ああーー。なんかこのレポ書くのずっと忘れてたー!!確か直後に腹痛で倒れたから書けなかったんだっけ。

 

2011年のイースターに上演された、毎年恒例JCSコンサートのレポです。ウィーンにいる時はほぼ毎年見てるんですが、今回はDrewジーザスということでやっぱりしっかり見ておきたかった。

 

しかしDrewってこういう、超越したロックな役がものすごくハマるのねー!私が見たDrew歴では断トツ一位!(Drewユダも見てるけど)いいものを見せてもらいました!

 

ちょっとずいぶん記憶が薄れ掛けてるんですが、その分あまり長文にならなくてすみそうなので(爆)、濃く記憶に残ってる部分だけレポにしますー。

 

●座席編

 

席は19ユーロくらいの2階Rangの最前列端っこ。はしっこすぎてちょっと左側見切れるが、真ん中はしっかり見えるし、一応コンサート形式なので、何とかなる感じか。久々のRobが左端に座っちゃうと見えなくてちょっと残念なんだが。。

 

●演出編

 

一応コンサート形式と言いつつ、きっちりセットは組んであったので、今までのJCSコンと違って豪華な感じ。

 

舞台上を斜めにクロスして、X字状に十字架状に通路がある。この通路の左右と奥にオケが分かれて座っている。Xの手前の部分には指揮者とキャストが。この通路の部分もキャストの演技や行き来に使われる。

 

右奥には足場らしきものが組んであり、時々ここで歌ったりもしていた。ラストの磔もここに十字架状に火が燃えて幕。コンサートなのになかなか演出がよく凝っていて、これならもう、普通に舞台版とよんでいいのでは?

 

●キャスト編

 

もう、すごいスピード感で(笑)、キャスト編に行きます。

 

・Jesus:Drew Sarich

 

Drew, Drew, Drew、真剣に今回で180度見直した。っていうか、今までDrew何度も見てきたけど、これほどはまる役は見たことがない。というか、Drewっていろんな役やってきてるけど、ほんとにハマる役ってない気がする。。人気があるもんだから、ハマらない役もやってて、そういうのばっかり見てきたから、個人的には評価がイマイチだったのか。。

 

いや、Drewを初めて見たのはユダ@Amstettenだったの。それはそれでハマる役だと思ってたんだけどさ。今回のジーザスのすごさに比べたら、あのユダもまだ未熟なくらい。(あ、Drewはベルリンのノートルダムの鐘で見たのが最初だわ。ユダは二回目)

 

で、その後Drewを見たのはルドルフのタイトルロールとTadWのクロロック。どちらも歌は上手いけど役にハマってない。。っていうか、どちらの役も重厚な声で古典的な役(衣装もコスプレ風)なのに、Drewったらそういうの似合わない気がするし、声もロック過ぎる。ま、ファンも多いので、好みの問題だとは思うんですが。。

 

個人的には、Drewはロックな役で、コスチュームモノじゃない現代的な作品が似合ってると思ってる。Hairのバーガーとか実は見てみたかった。あと出てないけど、「春の目覚め」とか、ああいうロックが似合うと思うんだよね。。(あ、そのあとでシスターアクトのカーチス見たけど、あれは別の意味でハマりまくってたwwwチンピラ似合いすぎww)

 

Robもロックな役者だけど、Robはコスチュームも似合うし、低い声は相当重厚なので、古典的な役も出来る。けど、本人がロック好きだからロックな役しか最近してないけど。Drewはどちらかと言うと古典的な役をよくやってるけど、個人的にはその才能をロックな役に注いで欲しいよ。。

 

と、ここまでDrewのことをいろいろ語ったわけですが、今まで「あんなにファンが多くて世界的にも有名なDrew、何で私はいつもちょっとピンと来ないんだろう。。」って思ってたもやもや感を吹っ飛ばしてくれた!!!!もう、Drewの一番のハマり役はジーザス!!!!!

 

いや、配役が発表された時は、Robがジーザスがいいー、ってごねた私ですが、Drewで見れて今回はほんとよかったと思うわ。Robファンの私が言うんだから間違いない。今までの史上最高ゲッセマネはRobだと思ってたけど、今回でDrewジーザスに見事に塗り替えられた。

 

ゲッセマネ聞きながらあんなに号泣したのは初めてだよ。。Drewすごいよ。。。

Drewってさ、ほんとよくぎゃーーーーー!!!!って高音シャウトするのね。もう声つぶすんじゃないかと思うくらい。これがウリだと思うんだけど、このぎゃーーーー!!のシャウト、クロロックでされても浮いちゃうんだよ。。それが、ジーザスだったら全然浮かないの!!!!逆にジーザスのちょっとイっちゃってる感じwを上手く表現できてると思った。

 

Drewのジーザスは、なんとなくみんなから一線を画してる、手の届かない存在って感じ。マリアもユダも愛が一方通行で通じてるんだかよく分からない、って感じ。Robジーザスはみんなに優しくて、いいお兄ちゃんって感じだったし、Stevenジーザスはみんなに支えられてるって感じだったけど、Drewジーザスは一段高いところに立ってる感じ。

 

だから、「神の子」って感じがすごくするし、みんながアツくなってる時に一人でクールで群衆から離れて、遠い目をしてる感じがする。なんていうか世俗的なことには興味がなくて、飄々としてるって感じかな。なんか、丸刈りにゆったりしたシャツだったので、ジーザスっていうか見た目はブッダだなw

 

ジーザスの周り(ユダやマリアやシモン)がアツく崇拝したり愛したり悔しがったりしてるけど、ジーザスは「ふぅん」みたいな。特にユダは、暑苦しいほどアツい、おっちゃんロッカーのMisha Mangなので、愛の一方通行が見ててかわいそうなくらい(笑)。

 

あとでAndyのソロコンにゲストに出てた時に、素のDrew見て分かったけど、Drewって普段からこういう風にちょっと浮いてるんだよね。ぼーっとして人の言うこと聞いてなかったりとか、遠い目して別の事考えてたりとか。背も高いし、なんだか人外の奇妙な生命体って感じもする(おまけに変に悪乗りするときは、やりすぎるww)

 

で、彼のゲッセマネ!これは私のベストゲッセマネ史を塗り替えまくった!!!もう号泣した!!!

 

歌のうまさとかそういう次元を飛び越えてるよね。あまりに緩急、声の高低、表情、種類(だみ声シャウトやクリアな高音、ぞっとする低温など)の使い分けが絶妙に計算されていて、その上感情やパワーがこれでもか!っていうくらい乗っかってて、客席の隅々までこの迫力がどっかんと飛んでくる感じ!もう、好きなだけ好きなように歌ってください!私はもうあなたのゲッセマネワールドの凄さを堪能させていただくだけでございます!って感じ(笑)

 

あと、音楽の編曲がすばらしくて、一度落ち着いてDrewの声じゃなくて伴奏に集中して聞いてみたら、それだけでも心が震えるよ!!!

 

Drewのジーザスは、神に怒りをぶつけて、喧嘩売ってるの!!!Robが神を批判してたのに対して、Drewはもう、既に人間の次元を超越した「神の子」であるジーザスが、父に対して、「神を超える」かのようにケンカ売ってる。

 

もう「神」の言っていることに従えない、人間と一緒に暮らして、人間のことは神よりずっとよく知ってるはずだし、自分は神より優れてるはずのジーザスが、神に思いっきり反抗してケンカ吹っかけてるの!

 

もう、すごい怒り、反抗期の若者が父を超えるときの怒りを、思いっきり万能すぎて無能にすら見える自分の父にぶつけて、超えようとしている。

 

一旦間奏が挟まって落ち着くのに、You startedでまた燃え上がる。もう、「俺のほうが神より事情もよくわかってるし、こんなよくやってきた俺なのに、殺すとか、おやじの計画おかしいだろ!親父おかしいだろ!!って感じの怒り具合。

 

この、父に喧嘩を売って、怒りをぶつけて、父を乗り越えよう!っていうところがすごい泣けたー!!!

 

もうその怒りのパワーの凄さと、それを自由自在に表現するDrewの力が劇場中に充満して、劇場内の空気が熱い怒りで満たされ、そんなに優れた「神の子」がこんなに怒ってるのに、やっぱり計画は変えられない、その理不尽さと、無言の神のむごさに、号泣。。。

 

そして、「死んでやる!」っていうのも、ヤケクソとかじゃなくて、「俺が神よりうまくできる(神プランを超えられる)って、死ぬことで証明してやる!」っていう、決意みたいな感じだった。わかった、計画が代えられないなら、計画内で俺の好きなようにやって、俺の力で神の計画よりもっといい結果をだして、神を超えてやる!」って感じね。

 

この曲、一応Youtubeであるから聞いてみる価値は絶対あると思うんだけど、実際見たときはこの30倍くらいすごかった。。どんだけすごかったか、筆舌に尽くしがたいよ。。神様が怒鳴られているという、あの会場の重苦しく熱い空気。。あれは本当に生の空気の恐ろしさでした。

 

Drew版ゲッセマネ2011

 

・ユダ@Misha Mang

 

この人は、Robジーザスの相手役でも見たことがあったので、初見ではない。ドイツ語圏ではあまり知られてないかもだけど、チェコの役者さんです。なんでDrewジーザスみたいな凄いのにこの人をぶつけてきたのか、イマイチわからないんですが(2005年版みたいにSerkanとかだったらもっとすごかっただろうと思うのに。。)、実はこの人、じっくり見ると私は結構無骨で好きなんです。

 

見た目は、大柄でボロボロのジーンズとレザージャケットを着た、おっちゃんロッカーって感じ。大柄なくせに猫背なので、気弱な印象も与える。

 

大きいジャイアン的外見なのに、結構涙もろくて情にアツい。ジーザスも親友としてすごい心配してるし、感情的になったりもする。けど、Drewジーザスは結構超然としていて、こんな人懐っこい虎みたいなユダは結構見向きもしないのが、かわいそうw。Robジーザスは結構俺たち親友だぜ!って感じだったのに。

 

彼は、歌のレベルで言うと普通くらいなんだけど、シャウトがハスキーでロックっぽくていい感じ!

 

こんな縋り付くような見かけ倒しで実はダメダメユダだから、なんだかかまってあげたくなっちゃうんだよねー(それでも冷たいジーザスw)

 

・マリア@Caroline Vasicek

 

Caro復活来たー!大きな、それもVBW系の舞台に出るのは産休以来なのでずいぶん久しぶり。

 

2年ほど舞台から遠ざかってた気がするんだけど、昔の可愛い可愛い感じとはまた変わって、少しやつれた?ほっそりした感じがする。

 

声の艶は素晴らしく、表情を声に乗せるのがとてもうまいので、守ってあげたくなるようなマリア。

 

衣装が赤と白のボロボロの布で、非常に印象的。それがまた細い体に巻き付いてる感じだから、哀れな感じが増すというか。

 

ジーザスとの関係は、いい意味でねちっこい。ふっとジーザスの頬をタッチしただけなのに、そのあとの仕草が意味ありげに尾を引くので、見ている方は一瞬触るだけでよくあれだけ糸を引いたような雰囲気が演出できるなあ、と思うわけですよ。

 

で、ふっと触った後、ジーザスはもう他のことを考えてるのに、マリアはその手をそのまま構えて、じーっとジーザスの横顔を見つめたりしてるの。遠くから見守ってるけど、かなり強烈に、いい意味でねちっこく見守ってる感じ。

 

このジーザスはかなり神がかってるから、変に近づいてイチャイチャするのではなく、遠くから熱烈な視線を送るマリア、って感じなのが、Caroの控え目な様子と相まってすごく良かったし、それがひしひしと伝わってきた。

 

・シモン/アナス

 

Rob!Rob!!!いや、Rob、ジーザスもピラトも素晴らしかったのに、シモンですかい。。Robがシモンやったのって、ジーザスやピラトやるずっと前の下積み時代以来じゃ。。今回ピラト役者がいまいちだっただけに、ほんとRobはピラトで見たかったよー!そしたら、DrewVSRobの裁判シーンが楽しめたはずだったのにー!(この二人仲がいいので、舞台上で対決するのも楽しみ♪)

 

まあシモンとアナス両方やってくれるのはいいんですが、アナスは別にRobじゃなくても。。いや、アナスの高音はRobも出るんですが、もっとロックな高音が聞きたいのよー。

 

けど、シモンはものすごい素晴らしかった!!!!もったいなすぎるーーーー!!!それもいつもの、マイクを口の前に立てるあの持ち方が懐かしい!最初っから拍手あおってくるし、シモン歌いなれてるなあ。

 

正直、シモンの歌であれほど盛り上がって、客席がショーストップ状態になったのも初めて見たよ。私はRobって知ってるから大興奮だったけど、客席全体が「何このシモン!楽しすぎ!」って感じてたのがひしひしと感じられたよ。さすがRob!!!!

 

あ、カヤパは恒例Dennisさんね♪素敵な低音でございます。彼以上のカヤパはあまり見かけないよね。

 

・ピラト

 

あー!いまいちだっただけに、Robがやってくれたらと悔やまれる。。この人TdV出演中でファンは多いんだよね。。

 

・ペテロ

 

えー!Nobert Kohlerだったのー!今はじめて気が付いた。。。もっとちゃんと見てればよかった。。(爆)

 

・ヘロデ

 

あまりに印象に薄くて、全然覚えてません。。(爆)

 

Komponist: Andrew Lloyd Webber
Autor: Tim Rice
Regie: Dennis Kozeluh
Musikalische Leitung: Koen Schoots
Orchester: Orchester der Vereinigten Buhnen Wien

Besetzung:
Jesus: Drew Sarich
Maria Magdalena: Caroline Vasicek
Judas: Mischa Mang
Simon/Annas: Rob Fowler
Pilatus: Alexander di Capri
Petrus: Norbert Kohler
Herodes: James Sbano
Kaiphas: Dennis Kozeluh
Soulgirls: Cornelia Braun, Melanie Ortner, Marle Martens

 

舞台写真などは公式サイトからどうぞー。
http://www.musicalvienna.at/index.php/de/aktuelles/article/85561


●まとめ

 

というわけで、この舞台は、Drewが90%、Caroマリアが10%、Robシモンが10%って感じかな(爆)。このレポ書いている今(2年後w)でも、まだ結構覚えてるって、やっぱりすごい舞台だったんだねー。

 

ちなみに、この公演のCDが発売されてます。Drewジーザスの凄さを楽しんでもらえれば、と思うんですが、やっぱり舞台のほうがずっとすごかったなあ。。。

 

あと、2008年版のDrewジーザスとSerkanユダばんのCDもありますー。どちらもお勧め♪

 

 

 

ジーザス・クライスト・スーパースター ウィーンコンサート2011年版ライブCD<2枚組>

 

ジーザス・クライスト・スーパースター ウィーンコンサート2005年版ライブCD

 

ジーザス・クライスト・スーパースター UKアリーナツアーライブDVD

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