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2013-12-19 09:14 | カテゴリ:サウンド・オブ・ミュージックの歴史

オーストリアにいると、SoMを知らないのはあまりに当たり前なんですが、逆にオーストリア人にどれほどSoMが世界的に有名作品かを説明するのに苦労します。色々悩んだ結果、オーストリア人には「逆SoM」と言える作品「ショーグン」を例えに挙げて説明しています。

 

この「ショーグン」というテレビドラマ、日本人で知っている人ってどのくらいいるんでしょう?一応、三船敏郎が出演している上、80年代に映画館(編集版)とテレビ(完全版8日連続)で 上映・放送されてるんですが。。

 

私はこの作品、ウィーンに来てから初めて知りました。みんな私が日本人と知ると、「おーーーヤーパン!!!アン・ジン・サン!!」って言ってくるので、なんだそれ?と思ってたら、この「アン・ジン・サン」こと三浦按針を主役にして、日本を舞台にしたテレビドラマがあると教えてもらったんです。

 

それもこれ、単なるテレビドラマではなく、オーストリア人ならまず見たことのある、超有名番組。毎年一回はどこかの局で放送されているので、私も何度か偶然見かけたこともあります。

 

じっくり見てみると、とてもよくできた作品で、外国人がサムライ時代の日本に来て、異文化に触れ、怖い思いもしながらも尊敬の意を抱く、みたいな内容が、偏見やステレオタイプもあまりなく描かれていて、日本人が見てもかなり、日本のことが勉強になるドラマです。

 

外国人から見た日本が無理のない視点から描かれている上に、サムライチックで適度な異国情緒で、オーストリアで人気が出るのもよくわかります。変に日本人をターゲットにした大河ドラマよりも、こういう「外国の視点から見た初心者向け日本」のほうが受けるんでしょうね。

 

調べてみたらこのドラマ、イギリス/アメリカ人作家が書いた同名の小説をアメリカでドラマ化したものとのことです。

 

主人公は17世紀の日本に漂着した三浦按針(ウィリアム・アダムズ)。一応徳川家康時代の人なので、それに相当する人物(三船敏郎)との交流があり、他に宣教師なども出てきます。

 

ただ、時代考証としては安土桃山時代っぽく、色々と日本人が見ていたら細かいおかしな点があります。将軍みたいな歴史上の人物が仮名なので、え?どの将軍の話?ってちょっと混乱するし。

 

それに一番インパクトがあるのが、日本人が野太い声で呼ぶ「アン・ジン・サン!」。もうこのセリフは、オーストリア人だったらみんな真似できるレベルで有名です(笑)

 

というわけで、日本人の私からしたら、ちょっと細かい時代や習慣のツッコミどころはあるけれど、細かい粗には目をつぶってみると、日本人の特徴をよくつかんで、日本に好意的なイメージを持たせる、とてもよくできた作品だと思いました。

 

さて、このショーグンを、SoMと比較してみたら一目瞭然!こういう点でとっても似ています。

 

・本国ではほとんど知られていない。
・外国ではその国のステレオタイプとなるほどに有名で、みんな有名曲/セリフを空で言えるレベル
・細かいローカルの常識が反映されていないので、本国人からしたら、ツッコミどころが所々ある
・細かいところに目をつぶって全体を見たら、とてもよくできた作品。
・本国に好意的で、いいイメージを作るのに貢献している


なので、このショーグンのことを知ってからは、オーストリア人にSoMがどんなの世界的にメジャーな作品かを教える時にはいつも、このショーグンを引き合いに出して説明することにしています。SoMなんて!って言ってた食わず嫌いのオーストリア人も、この話をしたらみんな納得するので、この論法、とってもお勧めです(笑)。

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