fc2ブログ
2011-06-20 19:46 | カテゴリ:美術館・博物館
ジャンル:海外情報 テーマ:ヨーロッパ
またウィーンはマニアックな博物館がいっぱいあるんですが、これもそのうちの一つ。正直観光客の誰がわざわざ6ユーロも払って馬車ばっかり見るのか、って感じなんですが、実はこの博物館、シシィファンは逃せない!!そういう意味では、家具博物館とも似てるかも。

ただ、家具博物館は結構広いけど、ここはホントちっちゃい。けど、ちっちゃいだけに、置いてあるほぼすべての馬車がファン垂涎!!!

解説は英語とドイツ語だけなので、かるーくみなさんにハイライトをお見せします!ハイライトとは言っても、これで全体の馬車の半分くらい(笑)。

ちなみに、これ、一人で見てると「おー。シシィの馬車ー。おー。歴史ー」みたいな気分に浸れるんですが、男性と一緒に見ると全然着眼点が違う!!馬車の組み立てや、方向指示の方法、衝撃の吸収方法など、「どうやって馬車を機械的に動かすか。中の人物に衝撃を与えなくスムーズに運行するか」ってことまでじっくり見れて、すごい面白かった。

もし行かれる方は、そのあたりも注意してみてみてください。御者台の下あたりに丸い輪があるけど、これが前後をつなぐ部分。馬が右方向に曲がると、この丸い輪が馬車部分を制御する。あと、馬車の箱部分がどのように運ばれているかも注目。革のベルトに支えられてるだけだったりする。この革ベルトが今でいう緩衝材やバネの役目を果たして、中に座ってる人が感じる衝撃を最低限にするようになってる。ほんと、かなり良く考えられた「機械」なんだと思った。


DSC06806.jpg
シシィお輿入れの馬車

DSC06799.jpg
再現図

DSC06803.jpg
その時の衣装

DSC06814.jpg
皇室普段使いの馬車。意外にシンプルで、一見一般人の馬車と区別がつかないが、よく見れば高級な作りのことが分かる。道は必ず優先。

DSC06822.jpg
ルドルフの子供用馬車。ポニーに引かせた。小さくてかわいい♪

DSC06818.jpg
シシィの扇。ルドルフが亡くなる前にも使ってたっぽい。腰が異様に細い衣装もあり。

DSC06824.jpg
ハンガリー戴冠馬車6頭の白馬に引かせます。これは博物館の一番奥の部屋で、なかなか迫力。

DSC06825.jpg
再現図

DSC06833.jpg
シシィとルドルフが乗ったそり。これでシェーンブルン内を飛ばしてたらしい。ランタンもついてる。

DSC06831-crop.jpg
再現図。シシィとルドルフが乗ってる。


DSC06838.jpg
シシィがジュネーブで使用した旅行用馬車。最後に乗った馬車でもある。

DSC06779.jpg
葬列用馬車。真っ黒で棺が乗るようになってる。かなり不気味。シシィもルドルフもこれで運ばれた。

DSC06839-crop.jpg
再現図

●まとめ

実は、もう一つ私はマニアックなシシィの馬車知ってるんだよねー。ギリシャのシロス島の市庁舎に、シシィがギリシャ滞在中に使ってた馬車があるんです。これ、現地人も知らないすごいレア情報で、展示場所にも何も書いてない。シロス島出身のシシィファンの友達が、市長さんからこっそり教えてもらったんだって。

というわけで、相当小さい馬車博物館なわけですが、シシィファンは結構興奮します。一見の価値あり!!!
関連記事
秘密

トラックバックURL
→http://wienok.blog119.fc2.com/tb.php/1016-0ae5adb9