2013-09-08 00:00 | カテゴリ:劇場紹介

さて、三回にわたってウィーンの劇場のドレスコードについて語ってきましたが、今回はミュージカルとちょっと違うところもある、オペラ座(ウィーン国立オペラ座)のドレスコードです。

 

私の撮った写真も交えながら、ご紹介しますね。

 

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ウィーンのオペラ座夜の外観

 

●オペラのドレスコード

 

ウィーンには国立オペラ座(国立歌劇場とも呼ばれますね。Staatsoperです)とフォルクスオーパー(民衆のためのオペラ座、と言った意味です。Volksoper)の他に、テアター・アン・デア・ヴィーン(伝説のエリザベートの初演劇場ですね。モーツァルトイヤー以来、オペラ座になってしまいました。オペラファン向きの作品が主に上演されます)とカンマーオーパー(つい去年か今年からオペラを上演するようになった小劇場)の4つがあります。

 

ここでは特に、日本人がよく行きそうな国立オペラ座のドレスコードについて説明しておきます。(フォルクスオーパーは少しくだけだ雰囲気ですし、ミュージカルも上演しますので、ミュージカル劇場のドレスコードとあまり変わらない感じです)

国立オペラ座のドレスコードは、作品や座席によって差がありますので、ミュージカル観劇時よりも気を付けることが多く、少し面倒です。

 

まず、立ち見の場合は、あまり心配することはありません。私はいつも変わらずビジネススーツですが、このくらいがちょうどいいドレスコードです。ミュージカルと同じく、ジーンズやスニーカーを避ければ、他は気にすることはありません。

 

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平土間、平土間立ち見(Parterrstehplatz)、中央ボックス席(Mittelloge)、ボックス席、2階席(1.Rang),3階席(2.Rang)、三階席立見席(Galeriestehlpatz)まで、色々な席種の観客が見えます。

 

もちろん飛び入りの観光客でジーンズやスニーカーもいますが、これもミュージカルのところで書いたのと同じ理由で、あまりお勧めはしません。また、他の階のお客さんとドレスコードが違いすぎる場合は、あまりフォアイエやバーなどで出歩かない方が無難かもしれません。

 

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オペラ座で一番素敵なバーはこんな感じ。外のバルコニーに立つのもいい気分。


それでは座る席の場合はと言いますと、これは「プライスカテゴリー」によって舞台の「格」が違ってきます。有名歌手や有名指揮者が登場したり、上演初日だったりすると、急にチケットが入手困難となり、作品の「プライスカテゴリー」もアップします。

 

通常公演のカテゴリがA,B,C等なのに対して、このスゴい公演のカテゴリはG,N,Pなどです。これらの公演では、お値段とドレスコードがぐっと上がりますので、ご注意を!

 

まず、お手元のチケットを見てみてください。平土間やボックス席前列だと、150ユーロを超えているのではないでしょうか?その場合は、「良席」ルールが適応されます。

 

この、「カテゴリG,N,P良席」の暗黙の一般的なドレスコードは、男性はスーツやタキシード、女性はイブニングドレスかそれ以上です。(ドレスコードのブラックタイとかああいうやつは、ウィーンでは名称が違いますし、そこまでガッチガチのドレスコードというわけでもないので、私の印象です。)着物もとてもお勧めです。

 

チケットがそれ以下になると、スーツやイブニングドレス、きれいなワンピースレベル(結婚式の参列者的ドレスコード)でも大丈夫ですが、フォアイエで出歩くと、少し自分が見劣りして居心地が悪い思いをするかもしれません。

 

とにかく、カテゴリが上位になると、客席のセレブ率が高くなり、大富豪、有名女優、政治家、金メダリストなどを多く見かけます。そんな中で見劣りしないような服装をしていくわけですから、かなり見栄えのする服装がお勧めです。

 

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ウィーンのオペラ座のフォアイエはこんなきらびやか。

 


私自身の経験をお話ししますと、一度いただいた200ユーロを超えるチケットで、ワーグナーのワルキューレ(カテゴリはPかN。当時Gはなかった)をMittelloge(ハプスブルク家時代は、皇帝と皇后が座った、劇場内で最もいい席)で見たことがありました。この時は、仕事帰りで帰宅して着替える時間がなかったこともあり、くるぶし丈のロングスカートにかなり見栄えのするジャケットと言った、「普段の観劇よりはずっと豪華目のビジネススーツ」で劇場に足を運びました。

 

すると、同じMittellogeの皆さんは、まず年配の方ばかりの上、みなさん、イブニングドレスどころか、舞踏会に行くような豪華ひらひらドレスに宝石たっぷり!!オペラ座にはすでに何度も通っていた私ですが、ここまで着飾ってきている人たちは初めて見たので、正直びっくりしました。

 

フォアイエを歩いても、なんだか普段のオペラ観劇ではちょうどいい服装の私が、とてもアンダードレストで、なんだか居心地が悪くなってしまいました。正直、何度もオペラ座に来ていて、この衣装で居心地が悪いなんて初めてだったので、プライスカテゴリの壁を感じました。

 

そして翌日、もう一度いただいたチケットで、プライスカテゴリBの公演ですが、平土間4列目ど真ん中という良席の観劇が控えてしました。前日の居心地の悪さを思い出し、今回は更に舞台に近い席だからと気合を入れ、ビロードのダークグリーンのロングドレスで劇場に足を運んだ私。このドレスは、少しくだけた舞踏会にも着ていくものですが、前日のワルキューレではそれでも少し見劣りするかな?と言った感じです。

 

しかし、平土間4列目とはいえ、カテゴリBでこの衣装は、逆にオーバードレストでした。。周りはワンピースのおばさま方ばかりで、ロングドレスの私は逆にちょっと着飾り過ぎの印象でした。

 

というわけで、二日連続でアンダードレストとオーバードレストの体験をしてしまったので、良席では、カテゴリに注意して衣装を選ばなければならないな、と実感した次第です。

 

ちなみに、最近私はよく、ボックス席の後列で高カテゴリの舞台を見ますが、こういう時は結婚式の参列者レベルの華やかめのドレスを着ていくことが多く、ドレスコードはちょうどいい感じです。同行の男性陣は大体スーツにネクタイです。

 

IMG_6719ウィーン国立オペラ座客席(ボックス席部分)

 

というわけで、長々とドレスコードについてお話ししてしまいましたが、やはり、オペラ観劇用に一着持っていくなら、男性はスーツとネクタイ、女性はイブニングドレスが無難かと思います。150ユーロを超えるチケットの場合は、更にもう一ランク上の衣装があったほうがいいでしょう。

 

ニューイヤーコンサートなどの、更に入手困難なチケットでは、着物率もぐっと上がりますし、自分の持っている一番いいドレスで行く、くらいの気持ちが必要かもしれません。

 

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オペラ座の廊下


というわけで、不文律でありながら、結構奥の深いドレスコードの世界。私も劇場法の件以外は、ルールがあるわけでもないので、個人的な印象でおのお話です。また違う体験をされた方がいらっしゃるかもしれませんので、私の一個人としてのアドバイスとして聞いていただければと思います。

 

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