2012-07-29 07:25 | カテゴリ:料理・酒
全然ミュージカルと関係ない話題ですが、リクエストが多かったので、今日はお酒のお話。

青梅を入手することすら難しいウィーンですが、今年は何とか青梅をゲットして、梅酒を漬けてみました。

●青梅ゲット!

青梅は普通ウィーンでは売っていないので、自力で収穫するしかありません。庭に梅の木がある人は、6月中ごろに青梅を収穫しましょう。我が家はハンガリーの別荘に果樹園があるので、そこから青梅を1.5キロほど収穫しました。

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ちなみに、オーストリアのドイツ語では、梅はPflaume(プフラウメ、英語で言うプラム)とZwetschke(ツヴェチケ、小さめの濃い紫色の梅の一種。プルーン?)の二種類があります。よく質問を受けるのですが、ZwetschkeではなくPflaumeのほうを使ってください。

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熟したZwetschke

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熟したPflaume


まだ熟していない状態で見比べてみたら一目瞭然。Zwetschkeの青梅は小さくてしずくのような形をしています。Pflaumeの青梅は、丸くて細かい毛で覆われていて、日本で見た青梅と同じ外見です。

●シュナップスと蒸留果実酒のお話

どのお酒を買うべきかと言うお話をする前に、オーストリアの蒸留酒のカテゴリのお話から。

シュナップスにはHimbeerやBirne(洋ナシ)やNuss(くるみ)など何種類もありますが、カテゴリ的には大きく分けて二種類あります。その二つは、BrandとAngesetzt。

Brandというのは、原料の糖分を利用してアルコールを作ったもの。穀物を原料にしたり、フルーツ(りんご、洋ナシ(Williams)、プラム(Zwetschke)、チェリー(→Kirschwasser)、アプリコット(Marille))を原料にする。フルーツを色々混ぜたObstlerも有名。

これに対して、Angesetztのシュナップスは、既にBrandとして出来上がったシュナップスに、他のフルーツを漬けて風味を足したもの。ラズベリー(Himbeergeist)やくるみ(Nussschnapps)などがメジャー。

ちなみに、胡桃のシュナップスは青梅と同じ6月ごろに収穫した、まだ青い胡桃を使います。

今回作る、梅酒もこのAngesetztの蒸留酒の仲間で、風味の付いていないシュナップスに青梅と砂糖を漬け込む形となります。このようなやり方で蒸留果実酒を造ることをansetzenと言います。この風味の付いていないシュナップスはKornと呼ばれ、穀物(小麦やライ麦)を元にして作られます。

●材料をそろえる

さて、青梅をゲットしたら、スーパーで梅以外の材料を買います。今回は時間がなかったので、Westbahnhof(西駅)で1時間ほど駆け回って全部ゲットしました。

梅酒の材料は、青梅と砂糖と酒。砂糖もどんな種類で試してみてもいいですし、酒も基本的に何でもありですが、日本で梅酒を漬けるときには氷砂糖をよく使いますよね。お酒は「ホワイトリカー」と言うものが日本で使われてると聞いたんですが、こちらでは、上記の果実酒用の無味のシュナップスを使います。

・砂糖

日本でよくある氷砂糖が見つからなかったので、黒い氷砂糖Kandiszucker Braunを購入しました。購入したのはWestbahnhofのMerkur。

4438.jpg

中身はこんな感じ

zucker crop
黒い氷砂糖。

そのほかに、飲み比べのために家にあった黒砂糖を使いました。これはWeltladen系列のお店で買えるMascobadoという黒砂糖も用意しました。

更に、家にザラメも置いてあったので、こちらも比較用に使ってみました。

・酒

上記の説明の通り、梅酒を漬けるシュナップスには、Kornのシュナップスが必要です。このKornは大体どこのスーパーでも置いていると思います。アルコール度は32%のものを使用しました。

korn crop


このほかに、日本酒でも漬けてみました。日本食スーパーで帰る安い日本酒です。

・漬けるための瓶

これを見つけるのが一番苦労しました。Einmachglaeserという名称なので、色々な店で聞いて回り、結局Intersparなどでは見つからず、DepotやInterio(どちらもインテリアショップ)で見つかりました。あまり大きなサイズではないですが、なんとかなりそうです。Metroに行けば大きいのがありそうですが、買いに行く時間がなかったので。。

●レシピ

さて、上記の品を以下の量で用意します。

・青梅(Pflaume) 1kg
・氷砂糖(Kandiszucker)600g(ザラメ、黒糖も可)
・蒸留酒(Korn)又は日本酒あわせて1.8l
・瓶3つ

今回は、瓶のサイズの関係で、全体の量を3つに割り、梅333g, 砂糖200g, 酒0.6lずつで作りました。

1. 梅のヘタを取る(爪で簡単にとれる。竹串も可)。よく洗い、1時間水に漬ける。ゼリーのようなものが出てきたのは捨てる。

DSC00800.jpg
へたは結構簡単に取れます。

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水に漬けています

2. 瓶を熱湯消毒してよく乾かす。
3. 梅をよく拭いて、水分を取る。
4. 梅と砂糖を交互に瓶に入れ、最後に酒をそそぎ、蓋をする。(蓋がきっちり閉まらないことがあるので、ラップをかませる)
6. 2週間に一度くらい気が向いたら瓶をゆすってやる。
5. 3か月後から飲める。長い方が美味しい。
6. 1年経ったら梅を出す。出した梅は煮てアルコールを飛ばし、砂糖と煮てジャムに。

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漬けてちょうど一ヶ月くらい経ったので飲んでみましたが、既に相当おいしくて、あと2ヶ月経つのが楽しみー。
1ヶ月経つと、梅がしわしわになって、液体部分がく黒っぽい色になってきます。砂糖はまだ完全にとけ切っていないらしく、ゆすると液体が混ざっていく感じ。

残った梅で、炊飯器で梅ジュースを作って飲みました。梅ジュースは青梅じゃなくて、スーパーで売ってる梅で作ったら、梅シロップとコンポートになってもっとお徳かも。

うまくできたらまた梅酒レポしますー。楽しみ♪




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