2013-08-04 00:59 | カテゴリ:公演情報

2014年2月から、マンマミーアと「老婦人の訪問」が上演されるウィーンですが、既に2015年以降の作品も発表されています。

 

「ウィーンの主要人物を基にしたミュージカルを上演する」と言われていたのに、全然関係ない2作品が選ばれてしまった2014年シーズンですが、2015年はその期待に応えてくれそうです。

 

なんと、ウィーン劇場協会新作は「シカネーダー」!

 

 

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なんかロゴもまだやっつけw

 

ミュージカル「モーツァルト!」を知っている人はもちろんご存じ、魔笛初演のプロデューサーであり、パパゲーノのオリジナルキャストでもある、あの「ちょっぴりオツムに」のシカネーダーです!ウィーン在住者で、特に魔笛初演に関しては足で調べまくった私としては、これは嬉しいネタ!結構期待してます。

 

エリザベート、モーツァルト!、ルドルフに続き、ウィーン有名人シリーズ第4弾(ルドルフは史実と違いすぎてなんか認めるのいやだけど。。)!こうなったら作曲家も気になるところです。クンツェ&リーヴァイで来るのかと期待したんですが。。

 

作曲はスティーブン・シュヴァルツ(Steven Schwartz)。うん、まあ、知ってるけど。ピピンとかウィキッドとかの作曲家ね。ミュージカル界では有名なアメリカ人で、賞もいっぱい取ってる。何より著名人で、ワイルドホーンの次くらいに有名かな。ウィキッドとか曲よかったし、そんな風にやってくれるならいいかな、とは思うけど、飛び上がって喜ぶほどでもない(アラン・メンケンだったら飛び上がってた!)

 

そういえば、この作品の記者会見、ウィーン劇場協会の社食であったらしいんですが、こんな世界的に有名な著名人の作曲家がいるのに、社食ですか?っていう突っ込みが、某批評サイトに上がってたw

 

で、脚本は。。。え。。。シュトルッペック氏、またですか。。。もう。。ほんと、誰か彼を止めてやってください。。(笑)どんだけ総監督特権で二束に草鞋履く気なんですか?

 

それも私が心配してるのは、ルドルフの二の舞。ルドルフは原作The Nervous Splendorはかなり良くできてたのに、舞台化されたらなんか全然違う方向の、ウィーン人の気持ち逆なで作品に出来上がってガッカリだったのよねー。

 

そりゃあワイルドホーンは有名かもしれないけど、ウィーンの文化や歴史を表面的にしか知らないアメリカ人の作曲家と作詞家が作ったら、あんな史実完全無視な作品になりますよ。。ウィーン人が見たら、フィクションすぎるストーリーって誰だってわかるよ。。あれが、ウィーンやその文化圏をよく知っている人の作品だったら、もうちょっと早く軌道修正できたのに。。と思ったものです。

 

で、今回も作曲はアメリカ人で、脚本はドイツ人のシュトルッペック氏。まあ、クンツェ&リーヴァイペアも、ドイツ人とハンガリー人だけど、クンツェ氏はプラハ生まれ、ミュンヘン育ちで、元ハプスブルク帝国圏内だし、ウィーンの事情もとても詳しく、オーストリア人ともたくさん仕事をしてきた上での「エリザベート」。リーヴァイ氏もハンガリーだとシシィは元からよく知ってるから、二人ともオーストリア文化圏で生まれ育って、国民性や歴史認識を把握しているといえる(それを踏まえて、シシィ映画のイメージをぶちこわす作品を作った)。

 

それが、シュトルッペック氏はベルリン生まれで、ずっとドイツのステージエンターテイメントで仕事してきた生粋のドイツ人(ウィーンでミュージカルスターになる勉強をしていたこともあるらしい)。話し方やビジネスのやり方を見ていると、ウィーンのやり方やウィーン人の好みより、ドイツ的ビジネスを優先する感じなのは、見ててわかる。

 

彼に、相当ウィーン的なキャラのシカネーダーをうまく脚本化することができるのか?それも、ウィーン以外であまり知られていないぞ、シカネーダーは。ドイツじゃさすがに知ってる人少ないだろ。。

 

モーツァルトや皇帝も絡んでくるし、この面白い時代を、ルドルフみたいにウィーン人をカチンと思わせずに、クンツェ氏のようにウィーン人もびっくりの事実を織り交ぜつつ、脚本を作ることができるのか?

 

今まで結構シュトルッペック氏に批判的な私ですが、この作品をしっかりした脚本で仕上げてきたら、ちょっとは見直そうかな、と思ってます。

 

あと、この作品を魔笛初演劇場と言われているテアター・アン・デア・ヴィーンで上演して、この劇場を掠め取ったオペラからミュージカルの手に戻してくれたら、彼を見直すぞ!(実際に魔笛が初演されたのは、は2筋ずれた場所にあったテアター・アウフ・デア・ヴィーデンだけど、なぜか色々なところで、テアター・アン・デア・ヴィーンが魔笛初演と間違って知られている。このことについては相当現地調査して、論文まで読んだので、そのうちまとめて書くつもり。)

 

というわけで、シカネーダーがネタの新作は嬉しいけど、正直ルドルフ化しないかちょっと心配。あと、実は残念なことに、上演はRonacherかライムントと発表されてるらしい。。やっぱりTadW取り返しは無理なのか。。

 

あ!もしや、WMC2でルカスがシカネーダーやったのは、このタイトルロール狙ってるとか?そうなったらいいのになー。

 

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