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2012-06-18 06:38 | カテゴリ:オペラ
見たいと思った頃にはもう売り切れてた公演。売り切れだと更に見たくなるけど、もう諦めきってたところ、急にチケットが天から降ってきました(笑)。

夫の両親が、そんないい公演とは知らずに予約してて、それとは知らずにチケットくれたの!(爆)それも、最終公演じゃないですかーー!!

というわけで、当日の昼ごろチケットもらって、そのままオペラ座にGO!

●あらすじ

なんだか、ヨーロッパのロイヤルファミリーの痴話げんかって、オペラで好まれるネタなんだろうか。よくあるよねー。ドン・カルロスとか。

エリザベス1世が臣下のロベルト・デヴリューに惚れてるのに、ロベルトはサラに惚れてて、サラはノッティンガム公の妻、という、出口のない四角関係。

ストーリーはひたすら、エリザベス一世がロベルトに「私のこと好きなの?!嫌いなら(別容疑で)死刑!」ロベルトはサラとラブラブ、ノッティンガム公はまさか親友(ロベルト)とサラがラブラブとは知らずいいヤツ、って感じ。で、途中でサラがロベルトにあげた青いスカーフから、ノッティンガム公に浮気がばれて、最後にはエリザベス1世がロベルトにあげた指輪から、ロベルトが好きなのがサラだとばれる。

それでもエリザベス1世は、死刑を取りやめようとするが(気まぐれ。。)、時既に遅く、ロベルトは死刑。エリザベス1世はショックを受けて王位を降りる、と言うお話。

史実完璧無視なんですが、その辺はいいんですかねw。それも、皇室やら政治やら絡んでくるのに、登場人物少なすぎw。ドン・カルロス的にツッコミどころ満載なんですが、その辺はストーリーを尊重するのが大人のオペラの見方なのかしらw。とにかく、甲斐さんが、私の第二の故郷のノッティンガム公なのでうれしかったよw。

あと、イギリスのお話なのにみんなイタリア語だし、エリザベス1世はエリザベッタってww。そのくせ、ノッティンガムはノッティンガムなんだねw。

●全体の感想

すばらしかったー。あらすじ読んでたら、超退屈になりそうなストーリーなんだけど、もう主要4人がすばらしくて、全く飽きさせない迫力!!ひたすら4人が交代ばんこに歌うだけなんですが、もうどれもこれもすばらしい!!ソロもデュエットももう、最高!!!

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演出はほぼずっとこのまま。(オペラ座サイトより)

衣装は久々にクラシック。演出も激しく主張はしてないけど、きっちりしてて、嫌味のない感じでした。劇場のボックス席のような書割が、新鮮だけど効果的。10人のエリザベス1世の影武者と、最後のガラスの張りぼてエリザベス1世にはびびったけど。最後あれなんだったんだ。。ずっとセット一個だけでやってきたのに、最後の最後であれどどーんってww(Logeの後ろだったので、全体の演出が見えてないので、知らない動きがあったかもですが。。)

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張りぼてエリザベス1世(オペラ座サイトより)。前には髪をかきむしってカツラを取ったグルヴェローヴァ。

●キャスト編

・グルヴェローヴァ@エリザベス1世

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グルヴェローヴァのエリザベス1世(オペラ座ウェブサイトより)

そしてなにより、グルヴェローヴァ様!!前ルクレッツィア・ボルジア(コンサート形式)聞いてるので2回目なんですが、役柄も違うし、すごかったー。60歳超えてるとは思えない声のパワーと聞かせっぷり!

特に1幕は、もうグルヴェローヴァの独壇場!最初っからぶっ飛ばしソロ2曲!そして、甲斐さんノッティンガム公ソロ!ロベルトさんタイトルロールなのに、影薄いwww(後半しっかり歌います)

いやあ、ほんと1幕すばらしかった。1幕だけでも既にずいぶん大満足。グルヴェローヴァって、普通に歌声も尋常じゃないけど、小さい声がものすごい響くのと、コロラトゥーラが絶妙なのねー。あと、60歳超えてるとは思えない声の艶!!!

もう、字幕も舞台も見ずに、目をつぶって聞いてたんですが、艶がすごい!なんていうか、固く卵白あわ立てたメレンゲに砂糖を加えたら艶々になるでしょ?その艶々でふわふわの卵白の上で飛び跳ねてる感じなのー。

しかし、音程が完璧にあってるわけじゃなかったところもあって、そろそろやっぱりお年なのかしら?と思ってたら、帰ってインタビュー記事読んだら、あれはわざとらしい。感情の起伏の激しい役なので、音は完璧に合わないほうが自然だ、と言う考えみたいね。

2,3幕は、1幕に比べて多少エネルギーは落ちたけど、やっぱり演技も含めて迫力!演技的には、2、3幕はどんどん狂気になってくるからねー。しかし、あのお年で、あれだけ歌って、あれだけテンション保てるってすごいわー。

最後は、赤い髪をかきむしって、カツラをむしりとる狂気っぷり。帰ってORFIIIでやってた、2010年のミュンヘンの同じ作品でも、カツラむしりとってました(笑)。

そうそう、衣装がすごくて、まさにエリザベス1世なんですが(エリがものすごいエリザベスw)、動くと衣擦れの音がわっさわっさすごかったw。あと、首飾りが話が進むたびに増えてたのは意味があるのか?最後はそれをむしりとってしまったので、意味があったっぽい。しかし、久々にクラシックな衣装で嬉しかったかも。高そうな衣装なのに、影武者10人も同じ衣装だから大変ねー(笑)。

・甲斐さん@ノッティンガム公

いやあーーーー!すばらしかったーーー!!!大満足ーーー!!!

もう5,6年前から、甲斐さんが出演していたのは見ていたんですが、「日本人みたいだ、がんばれー」と他人事だと思ってたんです。それが、あれよあれよと思う間に、本人にお会いできてしまうとは!それも、結構おしゃべりまでしちゃって(それも私はアホなことばっかりしゃべってww)、光栄です!直接お会いしても、カジュアルな服装までかっこよくて、声がすごい深くて、素敵な方でした♪

お会いしたのは2週間ほど前のコーラスの時だったんですが、そのときに「もうチケットないですよねー、見たいんですけど。」って言ったら、本人の口から「もう売り切れですねえ」って言われてた所だったの!見に行くって分かってたら直接言ったのにー!

しかし、5,6年前に見た時は、日本人という名前以外に、イマイチ印象に残ってなかった甲斐さん(あまり大きな役でもなかったしね)。それからほんと長いこと見てなかったんだけど、久々にみたら、ものすごいうまくてびっくりした(爆)。ものすごい迫力の声量!声の表情が伝わってくる!

それも、こないだお会いしたからとか、贔屓目で言ってるんじゃなくて、ほんと、すごく声に迫力があって、すばらしかったの!グルヴェローヴァのすごいソロの後で、甲斐さんのソロだったんだけど、見劣りするどころか、ほんとよかったのー!

演技も、サラのことを歌って「私の天使の心に入り込めない」って悩んでたり、次の曲でロベルトの命乞いするよ!っていう歌がまたいい人!!(オーアミーゴオーアミーゴってww)2幕最後で、妻と親友に裏切られて、急にブラックモードになるのもいい感じだ!青いスカーフ見た瞬間のショックな表情がかわいそう!

けど、ショック受けて爪先立ちになった瞬間気がついたんだけど、ヒールの靴はいてるよ!ロベルトさんもヒールの靴なので、エリザベス時代のファッションなんだね。けど、男の人がヒールで、前につんのめってるのを見るのはちょっと笑えたw。

しかし甲斐さんが歌うと、「これは安心して聞けるぞ」って思える。喩えて言うと、濃い味わい深いエスプレッソって気分だった。安定して最初から最後まで、安定のクオリティでした。

・ロベルト

1幕ちょっと迫力足りない?グルヴェローヴァの相手役にしてはちょっと声小さい?と思ったけど、2,3幕はどんどん盛り返して、死刑直前のソロとかすばらしかったー!

しかし、あほな役過ぎる。。ちゃんと不倫(プラトニックだけど)なら、隠し通せよ!って思っちゃうよ。ばれたらやばいことなんてわかってるでしょうに。。みんな無駄に正直すぎるよ。。特にロベルトさん。。

・サラ

これまた、1幕はちょっと声小さい?と思ったけど、その後ちゃんと出てたので、皆さんバランスよかったー。特に、グルヴェローヴァが後半少しエネルギー減ってた感じだったので、ロベルトとサラが右肩上がりでちょうどよかったかな。いつもなんか嘆いてた。ノッティンガム公みたいないい旦那さんいるのにね。。

●まとめ

どうやら、今日が最終公演だったらしい!超ラッキー!!!だからあんなにカテコが長かったのか!!!Danke Edita(グルヴェローヴァ)って書いた垂れ幕まであったよ!

DSC00006.jpg
カテコ写真(ひょろ撮影)

もう、カテコ長すぎて、私のいた2Rang左では、私だけだった。甲斐さん見てくれたかな(笑)。かなり大きな声で叫んでたんだけどなー。(笑)

この日はグルヴェローヴァのサイン会もあったんだけど、あまりに胸が張って痛かったので、直帰しました。

しかし、ほんとにいいものを聞かせてもらいました。甲斐さんもグルヴェローヴァも聞けてよかったー♪また日曜日にお会いしましょう♪

(このレポ、本人も読むのかな。。(笑))

Evelino Pido | Dirigent
Silviu Purcarete | Regie
Helmut Sturmer | Ausstattung

Edita Gruberova | Elisabetta I., Konigin von England
Eijiro Kai | Duca di Nottingham, Herzog von Nottingham
Nadia Krasteva | Sara, seine Frau
Jose Bros | Roberto Devereux, Graf von Essex
Peter Jelosits | Lord Cecil
Marcus Pelz | Sir Gualtiero Raleigh


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