2013-11-09 08:42 | カテゴリ:ラブ・ネバー・ダイズ Love Never Dies

●ストーリー編

 

それでは、曲目順に演出を紹介していきます。

 

幕が開くとオケが舞台上にドドーンと。舞台手前には、左手にピアノ、右手に鏡台。オケの奥に高台もあり。

 

オーバーチュア的なものが流れ、劇場のシャンデリアが点滅する。オペラ座の怪人コンの時のシャンデリア落下(あの天才的な演出!)を思い起こさせる。パチパチと舞台両端で火花が散るのも、あの時のシャンデリア落下と同じ。

 

オケの奥の高台で、オペラ座の怪人の「え・ら・べ」のシーンがパントマイムで繰り広げられる。首吊り縄のラウルと怪人とクリス。クリスが怪人にキスをし、ラウルとクリスを行かせる動作をしたあと、クリスが名残惜しげに右手に消えていく。アンサンブルが舞台中央にわらわらと集まり、怪人の姿見えなくなる。アンサンブルが掃けると、舞台中央には仮面を持ったメグが。

 

"Til I Hear You Sing" Bis du wieder singst

 

舞台手前左の階段から怪人が登場し、クリスティーヌを恋しく思う歌を歌う。(普通ミュージカルっていきなり最初っからこんなエモーショナルな曲入れるっけ?)

 

"The Coney Island Waltz"

三人組が現れて、ファンタスマの紹介をする。市手袋に付けた白塗りを顔に塗りながら。仮面のように見える白塗りが効果的。

 

この曲は結構好き。アンサンブルが風船を持って客席側から舞台に上がり、お祭りライトのついた舞台上を不思議像に眺めるだけで、遊園地の客に見えるのがすごい。三人組がそれぞれお客さんにパントマイムでショーを見せる。ハンサム系(エルパパ)が手を左右に振りながら緊張感を持たせ、ほい!っとするとお客さんがわーーーっと湧く。次に舞台右手でゴリラ系が鞭を持って虎の調教ショーらしきものを見せ、お客さんはきゃーーー!。最後の女性がウキャキャッとピエロ的パントマイムをすると、お客さんがワッハッハと笑う。

 

ほんとこれだけで、遊園地のお客さんと雰囲気を作ってしまうなんだから、演出ってほんとすごい。

 

 

"Only for You" Alles was euch gefaellt

 

ファンタスマ紹介ソングの最後にピンクの衣装のメグとピンクの布が登場し、Alles was euch gefaelltの賑やかなショーシーンが楽しい!ピンクの布は上から6枚降りてくるんだけど、布を広げるとちょうど縦につながって薄い膜に見える。この幕の後ろでアンサンブルが踊ると、影だけが大きく見えて、効果絶大。メグだけ幕の前で踊り、巨大な影がバックダンサーとして同じ振付を踊る。

 

そのあとは幕の間から上下二つずつ顔が出てきたり、とにかくこのシーンの演出はすごくいい。

 

"Ten Long Years" (Duet)

 

マダムとメグの歌。メグがファントムに見てもらえなかった話と、クリスが船で到着する話。

 

"Christine Disembarks"

 

船着き場。アンサンブルが赤い紐を持って後ろに集まってカメラを構えるだけで、セレブ待ちパパラッチの出来上がりw。なんて簡単でうまい演出!

 

セレブカップル、アンドレの後で右手から登場するクリスティーヌ。照明が白い衣装に当たって、非常に印象的な登場。その後ラウルに肩車されて子供が登場。カメラマンに高飛車なラウル。(パパラッチも相当失礼で感じ悪いw)

 

"What a Dreadful Town!"

 

ホテルの部屋に着いて。ジンを飲みながらラウルがクリスに愚痴るが、実はクリスの渡米はお金のためだった。

 

子供はピアノの所に置いてある楽譜を見て弾くが、ラウルが嫌がって楽譜をくしゃくしゃにする。1回目はここで床に落ちたけど、これはミスで2回目は落ちなかったどころか、子供がしわを一生懸命手で伸ばしてた。

 

子供はサルのオルゴール(老人ラウルがPOTOの最初で競り落とすやつじゃないの?なんで持ってるの?)を持って来て、音楽を奏でる。それもマスカレードじゃなくて、リトルロッテのthe Angel of Music sings songs in my head!のところ。一瞬懐かしくてうれしかったけど、あれと同じオルゴールなのかがよくわからない。。あと、オペラグラスで見たら猿がかわいいw

 

"Look with Your Heart" Frage dein Herz

 

ハンマーシュタイン氏(呼び出した興行主)にパパが呼ばれて行ってしまった後、「最近パパ機嫌悪い。。」という子供。クリスと子供のデュエットが美しい。この時のクリスの「母」としての表情が泣ける!息子が10歳になってこんなに仲良し親子だったらいいなー。子供は寝に行く。クリスはオルゴールを持って右手に退場

 

"Beneath a Moonless Sky"In rabenschwarzer Nacht

 

怪人が左手から部屋に入ってくる。すぐに戻ってきたクリスは怪人に気が付き、ものすごく驚いて、二人はいきなり激しくキス。その後更にキスしたがるファントムを押し戻して、消えてしまったことをなじるクリス。そして、「あの夜」の思い出話の歌。オケ奥の高台では、アクロバットダンサー(女性はクリス)と男性ダンサーの熱烈なデュエットバレエ。

 

"Once Upon Another Time" Einst in einer andern Zeit

 

それで、これからどうする、と聞く怪人に、この歌を歌うクリス。「愛し、生き、与えられるものを与え、自分にふさわしいわずかなものを受け取る」のセリフはキーワード。まあ、質問の答えにはなってないけど、怪人は母親に甘える子供の用に、クリスに膝枕してもらう。

 

"Mother Please, I'm Scared!" Mama, ich hab Angst!

 

寝てたはずのグスタフが悪夢を見て起きてくるので、怪人を「お友達」と紹介するクリス。怪人は焦って唇を布で拭う(今更ww)

 

子供は怪人がこの遊園地のオーナーであることに興味を持つので、怪人は少年を舞台手前中央の台に立たせ、ファンタスマを見せつつ、少年と仲良さげな雰囲気。少年のセリフにも、子供っぽいところとダークなところが入交理、そこが気に入った様子。

 

"Dear Old Friend" Unse Wiedersehn

 

メグのBadenixeのリハーサル。アンサンブルの気合の入り方が緩いので、POTOのオペラのリハのシーンと重なる。Badenixe sagt Hallo!で落っこちかけるメグがかわいいw。その後リフトの練習を居残りでするアンサンブルが、ワーナーとかニコとかでそっちが気になるw

 

そこへクリスがやって来て、メグとクリスの再会(「あら偶然ねえ!」的で、メグは普通に昔の友達に会って喜んでる。行けずな感じはしない。)ラウル、マダムの登場して、4人で4重唱。

 

この4重唱の間、4人が横一列に並んだり、ぐるぐる回って歩いたりするのが、歌詞や音楽にぴったりで絶妙。実はこの4重唱すごく好きなシーン。これだけのハイレベルでここまで面白いものを聞かせてくれるとは!

 

クリスがIch brauch Zeitと言ってラウルが悪びれもなくIch brauch Ginっていうところが笑ったw

 

"Beautiful"

 

またもや親に放置されて迷子になる少年。この子親に「あっちいってらっしゃい」とか言われすぎじゃ。。で行方不明になり過ぎww

 

3人組に誘われて、上の高台から手前のファントムの部屋に導かれてくる。ピアノを弾き自作のBeautifulを披露すると、ファントムが「まるで自分のように弾く」と言った後「10才!!!Oh mein Gott!!!」と衝撃を受ける。

 

ここ、子供は自分でピアノ弾いてるっぽいんだが。オケのキーボードは誰も弾いてなかったぞ。

 

"The Beauty Underneath"

 

ファントムが子供を焚き付ける。最初は何かを確認するように二人で歌ってたけど、アンサンブルが舞台に上がり、コーラスになる。アンサンブルが不自然な彫像のように固まり、子供がその間をワクワクした表情ですり抜ける。これはファンタスマの中を案内してもらってるって感じで、またもやセットを使わないでここまで演出で魅せてくれるアンサンブルの使い方にびっくり。

 

一番盛り上がるところは、アンサンブルが真ん中に固まり、怪人が子供の後ろに立って、Drewのロック声でノリノリで歌う!(子供はJa!)

 

その後アンサンブルが掃けて、二人だけが舞台に残り、まだノリノリのまま怪人が一瞬後ろを向いて手を顔に付け、振り向いた瞬間に子供がキャーー!!

 

アンサンブルが怪人の手に白塗りのペイントを付けたらしく、怪人がその手で顔をさすって、即席仮面白塗りの出来上がり。

 

実際は子供が仮面を外してキャーのはずが、なんか仮面をつけてキャーみたいに見えるんだけど、確かに仮面ないより白塗りのほうが怖いわ(爆)おでこに指の形がそのまま。

 

子供が去った後ピアノの椅子に座って頭を抱える怪人。まだ手にペイントが残っているので、スキンヘッドの頭にも指の跡がw

 

"Phantom Confronts Christine"

 

クリスティーヌとメグが登場し、メグが子供を連れて退場。怪人がクリスに問いただし、子供の父親のことが明らかに。「子供には絶対知られないようにしましょう」と合意する。

 

クリス退場後怪人は、自分のまるで死んだように酷い人生に生きがいができた!自分のすべてを息子に譲る!と高らかに歌い上げ、上から楽譜が落ちてくる。

 

怪人退場後、マダムが登場し、ソロを歌い、ものすごい視線で客席をにらんで退場。

 

2幕。幕が上がって指揮者が礼すると、それだけで拍手喝さい。更にオーバーチュア(Interacte)の後もショーストップ状態。

 

"Why Does She Love Me?" Welchen Grund hat sie?

 

急に音楽がトローンとした感じになり、場末のバーで早朝まで飲んだくれるラウル。右の鏡台がバーの台になり、バーテンがグラスを磨いている。ラウルは椅子に座ってがぶ飲み。

 

メグがやってきて、「ここで泳いで汚れを落とすの」と言う。Lass die Schmerz vergehenで、彼女に心の傷があることがわかる。「すぐにここからクリスを連れて出て行って!」と警告して去る。

 

"Devil Take the Hindmost" Wer verliet geht unter

 

左から怪人登場。ラウルと言い争う。殴り合いは、左の椅子に座って余裕こいてる怪人にラウルが殴りかかると、怪人はさっとよけて反撃し、ラウルはしりもち。

 

その後いったん止まるが、再度怪人がラウルを仰向けに寝転がらせ、首すれすれの胸元を革靴で踏みつける。それも、動きが俊敏でDrewさすがロッキーやってるだけあるね!

 

あと、ここのドイツ語歌詞が英語より好き。意味は同じだけど、かなり内容を変えてある。英語は「悪魔は一番後ろにいる奴を捕まえる」、ドイツ語は「敗者が落ちていく」ドイツ語のほうが音にぴったりはまってる感じがする。

 

"Invitation to the Concert"

 

ここは短い、3人組のショーの始まりのあいさつ。ウララガール!とかいうやつね。最後3人組がクロールや平泳ぎ、ダイビングのパントマイムするのが面白いw

 

"Bathing Beauty"Badenixe

 

メグがオケピから登場。衣装はいつものピンクのドレスだが、中に下着っぽい同色のピンクのワンピを着ている。

 

メグが舞台上に上がると(コニーアイランドに着たけど、着替えるところがないわ♪)、同じオケピから女性アンサンブルがセクシーでカラフルな衣装で登場。男性アンサンブルは袖から黒いシャツとズボン。

 

先ほどのピンクの布が波打って海を表現していて、これもなかなか。この布の後ろでロングスカートを脱いで下着姿んになるメグ。

 

振付で、波間にクロールで泳ぐ振付が結構好き。ここはアンサンブルがみんな楽しそうー!そして、さっき練習してたBadenixe sagt Hallo!は、ブロンドのお兄さんたちが協力して大成功!

 

その後、控室に駆け戻って、マダムに成果を聞くメグ。興奮するメグがちょっとアブナイけどかわいい。ファントムは現れなかったと聞き、落胆する。

 

"Before the Performance"

 

クリスの歌の10分前。鏡台に座るクリスと、膝に持たれている子供。衣装を着てイヤリングを付け、子供とBeautifulを歌うのが泣けるよー!「このショーが終わったら、ママと二人でゆっくり過ごす時間を作りましょうね」って、愛情たっぷりに髪をなでながら。夫が稼いでくれないキャリアウーマンの立場も大変だよね。

 

そこへラウルが来る。またもや部屋を追い出される息子。これが親子水入らずの最後の瞬間なのに。。

 

ラウルは1時間後の船でパリに帰ろう!と説得する。理由は言わないが、クリスも押されて、「時間をください」と言いながらも、イヤリングとネックレスを外して、ラウルと行く身支度を仕掛ける。

 

鏡を覗くと同時に、客席のあちこちからファントムの声が。高台にファントムが現れ、客席の一番遠いところから声が聞こえたり、舞台サイドにファントムが現れたり。これってPOTOコンでもあったよね。

 

最終的には左手から本物の怪人が登場し、偽怪人は退場する。この怪人がクリスに語り掛けるように歌うが、目を合わせたりデュエットになったりしないので、ここはクリスティーヌの幻影と思った方がよさそう(2回目に気が付いた。1回目は普通に怪人が説得に来たんだと思った)

 

クリスティーヌは怪人の脳内説得(結局自分でイメージした怪人に自分で説得されてる)で、さっきのラウルを心配するような表情は消えてしまい、完全に音楽の虜の表情。もうあの歌を歌いたくて仕方がない感じ。脳内妄想で説得されるくらい、ファントムのことを強く考えてるんじゃ、いくらラウルが実物で説得しても無理だよね。。

 

クリスティーヌは外したイヤリングとネックレスを付けて、歌うことを決断する。

 

"Devil Take the Hindmost" (Quartet) Wer verliet, geht unter

 

ここですぐにショーに移るのかと思いきや、一旦息抜きに、舞台裏を散歩する少年と、ショーの準備をするスタッフ。子供はBeautifulを歌っている。舞台サイドにマダムとラウルと怪人が順に現れ、Wer verliet geht unterを歌う。舞台中心で透明感のある高音で歌う子供と、舞台両脇でどす黒い感じで歌う大人たちの対比が興味深い。

 

曲の最後にメグが少年のそばに立ち、少し強引目に肩を持って連れ去る。

 

"Love Never Dies" Liebe stirbt nie

 

ここはもう正統派の堂々とした演出でどんと来い!クリスティーヌがど真ん中で、右にラウル、左にファントムが舞台湧きから見守っている。

 

最初のLiebe stirbt nieはラウルに語り掛けるように歌うが、2回目のサビはファントムの方に一歩踏み出して、熱烈に歌いかける(ラウルはここで退場)。それにこたえて満足げに微笑むファントム。もう男の自信を100%満足させてもらったって感じ。

 

で、ファントムに十分に歌いかけたら、最後の盛り上がりのサビでは、客席の方を向いて、もうフルパワーで歌い上げる!(ファントムもここでこっそり退場)

 

もう、この最後の盛り上がりのサビが、会場中をさざ波のように覆い尽くして、ものすごい波動だった!!!こんな波動を感じたのは、少し種類は違うけど、Drewのジーザスのゲッセマネ以来だわ。本当にここは体が動かなかったよ。

 

歌が終わったら56回のショーストップ

 

"Ah, Christine!"

 

怪人が左から寄ってくるくる。もうここは楽屋で、怪人が素晴らしかった!って言って、夢心地のクリスティーヌも歌が素晴らしかった!ってほめたたえる。そりゃあ気持ちよかったでしょうよ。。

 

怪人がキスしようとするが、引いたクリスは、鏡台の上に一輪のバラとラウルからの手紙を見つける(バラはリトルロッテの時にもらったからラウルからのサイン)。ラウルはオケ奥の高台でシルエットのまま、手紙の内容を歌う。

 

"Gustave! Gustave!"

 

更に、ラウルが連れていたはずの息子が消えてしまったことにパニックになるクリス。ラウルが連れ去ったと疑うが、3人組の一人が現れ、ラウルは一人で去ったと告げる。

 

次にマダムが連れてこられ、怪人に片手で首を絞められつつ、メグの控室の鏡が粉々だったことを話す。

 

ファンタスマのアンサンブルの間を縫って、息子を探す3人。

 

"Please Miss Giry, I Want to Go Back"

 

場面は海沿いの桟橋。舞台中央に、メグと捕まえられた息子。メグは背中の後ろに銃も隠し持っている。入水自殺をしようとするメグ。

 

そこへ3人がやってくる。銃を出して自殺しようとするメグ。怪人がゆっくり説得して、銃をあと一歩で取るところで、不用意にクリスティーヌの名前を出してしまい、パ憎ったメグが銃をあさっての方向に売ってしまう。

 

流れ弾がクリスのおなかに当たって倒れる。息子が「パパを連れてきて!」というので、メグとマダムは急いで退場。クリスは怪人の膝でもう一度Once upon another timeをデュエット。これから子供のことはどうすれば、と聞かれ、再び「愛し、生き、与えられるものを与え、自分にふさわしいわずかなものを受け取る」と歌って、最後に怪人にキスしてもらい息絶えるクリスティーヌ。ギャーーーとか声にならない叫びをあげる怪人。

 

そこへ息子とラウルが戻ってくる。クリスはラウルの膝に乗せられ、怪人は頭ペチペチして舞台中央手前へ。息子が寄ってきて膝に乗り、二人は抱き合って幕。

 

 

Finale

 

盛大なるスタオベの後、最後のオケの曲。客は全く帰らず、座って聞き直す名曲。

 

(次回はキャスト編。Drew怪人とMilicaクリスティーヌです)

 

 

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