舞台はウィーン!
それでは、前回に引き続き、Staatzの美女と野獣のレポですー。今回は、つぶやきまとめとその補足です。ちょっと順番が前後し茶ってすみません。思い出した順だったりするので。。
●つぶやきまとめ(実質観劇レポ)
ちょっと重複するところもありますが、観劇直後のつぶやきまとめておきますー。
超超楽しみにしてた、Staatz岩舞台の美女と野獣!!あーーーー!野外で見る美女と野獣最高だぁーーーー!!!星!風!森!自然がそのまま背景に!
野外劇場のミュージカルは壮大で大好き!特にこのStaatzは山の上の廃墟を背に作られた野外劇場で、雰囲気満点!ウィーンから一時間のど田舎にあるので、車がないとたどり着けない。気に入った作品の年に見に来て、今年で四回目。レミズ、Joseph、三銃士を見たけど、どれも素晴らしかった!
ここの作品は、有名役者は一切登場せず、まとめ役のWerner Auerおじさんと若手や地元の人達がキャストやスタッフ。なのに、なんとレベルが高いことか!ド田舎劇場の無名役者の集まりとバカにしてたらもったいない!オケも役者も実力ある若手ばかりで、オーストリアの層の厚さを実感。
野外の壮大な舞台を使った迫力の演出もミューファンには垂涎モノ。後この舞台が大好きなのは、毎年作品をよーく研究してるので、演出や解釈にうるさい私も、基本を踏まえて、独自解釈をきっちり演出に組み込んでくれてるのに大満足。作品への愛を感じるよねー。
数年前はそうでもなかったけど、評判が広がったからか、なかなかチケットが取りにくい公演になってきた。今年は7月に入って取ろうとしたらもう追加公演も売り切れで残念がってたら、更なる追加公演が出てやっと取れた!それも何故か最前列!ラッキー!
で、作品感想。相変わらずの無名キャストが素晴らしい!ベルの子がロミ・シュナイダー風でかわいかった!Home史上最高かと思うほど感情乗っててうまかったし、ガストンのあしらいや、野獣の魅力に徐々に気づく演技も自然。また舞台で見たいなあ。
野獣はまとめ役のWerner Auerおじさん。さすがすばらしかったー!しかし、最後変身するかと思いきや、別人の若いイケメン王子が出てきて笑ったww変身っていうかすり替えwwカテコで本物出てきたww
ルミエールが!素敵すぎる!無名だからってほんとすごい!ノリノリでバベットとの相性もバッチリ!コグスワース(von Unruhがドイツ名)ともピッタリ!笑えるし歌えるし最高!フランスの演劇学校出て、キャバレティストとか、ルミエールに適役すぎ!
演出は美女と野獣では珍しい、独自演出。ブダペストが数少ない(唯一の?)独自演出だから、奇しくも二作品連続でレア版を見たことに。ちなみに私のB&B歴は、四季、ウィーン(Caroベル!Viktorルミエール!)、ロンドン、ブダペスト、Staatzの四ヶ国語。作品としても好き!
一列目だったから、最初のベルのシーンで、パン屋とか目の前で感動!パパの発明品の車の実物が目の前通って火花出して迫力!二幕の狼が客席から出てきてビビった!モブソングでガストンが松明持って触れるところに!
野外劇場の素晴らしさは、自然を演出に取り入れること。上手に本物の森があるんですが、パパが向かっていくのがうっそうとした本物の森で鳥肌!ベルと野獣が心通わせるところで、照明消して満天の星空を見せる!星を指して語り合う2人!ため息出るわー。風で翻る野獣のマントも効果的。
独自演出なこともあり、台詞が増えてて面白くなってた。ルミエールとバベットやコグスワースの掛け合いが長くなって、ルミエールの魅力満載。マイクが故障した時も、ルミエールの魅力で逆に拍手喝采で再開できたし。
というわけで、文句なしに素晴らしい舞台でした!こういう田舎の舞台見たら、オーストリアの層の厚さに驚かされるわ。。気温も29度で、野外劇場にしては楽勝な天気(笑)。二幕は地元のワインも入り、シーンごとに泣きまくりだったw来年はWSSだって!
昨日のB&B思い出したらじわじわ笑えてきたwオオカミが2幕だけ登場。客席(それもすぐ隣!)から登場して思わずぎゃーって言ってしまったし、アクロバットが結構すごかったけど、もこもこで、どう見てもライオンにしか見えずwwディズニー版の切り裂いたような衣装ならオオカミに見えるのに。。
●補足
・途中で、ルミエールとコグスワースが会話しているときに、急にマイクが故障した時がありました。野外だし、風が強かったので、このまま上演中止になるのではと客席はかなりひやりとしたんですが、ルミエールもコグスワースも、まるで何もなかったかのように生声でボリュームを上げて会話を続けたのが、ショー・マスト・ゴー・オン、って感じでかっこよかった!
それも会話の内容は「召使の○○は足ふきマットになっちゃったよ」っていうやつで、二人の掛け合いやジョークが面白いところ。ここを、吹きさらしの風の中で生声で演じるのは結構きつかったはずなのに、5分くらいはこのまま普通にしゃべってたのがすごかった!
すると突然、一番上の扉から野獣(のメイクと衣装のままのWerner Auer)が出てきて、「この地帯で停電が発生したので、しばらくお待ちください」って。いや、野獣が業務連絡したのが結構おもしろかったんですが、野外だし、このおじさんいつも天候不良とかになると、衣装のままで業務連絡してくれるのがまたなんか好きw。
で、野獣が引っこんでから、やっとほっとするルミエールとコグスワース。けど、ルミエールはものすごいテンション高くて、超面白い(たぶん普段からこんな感じで面白い人)なので、音声でなくてもそのままルミエールになりきってアドリブでおしゃべり。
「停電でこのまま照明もつかなくなっても。。僕のロウソクがあるから大丈夫!(ロウソクほんとにつけるw)」って、フランス語アクセントのままアドリブで言ったので、客席大爆笑で拍手の嵐。いやあ、アクシデントの後でよくここまでやるわ。。
そのままなんだかんだしゃべってると、すぐにマイクが戻って、本人もびっくりw。マイクが治ったー!それじゃまた元に戻らないと!」みたいなことを言ったので、また爆笑。
で、再びマイクが不調になったところから、コグスワースとのおしゃべり開始。さっきよりなんか元気な感じw。
・チップ役は女の子で、名前はTassiloでした。これは子供のほうが嬉しいなあ。っていうか、これが男の子だったら、100%号泣してた。。
・皿!皿の面白さについて書くのを忘れていた!!ビー・アワ・ゲストで皿が出てくるでしょ?!あの皿まで再現してて、大爆笑ww
フォークとナイフの騎兵隊みたいな人たちと、ナプキンのカンカンダンサーがいたので、独自演出だし、こんなもんかな、と思ってたら、途中から皿が4枚登場!!!いや!君たち、そこで無理しなくてもいいから!!!wwwでも、皿出てきてくれてうれしいーーー(爆)やっぱり皿いなかったら寂しかったわww
おまけに、さらの輪郭が光ってるしww。狭い通路に立ってるもんだから、方向転換ができなくてきつそうwwwごめん、皿が登場してから皿に突っ込みまくりでしたww
・ベルがルミエールとコグスワースに案内させながら、勝手に消えてしまうシーン、ちょっとディズニー版の演出だと、ベルがわざと二人をまいたって感じで感じ悪いんですが(爆)、このバージョンでは、二人が解説とおしゃべりに夢中になって、ベルを置いてどっかいってしまったので、ベルは仕方なく道を探して迷い込んだ、って感じになってた。
・ベルが家に帰してもらった後で、新曲のソロが入ってた。この曲いつから入ったんだっけ?ブダペスト版では既に聞いたことがあったけど。子供のころと今の世界とは違う、って感じの歌詞だった。
・ビースト殺せ!って歌は、ガストンが最前列の私の目の前で松明振ってって、ほんと触れそうな距離だった!
・タンス夫人のワルキューレは、やはりウィーンでは大うけw
・ちなみに、「バラ」はこれです。野外だったけど結構よく見えました。
カテコの様子。一歩前に出ているおじさんが、Werner Auerで、この後恒例の、キャスト全員並んでランニングタッチをするところ。これ見ると、ほんとにこのプロダクションは、このおじさんのステキキャラで持ってる、家族みたいな舞台なんだあ、っていつも思います。
●キャスト
Belle: Tanja Petrasek
Biest: Werner Auer
Gaston: Reinhard Reiskopf
Le Fou: Nicholas Harras
Lumiére: Florian Stanek
Von Unruh: Ludwig Flessl
Mme. Pottine: Eveline Schloffer
Babette: Elisabeth Sikora
Mme. La Grande Bouche: Marja Hennicke
Maurice: C.A. Fath
Der junge Prinz: Christoph Apfelbeck
Drei alberne Mädchen: Stanja Hezoucky
Anja Hrauda
Theresa Manschein
Tassilo: Alexandra Kloiber
Monsieur D´Arque: Manuel Heuser
Ensemble:
Johan Bech – Jil Clesse – Karin Dangl - Philipp Dürnberger - Lisa-Maria Greslehner – Jonas Kägi – Steven Klopp – Philipp Kreinbucher -
Petra Niedermayer – Rupert Preißler – Korbinian Reile - Yvonne Seidl
●まとめ
というわけで、独自演出な上、野外劇場な美女と野獣、最高でした!ところどころ、野外ならではのアクシデントや、見慣れない演出もあったけど、それを補って余りある、自然をふんだんに使った演出が、もう大感動!森も、風も、月も、星も、全部作品の一部なんだと、この劇場に来るたびに強く思います。
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