2016-01-30 16:29 | カテゴリ:ウィーン生活

先日ウィーンでモーツァルト!を一緒に観劇した方が、待ち合わせの直前に財布を盗難にあったので、私も付いて大急ぎで警察に盗難届を出しに行きました。

 

実際私が盗難届を出すのは2回目なのですが、一回目は現地人に付き添ってもらって何もしなかったので、今回が実質初めてです。参考になることがあるかもしれませんので、当時のつぶやきをまとめておきます。

 

 

●手続きと場所

 

ウィーンで盗難にあったら、まずカード会社に電話してカードを止めて、それから警察に行って盗難届けをDiebstahlanzeige を出しましょう。紛失届けVerlustanzeigeは役所Magistratで管轄が違います。

 

参考サイト:

在オーストリア日本国大使館 | 領事サービス | オーストリアへの渡航・滞在にあたって | 紛失・盗難に気づいたら

 

HELP.gv.at: Diebstahlsanzeige

盗難届に関する公式情報はこちらですが、ドイツ語です。

 

ウィーン市内の警察署等の位置 (上記大使館からの情報)

http://www.anzen.mofa.go.jp/manual/images/austria_img/austria02.pdf

 

一区の警察だけ抜き出しておきます。

1, Am Hof 3(TEL:313 10-213 10)

1, Deutschmeisterpl 3(TEL:313 10-213 20)

1, Goetheg 1(TEL:313 10-213 30)

1, Kärntnertorpassage(TEL:313 10-213 40)

1, Laurenzerberg 2(TEL:313 10-213 50)

1, Schmerlingpl 10(TEL:313 10-213 60)

1, Stephanspl(TEL:313 10-213 70)

1, Stubenring(TEL:313 10-213 80)

 

●盗難届手続きつぶやきまとめレポ

 

それでは、実際に盗難手続きを出したときのレポ行きます。

 

まずは、最寄りの警察に行き(私たちの場合西駅の警察に行きました)、盗難にあった旨を伝え、個室に案内されます。

 

担当の警官にID(あればパスポート)を渡し、質問に答えていくと、PCに打ち込んで書類にしてくれます。

 

盗難にあった場所と時間、なくなったと気がついた状況(買い物で財布を出した時など)、犯人を見たか、日本の住所と連絡先、ウィーンのホテルの住所、財布本体と中身の価値(できるだけ正確に。カードの種類、免許証、現金や通貨、財布の購入価格。全体の合計価格も)もリストアップします。

 

ここまでPCで打ち込んでもらって印刷してもらい、内容を確認してサイン。コピーをもらって、帰国してから保険会社に送ります。

 

盗難届はこんな感じです。これのコピーをもらったら、それが盗難届確認書となります。

Neues Formular für Diebstahlsanzeige (Bild: ORF)

Anzeigenformulare mit Anlaufschwierigkeiten - oesterreich.ORF.at

 

今回は私がドイツ語で通訳に入ったので、全部ドイツ語で話が早かったですが、英語の場合、ドイツ語で書かれた文書の確認は、担当者に訳してもらうことになるのかな。西駅の警察は普通に英語通じそうだったけど。

 

公務員はぶっきらぼうなオーストリアで、今回の担当者は意外に親切な対応でした。 何故か私が警察に「通訳としてついてきてくれてありがとう」とか感謝されたw

 

警察の盗難届けは30分くらいで終わります。事前に盗まれたものとその価値をリストアップしてとくといいかも。盗難届けを出しておけば、帰国後保険で戻って来るようです。

 

今回パスポートは盗まれてなかったけど、もしパスポートもなくなったなら、まず大使館かな。大使館からの情報(在オーストリア日本国大使館 | 領事サービス | パスポート(旅券) | 紛失したとき)を参照してください。

 

それでは、何も問題が起きないことが一番ですが、もし何かあった時にこんな感じということは、心に留めておいてもいいかもしれません。

 

 

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2016-01-27 16:05 | カテゴリ:ウィーン生活

11月の帰国の時に、UFJ銀行のネットバンキングの際に使っていた乱数表2016年6月で廃止されると聞き、色々調べてみました。

 

ツイッターやメーリングリストで情報をシェアしたところ、非常に反響が多かったので、ブログにもまとめておきます。

 

●はじめに

 

三菱東京UFJ銀行が来年6月からワンタイムパスワードが義務化され、カードかアプリを用意しないとネット振り込み&送金ができなくなります(乱数表は事実上廃止)

 

海外からネット振り込みを使ってた私は大迷惑。乱数表だったら問題なかったけど、ワンタイムパスワードアプリもカードも海外切り捨て。海外住所を届ければ乱数表を使い続けられるが、海外送金ができなくなるという本末転倒。

 

訳が分からなくなって電話して聞いてみたら、4 回もたらい回し。。

 

海外在住者がマイノリティとはいえ、普通に出張中とか海外旅行中にネットで振込する人だっているじゃない?その辺り完全に切り捨ててるのが、結構痛いよね。。

 

まずは公式サイトからどうぞ。海外に関する情報は微々たるものです。

ワンタイムパスワード | 三菱東京UFJ銀行

 

●対象になる人

 

海外在住、もしくは海外出張や旅行で、UFJ銀行のネットバンキングを利用する人が対象です。手続きの一部は日本にいないとできないので、6月までに一時帰国される方は必読です。

 

また、公式サイトに書いていない細かい手続き(2台のスマホからワンタイムパスワードが使えるのか?ワンタイムパスワードの電池の寿命など)も、コールセンターに聞いて確認した情報を書いていますので、日本在住の方も参考になる部分もあるかもしれません。

 

●システムがどのように変わるか?

 

・三菱東京UFJ銀行が2016年6月からワンタイムパスワードが義務化され、カードかアプリを用意しないとネット振り込み&送金ができなくなります(カードサイズの紙の乱数表は事実上6月以降廃止ですが、一部手続きには必要ですので捨てないでください。)

 

・乱数表の代わりに振込時はワンタイムパスワードを使います。これはUFJのアプリ上、もしくはワンタイムパスワードカード(カード電卓状のディスプレイ)のどちらかで取得でき、振込の際に入力します。この二つの併用はできません。

 

・カードは申請から2-3週間で郵送、アプリはダウンロード(日本からのみ)後、アプリ上で申請→すぐ電話で登録となります。

 

・海外在住者は海外住所を登録すると、乱数表を使い続けることができますが、海外住所を登録した場合海外送金ができません。

 

●海外在住者はネットバンキングの振り込みどうなるの?

 

・ワンタイムパスワードカードもアプリもどちらも海外での動作は保証されていません。公式には海外で使えないことになっていますが、技術的には可能です。(ソースはコールセンター)

 

・ただし、故障や使えない場合は自己責任で、保証はサポートは出ません。(海外ですべての危機でテストをするような余裕がなかったので、海外はサポート外ということだと思います)

 

・実際に以下に示す方法でアプリを使ってみましたが、オーストリアからネットバンキングの振り込みも海外送金もできました。これも国によって事情が異なる可能性がありますので、一つの例ということでご理解ください。

 

●乗り換えるならカードかアプリか?

 

・まずは、カードかアプリかどちらを使うかを決めます。カードとアプリは、使ってみてから切り替えることは可能。だが、カード、アプリ、乱数表の併用は全くできない(バックアップが持てない)。

 

・カード自体は理論上海外で使うことができますが(正確に言えば国によって違いますが、時差などの影響は受けないという意味です)、ネックは郵送にかかる時間と電池切れ。

 

・新規発行の際は申し込みから7-10日で日本の登録住所に届きます→電話で登録手続き。一時帰国中にするのは厳しい期間かもしれません。

 

・カードは電池が切れたら銀行で交換対応になるので、海外在住だと、急な電池切れに対応出来ません。

 

・カードの電池寿命は5年。電池が少なくなったら表示が出て、 1-3ヶ月以内に切れる。銀行にワンタイムパスワードカードと通帳かカード、ID持参で無料新規発行。つまり、日本に本人がいないとカードを再発行してもらえません。

 

 

・アプリは海外のIPアドレスからダウンロードできませんが、一旦日本でスマホに入れて、ワンタイムパスワードを登録すると、海外からでも使うことができます。

 

・アプリの場合カードのような郵送の待ち時間がないので、日本にいる限り、アプリのダウンロード→ネットバンキングのログオン→ワンタイムパスワード申請→登録電話番号に電話がかかってくる→電話で登録という流れになり、30分もあれば作業は完了します。

 

・アプリは2台以上のスマホ、タブレットにダウンロードできるが、ワンタイムパスワードの登録は一台しかできません。(スマホとタブレット両方にアプリを落としておいても、ワンタイムパスワードはあとから登録した方が優先され、最初に登録した方は無効となります)

 

 

・海外でスマホが故障したり、盗難にあった場合、帰国しないとアプリが新規にダウンロードできません。

 

・また、アプリの大幅なアップデートがあり、日本で入れてきたアプリが使えなくなる可能性もあります。一応コールセンターに聞いたところ、アップデートで古いバージョンが使えなくなることはないとのことですが、先の事なんてコールセンターもわかりませんしね。。

 

 

つまり、どちらも弱点はありますが、手続きの速さと、バックアップの作りやすさから、アプリで行くことに決めました。

 

●日本にいる間にすること

 

・ワンタイムパスワードアプリを使う場合は、日本にいなければできないことは、アプリのダウンロードです。これは海外のIPから落とせないようになっているので(実験済み)、日本にいる間にスマホにダウンロード&インストールしておく必要があります。一旦入れてしまうと、後は海外からでも使えます。

 

・この時二台目の機器(タブレット、家族のスマホ)などがあれば、できるだけたくさん入れておいた方がいいでしょう。

 

・システム的に全ての海外の接続をテストするのは無理なのは理解しますが、アプリのDLは海外からもできないと困りますね。。(理論上日本のプロクシを通して落とすことはできますが、一度失敗してるので。。)

 

 

・アプリを使ったワンタイムパスワードの申請は、アプリ上で「申請」をクリックし、30秒で選択した電話番号に電話がかかってくる。その電話で言われた番号を入力して完了。

 

・登録番号は実家の家電にしている方が多いと思いますので、これも日本で済ませてしまいましょう。(これは、頑張れば海外から日本のご家族と連携してできないわけでもないと思います)

 

●私の選択

 

色々と調べた結果、私はこのようなやり方で行くことにしました。

 

・カードかアプリではアプリを選択し、Androidのスマホに日本にいる間にアプリをダウンロード→ワンタイムパスワード登録。

 

・盗難紛失に備え、タブレットにも日本でアプリをダウンロード。こちらはワンタイムパスワードは登録しない。

 

・使えるかわからないけど、アプリのapkも念のためPCにダウンロード。

 

一応何重かの安全対策はしていますが、実際何も問題が起きなければいいのですが。。

 

●海外在住でスマホを紛失したら。。

 

スマホを紛失した場合のシナリオ。

 

銀行に電話してアプリを止めてもらう

→二台目の機器(私の場合タブレット)にインストールしたUFJアプリでワンタイムパスワードを使えるように申請し、日本の家族と連携して登録作業をする。→このまま使い続ける。

もしくは

→新しいスマホ買ってUFJアプリをインストール(海外IPだとできないので、日本にいる間にapkを落としておいてPC経由で)

→アプリ上でワンタイムパスワード申請し、実家と連携して登録作業。

 

ただし、apkの方はできるのか全然わかりません。。理論的にはできるはずですが。。

 

●登録完了後の入金手続き

 

・アプリで入金する時はワンタイムパスワードは入力不要です。

 

・PCで入金する時は、アプリで起動後ログイン前の画面で表示されます。(なんでログインしてから表示しないのかわからないけど。。スマホ盗まれてアプリ起動したらワンタイムパスワードすぐ見られちゃうんじゃない?)

 

 

●6月までに日本に帰らない場合

 

私は日本にいる間に自分で手続きができましたので、アプリ作戦で行くことにしましたが、6月まで帰国する予定はないが、ワンタイムパスワードは何とかしなければならない方もいると思います。

 

この場合、アプリのダウンロードができないので(プロクシ、apk経由のインストールができる方はできますが)、カードを選択する方がいいかもしれません。

 

ワンタイムパスワード | 三菱東京UFJ銀行

 

ここからは私が試していない方法なので、実際使えるかはわかりませんが、多分こんな感じで行けると思います。

 

オンラインバンキングの画面からワンタイムパスワードカードを実家に郵送してもらう

→再びオンラインバンキングの画面から、登録申請を行う。登録番号(実家)に電話がかかってくるので、音声で通知される番号を実家の人に伝えてもらい、PC画面で入力し登録作業を完了する。

→海外住所に送ってもらう

 

手続きから海外の手元に届くには1ヶ月くらいかかるかもしれませんので、お早めに。

 

カードは電池切れの心配はありますが、電池の寿命の5年以内に帰国した時に、アプリを入れて切り替える、という方法も取れると思います。

 

●(おまけ)オーストリアの乱数表・ワンタイムパスワード事情

 

オーストリアではワンタイムパスワードの事をTANといいます。

 

こちらの口座では、モバイルTANと言って、オンライン振り込み時に、SMSとしてスマホにTAN(ワンタイムパスワード)が送られてきます。

 

日本にいるとSMSが来ないことあるので、乱数表(表というか5桁の数字を40パターンくらい紙でもらえる)を持ち帰ると、海外でも普通に振込がでます。アプリも不要で、二つのTAN入手方法があるので、海外からも使えます。

 

UFJの場合、乱数表の併用ができないのがあまりに不便すぎる。。カードとアプリの併用でも、アプリ2台の併用でもいいけど、何らかの併用はないと、突然の問題に対処できないよ。。

 

 

というわけで、海外在住の方、6月までにこの手続きを忘れないでくださいね!

 

 

 

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2016-01-24 16:03 | カテゴリ:モーツァルト!Mozart!

モーツァルト!のバックステージツアーに参加してきました。

 

「mozart wien musical poster」の画像検索結果

 

それでは、ツアーレポ続き行きます。前の記事はモーツァルト!カテゴリからどうぞ。

 

・映写幕後ろのセット

 

映写幕後ろは、通常セット置き場。エリザとか初演TdVとかは所狭しとセットが置いてあり、エリザではそのセットの隙間を、大きなスカート履いて歩くのが大変だった。M!はセットが少なく裏はガラガラ。ピアノとビリヤード台とソファとVWバスしかない。クリスマスガラのツリーまであったw

 

VWバスは本物の車を改造し、電気で動くようにしたもの。役者(ウェーバーパパ)が舞台上で運転して操作できるようになっている。

 

・小道具

 

小道具は主に左側の袖の棚に置いてある。アマデの楽譜と羽ペン、サイコロ、手紙類、グラスなど。 役者は各自必要なものは自分で取る。

 

・ブラックボックス(上演中着替えスペース)と着替えについて

 

映写幕裏には、大道具以外に、ブラックボックスと言われる更衣室がある。向かって右が女性、左が男性で、上演中の着替えはここで行われる。

 

中には化粧台とワードローブ。マークのコロレド衣装や長いブーツも。トーマスやコンスタンツェの見慣れた衣装も。ウードの服は地下にある。

 

上演中着替えスペースとはいえ、8割がたの主要キャストの有名衣装はこちらにある印象で、このブラックボックスをツアー中に見れるか見れないかはかなり大きな違いがあると思う。

 

控え室は舞台左右に、右が女性、左が男性となってるんだが、ここは開演前に主に使われる。上演中は専ら、映写幕裏で着替え。控室には、カツラや、開演前に着る衣装などが置いてある。

 

エリザの時も映写幕裏で着替えてたけど、こんなスペースなかったので、シシィの早着替え専用だった気が。アンサンブルは廊下で着替えてた。今の方が快適そう。

 

廊下には役者の名前の書いた椅子が置いてあるが、これも着替え用スペース。着るべき衣装が層にして置いてあり、早く着替えができるようになっている。

 

・セットの移動

 

基本的に、夜公演が終わったら、大道具はそのまま放置でスタッフは帰宅する。次の公演日の昼にやってきて、大道具を当日の公演用に移動する。ちょうどガイドツアー中はこの大道具の移動も行われる。

 

例えば、ガイドツアーが始まった時点では、前の晩の公演が終わった状態なので、1幕の大道具(馬車とか)は奈落の地下に置いてあり、2幕の大道具(巨大ガイコツとか魔笛の大箱とか)が舞台上や映写幕裏側に置いてある。

 

これを、ガイドツアー中に入れ替えるので、ツアーが終わる頃には、奈落においてあったコロレド馬車と市場の野菜を、セリに載せて舞台に上げてた。逆に魔笛の箱は二幕で使うので下へ。

 

映写幕(Folie)後ろのあのピアノには、シュッシュ吹きかけて雑巾で磨いてたw 毎日ピカピカに拭いてるのかなー。

 

・見た物リスト(ツアーによっては見られないものも含まれています)

 

マークのコロレド衣装と赤と黒の激長ブーツ(ブラックボックス)、ウードの白い服が全部掛かってるワードローブ(地下)、ベッド、黒い頭蓋骨、カテコのモーツァルト胸像、羽ペン、市場の野菜(地下)、コロレドの馬車(地下)、魔笛の箱(映写幕裏)、トーマスソロの時のシンボル小道具(上手袖)、手紙、楽譜(下手袖)、ピアノ(映写幕裏)、 VWバス、ビリヤード台、トランプ。

 

コンスタンツェのヒラヒラトップス(ブラックボックス)、男爵婦人の青いドレス(女性側衣装室)、トーマスのガウン(ブラックボックス)、アマデのカツラ(右側控室)。

 

トーマスが乗って降りてくるあの金の6の数字のやつは、正式名称「ビショップの杖」。

 

 

・舞台の奇跡

 

この日のガイドのお姉さんは、ものすごい詳しくて、エピソード満載。そんな中でも、過去の公演中に起きた事故の話が抜きんでいた。

 

私たちはいつも完成品の舞台を見てるわけだけど、舞台裏の話を聞くと、毎公演スムーズに行くのは奇跡みたいなものだと実感する。着替えに急ぐ途中転んで肋骨折った役者、オケピに落ちかけた役者、エリザの悪夢で斜めの床のまま沈む盆、真っ暗闇の中動かされるセット、揺れる幕に映される歪んだ映写。

 

ツアーが終わった時には、思わず、自分が見た公演で、誰も怪我することなく幕が下りて、ラッキーだったんだなー、と思った。一つの作品のために仕事をする裏方さんすべてに感謝だ!

 

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    2016-01-22 16:03 | カテゴリ:モーツァルト!Mozart!

    モーツァルト!のバックステージツアーに参加してきました。

     

    「mozart wien musical poster」の画像検索結果

     

    今までこの劇場では、レベッカ、エリザベートとバックステージツアーに参加してきましたので、今回が三回目になります。(アンデアウィーン劇場の再演エリザ、Ronacherのプロデューサーズとブロンドの時にも参加しています)

     

    12月16日と26日の2回参加したんですが、係の人によって内容や長さ、回る部屋や順番などずいぶん違います。

     

    今回のレポは16日の時のものですが、通常1時間で終わるはずが1時間半以上かかり、ガイドさんが早口でものすごい情報量だったので、内容的には3倍くらいでした。今まで見たこともない部屋で、触れる距離でものすごい貴重なものを見せてもらい、知らなかったことを山ほど知ることができてものすごくお得でしたが、次の歯医者の予定をキャンセルする羽目に。。

     

    26日のガイドツアーはピッタリ1時間で、内容も見せてもらえる部屋もルートも、再々演エリザの時と同じでしたので、こちらが標準なのではないかと思います。

     

    なお、一つ前の記事で、バックステージツアーの注意事項とルートをまとめています。そちらも合わせてどうぞ。

     

    ●つぶやきまとめレポ

     

    モーツァルト!上演中のライムント劇場バックステージツアーに行ってきた!一時間半しゃべりっぱなしのお姉さんで、内容濃すぎて最高!全部メモとったけど、レポしきれない量だわ。。ライムント劇場のバックステージツアーは三回目だけど、案内人によって毎回全然違っておもしろい!

     

    ・ガイドさんについて

     

    まずは、客席に通され、劇場の歴史を聞きます。普通15分くらいなのに、30分くらい話すお姉さん。。多分演劇史とかの研究をしたことがあって、すごく詳しくて好きなんだと思う。2回目の人はモギリやクロークで働いてる人で、内容も普通だった。

     

    バックステージツアーは、案内人によって内容がかなり違う。回るルートも、最初のトークの内容も、見せてくれる部屋も。エリザの時は撮影OK(拡散NG)だったのに、今日はダメになってた。「舞台美術が理由」とのことだけど、何か機密情報でもあったのだろうか?それともこれも人によって違う?

     

    ・ツアーのルート

     

    今回は、客席→右側から舞台→映写幕後方右(魔笛の大箱)→映写幕真後ろのブラックボックスと呼ばれる着替えスペース(男女)→映写幕後方左(VWバス)→下手袖→下手側控室と衣装質→地下、という流れでした。

     

    この中では、ブラックボックスを見られたのがとても貴重。二回目のツアーでは見せてもらえなかった。あとで解説します。

     

    ・上演作品の話

     

    ライムント劇場での上演作品の話。ちょうどモーツァルトの千秋楽が4月8日と発表され(そのあと3月20日になりましたが)、ウィーンミュージカル界に激震が走った直後だったこともあり、話題になりました。

     

    2016年のモーツァルト!→NY→シカネーダーの流れでは、従業員は作品が変わりすぎて驚いてはいるが、「少なくとも退屈はしないわ」と言っていた。従業員にとっても驚きだった模様。ツアー版NYは演出も初演とは変わるとのこと。

     

    ・アジア公演について

     

    アジア公演について、案内のお姉さんが聞いてもないのに話してた。「アジア公演については、交渉がとてもとてもとてもよく行っていると聞いているから、可能性はかなりあるモゴモゴ(←非公式発言なので誤魔化したw)」とのこと。エリザベートの来日公演でセットを持っていったって話の流れ。

     

    ・ガラコン準備

     

    今日のバックステージツアー、入った時にはMusical Christmasのロゴが映っててびっくり!来週のクリスマスガラの準備してた!これは貴重!スタッフさんはツアーなんて気にせず、音響、照明、映写をチェックしてた。映写の1/4だけ映ってるのなんて初めて見た!

     

    ちなみに、クリスマスガラコンが終わった後の26日のバックステージツアーでは、マークが着たあのクリスマスツリー着ぐるみが、まだそのへんにかけてありましたw

     

     

    ・両側の壁の意味

     

    モーツァルト!バックステージツアーで一番感動したのは、両側の窓空き壁。富と貧しさを表しているんだって!右の壁は窓のところが金色で、左の壁はレンガ。確かにそうだ!

     

    両脇の窓へは、螺旋階段で四つ目の窓まで登れるようになっている。

     

    ・映写

     

    お姉さんの解説によると、映写幕(Folie)の後ろにプロジェクターが4つあり、4つの映像を合成して映写しているとのこと。映写幕自体が風で揺れたりすることもあり、よーく見たらつなぎ目が不自然に見えることもあるそうな。

     

    (次回に続きます)

     

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    2016-01-20 16:31 | カテゴリ:モーツァルト!Mozart!

    ウィーン新演出版モーツァルト!を上演しているライムント劇場では、週三回バックステージツアーが開催されています。

     

    通常所要時間は1時間ですが、ガイドさんによっては1時間半ほどかかる場合もあります。

     

    基本的に、ガイドさんが違っても共通部分は以下のようになります。

     

    ・スタート前までに劇場正面玄関入り口に集合

    Raimundtheater, Vienna, Austria.

     

    ・ガイドさんが来て扉を開けてくれるので、フォアイエに入り、コート等をクロークのテーブルのところに置きます(またカギを占めて、内部は劇場関係者しかいませんので、このまま終わるまで放置で構いません。貴重品はご持参ください。

     

    ・劇場入り口で、ガイドツアーのチケットをチェックされます。この時、首から掛ける「ガイドツアー客」のストラップをもらい、装着します。これはツアーの間中外さないでください。

     

    ・まずは劇場客席に通されます。なるべく右通路周辺の前列を確保しましょう。ここで、15分ほど劇場の歴史などのお話があります。(→内容は「エリザベート」上演中ライムント劇場のバックステージツアー①注意事項と劇場の歴史 と同じです。)

     

    ・上記の注意事項では、撮影可となっていますが、今回は撮影は個人での利用も含めて不可になっています。撮影の可否は公演によって違いますので、心配な場合は直接質問したほうが無難です。

     

    ・劇場の歴史の説明が終わると、右側の扉からバックステージに入って行きますので、ガイドさんについて行きましょう。

     

    ・上手側から舞台に上がります。この際、上手袖の舞台監督席の説明がある場合がある場合が多いです。巨大しゃれこうべや、壁の窓に上るための螺旋階段があります。

     

    ・その後舞台上に上がり、客席や照明、音響、大道具の解説があります。

     

    ・バックステージツアー中には、当日の照明や大道具などのチェックや移動が行われています。ガイドさんの指示に従い、離れないように行動しましょう。また、舞台チェックの手順に従って、ツアールートが変更になる場合があります。

     

    ・舞台を見学した後、映写幕の後ろを見学します。VWバスや魔笛の大箱があります。

     

    ・下手側の袖を見学します。ここは小道具エリアで、アマデの羽ペンと楽譜、コンスタンツェの手紙、ビールジョッキなどがあります。

     

    ・この後地下に降りる前に、一旦廊下に出て、左側の衣装室や控室を覗くことができます。これは、前半右側だけを見学する場合もあります。

     

    ・地下に降りる階段から、奈落の見学に行きます。エリザベートで多用された、Drehzilinder(回転するセリ盆)を外側から見学できます。また、物置になっている下の階には、1幕で使われるセット(コロレドの馬車など)が置いてあります。

     

    ・奈落の見学が終わると、そのまま地下一階の廊下に出ます。ドラム類専用オケ別室を覗き、地下のフォアイエに出てきて、ツアーは終了です。(奈落の後で地上の控室を見るルートもあります)

     

    これで、一時間たっぷり、舞台裏を楽しむことができます。

     

    原語はドイツ語ですが、見て楽しむだけなので、ドイツ語ができなくてもガイドさんについて行けば、全く問題ありません。内容がわからない時は、このブログを印刷して持って行ってもいいかもしれません。

     

    それでは次回は、実際のツアー直後のレポに行きます!

     

     

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    2016-01-18 16:08 | カテゴリ:モーツァルト!Mozart!

    3月20日が千秋楽に決まったウィーン版新演出モーツァルト!ですが、やっとこさ3回目の観劇に行ってきました。観劇日は12/26です。とあるご縁で知り合いになった、某演劇関係者の方にご一緒して、バックステージツアー→観劇という流れでした。

     

    「mozart wien musical poster」の画像検索結果

     

    キャストは、レオポルトファーストキャストのトーマス・ボルヒャートが来日コンサートで不在のため、セカンドのアンドレ・バウアー(再演エリザのフランツヨーゼフ、レベッカのフランク)。

     

    また、コロレドファーストキャストのマーク・ザイベルトがドイツツアー版エリザベート(彼の最後のトート出演日だったと思います)で不在のため、セカンドキャストのLucius Wolter(レベッカのマキシムセカンド、グラーツ版ドラキュラの三人の男子の一人)。

     

    他のメンバーはファーストでしたが、最も見たかった二人のセカンドを一度に見られて、大満足です。

     

    また、お席も中央ブロック6列目と、普段の私からは考えられない良席でした!あまりの迫力に3回目なのにきょろきょろしてしまいましたw。

     

    (1回目と2回目のレポ―時系列逆になってますが)

    記事の最後にも関連記事リストがあります。

     

    それでは、つぶやきまとめ行きます!

     

    ●つぶやきまとめレポ

     

    このタイミングでウィーン版モーツァルト!見てきました!トーマス不在でアンドレパパ!おまけにマーク不在でLuciusコロレド!見たかったセカンド目白押しで最高!体調最悪だが、知人の観劇に合わせて予定組んでたので、この日に来れてよかった!

     

    それではM!レポ。元々私は別の席で見るはずが、一人キャンセルが出たので、6列目の超良席で見せていただき、私の席(こちらもめちゃいい席にアップグレードされてた!)はウィーン在住の知人に座って頂いた。いい席を無駄にしなくて良かったー!

     

    ・レオポルトのセカンド、アンドレ・バウアー

     

    初演の時の写真しかなかったけど。。っていうか、初演って後ろにモーツァルトクーゲルンが出てきたの?(笑)

     

    パパセカンドのアンドレは本当にステキだった!さすがだ!クリスマスコンでも良かったし、やっぱりいい役だと輝くね。心を鉄に閉ざしてでは、バイオリンと楽譜を息子に見立てて、愛、心配、繊細さの表情が絶品!サビに入ると、世の中から守る様な険しい 表情になり、切り替えが素晴らしい。

     

    星金の時の表情も、息子への愛がある中で、どうしたら一番いいのか、真剣に悩んで考えている。頑なでも、頑固でもなく、どの親でもそうであるように、子どものことを一番に考えている。だから、歌の後で反対するのも、頑固さのせいじゃなく、息子を知り尽くして守りたいから。

     

    トーマスの方が息子より一段上に立つ、権威としての父親で、頑固さの中に心配が見え隠れするという感じだが、アンドレはもっと愛や心配が明らかで、育て方は間違っていないか一つ一つ考えながら育児している。まさにリアルな育児の真髄という感じがする。

     

    ほらいるじゃん、心配しいでおせっかい焼きなお母ちゃん。アンドレはそんな感じなんだよね。息子のことを信じてたのに、ナンネールにお金を送ってこない事で不信感を抱き、とうとう喧嘩になる。トーマスは、自分のいうことを聞かないから喧嘩って感じが、アンドレは信頼を裏切ったから喧嘩って感じ。

     

    ・コロレドセカンドのLucius Wolter

     

    「lucius wolter」の画像検索結果

     

    コロレドセカンドのLucius。あーもう最高じゃないですか!!聞かれてないのに答えるなー!が!!もんのすごいカッコイイ!!マークより全体的に声が深くて、低音がズンとくる♪表情が豊かで噛み付かんばかり!Lucius演技好きだなー。声も歌も好きだ。。特に一幕が良かった!

     

    教えていただいてたように、マークのムキムキ胸はだけは、Luciusは黒シャツ着て胸毛見せてましたw けど怒った顔のLuciusステキ。。 マキシムセカンドも素晴らしかったのよね。。一幕は個人的にはマークより好きだわ。声の深さ、表情、怒り方。音楽に恍惚となる所はマークが好きかな。

     

    二幕はマークの体のデカさが必要なシーンもあったけど、Zauber der Musicの直前、ピアノ上の楽譜を見ていて、急におののいてから、und der... Zauber..der.. Muuuuってところがめっちゃ良かった!siiiiiik!もステキ!

     

    ・アンサンブル

     

    アンサンブルはMartin Parschingがはちゃけまくってて何度も笑ったよww 馬車のシーン、三人のお付のうちの一人で、トイレが済んだ後、汚物入れの中身をわざわざ舞台袖まで投げて、空の入れ物を馬車に乗せたあと、ズボンで手を拭ってるのww

     

    (ちなみに1月9日に、Martin ParschingとWietske van Tongarenの赤ちゃんが産まれましたね。おめでとうございます!)

     

    シカネーダー(ファースト)の歌も良くなってた!緊張が取れてきて、セリフ部分のウィーン弁がきつくなったので、歌が始まる前から笑い取れてた。プレビューの時よりはずっと盛り上がってた!Martinでも見たいなー。

     

    ウェバー一家のVWバス、バックステージツアーを経て見てみると、ほんとにウェーバーパパが運転してるわ!オケピに突っ込みそうw これ、実物のVWバスのモーターを外して、電気で動くようにしたもの。舞台上では実際に運転されます。

     

    ・ヴォルフガングとアマデ

     

    ウードはプレビュー二回に比べてこなれては来ているけど、少しクリスマスパーティ疲れ?って感じはあった。けど、 warum kannst du mich liebeeeeeeeeeenとwie ich biiiiiiiiiinの連続ロングトーンがもの凄かったよーー!

     

    個人的には、アマデは男の子の方が好きだなー。自分の子が男の子だからだと思うけど、やっぱり血を吸われる(?)所は、息子に体力奪われてる自分と重なる。。モーツァルトが才能に命を吸い尽くされた過労死だとすると、育児で風邪が治らない私も似たようなものでは?(笑)

     

    今日は同行者の事もあって、アマデに注目して見てたけど、ほんと出ずっぱりな上に演技が細かい!コンスとのラブソング、最初のフレーズでhalt!って言うんだけど、その後も作曲できないよー、だらだら、つまんないー、ずりずりって感じが可愛い上、最後拍手パチン!って興味なさげw

     

    ==

     

    すみません、あまり詳細のレポではなく、3回目のキャスト感想みたいになってしまいましたが、この日は風邪が治りきらない中、バックステージツアーで通訳→同行者トラブル発生で警察に付き添い→6列目でたっぷり観劇と、かなりハードだったので、帰宅してからあまり書けませんでした。。

     

    というわけで、大満足のセカンドオンパレード、三回目モーツァルト!レポでした♪

     

    関連記事:

     

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    2016-01-16 10:39 | カテゴリ:クリムトの歴史

    映画「黄金のアデーレ」公開に伴い、この映画に対して感じた疑問や、調べたことなどをたくさんの記事にしましたので、関連記事をまとめて目次にしておきます。

     

    Adele Bloch-Bauer I (Gustav Klimt)

    Adele Bloch-Bauer I, 1907

     

     

    まずは、この映画のことを聞いて、実際にオーストリアで当時リアルタイムで聴いていた話とずいぶん違うぞ?と疑問を持って書いた記事。

     

    2015/10/29 クリムトの名画「アデーレ」返却騒動とその後①チャオ・アデーレ ←オススメ!

     

    そして、当時の記憶を思い出すため、当時書いた日記を抜粋してみました。

     

    2015/11/02 クリムトの名画「アデーレ」返却騒動の当時①返却決定のニュース

     

    更に色々調べ、段々「ちょっと聞いていた話と違うぞ?」レベルの疑問が、「これもっと大きな裏があるよ!正当化?史実ゆがめてる?捏造?世論誘導?」に変わってきた辺りの記事。

     

    2015/12/03 映画「黄金のアデーレ」Variety紙の納得レビュー ←オススメ

    2015/12/07 映画「黄金のアデーレ」の嘘

     

    しかし、ウィーンを舞台にした映画のロケ地探しが大好きなので、批判そっちのけでついつい色々探してしまう。

     

    2015/12/01 映画「黄金のアデーレ」トレイラーにツッコミ

    2015/12/05 映画「黄金のアデーレ」のロケ現場

     

    どんどん調べてるうちに、役者を使って色々美化をした映画ではなく、当事者本人たちがインタビューを受けているドキュメンタリー映像を発見。1時間以上する映像を2個も見て、色々検証し、更に怒り沸騰。

     

    2015/12/13 映画「黄金のアデーレ」前に作られたドキュメンタリー映像②オークション映像  ←オススメ!

     

    当事者の言い分は色々とおかしなところや誘導があるので、自分で史実を当たってみることに。歴史や美術の勉強にもなりました。

     

    2015/12/17 アデーレと夫Ferdinandの遺言全文と和訳

    2015/12/19 「黄金のアデーレ」に関連するクリムト絵画を紹介←オススメ!

     

    2015/12/21 「黄金のアデーレ」ブロッホバウアー家の財産の行方①平和な時代とアンシュルス

    2015/12/27 「黄金のアデーレ」ブロッホバウアー家の財産の行方②戦後の絵画復興の流れ

     

    この辺りで怒りは少し治まり、後は調査の合間に分かった、当事者の色々な背景などを紹介。調べた史実を淡々と紹介していますが、これを読むだけでも、映画でかなり誘導があったことはわかります。

     

    2015/12/29 「黄金のアデーレ」登場人物の背景①ランディ弁護士、アデーレとアルトマンの関係

    2016/01/03 「黄金のアデーレ」登場人物の背景②ジャーナリスト チェルニン

    2016/01/05 「黄金のアデーレ」登場人物の背景③大富豪ローダー社長

     

     

     

    アデーレ関連の記事のほとんどは、クリムトの歴史カテゴリにあります。ロケ地関連のみウィーンを舞台にした映画カテゴリに入れています。

     

    ===あとがき===

     

    このアデーレ関連の記事は、ツイッターでもミクシィでも、当ブログのコメント欄でも大反響をいただきました。

     

    この映画を通してオーストリアの事をもっと知りたいと思った方に、歴史のあり方と、それを一方的に描くことの危険さについて、少しでも知る手掛かりを提供できたようで、嬉しく思っています。

     

    私自身も、今回のアデーレ関連記事を通して、マスメディアや映画の美談を鵜呑みにせず、ちょっとおかしいと思ったら調べてみること、自分の視点から作られた物語を再構築してみることの重要さを実感しました。

     

    ●映画を見ない理由

     

    ここまで色々調べまくったわけですが、どうしても映画「黄金のアデーレ」を見る気にはなれません。もちろん映画を見た方が、批判内容に説得力が増すことはわかってはいるのですが、トレイラーを見ただけでムカつきすぎて、こんな映画にびた一文払う気が失せてしまったんです。

     

    それに、映画を見る代わりに1時間のドキュメンタリー映像を2本見ましたので、映画を見た方よりも、当事者たちの考え方や方向性については熟知しているつもりです。そもそも映画にウソが混じっていて、事実を伝えているわけではないので、映画を見て間違った知識を得てしまうのも考え物です。

     

    それに、結局カネカネカネだった、この美談(←皮肉ですw)の主人公たちに、更にお金を払って、ムカつくだけの映画を見るなんて、これほど自分の意思に反する行為もありません。映画代を寄付に回した方が100倍ましです。

     

    今回の事件で考えてみたんですが、どうやら私は、史実を一方的にゆがめ、悪者を仕立て上げ、当事者が利益(カネや名誉)を得るためにマスメディアを使って美談を吹聴する、という行為に我慢がならないようです。

     

    ●疑惑まとめ

     

    あまりに沢山の記事を書いてしまったので、一体この映画の何が問題なのか、焦点がわかりにくくなってきているかもしれませんので、簡単にまとめておきます。

     

    ・実話を謳っていながら、内容に事実と異なる部分があり、各誌レビューで指摘されている。

    ・家族愛を謳って返却された絵画が、取り戻して半年もたたずに売却された。(所有したまま美術館に長期貸与という選択肢もあったのでは?)

    ・5枚の絵画は一般に展示されると言われていたのに、バラバラに売却され、うち3枚は個人所有となり地下に潜った。

    ・個人所有となった絵画のうちの一枚は私のお気に入り。もう二度とみられないなんて悲しすぎる。

    ・カネ、権力、所有権ばかりが取りざたされ、人類共有の財産である芸術作品の価値に関する議論が軽視されている。

    ・現代のオーストリア人までもナチスの罪を背負う必要はないのに、不当に貶めている。そもそも過去のナチスの過ちを反省して、絵画を返却するという法律を定めたのは現代のオーストリア人。

    ・この騒ぎの背後にあるユダヤ人ネットワークの闇の深さ、動いた金額の大きさ。政治経済外交を動かす権力の大きさ。この絵画返却騒動と、それを美談化した映画は、このユダヤ人ネットワークの力を示すためのいいプロパガンダになったのでは?

     

    それぞれの疑問に対する事実の裏付けは、上記関連記事に挙げてあります。

     

     

    ●調査の動機とちょっとだけ感謝

     

    最初はオーストリアが不当に貶められていること、私が当時知っていた事実と違うことを世界中に吹聴していること、一方的な美談になっていることなどにブチ切れていた私でしたが、こうやって歴史や背景をひも解いていくと、段々この映画に対して腹を立てるのが馬鹿らしくなってきました。

     

    それほど、この絵画の背景にある歴史、権力、カネ、名誉が壮大なもので、正直オーストリアのような小国の国民の、自国の芸術家の美術を愛する心なんて別に大したことではないんだという気にさせられます。

     

    いくら私が記事に書いても、権力とカネの力でアデーレの話は美談になってしまうんでしょうし、それは最初から決まっていたことなんでしょう。けれど、やはりこうやって書いてしまわないと、私の中での怒りが行き場をなくしているところでした。

     

    そして、このような歴史に触れる機会を作ってくれたこの映画に、少しは感謝することにします。そして、いつか私がタダでこの映画を見ることができる日が来れば、またブチ切れようと思います(笑)

     

     

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    2016-01-14 16:32 | カテゴリ:公演情報

    3月9日にロナハー劇場で初日を迎えるウィーン版エビータ。キャストをご紹介します。

    公式発表の一日前に、ロナハー劇場にキャストの名前入りチラシがフライングで置かれ、その写真がツイッターに出回り、結構大騒ぎになっていましたが、その数日後に公式発表がありました。

     

    「evita wien」の画像検索結果

     

    そしてキャストは!

     

    エビータ:Katharine Mehrling

    チェ:Drew Sarich

    ペロン:Thomas Borchert

     

    チェがDrewでペロンがトーマス!!キャストが豪華すぎて卒倒しそうです(笑)トーマスをペロンとか勿体な過ぎです。。Drewのチェは見たいですが、これは確実にエビータよりチェが主役になりますねw

     

    Drew Sarichはワイルドホーンのミュージカル「ルドルフ」のタイトルロールを務めましたので、ウィーンミュージカルファンにはおなじみですね。

     

    このCDとDVDの人です↓

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    トーマス・ボルヒャートは昨年末に来しましたね。

    初演&再演モーツァルトのレオポルトオリジナルキャスト、再演ダンス・オブ・ヴァンパイヤのクロロックと、ウィーンミュージカルには欠かせない存在です。

     このCDのクロロックの人です↓

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    ソロCDもいっぱい出しています↓

    トーマス・ボルヒャート If I Sing

     

    トーマス・ボルヒャート Borchert DeLuxe

     

    正直エビータの人は私はよく知りません。ウィーンデビューのようです。ドイツのエビータに出演歴があり、Bad HasfeldでトーマスとKiss Me Kateを共演しています。一応ウィーンでは知られていないので、新人枠なのかもしれません。

    ウィーン版エビータ全キャスト

    Eva Perón: Katharine Mehrling
    Perón: Thomas Borchert
    Che: Drew Sarich
    Magaldi: Vladimir Korneev
    Mistress: Taryn Nelson

    アンサンブル

    Claudia Wauschke, Nina Weiß, Angela Eberlein, Sina Pirouzi, Heather Carino, Celine Vogt, Jeannine Wacker, Marta Di Giulio, Vanessa Spiteri, Silke Braas-Wolter, Ariane Swoboda, Barbara Schmid, Laurie Reijs, Susanne ten Harmsen, Ronnie Wagner, Fernand Delosch, Peter Kratochvil, Frank Brunet, Mischa Kiek, Danilo Brunetti, Wolfgang Schwingler, Ivo Giacomozzi, Angelo di Figlia, Fabio Diso, Jan Eike Majert, Leon de Graaf, Kevin Perry, Erik von Hoof

     

    ウィーン版エビータは3月~6月末までチケットが売り出されています。

     

    Musical Vienna - Aktuelles - EVITA Cast steht fest

     

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    2016-01-12 16:15 | カテゴリ:モーツァルト!Mozart!

    前回の記事で、ウィーン新演出版モーツァルト!で新曲として加えられた、コロレドVSヴォルフガングの対決ソングDer einfache Weg(安易な道)の全訳をしてみましたが、今回はその解釈として「安易な道」とは何か?を考えてみました。

     

    新曲日本語訳などのモーツァルト!関連記事はモーツァルト!Mozart! カテゴリからどうぞ。

     

    <「安易な道」とは?>

     

    この歌で最も重要なのが、「安易な道」の解釈ですね。一回目のサビではコロレドがソロで歌い、二回目にはコロレドとヴォルフガング二人で歌います。コロレドにとっての安易な道とは、そしてヴォルフガングにとっての安易な道とは何なんでしょうか?

     

    3度観劇した後で歌詞を書き起こしてみて、やっとわかりました。

     

    コロレドにとっての安易な(間違った)道:魔笛のような大衆のための曲を書くこと。

    コロレドにとっての困難な(正しい)道:神や教会のための音楽を作ること。

     

    コロレドにとっては、教会の音楽(=真の宇宙)こそが崇高で厳粛な道で、この道こそが真実や神に近づく「険しい道」なのだと言えます。だから、モーツァルトが書いた魔笛のような民衆のための娯楽の歌は、「安易な道」であるゆえに、真実や神からほど遠いと考え、そこから彼を救い出すことが、神や教会のためになると考えています。


    特にこの時代は、音楽は、天文学や数学と同じく、神が作った世界を理解するための学問という位置づけでした。音楽も天文学も数学も、人知を超えた法則が根底に流れていて、この法則こそ神の叡智であると考えられていました。


    神の叡智である法則(音階や和音)に基づいて作曲し、美しい作品を作ることが出来れば、神を理解し、一歩近づいた、と考えられていました。そのため、教会音楽は、単に耳に心地よい音楽を演奏するだけでなく、神の法則を理解し、感謝した上で、その法則に基づいて作られた「美」で神を賛美する、という特別なジャンルであったといえます。


    だからこそコロレドは、優れた作曲家であるモーツァルトをほとんど神と同化し、自分より神に近い人物(だから手元に置きたい)と考えていました。この辺りは「神よなぜ許される」の「今私を馬鹿にした奴が、完璧さ(Vollkommenheit)の域に達した」の歌詞ではっきり現れていますね。


    もちろんモーツァルトにとっての音楽は、神と関係ない、自分の才能(僕こそ音楽)なので、当時知識人の間では当たり前だった、コロレドの考えと完全に食い違います。


    モーツァルトは「自分のゴールは町の人たちが口ずさむ歌を作ることだ」(音楽と神は無関係だ)と反論しているので、二人の芸術論は完全に食い違っていると言えます。

     

    モーツァルトにとっての安易な(間違った)道:コロレドの部下になり、雇われ作曲家になること。

    モーツァルトにとっての困難な(正しい)道:フリーランスで不安定な生活ながら、自由を手に入れること。

     

    当時作曲家はパトロンについて、注文された曲を書くのが出世の道でした。逆にモーツァルトの様にフリーランスで仕事を取るのは至難の業で、モーツァルト自身も資金繰りに苦しんでいました。

     

    やとわれて安定収入を得る代わりに、パトロンの注文通りの曲を書くか、不安定なフリーランスになる代わりに、自由に作曲をするか、この二択を迫られた時、自由を追い求めたヴォルフガングは、もちろん後者を選びます。それが結局彼の命を削ることになりますし、いばらの道であっても、自由のために困難な道を行くのが彼の選択でした。

     

     

    こちらがコロレドパートを歌うマーク・ザイベルト。

    ©VBW / Deen van Meer 2015

    ©VBW / Deen van Meer 2015

     

    こちらがヴォルフガングパートを歌うウード・カイパース。

     

    一回目のサビをコロレドソロで、二回目のサビを二人で歌わせることで、この「間違った安易な道」「正しい困難な道」の解釈が二人で食い違っていることを表現するのは、さすがとしか言いようがありません。こんな二人が意見が一致するわけがないですよね。

     

     

    参考記事:

    モーツァルト!Mozart! カテゴリ

     

    ブダペスト版目次:

     

    モーツァルト!ウィーン新演出版 全曲ライブCD<2枚組みCD>

     

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    2016-01-09 16:15 | カテゴリ:モーツァルト!Mozart!

    ウィーン新演出版モーツァルト!には、新曲が2曲加えられました。

     

    今回のウィーン版での完全な新曲(他の国や都市でも歌われたことがない)のは、ヴォルフガングとコンスタンツェの再会のデュエットWir zwei zusammen(私たち二人一緒に)です。

     

    もう一曲は、ブダペスト版のみにあり、日本版やドイツ版にはない曲です。2幕後半に登場する、コロレドVSヴォルフガングの対決ソングで、ブダペスト版では巨大円盤の上で二人が落ちそうになりながら火花を散らすという、アツい歌になっています。

     

    この歌の意味をよく聞かれるので、ウィーン新演出版モーツァルト!のCDが発売されたのを機に、書き起こして訳してみました。

     

    こちらのCDの2枚目の24曲目です。タイトルはDer einfache Weg「安易な道」。字幕の英語訳ではthe easy wayとなっています。

     

    モーツァルト!ウィーン新演出版 全曲ライブCD<2枚組みCD>

     

     

    歌詞はネットにあるかなーと探したのですが、現時点ではなかったので、私が自分で聞き取って和訳しました。独語の歌詞はきっとそのうちネイティブが聞き取ってネットに載せてくれると思うので(他力本願w)、今回は日本語訳のみを載せておきます。(サビのみ独日両方)

     

    こちらがコロレドパートを歌うマーク・ザイベルト。

    ©VBW / Deen van Meer 2015

    ©VBW / Deen van Meer 2015

     

    こちらがヴォルフガングパートを歌うウード・カイパース。

     

    ===Der einfache Weg「安易な道」和訳===

     

    シカネーダーと組んでアン・デア・ヴィーデン劇場で初演を迎えた「魔笛」の大成功の初日の後で、楽屋で待ち構えていたコロレドとモーツァルトの会話

     

    コロレド(台詞)「大成功のようだな、少なくとも低いレベルの大衆にとっては。枢機卿に平伏すがよいだ」

    ヴォルフガング(台詞)「ヴォルフガング・モーツァルトはもう誰にも平伏さない。何が欲しいのだ枢機卿」

     

    (ここから歌)

    コロレド「お前を神が祝福したのだから、私はお前を悪く言うことはできない。

    お前は大衆を楽しませているようが、私がお前を助けてやる時が来た」

    ヴォルフガング「音楽は差別なんかしない。あなたの助けなんて必要ない」

    コロレド「お前は他の人とは違う。そのお前の才能を買うのだ。

    俺はお前に新しいスタートをやろう。お前をもらい受けるのだ。」

     

    Man muss entscheiden was man macht oder laesst,

    Welche Maske man traegt und wohin man gehoert.

    Man kann fliehen oder leiden nun eines steht fest,

    Der einfache Weg ist immer verkert!

     

    コロレド

    「何を行い、何をさせるかは、自分で決めなければならない。

    どの仮面をつけ、どこに属するのかも。

    逃げても苦しんでもよいが、一つだけ決まったことがある。

    安易な道はいつも逆方向(間違った方向)なのだ」

     

    ヴォルフガング「今あったこと(魔笛の上演)は全ての人のためのものだ。僕のメロディーは、町の全ての人が歌っている。」

    コロレド「お前は落ちたが、才能はまだ失われていない。」

    ヴォルフガング「この人々の喝采は、僕には大きな意味がある。新しいスタートは不要だ。僕はゴールに着いたのだ」

    コロレド「真の宇宙(真理?)は大衆の娯楽からは程遠い。大衆に属するものは、価値がないのだ」。

     

    (この部分は二人同時に歌うので、聞き取れず)

    コロレド「(         ) macht Ihr Platz」

    ヴォルフガング「(         ) richtige Wege(  ) einen geboren zu (       )」

     

    コロレド「お前の父の事を考えろ。Jaと言ってほしいだろうよ。お前がJaと言わないと書けなくなる曲について考えてみろ」

    ヴォルフガング「あなたのお情けはいらない。あなたのルールに従うつもりはない。」

     

    Man muss entscheiden was man macht oder laesst,

    Welche Maske man traegt und wohin man gehoert.

    Man kann fliehen oder leiden nun eines steht fest,

    Der einfache Weg ist immer verkert!

     

    二人「何を行い、何をさせるかは、自分で決めなければならない。

    どの仮面をつけ、どこに属するのかも。

    逃げても苦しんでもよいが、一つだけ決まったことがある。

    安易な道はいつも逆方向(間違った方向)なのだ。

     

    自分がどこに属するかは、自ら決めなくてはならない。」

     

    ======

     

    所々Kunze氏特有のことば遊びがありますが、敢えてわかりやすいストレートな方の意味で訳しています。

     

    サビの決め台詞Der einfache Weg ist immer verkert!ですが、今回は「安易な道は常に逆なのだ」と訳しましたが、verkertは「逆方向」といった意味です。「楽な道は間違った方向」という訳の方が、意味が伝わりやすかったかもしれませんね。英語訳ではThe easy way is always worngとなっています。

     

    というわけで、この新曲奥が深いですねー。めちゃくちゃかっこいい曲なので、次の日本版には入るんじゃないでしょうか?どんな解釈や歌詞になるのかも気になります。

     

    次回は、ヴォルフガングとコロレドそれぞれにとっての「安易な道」とは何なのかについて考えてみました。こうやって訳してみると、急にはっきりと意味が分かってくるのが不思議ですね。

     

    参考記事:

    モーツァルト!Mozart! カテゴリ

     

    ブダペスト版目次:

     

    モーツァルト!ウィーン新演出版 全曲ライブCD<2枚組みCD>

     

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    2016-01-07 16:10 | カテゴリ:モーツァルト!Mozart!

    ドイツのZDFで放送している人気番組Helene Fischer Showのクリスマス特番に、ウィーン版モーツァルト!が登場しました。

     

    「なぜ愛せないの」「星から降る金」「Wir zwei zusammen」「影を逃れて」の4曲!ウィーン版モーツァルト!気になる人は必見!(演出ネタバレあるけど)

     

     

     

    今回の映像の出演者は以下の通り

     

    ヴォルフガング・モーツァルト:Oedo Kuipers(ウード・カイパース)ウィーン版ヴォルフガングファーストキャスト

    レオポルト・モーツァルト:Andre Bauer(アンドレ・バウアー)ウィーン版レオポルトセカンド(ファーストキャストのトーマス・ボルヒャートは来日中で不在)

    ヴァルトシュテッテン男爵夫人:Ana Milva Gomes(ウィーン版ファーストキャスト)

    コンスタンツェ:Helene Fischer(この番組の司会者。ウィーン版と関係ありませんw)

     

    この番組のタイトルにもなっているHelene Fischerは、ドイツのシュラーガー歌手で人気司会者。元々ミュージカル畑の人で、ミュージカルファンを公言しているだけあり、自分の番組でミュージカルをよく取り上げます。

     

    以前のウィーン版エリザベートを受け、世界7か国からシシィ役者を集めて、自分も混じって歌ったこともあります。

     

    その時の記事

    舞台はウィーン! 7カ国エリザベートが一緒に歌う「私だけに♪」映像

     

    (ひとことツッコミ)

     

    「なぜ愛せないの」トーマス来日中なのでアンドレパパだ!(ホントは舞台上にいないけどw)ラスト二回ロングトーンは翌日の舞台の方がすごかったわ。しかしアンドレがこんな大舞台にいるなんて嬉しいぞ!

     

    次に、男爵夫人の星金!!あー素晴らしいあー素晴らしい!!!ピアノと椅子の演出もそのまま!!しかしヴォルフガングとパパの立ち位置は舞台と違うね。アンドレパパの表情時々映ってて嬉しいよー!アンドレ素敵すぎる。。おお、アレンジ変えたwカメラワークかっこいいー!

     

    そしてアンドレいるだけで歌わなかった。。あんなに存在感あってカッコいいのに。。それがアンドレ。。しかしこんな有名な番組に出るなんてそれだけで嬉しいわ。

     

    で、三曲目がウードとコンス(ウィーン版本役ではなくこの番組司会のHelene Fischer本人)とのラブソング。ああ、これはこないだYoutubeで紹介したやつね。演出ちょっとビックリするかも。こちらもプラーターね。

     

    そして最後「影を逃れて!」ああかっこいい。映写(前の曲も)ウィーンから持ってきたのねー!シュテファン大聖堂の入り口前です。アマデも26日の子と同じ。この子好き。

     

    アンサンブルは男爵夫人とパパ以外はウィーン組じゃないです。見覚えのある顔ないし衣装も違う。そしてラストのピアノ引っ張り無し!

     

    まあ、歌も短縮バージョンではあったけど、8割方ウィーン版を再現してたね!これは相当嬉しい映像だなー。映像もきれいし、キャストも頑張ってる。演出の再現度も高い!これ見てウィーンで見たくなっても、3月で終わりなんだよ。。(涙)

     

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    2016-01-05 00:23 | カテゴリ:クリムトの歴史

    映画「黄金のアデーレ」に関連した人物について、歴史的事実をまとめていますが、今日は第三段。アデーレ事件の半年後、アデーレIを世界最高額でアルトマンから買い取った大富豪ローダー氏です。

     

    映画「黄金のアデーレ」に関する記事はクリムトの歴史カテゴリへどうぞ。

     

    <ロナルド・ローダー>

     

    この人物、あのエスティ・ローダーの社長(創業者の息子で今は活動家)で、もう考えられないくらいの大金持ち。

     

    Ronald S Lauder - Rally against anti-Semitism - Berlin 14 September 2014 - 1 - c MichaelThaidigsmann.jpg

     

    エスティ・ローダーの創業者エスティ・ローダーとジョゼフ・ローダーの息子。弟のレオナルド・ローダーがエスティローダーのチェアマン。

     

    ・母親のエスティ・ローダーはハンガリー系ユダヤ人。エスティの母親が1898年にアメリカに移住したので、かなり前の世代のユダヤ系移民。

    ・弟と共にユダヤ人としての教育を受けて育つ。

     

    ・1986年にレーガン大統領が彼を在オーストリア大使に任命。1987年まで務める。この時期スパイ事件とかかわりのある人物を解雇。

    ・1989年ニューヨーク市長に立候補するが、ジュリアーニに敗退。

    ・1998年イスラエル首相ナタニエフの依頼で、シリアとの交渉を任される。

     

    ・2001年ニューヨークでノイエ・ガラリエをオープンし、ドイツとオーストリアに没収された絵画を展示する美術館とした。世界一のエゴンシーレのコレクションを所蔵し、のちにアデーレIとIIも所蔵する。

    ・アデーレのケース以外でも、ナチスに没収された絵画の回復に努める。

     

    ・世界的な影響力を持つ世界ユダヤ人会議などのユダヤ人系の会合のトップを務め、外交の一部を受け持つ。ナタニエフの仲間として知られ、イスラエルのメディアにも影響力を持つ。

     

    ・2012年にはオーストリア極右党FPOeが第三党に躍進したことに対して、この党がアンティセミストだ批判する。

    ・オーストリアのユダヤ人協会は、ロナルド・ローダーが役員選挙に干渉したとして、立ち入りを禁止した。

     

    なんだか、略歴を簡単に上げていくだけでも、単なる絵画収集家って感じじゃなさそうですよね。。

     

    ユダヤ人アイデンティティのために世界中を飛び回るっていう感じで、アデーレの絵画を世界最高額で買い取ったのも、自分の信条に合っていたからなのでしょう。

     

    もう大金持ちで世界的な影響力のある人は、桁が違いすぎてよくわかりません。。

     

    Ronald Lauder - Wikipedia, the free encyclopedia

     

    また、アデーレを買い取った直後に、ドイツのDie Welt氏が行ったインタビュー。

    Ronald Lauder: "Ich kaufe nicht für mich" - DIE WELT

     

    この記事では、基本的に彼の、ナチスに没収された絵画を取り戻す情熱について書かれていますが、アデーレについても少し触れられています。

    この記事、ドイツ、オーストリアのナチスによって没収された絵画の復古活動というテーマに関してとても興味深いです。本当は全部訳したいんですが、アデーレ関連部分のみ。

     

    ・「アデーレ」は自分のために手に入れたのではない。相続人(アルトマン)がニューヨークの私の美術館ノイエ・ガレリエを特別だと思い、彼女がこの場所でこの絵を展示公開したいと考えたからだ。

     

    ・いいことをして批判されるのは悲しいことだ。この絵は自分のために買ったのではない。ナチスに所有物を奪われた全ての人のために買ったんだ。

     

    ・私はマリア・アルトマンと最近何度か会い、ブロッホバウアー家の運命について語り合った。アデーレの夫Ferdinandはすべてを奪われ、チェコからスイスに逃れ、一文無しで亡くなった。マリア・アルトマンは90歳でアメリカで住んでいる。

     

    ・その間に彼女の絵画はオーストリアにあって、取り戻されなければならないのに、そうはされなかった。最近亡くなったジャーナリストのチェルニンがとうとうアデーレとFerdinandの遺言を発見し、マリア・アルトマンが最後の相続人として、これらの絵を手に入れるべきだと知らせた。

     

    ・(カンディンスキーの絵画が好きだが)、シーレやクリムトには、彼のような乱暴な力はないけれど、素晴らしい絵画だ。

     

    ・クリムトは「アデーレ」を私が購入するまで、アメリカではほとんど知られいなかった。近代美術館では初めてのクリムトとシーレは私からのものだ。

     

    ・私の情熱は長い歴史がある。

     

     

    というわけで、ロナルド・ローダーの経歴と言い分をまとめてみました。

     

    世界最高額で買い取られたアデーレIがどのような人物に、どのような理由で買い取られたか、それがいいか悪いかは別にして、人物たちの背景にある考え方を知ることができました。

     

    これで、今まで書き溜めていた、アデーレ関連の記事はおしまいです。

     

    長らくどうもありがとうございました。

     

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    2016-01-03 00:23 | カテゴリ:クリムトの歴史

    映画「黄金のアデーレ」ブチ切れ記事から、段々当時の歴史に興味が出てきて、どんどん映画からら離れて史実を調べまくっています。

     

    映画「黄金のアデーレ」に関する記事はクリムトの歴史カテゴリへどうぞ。

     

    今回は、アルトマンとランディ弁護士を助ける、唯一「いいもの」のオーストリア人、チェルニンについてわかったことを書きます。

     

    映画を見たほとんどの人は知らないと思いますが、チェルニンはオーストリア人ならだれでも知っている、超有名ジャーナリストです。調べてみてその大物っぷりにびっくりです。

     

    <ジャーナリスト フベルトゥス・チェルニン>

     

    Hubertus Czernin

     

    この事件のカギを握るジャーナリストHubertus Czerninという人物について見ていきましょう。

     

    この人を掘り返すだけでも本が書けそうなすごい人物です。この事件で唯一アルトマン側のオーストリア人ですので、さぞ反ナチユダヤ人かと思われましたが、彼はほとんどナチスともユダヤ人とも関係のない出自です。

     

    映画では、父親がナチス党員で、のちに反逆罪で投獄されたから、ナチスに恨みを持っていて協力する、という動機が描かれていますが、これは完全に史実に反します。実際チェルニンが父親とナチスの関係を知ったのは、本人の死の直前、2006年の事です。

     

    チェルニンは12世紀から続くボヘミアの古い貴族の生まれ。ウィーン枢機卿シェーンボルン氏は彼のことを「いとこ」と言っていますので、親戚関係にあるようです。

     

    そんな由緒正しい生まれですが、彼は歴史、美術史、ジャーナリズムを専攻し、オーストリアの有名報道誌Profilで記者をしていて、30代で編集長になります。

     

    彼が関わった大きな事件を上げるだけでも、オーストリアの歴史が何度もひっくり返りそうになります。彼はクルト・ヴァルドハイムのナチ疑惑をすっぱ抜いた人物であり、また大司教の同性愛疑惑を暴いた本人でもあります。

     

    ・元国連事務総長で元オーストリア首相ヴァルトハイムのナチ疑惑

     

    10年間国連事務総長を勤めたあと、オーストリア首相選挙に立候補していた当時のヴァルトハイムがナチスの突撃隊に所属していたことが判明。世界的な大疑惑となるが、オーストリア国民はこれを内政干渉としてヴァるとハイムは当選。しかし、各国から「ペルソナ・ノン・グラータ」に指定され、6年間の任期の間ほとんど外国を訪問できなかった。

     

    後の調査により、ユーゴスラビアで残虐行為を働いたドイツ国防軍の通訳を務めていたことが判明するが、戦争犯罪には無関係であったとされる。また、ギリシャでユダヤ人強制収容が行われた土地の近くでも働いており、関与が疑われていた。

     

    本人は一部の事実を隠したことは認めたが、突撃隊やユーゴスラビア、ギリシャでの戦争犯罪の直接関与は否定しており、証拠も出てきていない。

     

    これ以上ヴァルトハイム事件について書くと話がそれてしまうけれど、オーストリアだけでなく世界にとっても大スキャンダルであったこの事件を、1986年に暴いたジャーナリストの一人がチェルニンだった。

     

    ・大司教Hans Hermann Groër同性愛事件

     

    オーストリアではカトリックの聖職者と未成年の少年との性交が暴かれ、大きなスキャンダルとなりました。その中でも最高位の聖職者だったこのGroërは、バチカンによって後に教皇庁を追われました。

     

    チェルニンは1992年にこのスキャンダルを取り上げ、マスコミだけでなく世界中に衝撃を与えました。(彼が主張する2000人以上の少年のソースがどこから来たのは不明のようですが)

     

    ・裸の首相と自身の編集長辞職事件

     

    この後チェルニンは、自分が編集長であるProfil誌の表紙に、オーストリア首相Vranitzkyの頭に裸の体をコラージュしたデザインを使ったことで、時の政府から編集長を辞職させられ、野党側が表現の自由を掲げてデモを起こしました。(いわゆるRauswurf事件)

     

    その後彼は自分で出版社を立ち上げ、複数の書籍を出版する中、1998年にアデーレ事件の発端を開く発見をします。

     

    ・アデーレ事件への関与

     

    1997年、ベルヴェデーレからNYに貸与され、臨時展で展示されていた二枚のエゴン・シーレの絵画が、ナチスによって押収されたものとして所有権が争われました。その時オーストリア政府は、調査のためにベルヴェデーレの書庫をジャーナリストに開放し、隠すことがないことをアピールしました。

     

    この機会にチェルニンはベルヴェデーレの書庫を調査し、5枚(実際は6枚)のクリムトの絵画の所有権を疑問視させる文書(アデーレとFerdinandの遺言)を発見し、アルトマンに通知します。

     

    逆に言うと、このチェルニンの地道な調査と発見がなければ、アルトマン訴訟はそもそも始まらなかったのです。この事件の決め手を握る人物は、実はオーストリア人(それもユダヤ人ですらない)だったのです。

     

    なぜチェルニンがこんなに全てのオーストリア人から「余計なことをしやがって。。」と思われることをやったのか、ちょっと考えてみました。

     

    まず、彼がユダヤ人だから、というのが一番ありうる理由ですが、彼の出自は古いボヘミアの貴族です。2006年の死の直前になって、彼の父親がナチス党員があった(後に反逆罪でナチスに投獄された)ことがわかりますが、アデーレ事件の時点ではこのことを彼は知りません。

     

    それではなぜオーストリア人がオーストリア人を裏切るようなことをしたのか?彼の過去のスクープを見たらわかる気がします。ヴァルトハイム事件にしても、大司教事件にしても、正直オーストリア人からしたらスキャンダルばかりです。

     

    別に彼がオーストリアを嫌いだったわけではないとは思いますが、オーストリアに、そして世界にショックを与えるスクープこそ、彼の生きがいだったのではないでしょうか。古い貴族の名家に生まれ、どこでそうなってしまったのかわかりませんが、ジャーナリストとしては一流の人物だったと言えそうです。

     

    また、彼が死亡する直前、アデーレ事件が解決した直後の2006年にStandard氏のインタビューに答えたものが残っています。

     

    "Das alles ist eine riesige Frechheit" - Restitutionsfragen - derStandard.at › Kultur

     

    「アデーレ事件でアルトマンが絵画を取り戻すきっかけになったのはあなたです。こういう結果になって誇りに思っていますか?勝利ですか?」という質問に対して「勝利者だとは思っていません。ヴァルトハイム事件も、ハイダー事件も、自分の報道が何かを変えることができたわけではなかった。仕事上で言えば、この事件がハッピーエンドで終わった初めての事件です。」と言っています。

     

    ユダヤ人やナチスがどうとか関係なく、自らの報道で世界を変えたいと望んでいた、ジャーナリスト魂の塊のような人物だったようですね。

     

     

     

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