2012-08-01 08:30 | カテゴリ:その他ウィーンミュージカルレポ
(ナンセンスのレポ続きですー)

●キャスト編

Buch/Musik/Texte: Dan Goggin
Regie: Werner Sobotka
Musikalische Leitung: Christian Frank
Choreografie: Ramesh Nair
Bühnenbild: Lothar Hüttling
Kostüme: Elisabeth Gressel

Mutter Oberin: Marianne Mendt
Schwester Maria Hubert: Sandra Cervik
Schwester Robert Anna: Sona MacDonald
Schwester Maria Amnesia: Ruth Brauer-Kvam
Schwester Maria Leo: Hanna Kastner

・Ruth Brauer-Kvam@記憶喪失シスター

初演モーツァルト!のコンスタンツェ。いつか生で聞いてみたかったけど、前同じ劇場でやってたキャバレーは、見た日に違う人だったので、見逃してたの。今日が初めて!

ウィーンに来てからずっとM!でコンスタンツェを演じたRuthを生で見て見たかったんだけど、やっと見れたよ!あの、大好きなIrgendwo wird getanzt(ダンスはやめられない)のオリキャスだよーー!!期待もかなり大きかったけど、期待を10倍くらい上回るすばらしさ!とにかく、この人芸達者ですごいわw。

M!以来彼女はVBWの舞台には立たずに、この小さな劇場のミュージカルの主演で主に舞台に立っています。実力派で、特徴的なので、一度ちゃんと生で見たかったのよねー。

しかし、すばらしかった!!!文句なし!!!演技、表情、パワー、迫力、歌声、声の表情など、何をとってもこれ以上は望めないほど。逆にVBWに出るのがもったいないくらいだわー。この劇場のミュージカルでよく主演をつとめてるので、VBWみたいな大きな舞台より、自分が主役で適役の作品にでれて、さらに良さが引き出されてすばらしい!!

やっぱり腹話術の歌がもう、あれだけでもチケット代元取ったくらい、信じられなくすばらしかった。どう考えても、人形が別人格でしゃべって歌ってるとしか見えなかったわ!!!

Nonnen9.jpg
オフィシャルサイトより。Ruthの腹話術シーン!ああーー!もう一度みたい!!!

いやあ、まず、舞台上でものすごい生き生きしてる!そして、腹話術の巧みさ!!自分役の時の歌もあまりにうまくて、オペラ声とベルトと使い分けてすばらしい上、ウィーン弁べたべたの腹話術人形の役で歌うのがまたすごい!!!歌もすごいし、コメディセンスも飛びぬけてるし、芸が細かすぎて、腹話術がどう見ても超リアル!もう、プロの腹話術師のよう!!!このソロだけでもチケットの価値十分にあり!!!最後は、人間の声と人形の声を混ぜて歌って、すごかった。。いったいどうやったらあんなに二種類の声を使って同時に歌えるの。。映像でまた見たいくらい。。

シュラーガー歌手の歌("I Could've Gone to Nashville")も、パワーがすごい!フルパワーで歌う曲なのに、その上踊りまくるとか、どんな体力してるの;。。英語版はカントリー歌手だけど、もちろんドイツ語だとカントリー歌手ね♪アンドレア・バーグとか出てくるしw

バックダンサーやアンサンブルとして出るときも、一瞬一瞬表情が変わって、目が離せない!ほんと、生で見れてよかったー!また彼女をよく見せてくれる作品を見に行きたいなー。

そうそう、Ruthの最初の出番は歌のないミリオネアー形式のクイズなんだけど、これがけっこうおもしろかった。モーゼが海を割ったのはいくつ?とか、商品がプレイボーイ(Pray)でシェーンボルン枢機卿のアブナイ写真が載ってるとか。賞品ののチーズはユリアさん(食中毒で死者を出した修道院の料理当番)手作りとかw。コメディセンスもあってすばらしいー。もっと彼女の出演作見たいわー。


・Marika Lichter(マダムヴォルフオリキャス)@修道院長

修道院長は、発表されていた人じゃなくて、なんと超有名なおばちゃん、Marika Lichter。こんなところで見られるとは。レベッカのヴァンホッパー以来ねー。昔から彼女は出しゃばりで好きじゃなかったから、別に出てようが出てなかろうがどうでもいいけど、まあ、有名人だし、って感じで見てた。(レベッカ出演の経緯やら,パンフやCDがらみのごたごたが感じ悪かったしね。。あと、その後UweがMarikaのマネージメント事務所を辞めて移ったときも恨みがましかったし)

そしたら!この役はすごいわ!!!まずソロナンバーのジャズっぽいドスを利かせた歌が迫力すばらしい!!!彼女はこういう歌が合ってるのね!マダムヴォルフが適役だったわけだわw。ヴァンホッパー合ってなかったわw

歌のタイプに声がはまれば、超うまい!!演技も芸達者!!!元々この人が出演者じゃなかったから何か事情があって途中から入ったっぽいけど、なんだ、この溶け込みっぷりは!

ほんと、彼女を舞台で見ることがあまりないのが残念なくらい、すばらしいドスの利いた歌でした。見直した!もう、調子もよくてノリノリで、この曲の最後のアレンジも、これでもか!って言うくらい、存分に聴かせるし、リサイタル状態!いやあ、見直しまくり。。。それ、オーストリアじゃみんな知ってるMarikaおばちゃんが、こんな小劇場でこんなすごい歌を聴かせてるなんて、みんな知らないんだろうなあ。。

おまけに、1幕ラストで麻薬(?)の匂いを嗅いでハイになるところ、ハイの演技があまりにうまくて大爆!!!!まじめな修道院長が、いい匂いの瓶を嗅いで、最初はちょっとだけ楽しそうなのが、どんどん変にハイになっていって、「おかしいわねえ、たてなくなって来ちゃったわ」とか言ってるうちに、フリーウィリーって言いながら這いつくばってばたばたしてるのがもう好きすぎるーーー!!いやあ、こんなに演技うまかったのね。。。下手な女優さんがラリってる演技してるの見るほど醒めることはないと思うけど、なぜか、全く醒めず、演技のうまさにびっくり!!

最後のHolier than thau(Heilig sind wirだったかな)のMarika Lichterがすごい!!!!ほんと、、実力すごいわ!!っていうか、何でこんなにうまいのに、以前見たときは全然いいとこなかったの?

もう、この盛り上げ必須の歌をものすごい盛り上げてくれただけじゃなくて、最後のアーメンで個人芸もふんだんに披露。いやあ、この人芸達者だわー。歌声もすごい。もっと聞きたいー。この人のソロコン、行ってみたくなってきたー。

・Sandra Cervik@二番手シスター

最初からいい感じに皮肉なツッコミ役で、姐御っぽくて好感度高いわー。修道院長がまじめながら暴走しちゃうのをフォローしつつ、でしゃばってくる、みたいな。それでいて、釘を差すことは忘れない(ビデオカメラの件w)。

しかし、ソロないなあ、と思ってたら、ほんとにソロなかったw。歌苦手な役どころなのか?しかしそのかわりに、"The Drive In"(ドイツ語ではKino)の映画連続パロディーが、もう芸達者すぎて、これだけでもう十分!!!最高!!もう、どれだけ笑ったか。。映画元ネタ半分くらいしか分からなかったけど、フォレストガンプ(ラン・フォレスト・ラン!w)、ロードオブザリング(マイン・シャッツww)、ダースベイダー、ライオンwwなんかのパロディー物まねが、もう息をつくまもなく連続で繰り広げられて、濃い濃い!!

・Hanna Kastner@バレエシスター

とてもかわいくて、歌も上手い、若い修道女。そのくせ、性格はぶっ飛んでるw。バレリーナになりたかったソロとかは、まあ普通なんだけど、彼女がぶっ飛んでたのは、二番手シスターがこっそり仕組んだ、「料理長シスターの死」のバレエソロシーン"The Dying Nun Ballet"。

もう、アホかと思うくらいとんでもない爆笑バレエww。不謹慎すぎてもう爆笑ww。最後の死に方もリアルでアホで上手い!ああ、なんて説明すればいいのか。。こればっかりは見てみないと面白さがわからない!(っていうか、この作品全体的に、見てみないとわからないよね。。w)

・Sona MacDonald@代役シスター

この人だけ全体的に影が薄かったけど、がんばってました。もうちょっと、他のキャスト並みに濃かったらよかったんだけど。ソロも結構沢山もらってるけど、インパクトがイマイチなんだよね。。(他の批評サイトでも似たような事言ってた)

まあ、別に足を引っ張ってたわけではなく、濃さが足りなかっただけなのでいいんだけど。

●その他、気がついたこと

・舞台セットは、小さい舞台上にチャペルっぽいセットが組んであるだけ。
DSC01213.jpg
ひょろ撮影


・衣装は、ナンセンスでよく見かける、修道女のヴェールにピロピロと羽が付いたやつ。
・バンドが5人ほどいるんだけど、お兄ちゃんたちも見習い修道士(シスターアクトにも出てきたやつ)みたいな衣装が素敵。
・バレエシスターの最初のバレリーナになりたかった歌で、最初はパジャマにでかいスリッパ。シスターアクトでパロディにしてるみたいね。
・代役シスターのダンシングクイーンとワンがパロディーだねー。
・途中、ビデオでこの修道会の紹介するところがよかったー。ウィーンのその辺の田舎で撮影した感がたっぷりで、舞台上の振り付けとビデオの振り付けとがピッタリ。さすがー!
・演出は、テキパキと舞台が変わって、小さい舞台ながら照明をうまく使って、とてもよくできていた。
・最初幕が開くまでの間にシスターたちが舞台上をうろうろするのもなんかいいわー。
・振り付けは、やっぱり所々に上手い仕草がいっぱい入って、大好きだー!!基本的に歌重視だし5人しかいないんだけど、振り付けが無理がなくて、それでいて意味が通ってすごい!まあ、Ruthのソロとか、完全にRuthにまかせっきりで、そんな風にスターにお任せしちゃうのもまたいいわー。

Schwestern-+-Sobotka-+-Nair-+-Frank-DSCN1661.jpg
批評サイトより。演出のWerner Sobotkaさんと振り付けのRamesh Nair(Teleringのインド人!)が写ってるー。

●まとめ

DSC01233.jpg
ひょろ撮影。カテコ写真。劇場めちゃくちゃ小さいでしょ!

というわけで、最終日だったんだけど、本当に楽しくて、レベル高くて、堪能したー!

今予定表見に行ってみたら、また9月(8,13,14,15,27,29)に再演するみたい。行けたら行きたいなー!Ruthの腹話術だけでももう一度みたい!!






シスターアクトウィーン版


モーツァルトウィーン版

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