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2013-10-11 00:06 | カテゴリ:エリザベート Elisabeth

●舞台上

 

次に、舞台上に移動します。ここは見どころが多い割に少し駆け足になります。既にその日の公演のための装置のチェックなどが行われているので、都合によってかなりフレキシブルな内容になっているようです。

 

・盆とセット

 

周りに雑然とセットが置いてあるので結構興奮します。舞台奥を見ると、移動式回り舞台の上にはマダムヴォルフのセットと、皇帝の執務室が用意されています(おそらく前の晩に使ったままかと)。舞台袖にはチェスの馬が2頭3頭とバラバラに置いてあり、他にも2幕で使われたらしいものがポイポイと放置されているのが見えます。


ここで行われる説明は、盆(回り舞台)と二つの移動式回り舞台のことがほとんどです。盆のサイズはアンデアウィーン劇場時代の直径17メートルから少し小さくなり、直径14メートル(道理で小さくなったと思ったよ。。)。Drehzilinderbuehneと呼ばれる、上下にも動くシリンダー式の周り舞台です。

 

これは、Ronacher劇場の普通の周り舞台(セリのみで上下しない)よりはるかに複雑な機構で、奈落に下りて見比べたら一目瞭然です。

 

回り舞台の中に、8分割する床が仕込んであり、あの印象的な回転分割盆が実現しています。8分割部分はV字型になることからFluegel(羽)と呼ばれています。

 

この8分割盆はエリザベートのために設置されたもので、レベッカ時代はまた違う仕組みの周り舞台でした(ご存じのように、レベッカの時は、あの図書館のシーンのように、回転しながら上下する舞台でしたよね)

 

この盆はもともと、盆の中にHubpodium(上にせりあがる床)を仕込んであり、◎の形になっていました。その中の丸の部分を改造して、8分割の床を仕込んだとのことです。

 

とは言っても、この劇場の盆は長らく使用されていなかったので、レベッカで使ったのが初めてとのことです(当時別の劇場のバックステージツアーで、盆が動くか心配、みたいな話を聞いたのを思い出しました)


「羽」部分をよく見ると、テープでマークがしてあります。縁取るような線が安全線で、この線より内側を歩くように、とのことです。(しかし、悪夢のシーンは恐ろしく危険でしょうけど。。)


・ヤスリ

 

また、上を見上げると、「ヤスリ」が見えます。ツアーで男の子が「ヤスリに上がっていいですか?」という質問をしていたので、いくつか追加でトリビアを聞けました。

このヤスリには、Inspizientの後ろにある細長いハシゴを使って上がります。

 

DSC07712

「ミルク」のシーン。頭上には「ヤスリ」が下りてきていて、ルキーニが登場するところです。ライムント劇場オープンデーにひょろ撮影(撮影許可がある日)

 

また、このヤスリを歩いていいのは、キャストの中でもトート3人とルキーニ3人だけで、この6人は特別な保険に入り、誓約書にサインしているとのことです。(それほど危険なんですね。。)

 

舞台奥には二つのプロジェクターがありこれがプラーターの観覧車などの映写の役に立ちます。

 

舞台奥で、盆が終わったあたりに、色の違う線がありますが、ここから奥は工事で建て増しされたところで、舞台袖の壁の場所と一致します。

 

更に奥では、スタッフが作業をしていたら、外につながる扉が見えます。ここから何かの搬入をしていました。思ったより舞台奥と外はすぐそこなんですね。

 

・舞台左袖

 

段々、舞台装置の試運転が激しくなってきたので、舞台向かって左側の袖に移動します。ここの見どころは、なんといってもルキーニの首吊り死体。3人のルキーニに合わせた顔で3通り作っているそうで、この日はクロシュの顔そのままでした(笑)。

 

TadW時代にもルキーニの死体見ましたが、もっとなんていうかぼろぼろで、この新しいのはつるんとしていて蝋人形のようでした。

 

この辺りの床には、Hofdameの白い傘、愛と死のロンドのシシィの枕元と、子ルドのシーンで登場するお人形さん、ミルク缶、チェスの馬などが置いてありました(ミルク缶は、TadWでは廊下に雑然と置いてあったので、今回きれいにまとめてあったのが驚きです。新たに作り直したらしく、前のボロボロの感じがありませんでした。個人的にはあのボロボロ感が貧乏って感じで好きだったんですが。。)

 

●奈落

 

ここにあるらせん階段から、地下の奈落へ移動します。奈落の廊下には、プラーターの観覧車等プロローグで登場する大道具が置いてあります。床のテープのサインを超えないよう注意してください。

 

奈落の更に奥の物置スペースには、カフェのテーブル、バートイシュルのシーンで使われる馬車などが雑然と置いてありました。

 

奈落はど真ん中に、金網で囲まれた円柱状の巨大な(直径14メートルの)空洞があり、ここで盆が上下するスペースになります。構造体の複雑さと規模の大きさにちょっとクラクラ来ます。

 

ちょうどここで説明を受けているときに大きな音がして、「羽」が目の前を降りて来た時には、大興奮しました!!!!ものすごい構造体のマジックで、よくこんな複雑な動きをするものが作れるなあ(それも人が乗って毎日使っているなんて。。)と、ものすごく感動しました!!!

 

DSC07612

「悪夢」のシーンの「羽」。実際の舞台では、この上に人がたくさん乗っています。ライムント劇場オープンデーの装置ショーにてひょろ撮影(撮影許可がある日)

 

それに、実際降りてくる「羽」を見ていると、V字の角度がとてもきつく、悪夢のシーンでこの角度で降りてくるなんて、自分があの舞台に立ったら怖くて仕方ないと思います。どういう気分がするのか、一度歌の先生(キャスト)に聞いてみます。

 

驚いたのは、奈落ではとても大きな音がするのに、この作動音は客席までは全く聞こえないことです。どこでどういう音の遮断をしているんでしょうか。

 

奈落をぐるっと回って反対側に行くと、鏡があって着替えスペースがあります。ここはアンネミーケがいくつかのシーンでこっそり着替えるところだそうです。

 

●オケピと第二オケ室

 

奈落の反対側の扉から出ると、廊下になっていて、少し進んで右側には、オケピへの扉があります。(壁には楽器用の器具が並んでいます)

 

更に少し行ったと頃の左側の扉は、第二オケピの役割を果たす、「ドラム部屋」です。ドラム類やエレキギターなどは、オケピに収まりきらないので、この別室で演奏します。指揮者の映像が入り、ここからの音声は指揮者にイヤホンで届きます。

 

この部屋のメリットは、演奏者が時々タバコを吸いに出られること、とか言ってました(オケピだと外に出れないですしね)。作品によってこの部屋に入る楽器は変わりますし、ロングランが進むと手順が変わって楽器が引っ越す場合もあります。

 

私の記憶では、アンデアウィーン劇場時代はドラムやエレキギターもオケピにいたので(ドラムのおじさんがダンディだったので覚えてるw)、どうだったか聞見ましたが、やはりアンデアウィーン劇場時代は別室はなかったそうです。

 

●地下のフォアイエと稽古場

 

これで、バックステージツアーは終了です。正面の扉を出ると、驚いたことに、見慣れた地下のフォアイエに出ます。久々にきらびやかな世界に戻ってきたので、びっくりしました。

 

この地下のスペースでは、公演中は軽く飲んだりする場所ですが、稽古中はここでオケと役者のプローベがSitzprobe(オケと役者が合わせる稽古)まで行われます。

 

ここで稽古のことで気になったので、実際の立ち稽古はどこでするのか質問してみました。現在は、稽古場有のRonacher劇場ができたので、舞台と同じサイズの稽古舞台で稽古をしているそうです。

 

Ronacherができる前は、フォルクスオーパーなどの稽古場を借りていたそうですが、レンタル代がかかるので、今はかなり助かっているとのことです。

これで、ライムント劇場のバックステージツアーは終了です。入館証を帰したら、帰ってOKです。


●まとめ

 

というわけで、結構細かくレポしましたので、ほぼ聞いた説明は全部入っているかと思います。担当者によって解説内容は多少変わるとのことですが、Ronacher劇場の担当者ととても内容が似ていたので、大きくずれることはないかと思います。

 

あとは質問の内容によって多少情報に偏りがあるかもしれませんが、実際のツアーのコース自体は変わりませんので、このレポを印刷されるなりして、バックステージツアーを楽しんできてくださいね!

 

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