2013-11-08 08:42 | カテゴリ:ラブ・ネバー・ダイズ Love Never Dies

今回は、演出、衣装、歌詞についてです。

 

●演出

 

コンサート形式なので、基本的に演出はありません。舞台上にドカンと巨大なオケが乗っていて、キャストの演技は舞台手前で行われます。演出的のオケの背後の高いところに橋のような細長い台があって、そこが効果的に使われる場合もあります。

 

普段オケピとして使われているところは、舞台から降りる階段が設置されていて、舞台への出入りに使われたり、キャストがオケピから登場したりしていました。(オケピと客席の壁はそのままなので、舞台→階段→壁→客席って感じです)

 

舞台上の演技スペースの左手にはピアノが、右手にはシンプルな鏡台があり、そのほか時々アンサンブルが椅子などを持ってくるほかは、セットはありません。ピアノの上にはLNDの楽譜(ファントムが書いた)、鏡台の上にはラウルが飲むジンとグラスが置いてあります)

 

個人的にこのピアノと鏡というのは、オペラ座の怪人やこの作品のテーマの一つ(というか、怪人本人が抱えるパラドックス)である、「音楽」と「美」を象徴しているようで、シンプルでいてナイスアイデア。

 

あとセットとしては、オケの奥の高い細い台で、アクロバティックダンサーが使う2本の布(上からつってある)が時々必要に応じて降りてくるくらいです。

 

舞台上空には、サーカスのような電気が4本くらい弧を描いてぶら下がっていて、遊園地やショーのシーンでは点灯します。

 

メグの登場シーンでピンクの大きな布が6枚大活躍しますが、この使い方もとても効果的。あと、船着き場では赤い紐を持ってアンサンブルが出てくるだけですぐに場所がわかったりして、最小限でとっても効果的。

 

この舞台の演出家は、前回のオペラ座の怪人コンで私が大感動した「落ちてくるかと思う実物シャンデリア」の人だったので、今回かなり期待したんですが、オペラ座の怪人コンの時ほど凝った演出はなかった分、最小限なりにかなりうまく演出できていて、個人的にはとてもしっくりきました。

 

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怪人とクリスティーヌ。後ろは去っていくラウル。公式サイトより

 

1回目は3階席最後列右側(50EUR)2回目は1階席後方右端(35EUR)で見たんですが、どちらもとてもよく見えて大満足。やっぱり後方から全体を見つつ、オペラグラスで役者を見るのが私に合ってる気がする。

 

●衣裳

 

衣装で特筆すべき点は、怪人が仮面なしってこと。「オペラ座の怪人コン」。前回のオペラ座の怪人コンで、コンサート形式ならではの仮面なしファントムがあまりに素晴らしかったので、今回も仮面なしでとっても嬉しい♪おかげでファントムの表情がとっても良く見えます。

 

クリスティーヌは最初から最後まで白いロングドレス。胸元がV字に空いていて、白い花があしらってあります。この衣装を着ているだけで、船着き場ではスター歌手の威厳があるし、ホテルの部屋で息子や夫と会話しているときも、自然な感じだし、客席に向かって熱唱しているときもアクセサリをつけて豪華な舞台衣装に見える。1枚でなんて便利!

 

メグはピンクのドレス♪ブロンド意識したでしょww客席もピンクのドレスにピンクの布が出てきたらみんな気が付いて笑ってたwBadenixeのシーンだけはこの下にピンクの下着を着こんで、ドレスを脱いで下着になってました。

 

マダム・ジリィは真っ黒のロングスカートなんだけど、袖口と首から背中にかけて、大きな白いひだの付いた服で、背中がパックリ見えてる、印象的なドレス。似合うマヤさんがかっこいい!

 

3人組は、みんなスーツか燕尾服だったと思うんだけど、登場の歌で顔に白い絵の具を手で塗り付けるの。それだけで、ピエロにも見えるし、もちろん怪人の仮面にも見える。すごいなと思ったのは、この三人の仮面の形が微妙に違って、力持ちさんは顔全部真っ白、女性は鼻から下だけ、鞭持ってる人は片目を除いて全部。

 

これってわかる?舞台や映画などの色んなファントムは、それぞれ仮面の形が違うのよね。顔全部覆ってるファントムから、ミュージカルみたいに一部出てるファントムまで。そんないろんな仮面の形をしてて、私はとっても嬉しかったよ。

 

白塗りと言えば、ファントムもBeauty Underneathの最後だけ一瞬顔を白塗りにします。(子供が仮面を取って叫ぶところ)仮面はないけど、こういう最小限の演出がほんと心憎いわー。

 

 

あと、これは舞台演出ではないけど、あれだけのサイズのオケが舞台上にあるとそれだけでとっても贅沢な気分。普段あんなに小さなオケピで演奏してるので、広い舞台上で演奏しているオケが嬉しそうだよ。特に中央奥(上)の方のドラムとシンバルの二人の動きがすごくダイナミックでかっこよくて、まるで演出の一部でのように見えました。

 

●歌詞

 

2回目に見た時にじっくり聞くと、歌詞がとても美しい!私の好きなALW初期の作品と違って、くすっと笑うようなうまいひねりがあるわけではないんだけど、正統派大きく振りかぶったロマンチックな歌。

 

CD聞いた時点で好きな歌はBeauty Underneath(ファントムと子供のロックな歌)とLove Never Dies(クリスティーヌのショーのソロ)の2曲だったんだけど、見終わってみたら、Once Upon Another Timeが好きだわー。

 

特にこの部分の歌詞、ドイツ語聞き取りを頑張ってしまった。英語の歌詞よりドイツ語のほうがきれいだわ。

 

英語版

We love, we live

We give what we can give

And take what little we deserve

 

ドイツ語版

Man liebt, man lebt,

man gibt das, was man gibt

ganz gleich was man dafuer erhaelt

 

このセリフは、クリスティーヌ死に際の歌でもあるので、かなりのキーワード。いつも、ファントムが「これからどうすればいい?」って聞くときに彼女がこう答えます。

 

「愛し、生き、与えられるものを与え、自分にふさわしいわずかなものを受け取る」って、確かに人生哲学ではあるので、好きなフレーズなんですが、だからと言って「これからどうする?」って聞く恋人にこたえるセリフではないだろう、って気もするw

 

あと、LNDのこの箇所はもう何度も聞くので、とっても耳に残るメロディー。

 

Love never dies

Love never falters

Once it has spoken

Love is yours

 

Love never fades

Love never alters

Hearts may get broken

Love endures

Hearts may get broken

Love endures

 

 

ドイツ語

Liebe stirbt nie, Liebe vergeht nie,

Liebe verspreche, macht sie Wah

 

Was auch gescheht, liebe vergeht nie

Herzen zerbechen, sie bleibt da

Herzen zerbechen, sie bleibt da

Herzen zerbechen, Liebe bleibtの場合もあり)

 

個人的には英語よりドイツ語のほうが詩的で好きかも。英語はストレートすぎて重みがないというか。あと、やっぱりオペラ的な音楽には英語よりドイツ語がピッタリだわ。

 

(次回はストーリー編。ストーリーに沿った演出の説明です)

 

 

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