2013-08-29 00:00 | カテゴリ:ウィーン生活

オーストリアで選挙が近づいてまいりました。何週間か前から、政党ポスターをおちょくってるとしか思えない、面白ポスターが街にあふれていたので、いつか写真撮って記事にしたいと思ってたんです。そうこうしてるうちに全部消えてしまったので、残念に思ってたんですが、同じことを思ってた人たちは沢山いたらしく、新聞記事を見つけました。

 

こちらの政党は、党ごとにテーマカラーがあって、保守のOVP(国民党)は黒、社会党(SPOe)は赤、FPOe(自由党)は青、緑の党は緑、と言った感じ。で、ポスターの背景の色なんかも全部その色で統一されているので、主張が一見してわかりやすいのです。

 

今政権を取っているのは社会党(党首はファイマン)。最大野党が国民党。社会党と国民党は、もう長いこと二大政党と言ってもいい感じでした。支持層は、国民党が保守(エリート、年配、田舎)、社会党が革新(学生、若者)という感じで、典型的に分かれてたわけですが、そこに自由党が殴り込みをかけてきたわけです。

 

この自由党、ハイダーのBZOeから分派した党で、党首はシュトラッヘ。外国人排斥、強いオーストリアをモットーに、不必要に対立をあおったり、扇動的なポスターで、かなりむちゃくちゃやっているにもかかわらず、支持は増えてきているという厄介な党です。

 

こういうと、自由党の支持者がわかって来そうですが、まずは外国人(移民)に職を奪われた、低賃金労働者。そして、扇動的なキャンペーンに乗せられやすい、お子ちゃまたちです。敢えて「お子ちゃま」って書いたのは、オーストリアの選挙権が16才以下に引き下げられたから(もう何年か前の話です)。そんなお子ちゃまが投票なんてしちゃったら、こういうやばいくらい右の党の単純な政策を信じちゃうんだよ。。

 

というわけで、自由党は、こういうちょっと右過ぎる政策がなぜか受けちゃって、第三党になってます。一応、れっきとした保守の党があるので、そこまで右過ぎないで、オーストリアらしいオーストリア(移民制限も含めて)を推進する人たちは保守党に入れるし、少しゆるくてもいい人たちは社会党に入れる、って感じなのにね。。

 

あと、緑の党は一般的な緑の党です。学生を中心に、一定数の指示を集めますが、最近苦戦中。

 

あと、前の選挙ではリベラルの党がいたし、今回はチーム・シュトローナッハっていう、フランク・シュトローナッハっていうビジネスマン出身のおじいさん率いる党が新党として頑張ってます。

 

というわけで、ちょっと政党の説明になっちゃいましたが、ポスターのお話に戻りますー。

 

で、町にあふれかえっていたのは、こんな風景。

 

Die aktuelle Plakatkampagne von Hutchinson Drei Austria sorgte für Aufregung.

 

左が、社会党のファイマン党首の顔と、「私たちは、適切な住まい(家賃が高すぎないとか)のために闘います」とあり、右は「そんなの無理。」というポスター。

 

右のポスター、左に喧嘩売ってるwwwおまけに、匿名ポスターな上、白黒なので、国民党(テーマカラーは黒)が出してるんだと思ってた人は多いのでは?(私も犯人がわかるまでそう思ってたw)

 

Für die SPÖ ist die Positionierung der Kampagne unbekannter Herkunft weniger geglückt. <br /><sub>© red </sub>

 

このバージョンもあったらしい。左は同じで、右は「一生ありえない」。(笑)

 

新聞記事も「ネガティブなキャンペーンの謎」みたいなタイトルで、先週くらいまでみなさん首をかしげてた模様。

 

 

こんなのも。左は社会党のポスターで「仕事」「教育」とだけ書かれたもの(もちろん社会党だから、みんなに職場を、みんなに教育の機会を、っていうのが主張なのは、単語だけでわかる)。で、右側は「そんなの絶対ありえない」ってwwwケンカ売ってるwwそれも微妙にセンスいいしww(左がちょっと単純すぎるから、ひねりが効いてて面白いw)

 

 

 

他にも、Vergiss es.(直訳は「忘れなさい」。意味としては「どうでもいい」って感じ。)、Auf gar keinen Fall(どうやっても無理)、Sicher nichit(絶対違う)など、街角で結構見かけた。

 

知り合いが見たのは、左が社会党のポスターで、上記同様「Arbeit」(職場/仕事)、右がDas macht man doch nicht(そんなことはやっぱりしない)。二つのポスターを文章としてつなげると、Arbeit, das macht man doch nichtで、「仕事なんて、やっぱりしないよーん」って感じの意味になっちゃう。社会党がみんな仕事しようって言ってるのに、ハナからやる気ないし!!絶対読んだら笑うわー!!

 

 

それと似た感じで、「仕事」「チャンスは皆無」っていうのも見た!!

 

社会党のポスターの横で見かけることが多くて、白地に黒字なので、私は対抗馬の国民党がやってるんだと思い込んでたんだけど、ちゃんと国民党バージョンも見かけたので、よけい混乱。

 

 

私が見たのは、上記のように、左が国民党のポスター「オーストリアは楽観主義者の国」という文字で、その右に貼ってあったのが、Sicher nicht(絶対違う)の文字。否定しすぎて噴き出したwww

 

この広告がみなさんあまりに面白かったらしく、この謎の白黒文字に更に色々付け足す人たちが出てきました。

 

有名なのが、キリスト教系慈善団体カリタスのミニポスター。

 

 

これは、選挙ポスターと関係なく、単独でバス停に貼られていたもので、本文は「やっぱりそんなことはしない」という意味。その下に、小さいポスターが上から貼ってあって、Sei lieber optimistisch「楽観的になりなさい」って書いてある。

 

で、この下の張り紙はカリタスの署名入り。ここでも、会話が成り立ってるー。ほんと、文字だけの広告って面白いーー!!!

 

 

で、この手の広告を誰が出してるのか、面白いパターンはないか、私も情報を探してたんですが、その矢先、町からこのポスターが消えてしまった!!超残念!と思ってたら、似たようでちょっと違うポスターが、入れ替わるように登場してきました。

 

 

「そう簡単には行かないよ」と書いてあって、左下に小さい字で「別のやり方がある」って書いてあります。で、右下には3の文字。これは、Dreiという携帯会社のロゴ。

 

これを見て、最初は、3(Drei)があの面白文字広告のパロディポスターを作ったのかと思ってたんですが、調べてみたら、最初の匿名広告を出していたのも3だったことが判明。

 

つまり、謎の広告を作って話題を呼び、そのあとで、「ああ!あれは3の広告だったのね!」と思わせる戦略で出してた、選挙とは関係ない広告だったそうなんです。それが、偶然選挙ポスターの(それも赤で文字だけの社会党のポスターの)すぐ横(それも、意味が通じてしまう右側!)に貼られてしまい、こんな面白い言葉遊びになってたわけです。

 

3のスポークスマンは「我々はポスターがどこに貼られるかは関知していなかったので、政治ポスターの横に貼られたのは全くの偶然です」と言っているので、ウィーン中で面白い組み合わせが見られたのは、ラッキーだったみたいです。

 

そして、これがあまりに面白かったので、もう一件、全然3の文字ポスターと関係ない、面白ポスターの組み合わせも新聞に載ってました。

 

 

Unser Spitzenkandidat ist eine Flasche

 

左は、同じくファイマンの顔と、「公平な教育のために闘います」というお言葉。右は、ボトル入りスムージーの広告で「我々の最強候補者はFlasche(瓶)です」と書いてある。まあ、瓶入りスムージーなんだから、右の広告単体では変じゃないよね?けど、まず、ファイマンが社会党の「最強候補者」な上、スラングでFlasche(瓶)はルーザーという意味があるのww

 

つまり、ファイマンはルーザーwwww 全く悪気がない広告なのにwww おまけに、スムージーの広告、下には「イノセント、果物を飲む」ってキャッチコピーがwwもう、イノセント過ぎて笑えるww

 

というわけで、別に社会党をネタにするわけじゃなかったんですが、なぜか社会党が大多数を占めてしまった、この面白匿名ポスターシリーズ。選挙が終わるまでに、記事にできてよかったです♪

 


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