2012-10-09 09:22 | カテゴリ:レベッカ Rebecca
もう情報が錯綜しまくって、リアルタイムで見てるとこの1,2週間超エキサイティングだったんですが、10月1日に当面の決着を見ました。

今回はウィーンミュージカルの批評サイトだけではなく、ブロードウェーニュースやプレイビル、NYの普通の新聞(NYタイムズやNYポスト)も巻き込んで、ローカルなウィーンミュージカルとは全く違うレベルの大騒ぎ!

とりあえず、時系列に何が起きたのかを説明しますね。

・ロンドン公演が何年か前に企画されたが、延期に延期を重ねて中止になった経緯がある。

・そして、ロンドン公演と同じプロデューサーでBW進出が決定(私が始めて噂を聞いたのは2008年秋ごろ)。

・2012年はじめの開幕が予定されていたが、十分な資金が集まらず、一度延期された。このため、キャスティングからやり直しになった。

・2012月11月開幕が再度アナウンス。稽古の開始は9月半ばスタートだった。

・2012年8月に、1200万ドルの制作費のうち1/3の450万ドルを出すことになっていた謎の投資家が急死し、資金繰りが急にうまく行かなくなった。ちなみに、この450万ドルと言うのは、普通のBWの投資の10倍の額。

・この投資家は、とある人物を通してプロデューサーBen Sprecherに紹介された人物で、匿名ではあったが、各メディアによってPaul Abramsと発表された。ロンドンと南アフリカで事業をやっている富豪で、8月にロンドンでマラリアで死去したとのこと。ただ、それほどの人物の死亡広告も死亡記事もないことから、この死、更にこの投資家自身の存在も怪しまれていた。

・プロデューサーのBen Sprecherも実はこの人物に会ったことも話したこともなく、メールでのやり取りで投資が決まっていたとのこと。謎の投資家の死後、遺族から資金を集めようとすると、彼の管財人は作りたてのメールアドレスから連絡してきたり、色々と胡散臭いことが分かってきた。

・資金繰りがうまく行かないことが判明し、プロデューサーはとりあえず9月半ばに予定されていた稽古開始を10月1日スタートに延期し、初日の日程は11月のままとした。(チケットは既に売り出されている)

・巨額の投資額の埋め合わせをしようとプロデューサーは奔走した。9月30日の声明によれば、投資不足額を埋める新規の二人の投資家が見つかったが、一人は撤回、もう一人は「匿名の悪質なメール」を受け取り、恐れをなして投資を断念したとのこと。

・稽古スタート予定日の前日、先走って当初公演中止が報じられたが、実際の公式発表は「公演の無期延期」。

・稽古の開始予定日だった10月1日には、キャスト、スタッフが最初で最後の会合を開き、そこでプロデューサーBen Sprecherはみんなの前で事情を再度説明。キャストとスタッフの暖かい支持を受けた。

・最新の情報では、謎の巨額投資家Paul Abramsをプロデューサーに紹介した人物が、有名な詐欺師であったかもしれないという記事が出ています。この件を受け、当局による調査も始まっていて、刑事事件に発展する可能性もあります。

・10/8日のニュースで、謎の巨額投資家Paul Abrams氏とプロデューサーのBen Sprecher氏を仲介したMark Hottonという男が詐欺を働いていたことが、調査の結果分かりました。

250万円を投資すると行っていたPaul Abrams氏とは、他の3人の投資家に働きかけて200万円を出資させ、合計450万円の出資額(プロダクション全体の1/3の額)を達成するはずでしたが、この4人は全て架空の人物だったのです。

現在この案件はFBIが調査中とのことで、もう、作品自体よりも、この詐欺事件をミュージカル化して欲しいくらいです。

以上が、今日までの経緯を時系列でまとめたもの。

私の意見というか感想というか。。

・まずは、直接会ったこともない謎の巨額投資家、その人が妙なタイミングで謎の死(マラリアで死ぬとか。。)、おまけに、新規投資家を撤退された「悪意のある匿名のメール」。もう、意味不明の謎が多すぎて、偶然と言うより誰かの悪意が働いた詐欺事件の匂いがぷんぷんします。

・最初は、このプロデューサーBen Sprecher自身が詐欺師(ミュージカル、プロデューサーズのマックス・ビアリストクみたいなw)か野心家で、お金を集めて話題だけ作ってドロンする気か、新進気鋭の野心的プロデューサーとして、無理してでも公演を開幕させたくて、ありもしないお金を信じてしまったか、と思ったの。ロンドン公演も同じパターンで中止になってるしね。

・けど、今日、2人の出演者(一人はダンヴァース夫人)の手紙を記事にしたものを読んで、ちょっと気持ちが変わってきた。キャストとスタッフは10月1日のミーティングで、プロデューサー本人から真摯な言葉を聞き、みなで家族のような気持ちで、公演の無期延期を受け止めた。二人ともが、キャスト、スタッフを代表して、Ben Sprecherはすばらしい人物で、メディアに書かれているような野心家でも詐欺師でもない、と書いている。もしこの事件がBen Sprecherのミス/詐欺であるなら、一番迷惑をこうむったキャストやスタッフが彼を守るような発言をするわけがないし、そういう意味でもきっと、Ben Sprecherは一生懸命仕事をしていたのに、上手の詐欺に引っかかってしまったのでは、と言う気がしてきた

・で、メディアの罠にも気がついた。NY TimesとNY Postはこのプロデューサーの事を詐欺師/アホと決め付けて、悪意に満ちた記事を書いてるのね。あんな書き方したら、誰が読んでもこの事件はプロデューサーの経験不足/詐欺と思うに決まってるじゃない。

けど、BroadwayworldとかPlaybillといったミュージカル専門メディアはもうちょっと事実のみを並べて書いた記述。私は毎日この両方の記事を追いかけた上、ドイツ語ソースの記事も沢山読んだけど、悪意がある記事と、事実だけを淡々と述べた記事の2種類があるのね。

そして、三種類目の記事が、このキャストの手紙を記事にしたもの。キャストはこのマスコミの偏った報道や決めつけを痛烈に批判してる。生き馬の目を抜くような大金が動く世界で、このキャストの手紙は、初めてBWプロダクションの人間味を感じさせてくれた気がする。

というわけで、とりあえず「公演は無期延期」は決定事項ですが、詐欺師が絡んでいるせいで、当局の調査やら色々入って、もしかしたら真実が明らかになるかもしれません。もうここまできたら、レベッカの呪いとか。。けど、日本やブダペストやヘルシンキの上演は全然問題なかったのにねー。けど、もし資金繰りがとうとう成功して、ちゃんとBWで公演できるようになったら、今回の大騒ぎで話題性だけじゃ十分!チケット売れまくるんじゃないかしら(笑)。

このニュース、毎日しっかり追っていきますので、また報告することがあったらまとめますね!




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