2017-02-27 16:44 | カテゴリ:その他ウィーンミュージカルレポ

ウィーンミュージカル新作としてドンカミッロ&ペッポーネのトレイラー、舞台映像、インタビュー、稽古映像などを集めてみました。


まず、トレイラーはこちら。

歌は、市長の「故郷」の歌と、神父の「我が村」。「36軒の家と170の魂。世界にとってはなんでもなくても、私にとっては世界の全てだ」あークンツェ氏らしい。。




こちらは演出家のコメント付きで、長め。アンドレもクロシュも映ってます。やはりあの恋人をロミジュリ風にして、あんなふうな運命を辿らせるのは、サプライズ狙ったんだなー。巧妙な罠にはまれて嬉しいw 




 

記者会見でのインタビュー。神父と市長役の人の話がすごいw 「二人をつなげるものは?」という質問に、同時に「村!」と答える二人。打合せしてないのにかぶった、というコメントまでかぶるw 二人共バリバリのドイツのドイツ語w 


 

この動画で演出家は、「二人共自分の理想に村を近づけようとして引っ張りあっている。自らの政治的、宗教的理想のために、壁を築いて対立するのは、現代の状況を反映して訴えかけるはず」と説明している。やはり、トランプやホーファーの壁を作るやり方を批判してるんだ!鳥肌立つわー!!!

 

ドンカミッロ稽古風景。舞台見てからこれ見るとしみじみするわー。マヤさんの変貌途中はこんな感じ。アンドレ映りまくってるw 神父と市長仲良すぎw 作曲家Dario Farinaはイタリア人。独伊共作でスイスとオーストリアで初演かw


 

インタビューとか聴けば聴くほど、ドンカミッロ&ペッポーネは、現代の政治が掲げる非現実的な理想や、それに伴う衝突と、解決策としての寛容さを訴えてるってことがわかってくる。実際見てると意識するシーンはそこまで多くないけど、終わって思い返すと思い当たることがいっぱいで深い。。

 

学がなくガサツで労働者に人気な市長と、博識で熱血だけど教会に誰も来ない神父。そのくせ市長が神に祈ったり、神父が選挙ポスターに落書きしたり、いろんな側面がある。二人共村のことを一番に考えてるからこそ対立し、村の危機では裏で手を結んで協力する。なんて深い話だ。。

 

ドンカミッロに関するクンツェ氏の氏のインタビューが待たれるなー。一人一人のキャラの濃さと人間臭さ。歴史と現代への洞察。伏線と仕掛けの巧妙さ。クンツェ氏の本気の凄さを見た気分です。。

 

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2017-02-24 16:44 | カテゴリ:その他ウィーンミュージカルレポ

前回に引き続き、ウィーンミュージカル新作「ドン・カミッロ&ペッポーネ」のレポです。

 

●マヤさんはすごかった!(ネタバレあり)

 

マヤさんが何の役かを言ってしまうと壮大なネタバレになるので、知りたくない人は以下読み飛ばしてくださいー。私は全ストーリーの中で、マヤさんの正体に一番驚いたし、これだけは実際見て驚いてほしいので、見る予定の人は気をつけて!ネタバレ行きます!

 

幕が上がると、老婆がとぼとぼ舞台上を歩いてきて、三匹の猫(パペット)に餌をやり、この村の説明を歌い出す。出演者が全員登場し、コーラス。しかしいるはずのマヤさんがいない!何度も見直してるうちに、老婆の歌声に聞き覚えが!

 

メチャ歌上手いし老婆!見た目的にありえないけど、この老婆の声はマヤさん!絶対聞き間違えないよ!けど、オペラグラスで見ても、マヤさんの片鱗もない顔と立ち姿。歌はマヤさんコンで本人が歌ってるの聞いてたし、ふとした口の歪め方がマヤさんだ!しかし、完全に騙されたよ。。

 

この老婆はナレーター的な存在で、しょっちゅう歌ったり舞台上にいるんだけど、片時もマヤさんらしくなかった!2幕始めで靴を取ろうとして屈んで、無理して取った時の拍手!腰をさする手つき。。もう完全に80越えたヨボヨボ老婆だったわマヤさん。。

 

そして、この老婆は恋人の女の子の現在の姿ということが段々わかってくるんだけど、2人のラブソングで彼氏(クロシュ)に向かって、愛しそうに見つめて歩いていく姿見ただけで涙腺崩壊。。歌ってないマヤさんの演技で泣くとか!おかげで最後までクロシュ死ぬんじゃと思ったよ。。

 

先代シシィと直近のルキーニのキスとか、アンサンブルに先代FJのアンドレがいるとか、妙に気になったw みんな違いすぎて、それがまたいいよねw

 

この老婆の件だけでも、何重にもサプライズ仕掛けてきてるし、それぞれのエピソードで何度もひっくり返るから、ほんと面白い!洪水の奇跡だって、学のない市長の伏線だって、記念碑の拡大解釈だって、もうほんと、脳みそをギリギリとこじ開けられて、裏をかかれまくった!クンツェ氏に弄ばれた幸せw

 

(ネタバレ終わり)

 

 

●社会風刺

 

ストーリー的なサプライズだけじゃなくて、今の社会風刺なのかな?という場面もあった。荒々しくてアホっぽく、労働者に支持されるポピュリストの市長が着任するとか、今のアメリカに重なるし、市長がHeimatの歌を村人に歌うところは、墺国の極右のスローガンを思い起こさせる。

 

時代や主義は違っても、ポピュリストの在り方や、指導者の常套句、支持者の盲目感が今の情勢とすごい重なって、ここまで考えて作ってたら、クンツェ氏凄すぎだろう。。

 

政治の世界に対して、人気のない宗教の世界。なのに村の危機には市長も村人も、神に祈り、助けを求める。問題が解決したら、宗教用無しw それでも、裏で奔走して問題を解決する神父偉いけど、人間臭すぎて親近感w ほんとこの神父が絶妙で、Andreas Lichtenberger当たり役。

 

●貴婦人の訪問との類似点と違い

 

サンクトガレン→ウィーンの作品で、田舎の村の人間関係がテーマで、演出家も同じなのに、貴婦人の訪問とドンカミッロは真逆だなー。ピア様のピア様感vsマヤさんの非マヤさん感。薄く伸ばしたダークな話vs濃くアップダウンの多い笑える話、薄い脇役キャラvsみんな濃い登場人物w 全然違うw

 

●演出

 

まあ演出は同じ人だし、貴婦人っぽい所はあったかなー。舞台の2階のテラスみたいなところにオケがいたのがイタリアっぽくて雰囲気よかった。本水も効果あったなー。教会とか外とかの場面転換もわかり易かった。おしゃれな感じの舞台美術でした。

 

犬と猫3匹のパペットもなかなか効果があった。ただの人形じゃなくて、市長と神父がまるで犬と猫のように対立してるという歌があったので、二人を象徴してるのね。だんだん神父が犬と仲良くなるのがいい感じ。ほんとよく考えてある。

 

●音楽

 

脚本について褒めすぎて、音楽について書いてなかった。ミュージカル初っぽい、ドイツやイタリアのポップスや映画音楽を作ってる人だけど、全体を通して見たら悪くなかった。印象に残るメロディが多い。ただ、戦後のイタリアなのにロックとかシュラーガーは最初は笑ったなー。後半作品の空気に合ってきた。

 

マヤさんコンで4,5曲聴いてたので、聞き覚えのある歌が多かった。一度聞いたら忘れない系の歌だなー、どれも。特に神父の「我が村」が好き。

 

●翻訳上演の可能性

 

あーこの作品、日本での翻訳上演あるかなー。かなり歴史背景と宗教の知識が必要なので、このまま訳しても伝わらないだろうなー。神と気軽におしゃべりするとか、魂を信じない共産主義者がお祈りするとか、洗礼や告解の習慣とか、身近にないとピンとこないしなー。

 

なんとなく、VBWとしては海外に売れないし、ウィーンを舞台にしてないので補助金の足しにもならないし、BW作品の翻訳上演で集客見込めるわけでもないのに舞台に載せたのは、クンツェ氏の力だったのかなーと勘ぐってみたり。

 

●ウィーンでの観劇はオススメ?

 

なんかね、観劇中はリピートしたいか、お勧めしたいかずっと判断しかねてた。拍手もそこまでしなかったし、どかんと盛り上がりはしなかったのね。なのに、最後の最後でうおー!これは好きだぁ!超絶リピートしたい!ってなったの。こんな作品初めて。

 

それだけ、作品に緊張感とほどよいアップダウンがあって、最後の最後まで笑っていいのか泣いた方がいいのか、ハッピーエンドなのか誰か死んで後味悪いのか、全然読めなかったんだよねー。だからこそ、ラストで色々こみ上げてきたんだなー。なんて緻密な脚本構成。。

 

けど、これは日本人にはオススメしにくいw ネイティブの独語力+イタリア語初級レベルの持ち主、もしくは、英語字幕を一瞬で読んで舞台も見れる視力の持ち主で、かつ第二次世界大戦後のイタリア情勢の知識がと宗教の知識がないと、ついて行くのに必死。セリフがわからないとあまり楽しめないかも。(追記:オーストリア人ネイティブでも、歌の歌詞は非常に聞き取りにくかったそうです)

 

●Ronacher色々写真

 

ドンカミッロと共産主義者デモ隊のアヒルw ピンポイントすぎて、コレクター以外に全く意味の無い商品w グッズ少なめの作品なのに、アヒルはきっちり作るんだなーw

 

 

Ronacher劇場って内部の装飾も好きなんだよなー。三階席に上がる階段。グレーの部分は元々金とか高価な装飾だったのを、修復予算不足で誤魔化したものが多いそうなんだけど、グレーなのもかっこいいから好きだなー。

 

 

あんなに通ってるのに、初めて見つけたトイレw Ronacherは地下、二階席の後ろ階段の踊り場のほかに、三階席左後方に二個だけトイレがあった!個室広めで洗面台も個室内で広々。個人的には、二階席の後ろのトイレが珍しい感じで好きだなー。

 

 

Ronacher帰りはここを通るのが好き。クライネスカフェーとフランツィスカーナ教会に面するフランツィスカーナ広場。夜の雰囲気がいいよねー。ニューイヤーコンサートでもちらっと出てきたね。

 

(続きます)

 

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2017-02-21 16:43 | カテゴリ:その他ウィーンミュージカルレポ

1月27日に初日を迎えた、ウィーンミュージカル新作「ドン・カミッロ&ペッポーネ」のプレビューを1月26日に見てきました。

 

ドンカミッロ仕様のRonacher劇場。ちょうど劇場付きのプロのカメラマンが同じところでカメラ構えてました。

 

 

開演前はこんな感じー。一枚目は三階席左、二枚目は一階席右。舞台上のテラスになってるカフェっぽい二階部分に、よく見たら人が座ってるのはオケです。

 

 

 

観劇直後に結構しっかりレポを書いたので、まとめておきますね。

 

===

 

ウィーンミュージカルの新作として、エビータの後のRonacherで上演されるドンカミッロ&ペッポーネ。プレビュー見てきました!

 

●予習段階での見どころ

 

ウィーンミューファン的に注目は、クンツェ氏脚本Maya Hakvoort出演(スゴすぎた。。)、再再演エリザのルキーニ、Kurosch Abassi出演くらいかな。Andre Bauerも出てます。

 

あと、IWNNINYのアクセル役Andreas Lichtenbergerが神父役、往年のバルジャン役者Reinard Brussmannが悪役と魅力的。けど、地味ミューだと思ってた!いや、地味なのがいいw

 

ドンカミッロのキャスト表。マヤさん一番に書いてある。色々意味深。アンドレがアンサンブルにいます。Thorsten(再演Mのパパセカンド)はクロシュの父親役。

 

 

●全体の感想

 

ドンカミッロ&ペッポーネのプレビュー!これは好きかも! 複雑に入り組んだ筋に、キャラ濃い登場人物盛りだくさん大量の伏線を全部回収する脚本の大勝利!!ラストのカタルシスが特大!あー頭使ったー!いい気分で劇場を後に出来る幸せ。これはクンツェ氏の脚本が全てだな。。

 

原作は本があって、それをもとにしたイタリアの白黒映画。墺国では知名度高い。シリーズの映画なので、舞台版は映画のシーンを繋いだ感じかと。(映画は最初の話の最初の5分しか見てないw)エピソードが8個くらい詰め込まれてた印象。後半ぶつ切れ感が少なかったのは伏線のおかげだな。

 

全く予習なしだったので、終わる直前までどうなるのか全然わからなくて、すごいドキドキした!ずっと空気がヤバめとハッピーを行ったり来たりするので、全く先が読めない!毎シーン結構笑えるけど、皮肉や捻りのある一言で、頭脳派な笑い。派手なラストでもないのに、終わった時の快感が凄かったわー!

 

今思い出しながら全体の感想を考えてるけど、やはり脚本が全て。クンツェの真骨頂だったなー!観劇中何度騙されたことか!心配なことや気になること、謎や奇跡、ヤバそうな問題の種、全部予想の裏をかいて、サプライズ展開w 細かい伏線や小道具全部回収したし、もう二十件落着って気分!

 

●あらすじ(ネタバレ無し)

 

しかしサプライズが多すぎて、ネタバレせずにあらすじが書きにくいw ネタバレなしで大雑把に書いてみる。第二次世界大戦直後1947年の北イタリアの小さな村が舞台。村の熱血神父ドンカミッロはキリスト像と話が出来る。新しい市長は共産主義者のペッポーネ。学がない男で荒々しいが根はいいヤツ。

 

市長はムッソリーニのファシズムに対するパルチザンとしての共産主義者なので、貧しい労働者を味方につけ、理想に燃えてボリシェヴィキ万歳=保守的な教会と資本家は嫌い。けど、カトリック教徒ではあるので、教会にもたまに来るのが優柔不断w なんか憎めない男w

 

神父と市長は表向き対立するものの、村の危機では何やかやいいながら手を結ぶ。二人共超魅力的!資本家(Rainhart Brussmannなので、大昔のレミズでバルジャンとジャベールやった人)が、まあ悪役かな。あとは、この資本家の娘と、労働者の息子(クロシュ)が叶わぬ恋人同士。

 

まああとは、色んなエピソードが絡み合うわけですよ。ちょっと箇条書きにしてみたらこんな感じー。(若干ネタバレ含みます)

 

・市長の息子に洗礼受けさせるけど洗礼名で神父と揉める話

・教会の修復費用がない話

・埋蔵金を見つけるが換金できなくて困った話

・神父が市長のポスターに落書きする話

・死にかけじいちゃんが若い女教師にモーションかける話

・恋人がいかにもロミジュリな話

・大洪水で村が沈みそうになる話と、それを奇跡で救った神父と、ほんとに奇跡かって話

・市長がこっそり卒業試験を受けるけどカンニングする話

・資本家にキレた労働者がスト起こすと、牛が腹減ってムームーなく話

・埋蔵金で記念碑を建てたら、色々解釈できてみんなハッピーな話

 

(続きます)

 

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2017-02-10 16:45 | カテゴリ:季節モノ

ドナウのすぐ近くに住んでいるのですが、今年は凍ったドナウではなく、もうちょっと便利で手軽な自然環境でスケートをしまくっていました。

 

ウィーンから少しだけ出たところにある池で、地元の人しか行かない知られざる自然のスケートリンク。人も少ないし、駐車場も近いし、子連れに便利で安全なので、今年はこちらに通い詰めていました。

 

そんなウィーン郊外の自然スケートの風景ならではの風景をお届けします。

 

1/23

昨日はなんとか息子のスケート靴を入手し、午後はウィーン郊外の池でスケート。スケートリンクと違って自然の中で滑るのは最高!ホッケーやってる人も沢山いるし、スケートできなくても普通に靴で氷の上歩くだけでも楽しいし、自由な感じがいいね!

 

 

 

スケートリンクでは見られない、自然スケートならではの人たちを集めてみました。ベビーカー、子供の乗ったソリ、アイスホッケー。ホッケーは多すぎて普通に滑れないくらい。ホッケースティックはこういう時のために皆さん常備してます(我が家も)。

 

 

 

 

 

 

凍った池ならではの自然。鳥の足跡、氷のヒビ(厚さが25cmくらいあるのが見える)、閉じ込められた葉っぱ、閉じ込められた気泡。 自然の氷の上で突然遠くから重い「とぽーん」と言う音が聞こえたら、それは氷がひび割れた音です。

 

 

 

 

 

 

日曜はスケートする人多かった。なんと、村長さんからスケートしてる人に、ふるまいプンチュ&暖かいお茶&クッキー!めっちゃホッコリ。これ以上に効果的な票集めはあるだろうかw

 

 

 

1/31

 

突然の思いつきで、大雪の吹雪の中、いつもの池で夜スケートという謎なアドベンチャー。多分今年最後の自然スケートが、雪10cm以上積もった人っ子ひとりいない真っ暗な氷上とはw 生まれて初めてな体験すぎる。けど意外に普通に滑れたどころか、普段より滑りやすかった。

 

真っ暗なのは目が慣れたら、電灯が雪に反射して意外に明るい。氷上の雪は全く邪魔にならないどころか、転んでも痛くないから大胆な練習ができる。新雪にシュプール気持ちいい!

 

 

 

 

凍った湖に雪が積もって、誰もいない時にスケートしてて、電車とか来たらロマンチックすぎる!ただのSバーンでこれだから、長距離の二階建てWieselとか銀河鉄道みたい!

 

 

と言うわけで、同じ池で2週間で4回も滑ってしまいました。同じ池でも場所によってボコボコだったり、さざ波がそのまま凍ったようにちょっとガタガタしていたり、完全に平坦で滑りやすかったり、場所によって滑りやすさに差があります。

 

最後に、自然環境でのスケートと、スケートリンクでのスケートの違いをまとめておきます。

 

自然環境がいいところ

・解放感、自然に囲まれている感じ、ものすごく広いところを滑っている感じ。

・無料(マイシューズ持参)

・人にぶつかる危険性が少ないので、気兼ねなく練習ができる

・素人なのにアイスホッケーが楽しめる。スケートリンクだとチームに入ってる強面のホッケーだけど、自然環境だとみんなヘタクソだから気が楽w

・滑れない人でも楽しめる(ベビーカー、そり、徒歩等なんでもアリ。ラジコンカー持って来てドリフトしてる人もいたw)

・閉館時間がないので、夜とか大雪とか、好きな時間に(自己責任で)滑りに行ける

 

スケートリンクのいい所

・氷が均一でガタガタしているところがない

・割れたり落ちたりする危険がない

・音楽が流れている

・プンチュスタンドなど休むところが豊富

・暖かい日でも滑れる

・マイシューズ持ってない人はレンタルできる

 

なかなか自然環境でスケートする機会が来ないウィーンですが、できる時には目いっぱい楽しむのが一番!私も息子も結構上達したので、これからが楽しみです。

 


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2017-02-08 16:33 | カテゴリ:ミュージカル系雑談

DrewのL5Y見て、久々にRobのL5YもYoutubeで見たのでシェアw やっぱりこのテテテテテが好きw 演出もいい!原稿書いてるって嘘ついてるしw Robのこれ見れて幸せだったな。。

 

 

RobのSchicksa Godessも好きだなー。Shaved headってとこ、Drewは本物のスキンヘッドなので、メッチャウケてたw 演技や演出は、当たり前だけどRob版の方がずっと凝ってる。

 

 

Drewの「影を逃れて」見つけた!2002年のDIF!(あぁ、DIF(涙))シャウトスゴすぎる。なんか色んな意味ですごい。ドロドロ系当時から似合ってる。長髪なのはヘアー時代かな?すごいもの見た。。

 

 

ちょっと!!トーマスとDrewの「闇が広がる」!!必見!!凄すぎる!!火花バチバチ!!伝説が2人。。2002年DIF恐ろしい。。14年前。。

 

 

 

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あとは、悩むDrewと言えばルドルフかなー。

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DrewソロCD、最近新作が出てますー。

ドリュー・サリッチ Let Him Go

 

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2017-02-07 16:19 | カテゴリ:季節モノ

前回から、寒波真っ只中のウィーンのドナウ川の風景をお送りしていますが、1/31に降った突然の大雪で、景色がまたガラッと変わりました。今回は雪のドナウの写真をお届けします。


また、この記事では、ドナウ本流、アルテドナウ、ノイエドナウと言った、何種類かのドナウの名称が出てきます。それぞれ違った川ですので、違いはこちらの記事からどうぞ。

 

1/31

 

突然の大吹雪の中、ドナウが見たくなって少し寄り道。見事に雪に閉ざされて真っ白!平らな雪原に見えるのがノイエドナウ。こんなひどい吹きさらしの雪の真っ最中に来るモノズキは誰もいなくて、風の音しか聞こえなくて、非現実的。

 

 

同じ地点から北側のノイエドナウ。遠い方の木から向こうが、凍った川に雪が積もった雪原。顔に雪がバチバチ当たって痛いし、顔びしょ濡れだけど、ずっと眺めてたい景色。

 

 

2/1

 

夜の間に大雪が降り、午後には止みました。

 

シュテファン大聖堂も雪をかぶっています。

 

2017-02-01 09.41.08

 

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せき止めてあるノイエドナウのU1の南側は、お昼休みの時間だからかかなりの人出。この景色は、地下鉄U1のDonauinsel駅を下車して、橋から南を見た景色です。

 

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この幅広い道は、凍ったドナウ河。川に見えませんか?それなら、この写真ではどうでしょう?橋桁の下は氷が解けて水が見えてますね。

 

2017-02-01 12.55.05

 

 

橋は地下鉄U1が走っているReichsbruckeで、後ろの高い建物がウィーン一高いビル。CNNのニュースでベビーカー押してる女性がスケートしていた辺りです。

 

2017-02-01 13.03.36

 

目の前の雪原を歩いている人たちは、ドナウ河の上を散歩しているんです!

 

私も向こう岸まで渡りましたが、広いドナウ河を歩いて渡るのは、格別に気持ちがいいですよ!横幅より、河自体が地平線まで続いているようで、ものすごい開放感があります。

 

橋の下を覗き込んだら次の橋が見えるなんて変な感じ。

 

2017-02-01 13.08.35

 

氷の上でピクニックしてる人たちも。

 

2017-02-01 13.09.45

 

他にも、雪だるま作ったり、25センチ以上の積雪なのに果敢にスケートしたり(私も前日10センチの積雪ではスケートしましたが)、犬の散歩をしたり、雪投げを楽しむ現地人の姿が見られました。

 

同じノイエドナウでも、橋の北側はしんとしていて、人っ子一人いませんでした。

 

2017-02-01 13.25.38

 

それでは、ドナウインゼルの向こう側、流れているドナウ本流の方はどうなっているでしょうか?前日は凍りかけていた本流ですが、この日は気温が0度まで上がったこともあり、もう氷は見られませんでした。

 

2017-02-01 12.59.17

 

写真を撮ろうと川に近づくと、すかさず白鳥がやってきました。向こう岸のメキシコプラッツの教会も雪をかぶっています。

 

2017-02-01 12.58.54

ドナウインゼルで散歩をしていた犬は、ウィーンではとても珍しい秋田犬でした。

 

せっかくここまで来たので、アルテドナウも見てみたくなり、地下鉄に乗りました。

 

地下鉄からのアルテドナウの風景。この写真は、地下鉄U1のAlte Donau駅とKagran駅の間で北側に向かって撮ったものです。左にうっすらドナウタワーが見えます。

 

2017-02-01 13.19.19

 

というわけで、大雪が積もった後で、ドナウ、ノイエドナウ、アルテドナウと見てみましたが、人が歩いていたのはノイエドナウの駅の南側だけでした。

 

いくら氷が分厚いとは言え、誰も歩いていないところを一人で渡るのは怖いですよね。自己責任で、安全そうなところを渡ってみてください。

 

次は、自然環境でのスケートでしか見られない風景をお届けします。


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2017-02-05 16:01 | カテゴリ:季節モノ

1月10日頃から1月末にかけて、ものすごい寒波に襲われたウィーン。連日最高気温-1度、最低気温-6度で、昼間に0度になったのもほんの数回。

 

寒い割に天気はよく、風も弱かったので、しっかり着込んでさえいれば比較的過ごしやすい日々でした。おまけに2週間近く雪も降らなかったので、湖や池が凍ってスケートするには最高の条件!

 

5ほど前までは、大体ウィーンでは二年に一度は湖が凍り、自然環境でスケートが楽しめていましたが、この5年程そんな気配は全くなかったので、久々のチャンスです!

 

それに、湖でスケートができた年も、条件が整って滑れる氷のコンディションになるのはたった1週末。今年の様に2週末に渡って滑れるのはとても珍しい事なんです。

 

湖でスケートできる条件は、オーストリア人友人によるとこんな感じ。

・最高気温が0度以下の日々が続く

・風が弱い日々が続く(風が強いと水面が波立ち、凍ってもガタガタになって滑れない)

・大雪が降らない(雪が積もっていたら氷の凹凸が見えず危険)

 

今年はこれの好条件が2週間半ほど続いたわけで、かなり珍しかったです。

 

こちらが、以前書いたドナウが凍ってスケートした時の記事です。

ウィーンの冬の醍醐味・凍ったドナウ川でスケート | 東欧・中欧海外現地情報ブログ | 阪急交通社


また、この記事では、ドナウ本流、アルテドナウ、ノイエドナウと言った、何種類かのドナウの名称が出てきます。それぞれ違った川ですので、違いはこちらの記事からどうぞ。

 

それでは、1月10日頃からのドナウ川の様子を、ツイートを時系列で追ってお届けします。

 

1/10

 

ドナウは見事に凍っておりましたー。せき止めてある方のノイエドナウだけどね。流れてる方は凍ってないはず。

 

大きな石が氷の上にあるのが見えますが、だからと言ってスケートするのはまだ危険そうです。

 

 

 

「ドナウでのアイススケートは自己責任」の新聞記事、来ましたねーw 寒波で久々にドナウが凍るけど、自然現象なのでご注意を。日曜には川に張った氷が割れて落ちた人もいたし。10年くらい前は毎年凍ってたのに、最近は2,3年に一度だな。Eislaufen auf eigene Gefahr « DiePresse.com

 

 

1/17

 

アルテドナウ(ドナウ支流の三日月湖)、こんな感じで凍ってますー。マイナス一度なので、橋げたに近いこの辺りでスケートするには、まだ危険な感じ。 橋に近くなければ普通に滑れます。この景色は地下鉄U1から見れますよー。

 

2017-01-17 13.29.36

 

2017-01-17 13.29.28

 

 

 

1/20

 

地下鉄ドナウインゼル駅から見たノイエドナウ。見た感じ滑れるくらい凍っているかはわかりませんが、この翌日からの週末はどっと人が押し掛けました。もうこの辺りから、寒波は長期化する予報で、覚悟を決めます。

 

2017-01-20 09.29.22

 

 

橋げたの辺りだけは流れがあるので、氷は薄くなります。

 

2017-01-20 09.23.48

 

 

1/20~30日の間はスケート日和。色んな人がスケート靴を抱えて滑りに行っていました。私は別のところで滑っていたので、そちらの写真をまた記事にしますね。

 

1/30

 

堰き止めてある方のドナウ河「ノイエドナウ」の風景。地下鉄の橋げたの辺りだけ氷が解けていますね。氷の上には雪が積もり、鳥たちが集まっています。

 

川の中のそびえる黄色いのは、折り畳み式の橋です。夏期は向かって左側のドナウインゼルまで、この橋を徒歩で渡って行くことができますが、冬期やノイエドナウを流す時は、このように上がっています。

 

そして、この氷の上、バリバリに滑れますw

 

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本日のドナウ。流れている本流の方まで凍り始めているとのこと。なんかゾクゾク来る写真。。

 

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(まだまだ冬のドナウの話題続きます)


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2017-02-03 16:46 | カテゴリ:ウィーン
1月10日から1月末にかけて、ウィーンのドナウ川が凍って、家族連れが久々の自然スケートを楽しむ風景が至る所でニュースになっていますね。

Danube river creates perfect conditions for ice hockey - CNN.com

(ここ結構スゴイ動画があります)

 

ドナウと一言で言っても、ドナウと名の付く川的なものはウィーンに4つもあります。全部凍るわけではないので、まずはドナウの解説からしておきましょう。

 

こちらがウィーンの航空写真です。左上から右下にかけて横切る川っぽい形のモノが四つ見えますよね?右上から、濃い緑色をしているもの、並行して左上から右下へ流れる二本の川、そこから枝分かれして左にくねくねと入っていく細い流れって感じです。色もそれぞれ違うことに注目しておいてください。

 

WS000005_thumb[1]

 

ドナウ河は、ナイル川のように何度も氾濫してきた歴史があります。それも昔の話ではなく、ドナウ河の大規模な流域制御工事は1970年代まで続けられました。ウィーンの歴史は、ドナウ河との闘いと言っても過言ではありません。 氾濫したら周辺地帯水浸しなんですから、結構大ごとです。

 

昔は雪解け水と共に氾濫したドナウ川は、毎年その姿を変え、流域はどこも沼地状態で、溺死者も続出していました。そのドナウ河流域のコントロールのため、三日月湖や運河、人工島、ダムまで作られ、今の姿になりました。

 

この拡大写真を色付けしてみました。

 

Donau説明拡大_thumb[1]

 

現在ドナウの名がつけられる川(的なもの)は、全部で四本あります。

 

青:ドナウ河本流。通常ウィーンでは「ドナウ」と言えばこれを指します。

 

緑:ノイエドナウ(直訳:新ドナウ)。雪解け時のドナウの氾濫を防ぐため堰き止められた部分。1970年代にドナウ河(元々は青+緑の幅だった)を縦に分断する人口の島(ドナウインゼル)が建設され、島の北端と南端にノイエドナウを堰き止めるダムが作られました。洪水の危険がある時は、このダムが開けられ、ドナウはドナウインゼルの左右で流れます。

 

ドナウインゼルは一部を除いて車両通行禁止のリクリエーションエリアとなっています。ジョギング、サイクリングの他に、レストランや公園などが広がっていて6月に開催される巨大野外フェスドナウインゼルフェストはここが会場です。

 

赤:アルテドナウ(直訳:旧ドナウ)。流れから切り離され、三日月湖となった元ドナウ河。現在は夏はヨットハーバー、ウィンドサーフィンスクール、水遊び場などで人気。さらに枝分かれし、ゲンゼホイフル、カイザーヴァッサーなどがあります。

 

ピンク:ドナウカナル(直訳:ドナウ運河)。ドナウ河からウィーン旧市街方面に引き込んだ運河。現在ではドナウ河クルーズのルートになっていて、シュヴェーデンプラッツの船着き場→運河を遡り、オットー・ワーグナーの水門→ドナウ本流を下る→運河を下から遡るコース。また、ブラティスラバ行きの高速船も発着しています。

 

また、ドナウの名は冠していませんが、もう一つウィーンを流れる「ウィーン川」をオレンジ色で示しています。現在はほとんど暗渠を流れているため、姿を見ることができる場所は少ないですが、シュタットパーク(市民公園)の中を流れている部分は日の目を見ています。ナッシュマルクトの地下を流れていて、アン・デア・ウィーン劇場の「ウィーン」は「ウィーン川沿いの劇場」と言う意味です。

 

こうやって見て見ると、アルテドナウとノイエドナウは堰き止められているから色が濃いのですね。逆に流れている方のドナウ本流は白く濁っています。「美しき青きドナウ」とは言いますが、ドナウによってかなり色が違います。

 

ドナウタワーからドナウ本流(奥)とノイエドナウを見下ろして。やはり色が違いますね。

 

私の経験では、ドナウが本当に青く見えるのは、晴れて濃い青空が広がる春か夏の日、ドナウインゼルの地下鉄の駅で降りて、橋から南側を見た時です。濃い緑色の水面に、水色の青空が反射して、独特の色になります。

 

これは晴れた日のノイエドナウ。ちょっと青い色飛んでますが、実際見たらかなり青かったです。

 

ただし、これも青く見えるのは堰き止めてあるノイエドナウで、本流の方はやっぱり濁ってドドメ色をしています(笑)。シュトラウスの時代にはドナウは堰き止めていなかったはずですが、どの瞬間をとらえて青かったのかが気になるところです。

 


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2017-02-01 16:22 | カテゴリ:歴史

前回の記事で、オイゲン公からモーツァルトまでの5人のハプスブルク家当主を並べてご紹介しましたが、この人たち、一体役職は何だったんでしょう?ハプスブルク皇帝?オーストリア皇帝?いえいえ違います。

 

●オーストリアの君主は皇帝?大公?

 

横軸で見ると、当時は「オーストリア皇帝」と言うものはなかったんです。オーストリアという国の君主は「オーストリア大公Erzherzog」で、ハプスブルク家の当主が務めていた。大公が治めるので、帝国ではなく「公国」。

 

このハプスブルク家の当主は「ハンガリー王」「ボヘミア王」など他の国の君主も兼任していました。そんな兼任する役職の中の一つに「神聖ローマ帝国皇帝」があり、「皇帝」を名乗れるのはこの役職のおかげでした。

 

じゃなんで、ローマと地理的に関係なさげなハプスブルク家が「神聖ローマ帝国」の皇帝になれるの?ってところから説明します。

 

●神聖ローマ帝国=ドイツ?

 

神聖ローマ帝国の始まりは、962年に苦労人wオットー1世がローマ教皇から「あなたローマ帝国の皇帝ね」と任命してもらったことから始まります。このローマ帝国の皇帝は、ローマ教皇より下の立場だったのが、段々強くなっていき、おまけに「神聖」の名を付けたりして独自の格を持ち始めます。

 

当時ドイツは、今のような統一された国ではなく、日本史の藩のような感じで、それぞれ王が統治していました。おまけに周りと戦争しまくるので、領土もあやふや。ローマに住む教皇は、その王たちを取りまとめる、戦国時代の天皇のようなものでしょうか。そんな王から選ばれ、教皇に任命される「神聖ローマ帝国の皇帝」は、将軍に近いかもしれません。

 

ドイツの地域ごとの王(選帝侯)が話し合って決めた人を教皇に任命してもらっていため、神聖ローマ帝国皇帝の地位は元来非世襲。色んな王が持ち回りで皇帝の冠も被るので、「神聖ローマ帝国」という土地の君主と言う意味合いは少なく、ドイツ語圏の「王様の王様」という名誉職と思えばわかりやすいかも。

 

選帝侯たちは、なるべく無能な人物が皇帝に選ばれるよう画策した結果、皇帝が見つからなかったり、逆に無能で高齢だと思って選んだ人が有能すぎて失敗したこともあった。例えば、当時弱小だったハプスブルク家のルドルフ1世を無能と判断して選んだら、名門に成長し領土を広げまくったり。

 

ハプスブルク家はこのルドルフ1世の後で二代世襲で「皇帝」を出すが、その後200年程選んでもらえなかった。それが、15世紀中頃からは独壇場。オーストリア大公であるハプスブルク家が「皇帝」の冠を連続して被り、「ハプスブルク家当主=オーストリア大公=神聖ローマ皇帝」の時代が来る。

 

●王位と皇位兼任の問題①一人二役(以上!)

 

しかし、一人の人物が複数の王位や皇位を兼任していると、やっぱり無理があるようで、色々とややこしいことがある。まあ、それも政治の世界だから無理やり何とかしちゃうわけなんだけど。

 

まずは、同一人物が役職によって呼称が変わるということ。例えば、ハプスブルク家のカール2世は、オーストリア大公としては二人目のカールなので2世だが、神聖ローマ皇帝としては6人目のカールなのでカール6世となる。つまり、同じ人物がオーストリア大公カール2世=神聖ローマ皇帝カール6世

 

●王位と皇位兼任の問題②皇帝になれないマリア・テレジア

 

更に、オーストリアは女性の大公を認めているが、神聖ローマ皇帝は認めていない。15世紀以降、ハプスブルク家大公=神聖ローマ皇帝なのだが、唯一の例外がマリア・テレジア

 

彼女はオーストリア大公やハンガリー女王、ボヘミア女王としてものすごい政治的手腕を振るったけど、神聖ローマ皇帝(女帝)の役職についたことはないので、「女帝マリア・テレジア」と言うのは正式には誤り。

 

マリア・テレジアが神聖ローマ皇帝になれなかった40年間は、3人の男性がその地位に就いた。ハプスブルク家の世襲を守るため、マリア・テレジアの父カール6世が、次の皇帝はマリア・テレジアの夫フランツ・シュテファンだと指名して亡くなったが、、

 

バイエルンのヴィッテルスバッハ家のカール7世という非ハプスブルクの人が、二代前のヨーゼフ1世の娘婿だとか言う理由で割って入った。しかし彼の在位はたった3年。やめときゃいいのに、マリア・テレジアが即位したてのオーストリアに攻め入り、逆に返り討ちに合って、領土も地位も奪われてしまう。

 

そして、二人目の穴埋め皇帝は、予定通りマリア・テレジアの夫のフランツ・シュテファン改めフランツ一世。妻はオーストリア大公、ハンガリー女王、ボヘミア女王でバリバリに領土を支配してるのに対し、夫は名誉職の神聖ローマ皇帝。

 

更にマリア・テレジアも、夫が皇帝になったからKaiserin(皇后)と言うことになり、Königin(女王)とKaiserin(皇后)の頭文字を取ったK.u.K.の称号を使うこととなる。

 

このラブラブ女王皇帝カップルは、マリー・アントワネットを含む11女5男をもうけた。けど、フランツ・シュテファンは妻の尻の敷かれてたというわけではなく、実は他にもいっぱい婚外子がいて、オーストリア人の半分は彼の子孫とかww(シュロスホフのガイドさん曰くw)

 

けど、穴埋め皇帝フランツ1世は、妻より15年も早く亡くなります。そのため、ハプスブルク帝国次期当主のヨーゼフ2世(倹約大好きw)が、父の跡を継いで神聖ローマ皇帝に。マリア・テレジアが亡くなり彼がオーストリアの大公になった時点では、すでに皇帝として15年のキャリアがあったのね

 

まあこの後は、オーストリア大公=神聖ローマ皇帝はマリア・テレジアの息子、息子、孫と三人続いて、神聖ローマ帝国自体がおしまいになります。次は、どうやって神聖ローマ帝国が終わり、オーストリア皇帝が誕生したかのお話です。

 

●皇帝を辞めて皇帝になる男

 

同一人物なのに、大公と皇帝で名前が違うので有名なのが、最後の神聖ローマ皇帝フランツ2世。18世紀末から19世紀初めにかけて、ナポレオンの混乱の中で神聖ローマ帝国が崩壊した時(1806年)の皇帝としても有名。この人は策士だー!

 

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このフランツ2世は、神聖ローマ帝国が崩壊すると同時に皇帝としての称号を失い、ただの「オーストリア大公でハンガリーなどの王」に戻ったわけだが、転んでもただでは起きない。

 

自分はやっぱり皇帝のままがいい!それなら、ハプスブルク帝国としては初代の皇帝フランツ1世を自称しよう!と思い立ち、ここで初めて「オーストリア皇帝」が誕生する。同じ人物が、神聖ローマ帝国最後の皇帝フランツ2世→オーストリア帝国最初の皇帝フランツ1世にスライドしたわけですね。

 

●オーストリア皇帝、少な!

 

この後歴史上の「オーストリア皇帝」はたった四人

 

上述のフランツ1世(メッテルニヒとか起用した人)

 

フェルディナント1世(病弱)

 

フランツ・ヨーゼフ1世(突然の知ってる人wフェルディナント1世の弟フランツ・カール大公の長男で、シシィの夫)

 

330px-Emperor_Francis_Joseph_thumb

 

カール1世(皇太子ルドルフ自殺→皇太子フランツフェルディナンド、サラエボ事件で射殺の末に皇帝の位が回ってきた人で、フランツヨーゼフの弟の孫)

 

の4人でおしまい。

 

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カール1世

 

オーストリアってずっと帝国だと思ってたけど、実際にオーストリアが帝国で、君主が皇帝だったのって、たった4人だけだったのね!

 

まあ4人とは言っても、期間で言うと114年間。そのうち半分以上がフランツ・ヨーゼフの治世。フランツ・ヨーゼフ偉大だ。。

 

●まとめ

 

というわけで、オイゲン公の時代はオーストリアの君主はなんで皇帝じゃないの?ってところから、神聖ローマ帝国の歴史やら、ハプスブルク家やら、近代史に足ツッコむまで10世紀分くらい軽く進んでしまいましたw

 

点が線でつながったし、ハプスブルク家のしたたかさや柔軟さが実感できたし、調べてて楽しかった!横軸としてスペイン継承戦争やナポレオン等周りのごたごたを入れたら線が地図になって広がっていくけど今回はパスー。とりあえず流れや雰囲気が掴めて、登場人物のキャラがつかめたらまあいいかなー。

 

 

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