあの声量なんだろうねー。あの体格っていうか、骨格も歌の一部ってことで、ムキムキも無駄じゃなかった!(爆爆爆)

 

そして、ルキーニとトートのエリザベートシャウト合戦。ほんとここ凄かった。。吹き飛ばされそうになった。。クロシュもものすごい声出してたけど、ねじ伏せるようなマークの声!ここは圧巻でした!

 

最後のダンスは、もう歌声が素晴らしくて、それだけで加点しまくりって気分なんですが、AlleinがFelix Martin風にアラハァイーンってなってたのが笑ったwAlle warten auf das Rendevousの所がとってもよかったーーー!!!そしてgewinnの伸ばしっぷりがなんかめちゃくちゃかっこよかった!!!

 

ゲヴィウィウィウィウィウィウィン!!!!って感じでノリノリでユレユレで!!!

ヤスリに上って二回目のder letzte Tanzの上げ方も珍しくてよかった!!!!!

 

ただ、ラストのallein mit diiiiiiiir!がやっぱり安全Uweバージョンでした。。最近Oliもこれだし、みなさんもっと歌えるんだから冒険して高い音だそうよーー!!!!ここがあの中途半端なdirだったらちょっとテンション下がるわー。最後くらい、信じられないような、歴史に残るようなdirを聞かせてほしかったよー!

 

あと、マークのポーズね。マテがあの野獣タテノリがあったように、マークも決めポーズがわかってきたぞ。マークって何かと握りこぶし作るのが好きみたいで、いちいち握る!ダラーン(娘ゾフィーの死)でも、ダラーンが伝説的に短いのが残念なんですが(マテとか暗くなるまで伸ばしてたのに!)、最後は握って締める!

 

そして、何か捕まるものがあったら、そこにつかまって更に握る!!!典型的なのがヤスリのロープ。気が付いたらいつも両手でがっしり握ってるwwあと、愛と死のロンドのベッドの枠もがっしり。こう両手でしっかりつかまって仁王立ち!ってポーズが多いよね。ヤスリのロープな握るの好き過ぎて、握ったまま動いたら、キュッキュ言ってたwwwあと、最後のダンスの壁ドンは、パーであの白くなってる柱をベタン!ですw

 

Schleier faelltでは、シシィが左の方で地味に倒れてるところに、まるで湖畔のお散歩かのようにカジュアルに登場するトートwwで、偶然倒れてるお嬢さんがいたので遠くから見てたら、あのシシィだった!けど、ここで飛びついてはなめられる。。

 

ちょっと遠くから様子を見ながら、まるでひとりごとのように歌ってみよう。。気が付いてくれるかな?フフフん♪der Schleier faellt~♪って感じで、なんであんたそんなにシャイなん?いきなり?ww

 

シシィはいったん近づいて、足を止めて、トートを見て、ドカッと抱きつく。これはいいけど、トートはガシッと抱くw(Oliは愛しげにゆっくりと。。。)

 

キスもニヤリ→ブチュ!って感じなので、もういきなりかい!ムード作りとかいいの?って気分だわww

 

部下にシシィを渡した後、シシィの手をスーッと放すのはよかったけど、再びニヤリ。悲しそうにしないのかー!

 

で、ここは楽日スペシャルだと思うけど、この後余韻に浸る→ルキーニの方に手を伸ばす→ルキーニ首吊りの、余韻がめちゃめちゃ長くて、オケよくやった!!!って感じだ!!!!!

 

ここはなんだか、終わる前の最後の悪あがきって感じ、もしくは、トートが気持ちを消化している間?それとも、ルキーニが首吊るまでの覚悟を決める時間?って感じで、ここが異常に長くて、それがすっごくゾクゾクした!!!!

 

●アンネミーケ@シシィ

 

彼女も何かに触発されたのか、とにかく声が大きかった!!もうなんだかなりふり構わず声量を上げてたので、ちょっと無理っぽいところもあった気がしたくらい。もうちょっと普段の感じでもよかったのに、とちょっと思った。

 

彼女って声を絞り出すとき、ちょっと顔を両側にブン!って振って勢いを出すんだけど、今日はそういう箇所が4,5個はあったなあ。ちょっと無理してたのかな。。パパみたいに♪でもいつもより緊張気味だったし。

 

マークと同じく、1幕前半はオケとずれるところも何回か。マークは音を外すことはなかったけど、アンネミーケは明らかに何度か外してたぞ?おまけに、「私だけに」も前観た時のほうが気持ちがこもってて良かった気がする。今日のは動いて歌ってって感じで。。

 

なんだか、少し歯車が狂ったまま最後まで歌ってしまった印象で、ich teile die Freudeの所も声だけ大きくて急いでたし、きっちり気持ちが乗る前にnur diiiiiiirに入ってしまったので、ここも自慢の地声じゃなくて、緊急裏声だった。まあ、いいんだけど、楽日だし、マヤさんの楽日の「私だけに」とかもう神がかってたし、ちょっとそういうのを期待しちゃったからなあ。。

 

diiirが裏声だったのは、最近そうしてるのかと思ったら、もう一度歌ったときにはきれいに地声(まあ、ベルトだけど)で出てたので、やっぱりあの時は仕方なく裏声にしてたっぽい。せっかく歌が上手いんだし、楽日なんだし、個人的にはPia様風にもっと上げてくるかなーと思ってたんだけどね。

 

そして、マヤさんの時の伝説的なショーストップもなく、結構普通に次の曲へ。っていうか、再演楽日はリピーターの気合が凄かったのか、指揮者がそういう空気が好きだったからか、ショーストップ多かったけど、今回はちょっとくらい盛り上がってても結構すぐに次の曲に行くのねー。なんか、拍手は拍手ですごいけど、振り回されないで淡々と進むって感じで。


初日ごろのアンネミーケのNichtsがマヤさんと全然違ってとっても好きだったんだけど、今日見た感じが全然違ってた!!!!ものすごい強いの!!!もう、顔をしかめて怒りをぶつけてる感じ。マヤさんの時は弱さ、絶望、空虚って感じのテーマだったのが、アンネミーケは思ったようにいかないから周りに怒りをぶつけてるって感じかなあ。強さ、嫌悪感、逃げ場のなさ、みたいなテーマが感じられた。

 

これはどちらがいいってわけじゃないけど、アンネミーケのはTeuschungまでが強いし声量もフル!同じ歌なのにここまで違うものかと。

 

あとアンネミーケのポイントは。。カテコで見返り衣装に着替えて出てきたことくらいかなー。いい考えだし、写真映えするから、頑張って着替えた甲斐があったね!


・お転婆シシィって結局どうよ?

 

ちょっと楽日から離れて、アンネミーケのシシィ像について考えてみました。

こないだキャッチミーの客席で2列前に彼氏とアンネミーケが来てたんだけど、少女でキャピキャピした感じだったのね。で、今日の舞台を見たら、あのシシィの役作り、地のアンネミーケを3倍くらいに増幅して激しくしたって感じがすごくする!

 

元々が明るくてキャピキャピしてるので、シシィの破天荒な感じはよく現れてるけど、マヤさんみたいな年の功の人生の暗さみたいなのがあまり伝わって来ないのかなあ。

 

好きなことして、魅力を振りまいて、お転婆でパワフルなシシィ、っていうイメージにぴったりなアンネミーケ。ピア様の女王様でも、マヤさんの影を背負った気品でもなく、また違った感じだったなあー。

 

ちょうど今原作のブリギッテ・ハーマンの原作本読んでるんだけど、シシィって言うほどお転婆?っていう気もするんだけどね。確かに結婚した16歳の頃は、年相応に高校生みたいな奔放さはあったと思うんだけど、宮廷に来たらもっともっと抑圧されてがんじがらめになって、抵抗の仕方もわからず自分を押さえつけて、結局抵抗して爆発するよりも、そのまま押し込まれて欝っぽい感じになっちゃった気すらするんだけどね。

 

で、その内向的な抵抗が振れ切ったら、今度は放浪の旅に出るっていうか。で、そんな、中に押し込めちゃった自由への願望が、トートという形で擬人化されてるんだよね。(原作にはトートはもちろんいないけど)

 

アンネミーケって、ちょっと押さえつけたら「ヤダ!」バン!って押しのけてぶっ壊すタイプっぽいし、あまり中に溜め込まないタイプみたい。こうやってストレス溜めるたびにうまいこと爆発させれるタイプって、そこまで夢想したり、擬人化されたイケメンに夢を託したりしない気がするんだけどなあ。

 

何だろう、うまく説明できるかわからないけど、アンネミーケみたいなシシィだったら、国政は振り回すかもしれないけど、それなりにストレス溜めないタイプな気がする(笑)。

 

それに、あそこまでお転婆娘だったら、よっぽど包容力のある男か、控えめな男じゃないと、なかなか厳しいよ。。FJはそれでもまだ控えめなタイプで、もしこれが皇室じゃなかったら、普通のかかあ天下なファミリーで、意外にうまくいってた気がするw。

 

しかし、そう思うとあの後もし、シシィとトートがは天国で永遠にめでたしめでたしになって、俺様マークトートと結局一緒になったとしても、お互い好き勝手して、1年でカップル解消、みたいな感じになりそうwwwだからこそ、やっぱりあそこのキスで一発で殺しておいてよかったのかもwお互いに甘い思い出は一瞬。。

 

Oliトートはもっとこう、シシィを一歩引いて観察するタイプで、お転婆してても可愛いよ、好きだよ、って感じなので、多分この二人が付き合ったら、やっぱりかかあ天下wけどトートに支えられ愛されるシシィ、って感じになるんだろうなー。そう思うと、アンネミーケと付き合ってるあのLNDラウル、いっつも同じニット帽かぶってるけど(爆)すごい包容力あるんだろうなー。

 

(次回はルキーニ&ルドルフ編です)


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