FC2ブログ
2009-05-01 01:18 | カテゴリ:フォルクスオーパーVolksoper作品
さて、ここで質問です。ウィーン人の一番大好きなミュージカルとはなんでしょう?エリザベート?レベッカ?それともオペラ座の怪人?いえいえ。その答えはなんと、アナテフカ(屋根の上のバイオリン弾き)なんです!!!次点がJCSかな。いやあ、古いねーー渋いねーー。やっぱり、エリザやレベッカは新しい世代のミュージカルなので、おじさんおばさん世代から支持されている作品は古いものが多いのです。それも、アナテフカのテヴィエのぶつぶつ言いつつ皮肉な態度はまさにウィーン人。そりゃ、気に入るはずだわ。。

というわけで、アナテフカ見てきました。いや、もう、号泣。最近ミュージカル見てここまで最初から最後まで泣きまくったのもめずらしいわ。。(ガイズアンドドールズで嗚咽して泣いた曲はあったけど一曲だったし)とりあえず、25年の結婚生活の後で愛し合っていると気が付く曲(Do You Love Me? )は絶対泣くとわかってたので、事前にティッシュを用意してたけど、その曲にたどり着くまでに使い切ってしまいそうだったよ。。あぶないあぶない。

ストーリーは、ロシア(ウクライナ)のユダヤ人が住む寒村アナテフカのお話。貧しい牛乳屋のテヴィエには、妻との間に5人の娘がいる。長女はしきたりに法って決められた結婚相手(金持ちだがかなり年上の肉屋)との結婚を嫌がり、愛する仕立て屋との結婚の許可をテヴィエに求める。ユダヤのしきたりと娘の希望の間で迷うが、テヴィエは許可する。(妻には、悪夢に妻の祖母が登場し予言したと言って言いくるめる)

次に、次女が町にやってきた共産主義者の青年に恋をする。テヴィエは再び拒否するが、最後は認める。次女はキエフで逮捕されシベリアに送られた彼を追ってアナテフカを後にする。三女は町に駐留するロシア兵の青年と恋に落ちるが、ユダヤ人ではない相手との結婚を今度は断固拒否するテヴィエ。しきたりがどんどん崩れていく。そんな中、ロシア政府がアナテフカの撤去を決定し、ユダヤ人たちは3日で村を後にする命令が下される。テヴィエたちはアメリカにいる親戚を頼って出国する。最後まで三女の顔を見ようとしないテヴィエだが、別れる直前に「神のご加護を」とつぶやく。

泣いた曲リスト
・夕食の祈り(他の家でもろうそくが付いてる!)
・肉屋とテヴェエが結婚の件で同意した後、酒場で踊るシーン。歌じゃなくて、ユダヤ人のイェーデッシュのダンスとロシア兵のダンスが交互に交じり合っているのがいい!
・サンライズ・サンセット:ここは、泣くと言うか、結婚式のシーンなのにこんな暗い曲であることに泣いた。。それに、ダンスシーンすばらしすぎる!!!
・テヴィエが次女の結婚に反対するシーン。もう、父親に反対されるとか辛すぎ。。そして、結局許される。もう、号泣。。。
・25年たって愛していると言う歌:あかん、もう嗚咽して泣いた。。やばい。。この曲すごすぎ。。
・次女の旅立ち:あかん。。。もう、涙が止まらない。。。。愛する男を追ってシベリアに行く娘を見送る父親とか。。。号泣。。。
・ロシア兵と駆け落ちする娘に断固反対するシーン。今回は許可しないので、きつい。。。
・そして、アナテフカを去るときに娘につぶやく、Gott beschutze euch....ああーーーー。。泣けるよ!!!!!!!!!!

というわけで、泣きまくりでした。けど、暗い話じゃなくて、ユーモアがたっぷりあって、かなりくすっとするシーンも沢山だし、派手なダンスシーン(ロシア兵のコサックとイェーディッシュダンス、悪夢のシーン(爆笑!)、結婚式の披露宴、ボトルのダンス、噂話の曲など)が結構あるので、かなり楽しめます。

曲は、すごく印象に残って、誰でも知ってる曲が4,5曲ある。Tradition、If I were a rich man, Sunrise, Sunset (gestern, heute, heute, morgen)、Anatevkaなど。どれも名曲ぞろい!!!その反面、若者チームのソロやデュエットはちょっと迫力が少ないか。。あまり記憶にないんだよね。。

あ、あと、悪夢のシーンは最高!!!!!テヴィエが嘘の悪夢を奥さんに話して、娘の結婚相手を変えさせるんだけど、もう、口からでまかせの悪夢をそのまま舞台上で再現するから爆笑!それにすごい迫力!ベッドがど真ん中にあって、悪夢の精ダンサーズがくねくね踊るんですが、途中でせりから巨大な緑の4本指が!!!そして、ベッドの下では目が!!!!これだけなのに、緑の巨人に見えてすばらしい演出!!!!普通に怖いし、悪夢ダンサーズがいい感じだし!!!!もう、この演出でVolksoperの根性を感じた!!!

演出と言えば、この作品はベースとなるセットが悲しいくらい美しいんだよね。。。遠近法を利用して、ぼろぼろの小屋を並べて、奥に低い太陽を配置した構図。見ただけで、アナテフカの貧しさ、寒さ、生活の厳しさが伝わってくる。幕が開いた瞬間に、この作品はいける!って思う瞬間ってあるよねー。

舞台を見て、ちょっとわからなかったのは、次女と三女の結婚相手の違い。共産主義者とロシア兵(警察)だったら、どっちもどっちじゃない?よそ者だし。この質問をロシア人の友達にしてみたら、共産主義者のほうが警察よりずっとましらしい。警察は賄賂まみれでひどい腐敗が進んでいるので、誰も警察に関わろうとはしない。一方、共産主義者はインテリと思われていたので、帝政時代にもある程度は受け入れられていた。あと、後で気が付いたけど、この共産主義者、もしかしたらユダヤ人だったのかも。テヴィエの娘たちの家庭教師をしていたときに、ユダヤの歴史教えてたよね?ううむ。

キャストは、ほとんど前回と同じだった気がするけど。テヴィエは以前はもっと丸いおじいちゃんで、今回は比較的若い感じでハンサムなおじさんだった。ハンサムすぎてテヴィエらしくないかな、と思ってたけど、屈み加減で歩く感じとかはなかなかよかったわ。ほんとテヴィエの性格は演技難しいよなー、と思った。基本的にペシミストだけどユーモアがある感じ。神様と会話する辺りがほんと独特でいいーー!!

神様と会話すると言えば、プロデューサーズでマックスが神様にI want Dollars!とか叫んでたけど、きっとこのパロディなのか、ユダヤ人の特性なのか(笑)。。っていうかさ、プロデューサーズ見てからアナテフカ見たら、ものすごいプロデューサーズがこの作品をパロってるのがよくわかるよ。。。まず、バイオリン弾き。アナテフカでは始終バイオリン弾き(オケから来たはず。めちゃめちゃソロがすばらしい)が舞台上で名演奏を聞かせてくれる。時々トランペット、アコーディオンも混じって、イェーデッシュのバンドが出来上がり♪プロデューサーズのほうではバイオリン弾きは盲目だったけど、この作品をパロってるとしか思えん。。それもKing of broadway♪のイェーディッシュのダンスそのままだし!!!(前も書いたけど、ビアリストクというのはポーランド系ユダヤ人の名前なので、マックスはユダヤ人。)

っていうかさ!!!最近すごい自分がイェーディッシュ音楽やダンスが好きなのがわかってきた。明るくて暗いのー。ダンスシーンとか盛り上がる割りに、悲しげなのーーー。ダンスがちょっとハンガリーダンスにも似てる気がする。ステップとか(ブーツばちーんはないけど)。ちょっとイェーディッシュのコンサートとか行ってみようかな。

さて、話がそれたけど、他のキャストは、次女がガイズアンドドールズやマイフェアレディでヒロインやってるJohanna。こんな脇役はめずらしい。。長女、次女よりかなり目立ってる。他のキャストもほんといい上、VolksoperはVBWと違ってお金を湯水のごとく使った人海系演出ができるから嬉しいねえ。ダンスシーンはクラシックバレエのダンサーたちだし、美しい!ほんと、贅沢だよねー。

というわけで、脈絡のないレポですが、とりあえず書き上げてしまいたかったので、ここまでにしておきますー。また何度でも見たい作品です。

Musical numbers
[edit] Act I

* Prologue: Tradition ― Tevye and the Company
* Matchmaker ― Tzeitel, Hodel and Chava
* If I Were a Rich Man ― Tevye
* Sabbath Prayer ― Tevye, Golde and the Company
* To Life ― Tevye, Lazar Wolf and the Company
* Tevye's Monologue ― Tevye
* Miracle of Miracles ― Motel
* Tevye's Dream ― Tevye, Golde, Grandma Tzeitel, Fruma Sarah and the Company
* Sunrise, Sunset ― Tevye, Golde, Perchik, Hodel and the Company
* The Bottle Dance ― Instrumental


[edit] Act II

* Now I Have Everything ― Perchik and Hodel
* Tevye's Rebuttal ― Tevye
* Do You Love Me? ― Tevye and Golde
* The Rumor ― Yente and villagers
* Far From the Home I Love ― Hodel
* Chaveleh (Little Bird) ― Tevye
* Anatevka ― The Company
* The Leave Tak

『屋根の上のバイオリン弾き』という題名は、昔ローマ皇帝ネロによるユダヤ人の大虐殺があった時、逃げまどう群衆の中で、ひとり屋根の上でバイオリンを弾く男がいたという故事を描いたシャガールの絵にヒントを得たもの。ユダヤ人の不屈の魂の象徴。

* RegieMatthias Davids
* B?hnenbildMathias Fischer-Dieskau
* Kost?meJudith Peter
* ChoreographieMelissa King
* DramaturgieBirgit Meyer
*
* DirigentMichael Tomaschek
* GoldeSigrid Martikke
* ZeitelMartina Dorak
* HodelJohanna Arrouas
* ChavaDagmar Bernhard
* JenteGuggi L?winger
* SchandelSusanne Litschauer
* Oma ZeitelSusanne Litschauer
* Frumah SarahSulie Girardi
* Zwei FrauenBrigitte Herget
* Zwei FrauenJohanna Holzner
* TevjeAdi Hirschal
* Mottel KamzoilRobert Maszl
* Perchik, StudentNicolaus Hagg
* Lazar WolfGerhard Ernst
* FedjaMartin Bermoser
* MotschachHubertus Reim
* Der RabbiThomas Markus
* MendelJoseph Prammer
* AwramFrederick Greene
* NachumChristoph Velisek
* Der WachtmeisterAlfred Werner
* SachaOtoniel Gonzaga
* Der Fiedler auf dem DachGregory Rogers
関連記事
秘密

トラックバックURL
→http://wienok.blog119.fc2.com/tb.php/1053-ce378218