2006-10-26 08:32 | カテゴリ:レベッカ Rebecca
<<二幕>>
(オーバーチュア)

<1場 レベッカの部屋の入り口>
Und das und das und das (Ich)

休憩時間中はRのロゴが表示されている。2幕が始まるころには、幕が次第に海の景色に変わり、短いオーヴァーチュアが流れる。

幕が開くと、ドアのついているほうの金色の壁が今度は上手側に。その手前に薄い幕。これはレベッカの部屋の前で、時間は翌朝。ピンクのバスローブを羽織った「私」はマキシムがレベッカの部屋にいると思い込み、扉をたたいている。自分はマキシムに愛されていない、マキシムはまだ死んだレベッカを愛しているのだと思い込んでいる「私」がおびえて歌う。(Und das und das und das ♪(Ich))

そこへ通りかかったデンヴァーズ夫人。衣装を使って自分を落としいれようとしていた張本人を見つけてうろたえる「私」。デンヴァーズ夫人は「私」がレベッカの地位をのっとろうとしていたから憎んでいると話す。(Rebecca - Reprise ♪(Mrs Danvers, Ich, Schatten))

(レベッカの部屋)

この曲の途中で前の薄い幕とその後ろの金の壁が上に上がり、レベッカの部屋が現れる。勝ち誇ったように歌うデンヴァーズ夫人。後ずさりしながらおびえる「私」。とうとうデンヴァーズ夫人からの圧力に耐え切れなくなった「私」はベランダの窓を押し開け、外に立つ。

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ここで大きな盆が回り、レベッカの部屋の窓の外から見たサイドが見える。(これは前のレベッカの部屋のシーンでは盆が回らなかったのでわからなかった!実はセットの裏側もちゃんと出来てる!)窓の外はつたが壁に絡まり、おどろおどろしい雰囲気。壁の中(窓の左側)には実は4人アンサンブルが黒子で仕込んであり、人が動くことでつたが動く以上の気味悪さが満点。(それに、このつた人間がデンヴァーズ夫人とハモるし!)

(窓辺)
Nur ein Schritt (Mrs Danvers)

デンヴァーズ夫人は「私」の立つベランダにやってきて、「私」の後ろに立ち、説得するように歌う。(Nur ein Schritt ♪(Mrs Danvers))「ここから飛び降りたら楽になれる。。レベッカの影から開放される。。」つた人間たちがささやく「消えてしまえ!」デンヴァーズ夫人はフルパワーですごい迫力!!!「私」も負けじと声を張り上げるが、デンヴァーズ夫人の「飛び降りろ」という声に今にも打ち負かされそう。(ほんと、ここの二人のソロはすごすぎる!!!二人ともすごいけど、デンヴァーズ夫人の高音がカッキーーーンと聞こえてきてすごすぎ!!!アルトだと思ってたのに、こんな高音が出るなんて!!!)

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二人のデュエットが最高潮に達し、「私」が今にも説得され、絶望して飛び降りんとした時に、遠くから花火のような爆発音が聞こえてくる。海からの警報だと気がついた「私」はマキシムがそちらにいるかもしれないと思い、正気に返り部屋を後にする。残されたデンヴァーズ夫人はものすごい厳しい顔をして外をにらんでいる。

<2場 海辺>
Strandgut (Ensemble, Ich, Frank, Favell)

前幕が下り、アンサンブルが横に列に並んでいる。上手から2人のアンサンブルが縄を持って現れ、鉄の先頭までかけていって、アンサンブルみんなで縄を持って何かを引っ張っている。(フランクも前列にまざってる)

舞台上にはBenとファヴェルがいる。マキシムを探しにやってきた「私」はフランクに聞くが、マキシムの居所がわからない。そんな時、ファヴェルにぶつかり、いやいやながら会話した内容によると、沖でヨットが見つかったことがわかる。その場を後にする「私」。

ファヴェルはベンを見つけ、床に殴り倒し、帽子をかぶる。再び「私」が登場し、帽子をかぶったファヴェルをマキシムと勘違いし、駆け寄って抱きしめようとする。ファヴェルとわかると逃げようとするが、ファヴェルはボート探索のためにダイバーが出動した旨、ボートには誰かの死体が乗っている旨を知らせる。

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このシーン、縄を持って踊るという簡単なアンサンブルの動きながら、雰囲気が出ててすごくいい!それに紗幕には海の泡ぶくが映るので、ダイバー気分になれる!

<3場 ボート小屋>
Sie's fort - reprise (Ben)
Du liebst sie zusehr (Ich)
Kein Laecheln war je so kalt (Maxim)

ボート小屋へやってきた「私」はベンを発見する。ベンはいつもの歌を歌っている。(Sie's fort - reprise (Ben))「私」はここでマキシムの姿を見つけて驚く。マキシムは衰弱して疲れきっているように見える。「私」は昨夜の衣装の件で、もうマキシムがレベッカのことを忘れられない、自分はド・ヴィンター夫人としては不適格だ、マキシムからは別れを言い出されるものだと思い、「あなたは今でも彼女を愛しているのね。。」(Du liebst sie zusehr (Ich))というと、マキシムは驚いたように「私」を見て、「違う、私は彼女を憎んでいた」と言う。

突然の告白に驚く「私」。マキシムは説明を始める。(Kein Laecheln war je so kalt♪ (Maxim))レベッカは自由奔放な女で、二人の間には愛はまったくなかった。モンテカルロの崖(マキシムが最初のデートで「私」を連れて行ったところ)で結婚してすぐのころに「私はあなたの妻として完璧に振舞う。ド・ヴィンター家の名前は傷つけない。その代わり、私に好きにさせて(ボーイフレンドを作ったりして遊ぶと言う意味で)」と言う。マキシムは、ド・ヴィンター家の名誉のために離婚出来なかったため、この条件を飲むしかなく、表向きはド・ヴィンター家の幸せな夫婦生活を営む中、レベッカが夜な夜なレベッカの個室に改装したボート小屋に泊まって、男を連れ込んでいるのを見ない振りするしかなかった。彼女の微笑みは氷のようだった。


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ある夜、レベッカのボート小屋に電気がついているのを見たマキシムは、ボーイフレンドの一人でいとこのファヴェルが泊まりに来ていると思い込み、怒り狂ってボート小屋に殴りこむと(ここで初めてマキシムは小屋の戸を開ける中に入り、再び出てきて、扉のところで歌う)、レベッカが青ざめ、疲れた表情をしてベッドで一人タバコをすっているのを見つける。

レベッカはマキシムに、自分が妊娠していること、子供の父親はいとこのジャック・ファヴェルであることを告げた。自分がほかの男の子供を生み、その子供がド・ヴィンター家の跡継ぎになるなんて、なんて面白いのかしら、と勝ち誇ったように冷たい微笑を見せるので、マキシムは耐え切れず、彼女を突き飛ばした。レベッカはその冷たい微笑が顔に凍りついたまま、亡くなっていた。

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マキシムは急いで遺体をレベッカのヨットに乗せ、沖へと流して沈めた。40日後に溺死した女性の遺体が上がった時に、その遺体をレベッカのものとうその証言をし、レベッカの真相は闇に隠れた。

この説明を聞いた「私」は、この話は絶対二人だけのもの。誰にも話さないとマキシムを元気付ける。さらに、ぼろぼろのマキシムに「私を愛しているといってくれ」といわれ、Ich liebe dich so sehr...と言い、二人は抱き合って励ましあう。

二人は立ち上がり、短いキスを交わして、階段を上がっていく。一人ボート小屋を振り返るマキシム。

しかし、このシーンのUweがすごすぎる!!!こんなに歌も演技もものすごい迫力でこなせる人ってほんといないよ。。それに、この歌めっちゃ難しいし、感情の込め方がフレーズずつ全然違うんだよ!それも、回想の歌でいありながら、今の話も含んでいるので、回想と語りと行ったり来たりするのがめっちゃ難しいはず!レベッカのせりふはレベッカの演技をしながら言ってるし、「私」に説明しながらも、心はレベッカを殺した夜にさかのぼって、怒りを思い出してるって感じ!!!ほんと、すごすぎる。。。このシーンがUwe的にはやっぱり一番見せ場かな。

<4場 朝食室>
Die Staerke einer Frau (Beatrice, Ich)

翌朝。中幕が降りた状態。赤いディナーテーブルのようなセットが乗ったミニ舞台が置いてあり、Firthとロバートが昨日の事件について新聞を見ながら話をしている。

マキシムを支えなければならないと自覚した「私」をベアトリスが訪ねる。ベアトリスは「私」の変化に気がつき、「愛する男性を守る女性ほど強いものはない」と歌う。この曲結構印象に残る上、このミュージカルのテーマでもあるので、かなりいい!それも、ベアトリスがいい!!!!もともと強い女(って言うか姉御)なので、こういう歌が似合う!

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<5場 廊下>
Die neue Mrs De Winter - reprise (Ensemble)

中幕が上がり、マンダレイの玄関ホールらしき舞台装置。使用人たちが木の箱やはしご、巻いたじゅうたんなどを持って忙しそうに働いている。

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新しいド・ヴィンター夫人(「私」のこと)の命令で、レベッカの趣味でそろえられた家財道具などを処分しているところ。デンヴァーズ夫人はそれを見ながら、どうすることも出来ない。

このシーンもかなりコミカルで面白い。途中で、巻いたカーペットを埃たたきでたたいて、もうもうと埃があがるところがあるんだけど、そのへんにいた人が二人くしゃみするの!それも、くしゃみが歌の一部なの!おもしろい!!

<6場 朝の執務室>
Mrs de Winter bin Ich! (Ich, Mrs Danvers)

レベッカの趣味掃討作戦は朝の執務室にも及ぶ。「私」が使用人(Christophの役)に言って、大きなガラスケースの中の蘭の花を処分するようにいる。デンヴァーズ夫人は、蘭はレベッカの一番好きな花だったので、処分するなんてありえない!というが、「私」は小さい花の花束(前のシーンでRobertからもらった)を差し出し、自分はこの花が好きだ。蘭はいらないという。「私」のピンクの衣装がかわいい!

同じように、Rのイニシャルの入った便箋やレベッカの住所録を床に置いたハロッズの木の箱に投げ入れる。(見知らぬ死んだ女の人の住所録なんていらない♪とか歌う。うろたえるデンヴァーズ夫人が見もの!)最後に天使の陶器の置物もゴミ箱行き!「ド・ヴィンター夫人は私!♪」

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<7場 法廷の廊下>
Die Voruntersuchung (Ensemble)

中幕が途中まで開き、下手に裁判官の机。ここにはジュリアン検事とホリッジ(同じく検事?)と書記(かな?これもChristoph)が座っている。舞台中央にはマキシムが座っていて、「私」がキレないようにと諭しながらキスし、励ましている。裁判が始まると、3つ折の柵を持った群集が現れ、さくの向こうで騒ぐ。「私」とフランクは柵の最前列で裁判を見ている。ファヴェルとデンヴァーズ夫人は最後尾でこっそり成り行きを見守っている。

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見つかった船で遺体が見つかったため、レベッカの死後40日経ったときにマキシムがレベッカのもの証言した遺体は別物ということになり、マキシムは法廷に連れて行かれて真偽を追及される。

ホリッジ検事が立ち上がり、マキシムの尋問が始まる。見つかった船の中で遺体が見つかっただけではなく、船は内側から栓が抜かれ、沈められた形式がある、というくだりになって、マキシムがキレる!!!!ここで、「私」が気を失って倒れ、法廷は延期となる。ファヴェルとデンヴァーズ夫人はマキシムがキレたあたりで法廷を後にしている。

<8場 図書館>
Eine Hand Waescht die andere Hand (Favell)
Sie's fort - reprise (Ben)

デンヴァーズ夫人とファヴェルがマンダレイの階段から下りてくる。どうやらファヴェルがデンヴァーズ夫人を送ってあげたようだ。ファヴェルはまだマンダレイに用事があるといって残る。

法廷から「私」とフランクが帰ってくると、ファヴェルが図書館で待ち構えている。ファヴェルはソロEine Hand Waescht die andere Hand♪を歌い、自分は欲しいものがいっぱいある。弱みを握って、もらえるものがあるところからもらうんだ!と熱唱。ファヴェルはレベッカの死に関する、マキシムに不利な証拠を持っていることをにおわし、この証拠品を高額で取引しようと示唆する。「私」とフランクはあっけに取られてみている。

この曲は雰囲気はキッチュ風で、さすがにファヴェルはルキーニ役者だったなあと実感。ファヴェルの声がハスキーになるところが悪人っぽくてぴったり。

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ここにマキシムが帰ってくる。ファヴェルがマキシムを脅迫して取引する気であることを「私」とフランクがマキシムに知らせ、この証拠品を握りつぶすのが得策と考えるが、マキシムはあえてジュリアン判事を招きいれ、ファヴェルの証拠品を公にしようとする。「私」とフランクはこのマキシムの自殺行為的な行動に理解が出来ない。(このあたりがマキシムの「運命主義者」的な性格になるのね。もう、どうにでもなれって言うか、流れに身を任せていくところまで行ってやろうって感じ)

ここでファヴェルはマキシム、「私」、フランク、ジュリアン判事に、レベッカが死んだ日にファヴェルに送った手紙を見せ、レベッカが自殺でなかったという証拠だと主張する。手紙の内容は、「とても大事なことがあるので、話がしたい」という簡単な内容だが、マキシムと「私」はレベッカが妊娠のことをファヴェルに知らせようとしていたと直感する。

ジュリアン判事は「こんな手紙じゃ証拠にならない」というと、ファヴェルはベンを荒っぽく引っ張ってきて(なぜか階段の後ろに隠れてるし。。)、あの夜マキシムがレベッカと一緒にいたところを見たか、証言をさせようとする。ベンはファヴェルの前に緊張して座っているマキシムの目を見て例の歌を歌い、「あの女は行ってしまった。。海で溺れて死んだ。。」というので、ファヴェルにとって有利な証言は得られない。安心してタバコに火をつけるマキシム。

次に、ファヴェルはデンヴァーズ夫人を呼び、その日にレベッカがロンドンから遅くに戻ってきたこと、疲れた様子であったことなどを証言される。また、デンヴァーズ夫人が持参したレベッカの手帳には、その日付のところに「ベイカー氏」と電話番号が書いてあった。

ここでフランクは電話機を取り、書いてある電話番号に電話すると、「ベイカー氏」が産婦人科の医師であることが判明する。これで、ファヴェルやジュリアン判事に出さえ、レベッカが妊娠していたことがはっきりとわかってしまう。ファヴェルは、子供は自分の子であり、それがマキシムの殺人の動機だと主張する。

ジュリアン判事は中立の立場から、ファヴェルと「私」を伴ってロンドンのベイカー医師を尋ね、事実を明らかにする旨を決定する。(マキシムはマンダレイを離れない。ここは原作と違うところね)

このシーンは迫力も緊張感も満点!ほとんど歌がなく、せりふでつづられるんですが、ファヴェルの悪人加減とマキシムの諦めとキレ寸前の一触即発状態、「私」とフランクのの言葉にならない励まし(っていうかキレ防止)、ジュリアン判事の中立さ、デンヴァー夫人の勝ち誇ったような立ち姿ががっぷり四つに組んで、火花がぱちぱち!オケがBGMとして音楽をつけるのが効果満点!それも、状況が二転三転しながら、マキシムに不利なほうに向かっていく上、観客もどんどん、マキシムが殺人を犯したと確信するようになるので、緊張感抜群!皆さんの演技力と脚本の精密さ、縁の下の力持ちのオケ(BGMは Sie ergibt sich nicht♪)に拍手!!!

<9場 ロンドン/マンダレイのホール>
Sie fuhr 'n um acht (Ensemble)
Keiner hat sie durchschaut (Maxim)

ここで盆が回って、紗幕が降り、紗幕前にはロンドンへ向けて電車が出発するシーンが映される。紗幕の後ろでは、アンサンブル(召使たち)がマキシムがほんとに殺人を犯したか心配して歌う。(Sie fuhr 'n um acht♪)

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紗幕の手前に照明がつき、奥が見えなくなる。紗幕の映像はロンドンの普通の家の前。右から医者の格好をした若い男が、左からはファヴェル、「私」、ジュリアン判事が登場し、映像の扉の前で話をする。ここはせりふがなく、医師がカルテをめくり、淡々と何かを説明する。ファヴェルは最初はわくわくしてうれしそうな顔をしているが、この事実を聞いた瞬間否定するような、ありえない!という顔をし、その後はうつむいて裏切られたような顔をしている。「私」は事実を聞いた瞬間雷に打たれたように驚き、その後は顔は笑顔で輝く。ジュリアン判事はビジネスライクに淡々と受け答えを終え、釈然としない顔のファヴェルを連れて退場する。「私」は医者とともに右に退場。

ベイカー医師は引退した老人じゃ、、という原作の突っ込みをしたいんだけどね。。あと、マキシムも一緒に来るはずじゃ。。とかね。。ま、演出の後の流れも、いいので、原作から離れても全然OK.

ここで、紗幕の奥に再び電気がつき、左側にマキシムが暗い図書館に一人で座っている。マキシムのそばの電話が急に鳴ると、紗幕の右のほうにはロンドンの赤い電話ボックスが映像で移され、紗幕の後ろに「私」が立って、まるで電話ボックスから電話をしているように見える。「私」はロンドンからベイカー医師のところで聞いた事実を伝えるが、無言のため、内容はわからない。マキシムは「わかった。駅まで迎えに行く」といって電話を切る。

この辺、よくサスペンスを引っ張るねえ。見てる方は、「みんな驚いてるけど、この事実って何なの!教えて!」って思うしね。。

「私」の報告を受けて事実の恐ろしさに一人戸惑うマキシム。(Keiner hat sie durchschaut (Maxim)♪)ここでマキシムは、横で心配して立っているフランクにとうとう事実を知らせる。「レベッカは病気だった。。。死に至る病気。。。癌だった。。」

マキシムは、レベッカの病気が判明し、死を望んでいたこと、そして、ファヴェルの子供を妊娠したとうそをついてマキシムを脅迫し、彼に自分を殺害させようと計画したことに気がつく。死の際にもマキシムを落としいれ、殺人の罪を着せようとしていたレベッカ。レベッカはマキシムが自分を殺すこと、そうすることによってマキシムの残りの人生が自分の死の影から逃れられなくなることを知っていて、マキシムに自分を殺させたのだ。すべてを知っていた恐ろしいレベッカ。誰も、デンヴァーズ夫人ですら、レベッカの真意を知らなかった。

<10場 窓辺>
Rebecca - reprise (Mrs Danvers, Schatten)

マキシムがフランクに言った、レベッカが癌であったというせりふを階段の上でこっそり聞いていたデンヴァース夫人。自分の好きなように生きることが生きがいだったレベッカ。病気を死ぬほど恐れていたレベッカ。

レベッカの死の理由を知ったデンヴァーズ夫人は、レベッカの白いナイトガウンを抱え、絶望的に階段を降り、そのままレベッカの部屋のベランダから外に向かってレベッカの名前を呼ぶ。(Rebecca (reprise)♪)

ここのデンヴァーズ夫人は史上最高。一オクターブ上げるところあり、このRebeccaの主題歌乗りプライズのなかでは、短いながら一番いい!!!!

<11場 コーンウォールの駅>
Jenseits der Nacht (Ich, Maxim)

紗幕が下り、大きな駅の映像が映る。プラットフォームで待ち遠しげな様子のマキシム。っていうか、駅に対してマキシムちっちゃ過ぎ。(笑)しばらく待っていると、電車が入ってくる。(この電車が入ってくる映像はかなりすごい!!!電車の足元からのあおった角度なので、自分が電車の下にいるような気分になる!)

電車から降り立ち、マキシムに飛びついて抱きしめる「私」。(ここ、実際は「私」は下手から走って登場するだけだけど、ちゃんと電車から出てきたように見える!)ここで、この舞台初めてのまともなラブソング。これから二人で手を取り合って生きて意向、みたいな曲ね。実際はHilf mir durch die Nacht♪のリプライズです。「崖に立ったら空を見上げt2羽のかもめを見よう♪」って言う箇所がいいわ。(Jenseits der Nacht (Ich, Maxim)♪)

この曲の間、ずんずん暗くなる背景の駅。木の間に星が見えてすごくきれい!と思ってると、なぜか駅が消えて、大宇宙に。。。ラブソングとはいえ、二人が駅から大宇宙に飛んじゃうのはちょっとやりすぎ?と思って、アンチラブソングの私は微妙に苦笑。(まあ、車で駅から家まで走って帰ってて、大宇宙は車から見える星空と思えばいいのかな)

でも、曲が終わって、マンダレイへの森の中の小道を車で走っていく映像は秀逸。そして、マンダレイに近づくにつれ、向こう側が異様に明るい事に気がつく。「私」は「まだ朝じゃないのに向こうがあんなに明るいなんて変ね」というとマキシムが「あれは朝日じゃない!マンダレイだ!」と叫び、二人は上手に走り出す。(原作はここでおしまい)

<12場 炎上するマンダレイ>
Manderley in Flammen (Ensamble, Frank)

紗幕の奥では、召使たちとフランクが火事だ!火事だ!と叫びながら、煙の中を逃げ回っている。紗幕の下と両側には火の映像が映され、舞台上は煙が立ち込め、赤い照明が緊張感を高めている。走り回る召使たちと対照的に、階段の上には白いナイトガウンを羽織ったデンヴァーズ夫人が遠くを見てじっとしている。紗幕の前には、マキシムと「私」と迎えに来たフランクが走り回っている。フランクがソロを叫んでいる。(このフランクのソロ迫力があっていいんですが、なにせ火がすごいので個人があまり見れない。。)

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召使たちが去った屋敷で、白いナイトガウンを着たデンヴァーズ夫人が手に持った燭台で階段の手すり手に火をつける。階段の手すりには火が走り、炎上する螺旋階段。(この螺旋階段の手すりの火は本物!!!すごすぎる!!!)

紗幕の前ではなすすべもなく立っているマキシムと「私」。マキシムは迫力のソロ(Gott Warum?のリプライズ)をフルパワーで歌っているが、やっぱり火がすごすぎて、あまりマキシムにまで注意が行かない。。

紗幕の火はどんどん大きくなり、すでに屋敷全体に火が回っている。屋敷には再び人影が見える。白いガウンの背中に火がついたまま、一人で逃げ惑うデンヴァーズ夫人。(この火も本物!それも、背中に火がついてるし!怖すぎる!!)

火に包まれたデンヴァーズ夫人が上手に走り去ってしまうと、いよいよ炎上も最終段階。遠くから見つめながら悲痛に歌うマキシムと「私」の顔にも赤く火が反射している。紗幕の炎はめらめらと所狭しと燃え上がり、火のついた螺旋階段はゆっくりと回転しながら地面に沈んでいく。

今までの舞台で見たことのないほどの迫力の演出。鳥肌立ちまくりで、舞台から目が離せない。。。マキシムと「私」の必死の声が聞こえてくるが、燃える屋敷から目が離せない!

マンダレイ炎上のフィナーレは、回転しながら落下する燃える螺旋階段の一番上についたシャンデリアがバチ!バチ!とものすごい大きな火花を散らすことで最高潮を迎える。もう、紗幕の奥の屋敷は燃える手すりとシャンデリアの火花以外見えないくらい暗く、見えるのは紗幕に映された抑えられないほどの炎と、崩れ行く瓦礫の黒い塊だけ。もう、観客は演出のすごさに感極まり、屋敷炎上してるというのに、ここは毎回盛大な拍手!!!!!この拍手はミュージカル史でも珍しい、歌手への拍手ではなく、演出への拍手!!!!本当に、歴史に残るすばらしい演出だよ。。

<エピローグ マンダレイの廃墟>
Ich hab getraeumt von Manderley - Reprise & Finale II (Ich, Schatten)

屋敷が焼け落ち、真っ暗になった紗幕の前に、一人たたずむ「私」。プロローグのIch hab getraeumt von Manderley♪を歌うが、心にしみるー。あんなに豪華できらびやかだった屋敷が焼け落ちる。。屋敷に住んでいた人だけではなく、私まで心が痛いよ。。

紗幕に映るマンダレイの概観。ノスタルジー。なくなっちゃって残念だなあ。。と思っていると、紗幕の向こうには、見慣れた皆さんが!屋敷の召使、ベアトリス、フランク、舞踏会への招待客など、今までのキャストの総集編がみんな立って、こっちを懐かしげにみている。泣ける!!!!(特にベアトリスが真ん中に立っているのが、なんかいい!)

次第に紗幕奥の照明がフェードアウトして、マンダレイの仲間たちも闇に消えてしまう。「私」の歌が終わり、紗幕がサーーっと開くと、舞台奥には、青い空の背景に包まれたマキシムが「私」を待っている!「私」はマキシムに抱きつき、二人の幸せな将来を確信する。

=幕=

カテコは普通のカテコで、BGMは流れるものの、もう一曲歌うとかはなし。ただし、カテコのあと、出演者が掃けた後でオケがもう一度演奏してくれます。これは最後まで聞いて、拍手を忘れずに!!!





ウィーン版レベッカ全曲ライブ2枚組



ウィーン版レベッカキャストアルバム


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2006-10-12 08:10 | カテゴリ:レベッカ Rebecca
超長文、ウィーン版レベッカのストーリーや演出を覚えている限り全部!書きました!これで公演が終わっても隅々まで思い出せます(笑)

===

やっと書き上がりました。Rebeccaシーンごと解説。これを読めば見てない人も見た気になれる?これから見に行かれる方は、ご参考にどうぞ。(ネタバレしまくりなので、「ドイツ語わかるから解説いらない!」という方は読まないほうが緊張感が高まっていいかも)

長文ですのでごゆっくり。。


<<1幕>>
<プロローグ マンダレイの廃墟>
Ich hab getraeumt von Manderley (Ich, Schatten)

Rの文字のロゴが映されている紗幕に雲とも波とも取れる白いもやがかかり、紗幕の向こうが透けて見える。紗幕の向こう側には「私」がスカーフをかぶって立ちすくみ、Ich hab getraeumt von Manderleyと歌う。一声目から透き通った声でとてもきれい。

曲が進むにつれ、黒か茶色の衣装を着た「影」がスモークがたかれた舞台上でうごめく。ううむ。エリザの最初のシーンを髣髴とさせるなあ。っていうか、そのままでは。。これは「私」がマンダレイのことを回想していて、マンダレイにいた人たちを回想しているという設定なのね。(それにしてもエリザに似てる。。)紗幕には影や雲のようなものが映るほか、レベッカの影、マンダレイの影もかすめる。デンヴァース夫人は曲の一部で下手手前に立ってスポットを浴びているが、影のように消えてしまう。

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曲が終わるころには、「影」は舞台を去り、スモークも消え去り、1942年モンテカーールローーー♪という時点では紗幕が上がり、上から豪華で金ぴかな柱とエレベーターのセットが降りてくる。エレベータの奥のフロントデスクは下手から滑り出してくる。ほかに、スライドするミニ舞台に乗った珈琲テーブルが上手と下手の両方からひとつずつ出てくる。モンテカルロの客が座っている。上手側のみに舞台の一番手前には青い衣装に狐の襟巻きのヴァン・ホッパー夫人。「私」はソロが終わり、スカーフを外すと質素な格好で退場。

<1場 モンテカルロのホテルのロビー>
Du wirst niemals eine Lady(Mrs van Hopper, Ich)

ヴァンホッパー夫人が雇われ話し相手である「私」をロビーで大声で探している。「私」はエレベーターから現れ、ヴァン・ホッパー夫人にファッション雑誌を届ける。ヴァンホッパー夫人は「お前はレディーになんてなれるわけがない」と歌う。

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この歌を歌っている間に、フロントデスクに注目!真っ白なスーツに白い帽子をかぶった人物が向こうを向いて立っているが、この人がマキシム!(かなり気がつきにくいが、ここが重要!)ヴァンホッパー夫人の歌を聞かず、この男性に気がつく「私」。マキシムと「私」は歌の間しばらく視線を交換し、戸惑う。(このフロントデスクには、Andreも登場する。結構見てると面白い)

歌が終わり、マキシムは奥のフロントデスクからエレベーターに乗ろうとするが、ヴァンホッパー婦人に強引に名前を呼ばれて引き止められ、珈琲に誘われる。いやいやながらヴァンホッパー夫人のいるテーブルに連れて来られるマキシム。強引な夫人に不快感をあらわにしながらも「モンテカルロはどう思いますか?」と「私」に話しかけたりもする。マキシムはかなり早い段階で立ち上がり、その場を後にする。ヴァンホッパー夫人は気にせず、風邪を引いたかもしれないので、明日は一日ベッドで過ごすわ!と嬉しそうに言う

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<2場 ホテルのテラス>
Er verlor unerwartet seine Frau Rebecca (Ensemble)

翌朝。ホテルの入り口のセットが取り払われ、テラスになる。青と白の巨大ひさしが現れ、お客さんたちが舞台奥を指差している。ほかの部分は前のシーンと同じ。

ホテルの客はみな、マキシムと前妻レベッカのことを知っていて、うわさしている。(Er verlor unerwartet seine Frau Rebecca♪)マキシムが一番右側のテーブルに座って新聞(Financial Times)を読んでいる。ヴァン・ホッパー夫人が風邪のため、一人で朝食室に下りてきた「私」は、マキシムの横のテーブルに座ろうとして花瓶を倒してしまう。テーブルクロスがぬれたため、マキシムが自分と同席してくれないかと「私」に言う。朝食の席でマキシムに対して、自分の身の上(ヴァンホッパー夫人の話し相手として雇われ、旅先についていく生活をしている)を語る「私」。マキシムは近くの海の見える崖に車で連れて行ってあげると誘う。

(崖)
Am Abgrund (Ich, Maxim)

セットはすべて天井に引き上げられ、ミニ舞台と、舞台上に乗った客数組だけが舞台に残る。奥の幕は空の色。マキシムと「私」は舞台手前の崖方にオケの天井がくりぬいてあるところにやってくる。「私」は景色に感動するが、マキシムは上の空で暗い表情。(ここでアンサンブルの短い歌が入る)絵が趣味の「私」が崖の絵を描き、マキシムに贈る。「私」が父は絵描きだったが、なくなったと話すと、マキシムは「私と君は似ている。。一人ぼっちだ。。」といい、マキシムは「私」にキスして退場。

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<3場 ヴァン・ホッパー夫人のスィートルーム>
Zeit in einer Flasche (Ich)

「私」は崖デートから戻り、荷物が積み上げてあるのを発見する。(中幕手前。セットは水色のスーツケースの山。スーツケースはヴィトンかと思いきや、パチもの?(笑))ヴァンホッパー夫人は、モンテカルロが飽きたので、アメリカに帰ると告げる。急いでマキシムの部屋に電話しようとするが、通じなくてもう二度とマキシムには会えないと恐れる「私」。

一人残された「私」は幸せな時が色あせないように小瓶につめておけたら、と歌う。(Zeit in einer Flasche♪)このソロは派手さはないもののとてもきれいな曲なので、じっくり歌詞まで聴くとすごくいい!!!

(ちなみに、原作では「幸せな時を瓶に詰めて持っておきたい」というせりふは崖デートの直前で登場する)

曲の終わり(正確には途中)にマキシムが登場。「私」がヴァン・ホッパー夫人とアメリカに行かなければならないと知って、「じゃあ、アメリカかマンダレイか選ばないといけないねえ」と言う。続けて「マンダレイに僕と一緒に来ないか」というが、「私」は秘書として雇うとか、そういう意味だと思って誤解する。とうとうマキシムは「結婚したいか?」と聞くので私が戸惑っていると、「じゃ、しないならいいんだ。君は僕のことが好きだと思ったんだけどね」といって帰ろうとする。「私」は思わず「あなたのことはとてもとても愛してます!」といってマキシムに抱きつく。これで結婚決定。

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そこへヴァンホッパー夫人がやってくるので急いで離れる二人。マキシムにあえて大げさに喜ぶヴァンホッパー夫人(おもしろすぎる!!)マキシムが開口一番「彼女はあなたのお供をしてアメリカにはいけなくなりました」と告げて退場する。驚くヴァンホッパー夫人。それと同時に、前妻レベッカのことを引き合いに出し、「私」ではマキシムの妻にはなれないだろうとからかう。

(イタリア)
Hochzeit (Instrumental)

花嫁衣裳を着た「私」とマキシムが喜びいっぱいの新婚旅行。紗幕の映像はイタリアの風景。二人は幸せいっぱい。マキシムを見つけてお花を贈ろうとする少女から花を受け取り、「私」に上げたり、二人で記念写真を撮ってもらったり。(写真屋さんはRobertね)次第に紗幕の映像が森っぽくなり、森の向こうにマンダレイの館が見えてくる。

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<4場 マンダレイ邸の玄関ホール>
Die neue Mrs De Winter (Ensemble, Mrs Danvers, Frank Crawley)

紗幕の奥では、マンダレイ邸の玄関ホールで召使たちが忙しく新しいド・ヴィンター夫人を迎える準備をしている。ここで初めて螺旋階段お目見え。螺旋階段が客席のほうを向いている時は、玄関ホールという設定らしい。デンヴァース夫人やフランクが一部ソロを持つが、ほとんどアンサンブル。使用人たちが階段に集まってマキシムと「私」を迎える準備をしているところに、コートを頭からかぶった「私」とFirthに傘を指させたマキシムが登場。(外は大雨)

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マキシムは使用人たちに新しいド・ヴィンター夫人を紹介し、使用人たちに鷹揚に挨拶する。最後にデンヴァーズ夫人と「私」をひきあわせる。あいさつする際に「私」は手袋を床に落としてしまうが、自分で拾う前にデンヴァーズ夫人に拾われる(これは映画ではハンカチだったけど、重要なシーンね)。デンヴァーズ夫人はゲストの部屋を改築して「私」の部屋にしたことなどを告げる。

<5場 朝の執務室>
Sie ergibt sich nicht (Mrs Danvers)
Die lieben Verwandten (Beatrice, Ich, Giles)

上から2枚の金色の壁が斜めに降りてくる(これはけっこうすごい!)右側の壁には扉があるが、実際に出入りするのは二枚の壁の間の空間。(これで出入り口とわかるのすごい!中央には巨大なガラスのケースに入った蘭の花。上手手前に赤い重厚な書き物机。机の上には電話、天使の陶器とRのイニシャルの入ったノートや便箋がおいてある。ここはレベッカの書斎、朝の執務室。デンヴァーズ夫人が一人部屋を歩き回っている。

デンヴァーズ夫人は欄の花にほおずりせんばかりに近づき、レベッカについてのソロを歌う(Sie ergibt sich nicht♪)。「彼女は誰にも屈しなかった。誰よりも強く、死ですら彼女を上回ることは出来なかった」この曲は非常に繊細で不気味!!!すばらしい!!!

マキシムが忙しいので、一人で屋敷の探検をする「私」は、この部屋に迷い込む。。デンヴァーズ夫人が、部屋の解説をする。蘭の花はレベッカの一番好きな花。机の上の陶器の天使はとても高価なものであることなど。歌が終わると「私」に「お手紙を書かれるでしょうから?といって部屋を出る。(「私」には手紙を出すような相手もいない)

「私」は陶器の天使を見ようとして持ち上げるが、壁の向こうから話し声が聞こえたのでびっくりして落として割ってしまう。その直後、マキシムの姉ベアトリスと夫のジャイルズが入ってくる。机の後ろに隠れる「私」(ここはなんとなく隠れ方が面白いので笑ってしまう。。)二人に見られないようにこっそり割れた陶器を引き出しに隠して、正座のような格好になって「こんにちは」という「私」。それを見てびっくりのベアトリス。

ベアトリス(略称でビーと呼ばれることもある)は姉御肌のとてもフレンドリーなお姉さん。ジャイルズも愛想のいいおじさんで、「私」と打ち解ける。(Die lieben Verwandten♪)この曲は楽しそうだし、今までの暗ーいムードを一掃してくれるので結構好き!

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<6場 読書室>

Bist du Gruecklich? (Ich, Maxim)
Bust du Boese? (Ich, Maxim)

前の曲の終わり辺りから画面転換が始まる。舞台装置は再び螺旋階段。ただし、階段の下は大きな本棚になっていて、本棚のほうが客席を向いている。この形になったときは、場所は「読書室」。手前には革のソファーと低いテーブル(上はチェス版になっている)。上手にブランデーが入った地球儀。

夜、「私」とマキシムが読書室で楽しそうにチェスをしている。最後は「私」がチェスのゲームに勝ち、賞品としてキスをゲット☆(ここがマンダレイで唯一ラブラブのシーンなんじゃ。。)そして、ラブラブの歌、Bist du Gruecklich? ♪

マキシムは、若い「私」がマンダレイで退屈していないか気にしている。「私」は毎年恒例の仮面舞踏会を復活させたいというと、マキシムは最初反対するが、そのあと快く承諾する。ラブラブな二人☆

そこへデンヴァーズ夫人が入ってきて、(明らかにラブラブの邪魔!)陶器の置物がなくなったことをマキシムに報告する。「私」はすかさず、自分が壊したこと、言い忘れていたことを告白し、その場は丸く収まるが、「私」が屋敷の回りの人々がマキシムは「私」のことを噂したりしてるかも。。というと、いきなりキレルる。(Bust du Boese?♪)二人はけんかして、後味の悪いまま読書室を後にする。


<7場 東翼のスィートルーム>

Hilf mir durch die Nacht (Ich, Maxim)

下手からミニ舞台に乗ったベッド(後ろに金の壁)。「私」が白いネグリジェで登場し、一人ベッドに入る。上手には半分隠れた螺旋階段の上にマキシムが立ち、タバコに火をつける。二人は夜を別々に過ごすのか?「私」はマキシムの突然の怒りに呆然としている。マキシムはレベッカの影におびえている。館のまったく別々の場所で、二人はHilf mir durch die Nacht♪のデュエットを歌う。(←この曲、すごくきれいで素敵!Uweキャノンも堪能。ラスト、Uweの声のほうがWiestkeより上をうたうところがあるんだけど、すごい迫力!!!)

途中でマキシムは階段を降り、図書館のイスに一人座り、一人で過ごす夜の辛さを歌う。最後は「愛とは何か見せて欲しい」と言って終わる。


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<8場 ベアトリスの家>
Was ist nur lost mit ihm?

前幕が下り、右からベアトリスの赤い鏡台がミニ舞台に乗って登場。左側にはゴルフの服を着たジャイルズがベアトリスに出発を促すが、ベアトリスは電話中なので、ジャイルズはあきらめてゴルフに行ってしまう。(このジャイルズがあとのゴルフ場のシーンに登場)ベアトリスの電話の相手は「私」で、おそらく昨日の夜のマキシムがキレたことを相談している様子。電話が終わると、ベアトリスはマキシムの不安定な性格を心配して歌う。「私は自分の弟をよく知っているけれど、こんなにひねくれてしまったのは、よっぽど絶望的なことがあったに違いない。」(Was ist nur lost mit ihm?♪)

<9場 レベッカの部屋>
Sie war gewohnt, geliebt zu werden (Mrs Danvers, Favell)
Rebecca (1) (Mrs Danvers)

場所が変わって優雅な白いカーテンの沢山かかった部屋。上手手前には水色の豪華な鏡台。鏡の上には蘭の花がかかっている。奥のカーテンの向こうには、うっすらと大きなベッドとベランダが見える。

上手から走って部屋に入ってきた茶色の服の男。口ひげがあり、なんとなく横柄で感じが悪い。これがジャック・ファヴェル。レベッカの「お気に入りのいとこ」。ファヴェルの後からデンヴァーズ夫人がゆっくりと部屋に入ってくる。

マキシムがロンドンにいって不在の間に、デンヴァーズ夫人がレベッカの部屋にファヴェルを招きいれた様子。ファヴェルは美しいレベッカの部屋でも勝手気ままに振舞い、ベッドに土足で寝転んだりしている。それを見て眉をしかめるデンヴァーズ夫人。

ファヴェルは自分がレベッカの愛人だったことをほのめかす。デンヴァーズ夫人は「レベッカにとって愛は遊びに過ぎなかった。いくらファヴェルがレベッカの愛人だったからといって、それは何も意味しない」という。

「私」が部屋の入り口で迷っているが、ファヴェルに見つかる。ファヴェルはやたら馴れ馴れしくし、自分の訪問のことをマキシムに言わないように口止めして去る。

デンヴァーズ夫人は、口止めのお返しに舞踏会の衣装のヒントとしてロライン・ド・ヴィンターの衣装を着ることを勧める。このアイデアに乗り気な「私」はマキシムに言わないようにお願いする。

デンヴァーズ夫人は「私」にレベッカの部屋を案内する。白い幕が上がると、大きくて優雅なベッドとベランダが明らかになる。ベランダの大きな窓を開けると海から風が吹き込み、かもめの声が聞こえる。(風とかもめの音と揺れるカーテンだけで窓の向こうが海とわからせる演出はすごい!)デンヴァーズ夫人が、「海がレベッカの名前を読んでいる」というと、アンサンブルのささやき声で「レベッカーーー。レベッカーーー」と聞こえる。(このささやき声は、この時点ではちょっと笑っちゃうけど、後で結構効果的)

この海のささやきが引き金となって、テーマ曲Rebecca(1)を歌うデンヴァーズ夫人。ベッドの上にあるレベッカの白いナイトガウンを大事そうに手に持ち歌うデンヴァーズ夫人。このレベッカの慕いように気味悪がる「私」。1番と2番の間に再び「レベッカー」ささやきが。さっきはちょっと不自然だったけど、今回はかなり不気味でいい感じ。曲の2番に入ると、デンヴァーズ夫人は「私」をレベッカの鏡台に座らせ、レベッカのナイトガウンを着せて思い出話をする。

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2番のサビではアンサンブルの声がどわーーっと加わってすごい迫力!!!普通、存在しないアンサンブルの声が聞こえてくるのはあまり好きじゃないんだけど(マンマミーアとか)、今回は家具やレベッカの衣装がすべてレベッカを呼んでいるという雰囲気がして違和感がないどころかすごい迫力!!!そんな中でどっかーーーーんと声を響かせるデンヴァーズ夫人がまたすごい!!!!!!!


<10場 ゴルフクラブ>

Wir sind Britisch (Ensemble)

まあ、マジメなシーンの間に楽しいシーンを入れるというわけですね。あまり意味のあるシーンとも思えないんですが、楽しいのでまあよしとするか。前幕が下りて、ゴルフ用の小山が三つ出てくる。この三つの小山とレトロなゴルフ衣装を着たアンサンブルでゴルフシーンになるのがすごいねえ。(しかし、今までゴルフシーンが出てきたミュージカルなんてなかったかも。。)

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アンサンブルの皆さん(ジャイルズ、Firth、ロバートも混じっている)が仮面舞踏会に行くのを楽しみにしていて、新しいド・ヴィンター夫人のことを意地悪にうわさしている。ここはアンサンブルの皆さんが結構遊んでるので、見てて楽しい!!このシーンは手の振り付けを真似して楽しむとか、ファンには結構遊びやすいかもね。

<11場 ボート小屋>
Sie's fort (Ben)
Gott, Warum? (Maxim)

楽しいシーンの後は暗いシーンね。盆が回って、下手にボート小屋(二つの高い建物。建物のひとつには扉がついている)と舞台中央に木の質素な階段が見える。

Benが3つの貝で遊びながら、気味の悪い歌を歌っている。(Sie's fort♪)歌の内容は、「彼女は行ってしまった。おぼれて沈んでいった」というもの。これはレベッカの事を指しているのか?Benは知的障害があるらしく、ミステリアス。(しかし、この役者さんすごいわ。。歌うまいし演技もいい。。)

そこへ、相変わらず暇なので、館を探検している「私」がやってくる。おびえるBenに怖がらなくていい、といい、やさしくする。Benは昔のド・ヴィンター夫人に合うのを怖がっているとわかった「私」はド・ヴィンター夫人はもう死んだので帰ってこないと知らせる。Benは「私」のことを「天使のようにやさしい」といい、怖がらなくなる。

そこへマキシムが「私」を探している声が上から聞こえてくる。「私」がボート小屋にいるというと階段を下りてくるマキシム。やってくるなりいきなり「何でボート小屋なんかにキレんだ!」とキレるマキシム。
意味がわからず、おびえて走り去る「私」。

マキシムは一人残され、目頭をつまんで苦悩する。なぜマンダレイに戻ってきたのか?レベッカの影に付きまとわれるマキシム。(Gott Warum?♪)この曲はすごい。Uweキャノン炸裂!!!!!!それも、曲がかっこいい!!!!それに、最後のクライマックスのUweの声量と迫力がもうすごい!!!!!どっかーんと後ろに吹き飛ばされそうになるから!!!!

<12場 フランクのオフィス>
Ehrlichkeit und vertrauen (Frank)

前幕が下り、上手側にフランクのオフィスの机。フランクはFirthと話しているが、「私」が入ってくるとFirthを帰す。「私」は仮面舞踏会にヴァン・ホッパー夫人を招待するための手紙を持ってきた。手紙をフランクに渡してしまうと、フランクにレベッカのことを質問する「私」。前夜のボート小屋でのマキシムの怒り方にショックを受けたらしい。。(しかし、毎回マキシムがキレるたびに誰かに相談してるよね。。。)

フランクは、「レベッカは今まで見た中で一番美しい女性だった」と複雑な表情で話す。(ここ、ミュージカルでは語られませんが、原作では実はフランクもレベッカに激しく誘惑され、一晩をともにしたことがあるのです。。そりゃ、複雑だわ。。)しかし、「私」のほうを振り返り、「私」とレベッカはまったく違うので、比較なんで着ない、といいます。「誠実さと信頼が一番の美しさなのです」と「私」に言い、元気付ける。

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「私」は安心して退場するが、その後一人残ってもフランクは歌い続ける。よっぽどレベッカのこと「怖かった」んだろうねえ。。このソロ、短いけどすごくいいです。Andreはフランクにぴったりだ!!!

<13場 マンダレイのホール>
Der Ball von Manderley (Ensamble)
I am an Americal Woman (Mrs Van Hopper)

前幕が開くと、螺旋階段は玄関ホールの位置。螺旋階段の手前には、赤い衣装を来た5組のカップルが踊っている。(確か一番右がベアトリス&ジャイルズ。アラビア風の衣装。縞々で背中に7の数字がついているのがChristophで、左側にいる変な帽子の人がHenrik。)上手一番端っこには、ローマ人の衣装を着た判事が立っている。

螺旋階段の上には、ギリシャの戦士のカッコをした女性が立ち、その上にはモーツァルト(爆!!!)の衣装を着た男性とマリーアントワネットみたいな服を着た女性が立っている。(Der Ball von Manderley (Ensamble))

マキシムが階段の上から普通のタキシードで入ってくる。(ほかに二人タキシードの人がいるが、ひとりはRobert D Marx もう一人は召使のロバート役(ややこしい。。))

そこへ、下手からサーモンピンクの平べったい派手派手な衣装を着たヴァンホッパー夫人が登場。最初は戸惑っているが、判事を見つけると口説きにかかる。というか、判事どころか会場にいる男全員を取り巻きにしちゃう、すごいヴァン・ホッパー夫人!!!(I am an Americal Woman♪ (Mrs Van Hopper))



もう、この曲はめちゃめちゃ楽しい!!!!この舞台の中では一番楽しく盛り上がるよ!!!!!ブロードウェイっぽい雰囲気の曲で、最初は二人のタキシードの男(お盆を持ってる)を取り巻きに、そして、全男性を回りにはべらして派手派手ダンス!!!!!もう、赤とピンクで派手すぎる!!!!大盛り上がり!!!それに、歌もすごすぎる!!

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!!曲が終わるとショーストッパー必至!!!!

<14場 衣裳部屋>
Heut Nacht verzauber ich die Welt (Ich)

ここで初めて螺旋階段が回転する。曲が終わって螺旋階段が乗った小さいほうの盆が回りながら沈み、お客さんたちは盆とともに下に沈む。これで、雰囲気は2階の部屋に来たよう。

2回の「私」の部屋では、ベアトリスがそろそろ舞踏会に姿を現すようにせっついてる。「私」はまだ服の準備が出来ていないので、ミニスカートのようなものをはいている。後ろではTinaさん(クラリス役)が髪形を治している。やっと準備が出来たので、床に広げた白いスカートをつけながら、今夜は私が主役だとわくわくして歌い上げる。(Heut Nacht verzauber ich die Welt (Ich))

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「私」の衣装は真っ白なドレスに白いシルクハット風の帽子。下手したら1幕最後だし、女主人公のお披露目シーンだし、白い衣装だし、エリザの1幕最後風になるんじゃないかと心配してたけど、かろうじて、帽子があったから全然別の衣装に見えてよかったよ。。
<15場 マンダレイのホール>
Finale erster Akt (Mrs Danvers & Ensemble)

さて、準備が出来螺旋階段をゆっくりと降りる「私」。Ladies and Gentlemen, Mrs de Winter!というアナウンスがかかる。螺旋階段は「私」が歩いて降りるのと同時に回転して上がってくるので、「私」は常に舞台の中央にいる感じ。螺旋階段が上がりきって、舞踏会のお客さんたちは階段の上のほうにいる「私」を見上げるが、反応がおかしい。

しーんとするお客さん。マキシムはすごい勢いで階段を駆け上がり、「お前何しとんねん!」とキレる。

ヴァン・ホッパー夫人が「どうしたっていうのよ?!」と大声を上げるが、ベアトリスが「静かに!あの服は去年レベッカが来た服よ!」という。マキシムは激怒し、部屋にもどれと怒鳴り、おびえた「私」は階段を駆け上がる。

ここで、大きいほうの盆が回転し、本の見えるほうが客席に向く。その結果、舞踏会の客は盆に乗って下手脇のほうに移り、螺旋階段の奥に隠れていたデンヴァーズ夫人が舞台上に姿を現す。勝ち誇るようにレベーーーッカーーーーー♪と歌うデンヴァーズ夫人。階段の手すりで泣き崩れる「私」、階段の上り口で座りこんで顔を押さえて苦しむマキシム。この三人にぴたっとスポットが当たり、対立が浮き彫りに。ああ、このマキシム泣けるよ!!!!!!!!最後はデンヴァーズ夫人がキッと階段状で泣き崩れる「私」を見上げて幕。

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(2幕に続きますー)



ウィーン版レベッカ全曲ライブ2枚組



ウィーン版レベッカキャストアルバム


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