シカネーダー Schikaneder の記事一覧
2016-11-21 16:45 | カテゴリ:シカネーダー Schikaneder

「シカネーダー」の脚本について色々考えてたんだけど、「女性の解放(エマンシペーション)」を軸に考えてみたら、クンツェ氏脚本作品とシュトルッペック氏(S氏)脚本作品の根本的な違いがちょっと見えてきた。めっちゃ個人的意見だけど、ちょっとまとめておく。

 

クンツェ氏は人間を哲学的に、歴史的に観察し、「女性の解放」や「強い女性」「女性の真の自由」をテーマにしたときに、どの歴史的人物や物語の人物を取り上げるか、とても慎重に選択してる。エリザベートは最初だったから意識したかわからないけど、レベッカなんてまさにこのテーマど真ん中。

 

モーツァルト!は女性が主人公ではないけれど、一人の男性が音楽の天才的な才能や父親、上司(コロレド)からどうやって自由になれるかを模索する話。クンツェ氏の中にはこの「束縛からの解放」が大きなテーマであることは明らか。

 

実際女性の解放をテーマにしたら、もちろんミュージカルの観客は女性が多いので、人気が出る。それは多分エリザベートの成功で学んだことなんじゃないかな。それに味を占めたのがS氏で、強い女性、女性の解放っぽいテーマでニューヨークに行きたい!!、貴婦人の訪問、シカネーダーと3作品の脚本を書いた。

 

NYは底抜けコメディ&ジュークボックスミュージカルで、脚本の欠点は目につきにくいけど、ラストは「女性の解放」と言う点では時代遅れ。今までバリバリキャリア積んでた女性が、ついこないだ会ったばかりの男性に向かって「キャリアなんてあなたがいないと意味がない」と宣言する。旧時代的!

 

そして、「貴婦人の訪問」。ピア様をキャスティングして「強い女性」を描きたかったんでしょ?なのにその強い女性は復讐と自分の過去にがんじがらめにされていて、決して自由ではない。強さや威厳は表面だけで、中身は愛していると言いながら復讐をとげる鬼女。女性としてあまり共感できないよね。。

 

更に「シカネーダー」。夫に浮気されて自分も浮気に走る辺りは、共感できなくもない(よくあるパターン過ぎて、わざわざミュージカル化する意味がよくわからないけど)。けどラスト、夫の浮気性大して治ってないのに、家族になろうという一言で、許してモトサヤ。大切な人の思い出は?

 

おまけに、エレオノレは才能ある劇場プロデューサーと言う設定だけど、結局愛人とやってた劇場は人気なかったんじゃん。夫とコンビ組んで初めて劇団の人気が出るんだから、それは彼女の才能じゃなくて夫シカネーダー本人の才能じゃないの?

 

エレオノレはシカネーダーのブレーンとして有能だったかもしれないけど、彼女一人で夫から自由になって、彼女自身の力で人気が出たところは全く脚本にないよね?それじゃ、強い女性も女性の解放も描けてないよね。。

 

NYでもシカネーダーでも、一見強そうなキャリアウーマンを描きながら、結局愛が一番大事宣言をして男(夫)の元に戻っておしまい。キャリアは?才能は?自由になりたいって言ってたけど、アナタそれでホントの自由なの?モトサヤはいいけど、そこであなたの今までのキャリアは確保できるの?

 

つまり、S氏脚本作品は、愛の名のもとに女性は男に縛られてるように私には見えるわけですよ。NYでは「星をつかもうとしたが、あなた無しでは意味のない星だった」、貴婦人では「愛は終わらない」、シカネーダーでは「愛は勝つ」とか言いつつ、女は男に束縛され、全く自由に羽搏けてない。

 

逆にエリザベートやレベッカを見てると、シシィは自分の意思で死を受け入れ、自分の選択でトートの腕に飛び込む。男は女性の自由を、女性本人と同じくらい受け入れ尊重している。

 

レベッカの「私」は気弱になるマキシムと対照的に強くなり、夫をレベッカという束縛から解放し、自らも身分や年の差などのしがらみから解放され、夫と対等以上の妻となる。

 

エリザベートやレベッカにある女性の強さや、選択の自由さが、結果的に男性が女性のありのままを受け入れ尊重することにつながり、女性は自らの強さで自由を、そして自分の希望する形での愛(自由のある愛)をつかみ取る。

 

S氏作品のリサやクレアやエレオノレは、元々自由で強い女性だったはずが、愛を誓って男性に縛られ、家庭に収まってしまったり、復讐の鬼になったりする。せっかくの強さ、財力、自由が勿体ないことになってて、男ってそれだけの価値があるのか?と思わせることになっちゃうんだよね。

 

S氏脚本では、「愛」は女性を男性に束縛するもの。クンツェ氏作品では「愛」は女性が男性を自由意思で受け入れ、同時に男性から尊敬を勝ち取るもの。S氏脚本では「愛」がハッピーエンドだけど、クンツェ氏脚本では「愛」の上に成り立つ「自由」や「尊敬」がハッピーエンド。

 

ミュージカルを見に行く世代の女性は、ある程度財力もあって、趣味に割ける時間もある、自由で強い女性。その人たちに、さあ、家庭が一番、仕事より愛する男が大事、裏切られたら復讐だ、ってアピールされても、ピンと来ないよ。。

 

だからクンツェ氏作品を見たらスゴイ解放感があるのに、S氏作品を見たら罪悪感があるのかな。。家庭に入って夫を愛する女性が一番幸せで、仕事を頑張る女性を否定された気がして、ムカッとくるんだよね。。

 

ああ、S氏三作品見て、こんな解釈が湧き上がってきた。もうこれで論文書けそうじゃんw私も仕事と家庭と夫との間で色々と揺れ動いてる中、劇場に行ってまで、家庭が大事!なんて説教されても、そんなこと言われなくてもわかっとるわ!となるわけでw(爆)仕事も頑張りたいから悩んでるんじゃん!

 

ちょっと補足だけど、シカネーダーの歌詞の独語訳はクンツェ氏です。この部分のドイツ語は色々と素晴らしくて、まさか英語詞が元々あったとは思えない秀逸さなんですが(韻とか言葉の聞こえやすさとか!)、脚本とセリフはS氏で、歌の歌詞の英語版は作曲家のSchwarz氏。この二人が何度も会談を重ねて話の筋を作っていって、話の筋やキャラ付け、結末を最終的に決定したのは、S氏です。

 

あと、シカネーダー見てもう一個S氏について思った事。もしかしてS氏、恐れ多くもシカネーダーと自分を重ねちゃったりしてません?役者で脚本家でプロデューサー、更にドイツからウィーンにやってきた劇場経営者とか、共通点多すぎて、普通に見てたらミューファンは気づくよ。。

 

彼は、自分が脚本を書いた作品については、VBWでの上演に限り、脚本料を取っていないそうです。ウィーン以外の公演では脚本料は発生しますので、基本海外に売ってなんぼ、ウィーンで上演する限りはタダ働きで脚本を書いているわけです。好きでもないとやってられませんよね。

 

まあ、彼はVBWのミュージカル部の総監督として、既に相当の給料をもらっているでしょうから、別に脚本料なんて出なくてもいいや、逆に脚本家に巨額の製作料を払うより安上がりになっているから財政的にお得!と考えているのかもしれません。

 

けどね。。既に3作品、こういうパターンの女性像を描かれるとちょっと食傷気味。。NYは楽しくて大好きな作品だけど、ラストだけ首をかしげるし、貴婦人とシカネーダーはどちらかと言うと苦手だしね。。それも苦手な理由が、女性が最後幸せそうに見えないって言うことだから、結構それは致命的。

 

短期間でこういうパターンを何度もやられると、いくら脚本料を節約してくれているとは言っても、また最後女性は適当にごまかされて愛を高らかに歌って終わりか。。って思うわけですよ。。

 

それにシカネーダーのような正式な劇団付き脚本家という立場でもないのに、総監督の自分がタダで書くから、という理由でなし崩しにされてる気が。。タダより高いものはないという言葉もあるわけで。。

 

 

とまあ、S氏作品について個人的に思ってることをまとめてみました。貴婦人の頃から色々と思ってきたことで、三作品見てから意見を固めようと思って今まで考えを溜めてきたんですが、そろそろ文章にしておこうかな、と。。

 

もちろん私の一考察ですし、いろいろな意見もあると思います。けど、S氏作品を見るたびに、これクンツェ氏が書いたらどうなってただろう、クンツェ氏ならこのテーマや原作は選ばないだろうなー、なんて思ったりしています。

 

また、今後の作品(クンツェ氏がリーヴァイ氏と組まない新作Don Camillo und Peponne等)でも意見が変わってくるかもしれませんが、とりあえず現時点での私の考えということで、好き勝手書いてみました。

 

過去のシカネーダー関連記事はこちらから→シカネーダー Schikaneder

 

 


モーツァルト!ウィーン新演出版 全曲ライブCD<2枚組みCD>

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 DVD

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 ブルーレイ

 

応援クリック ありがとうございます!

 

2016-11-19 16:45 | カテゴリ:シカネーダー Schikaneder

ウィーンミュージカル新作「シカネーダー」に関する記事や、プレビューレポを記事にしてきましたが、今回は初日後のレビューや舞台写真をまとめておきます。

 

過去のシカネーダー関連記事はこちらから→シカネーダー Schikaneder

 

<舞台写真サイト>

 

シカネーダーのメディア向け制作発表の写真あります

Exklusive Einblicke in das neue Musical SCHIKANEDER - Musical1

 

こちらにもシカネーダーの初日制作発表(的なもの)の写真あります
musicalcocktail - 写真 | Facebook

 

 

<舞台映像レポ>

シカネーダー初日のニュース映像が、オーストリア国営放送で流れました。内容は、以下の通り。

 

・225年前のこの日に魔笛が初演された。

・マークが楽屋でページめくるシーンが一瞬だけど胸キュンw 稽古とかマークがなかなかイキイキした動画です♪

・シカネーダー夫婦はこの話の後もずっと一緒に暮らした上、シカネーダーと愛人の間の子供もすべて引き取って育ててたそうな(私が知ってる中で二人だけど、実際持っといたのかも)。

・レポーターによると、音楽、演出はとてもよく、脚本は平凡だけど、とても楽しい作品とのこと。

・無名な歴史上の人物を主役にするのはちょっとリスキーだけど、Traeum Groessはファンもお気に入りの主題歌。

 

 

===

 

<オーストリアの新聞のレビュー>

 

各紙ちょこちょこシカネーダー初日レビューが出てきてますが、手放して褒めてもいないけど、貶してもいないという感じ。音楽、演出は褒めてる場合が多いし、キャストも全体的に好評。脚本はノーコメントか平凡かと言ったところ。後はモーツァルトとの関係や歴史の説明をしっかり目にしてる感じ。

 

インテリ系2紙に共通して、ジャンルの議論があったのが興味深い。「ミュージカルというよりジングシュビール」「アリアというよりレチタティーヴォ」とはなかなか的を得てるな。大きなナンバーや見せ場が少なめで、歌う会話で話が進む感じが、日常生活感があってドラマチック感に欠ける。

 

チェンバロぽろろんでレチタティーヴォ始まり始まりって曲のイントロ、5曲はあったもん。1,2曲ならモーツァルトやオペラのパロディ感があって面白いけど、ちょっと多用しすぎだったしな。しかし音楽がいいのはみんな認めてる!けどなぜかレベッカを思い出して、めっちゃ見たくなった(笑)

 

あと、この作品はいいけど、Ronacherの短めの公演で良くない?ってレビューが、ミュージカルレビューアーから出てて、めっちゃ私の意見と被ったw ほんと、小さめのアットホームな劇場の方が絶対合うと思うよ。ライムントではもっと派手でドラマチックな作品やろうよ。

 

<英語圏のレビュー>

 

作曲家がアメリカ人(ウィキッドの作曲者のStephen Schwartz)なので、BW進出が視野に入っているのか、ウィーンミューにしては珍しく、英語のレビュー記事が何本か上がっています。

 

Playbill紙での英語でのシカネーダーの紹介記事。作曲家とSchwarz氏とStruppeck氏の馴れ初めは意外!S氏の俳優時代の映像見たいw ラストにはサプライズがあるんだとか。いつも言ってるけどどんなサプライズなんだろ? A Look at Stephen Schwartz窶冱 New Musical Schikaneder | Playbill

 

 

ニューヨーク・ポストの英語記事。褒めすぎで歯が浮くわ。。「キスミーケイト・ミーツ・アマデウス」は確かにい言えて妙。けど私キスミーケイト苦手w BW主演候補はヒュー・ジャックマンって噂なのか本気なのかw http://nypost.com/2016/10/06/theater-owners-are-vying-for-wicked-composers-newest-musical/

 

英語記事なので、気になる人はざっと読んでもらうといいんだけど、軽い調子がなんだかイラッと来る。「ヒュー・ジャックマンがやるならザイベルトはNYに連れてこなくていい」とか「ザイベルトはまさに80年代ALW主役タイプ」とか、本人読んだら嬉しいのかこれ?

 

なんか、ウィーン版をベタ褒めしてるくせに、NYはヒュー・ジャックマンだぞ!ウィーン版なんて蹴散らすぞ!みたいな感じが。。NYであのオケの音再現できるんかい!しかし、BW作曲家使ったら、あんな脚本でもBW行けたりしたら、K&Lコンビにケンカ売ってるよ。。

 

 

というわけで、ウィーンでのレビューは、8割方賞賛、英語版レビューは上から目線でべた褒めって感じでした。私のレポと似てる部分も、そうでない部分もあるけど、参考になりましたでしょうか?

 


モーツァルト!ウィーン新演出版 全曲ライブCD<2枚組みCD>

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 DVD

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 ブルーレイ

 

応援クリック ありがとうございます!

 

2016-11-07 16:46 | カテゴリ:シカネーダー Schikaneder

前回に続いて、ウィーンミュージカル新作「シカネーダー」レポです。

 

過去のシカネーダー関連記事はこちらから→シカネーダー Schikaneder

 

●脚本(Christian Struppeck)

 

貴婦人の訪問からのS氏脚本二作目だけど、傾向わかってきたぞー。一幕はかなりワクワクするけど、二幕はお話を回収するだけで、新しい展開はない。みんな知ってる結末に向けて、大した驚きもなく進んでいき、ラストも思ってた以上のことは起きないから、あまり興奮しない。

 

全体的にすごく軽くてポジティブで明るくて、とっても楽しい作品だったんだけど、1幕のワクワクが2幕でマンネリに。。なんかこのパターン、貴婦人と似てると帰り道に気が付いた。どっちもS氏の脚本。。貴婦人より明るく楽しい作品だけど、共通点沢山あるわ。。

 

みんなが知ってる結末に向かってゆるゆると進んでゆく後半。主役二人が出ずっぱりで、それ以外の脇役のキャラが立ってないから、脇役の魅力に欠ける。主役二人に頼り切った作品になってる。エポニーヌとかアンジョルラス的な魅力的な脇役が欲しかった。。

 

あと、はっきり言うと基本的に痴話げんかw1幕はそれはそれで楽しかったけど、2幕は「この夫婦喧嘩をライムント劇場の大舞台でやる必要あるのか?」とちょっと思った。貴婦人もそうだけど、小劇場で夫婦間の緊張感や軽いノリをぎゅっと濃縮して楽しんだ方が、役者も観客も良かった気がする。。

 

色々思い出しwLiebe Siegtがどう考えてもLiebe Stirbt Nieと重なる。。それもMilicaクリスティーヌだったから、もうまさにあそこだけファントムの世界。。そういえば、貴婦人もLiebe endet nieだったよね。なんだか、愛が全て!っていうのこの脚本家の傾向なのかしらw

 

ああ、まあ、この脚本家には色々言いたいことあるんですが(爆)

 

●まとめる前に。。

 

んー。ボロクソ書いた貴婦人よりは、シカネーダーは100倍楽しかったし、正反対な作品なので、貴婦人はリピートしない!と言い切った私ですが、シカネーダーはリピートしたい!そのくらいは好きです。特に1幕、絶対もう一度見たい。2幕初日に向けて変わると思うので、2幕も見たい!

 

とにかく2幕のマンネリ感さえ良くなってくれたら、そして最後もうちょっと盛り上がってくれたら、すごい明るく見れて、あー楽しかったなー、元気もらったなーと思いながら帰れる作品だと思う。だから、色々書いたけど、改善されると信じて!初日のレビューを楽しみにしておきます。また9日あるし!

 

●提案とか

 

ああ、あとちょっと思った事。やっぱり、舞台はサプライズが欲しい。。オズの魔法使いもバーデンのジキハイも本当にその意味では素晴らしかった。なぜもっと知名度の高いVBWがサプライズなしなのか。。再演モーツァルト!みたいなワクワク感に飢えてるのにー。もっと冒険してくれー。

 

何か、世界中の名前の売れているスタッフを寄せ集めて無難な作品を作るより、現地に根差した売り出し中の若手の熱量を集めて、ちょっと変わった冒険的なことをしてほしいなー。ライムントは無難作品をロングランして、Ronacherは短期の挑戦的作品を、とか、分けて上演すればいいのに。

 

特に今回は、地元愛なさ過ぎてちょっと寂しかったので、もっとモーツァルトの時代の事を良く知っている人を時代考証に入れて、ウィーン愛満載な作品にしてほしかったな。。あと、ウィーンの頭の固い役人役の人にウィーン弁しゃべらせてほしかった!!ほんと、ウィーンが舞台である必要なかったよな。。

 

●まとめ!

 

とまあ色々書きましたが、ウィーンミュージカル新作「シカネーダー」とにかくマーク好きは必見!そして、明るく楽しくポジティブな作品が好きな人はお勧め!魔笛の裏話が気になる人も絶対面白いと思う。エビータよりは10倍、貴婦人よりは100倍お勧めですw

 


モーツァルト!ウィーン新演出版 全曲ライブCD<2枚組みCD>

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 DVD

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 ブルーレイ

応援クリック ありがとうございます!

 

2016-11-05 16:46 | カテゴリ:シカネーダー Schikaneder

前回に続いて、ウィーンミュージカル新作「シカネーダー」レポです。

 

過去のシカネーダー関連記事はこちらから→シカネーダー Schikaneder

 

●演出

 

演出はトレバーナン。キャッツとかレミゼラブルの演出家なので超有名だよね。って、見終わるまで忘れてたけどwオーバーチュアの演出は思わずおおーーーー!と声が出た鳥肌立った。めっちゃ賢い舞台の使い方!!しかし、最後までそのアイデアだけで通すより、二幕でもうひとひねり欲しかったなー。

 

しかしあの舞台の使い方は簡単なようで誰も思いつかなかった!今回のバックステージものという趣旨にピッタリ!あの舞台の盆を目いっぱい使ってて、前後ろだけじゃなくて横も有効利用できるのがすごい。街にも舞台にも住宅にもなるという超優れもの。すごいわ。。

 

ただ、私が最近見たのがフォルクスオーパーのオズの魔法使いとバーデンのジキハイで、どちらも演出驚きいっぱいだったからな。。いくら天才的なアイデアでも、一個の舞台セットを最後まで使いまわすと飽きちゃう。。魔笛くらい奇をてらってやってくれても。。

 

1幕でローカル色無しと書いたけど、2幕も寂しいくらいローカル色なかった。。なーぜー!ウィーンの話をウィーンでやってるのに、なんでこんなにどこでもいい感じの演出なのー!!!地元愛なさすぎじゃないですか?しかし、外国人の演出なら納得。これ、地元の人の演出ならまた違ったかもなー。

 

私が愛着感じてる、モーツァルト時代のウィーン、ザルツブルク、インスブルクの町の風景や、今は亡きアウフ・デア・ヴィーデン劇場を再現することに、何の情熱もない作品だった。。あんなに主役二人が愛した劇場だったのに。。再演モーツァルト!の地元愛を返してくれ。。

 

個人的には、アウフ・デア・ヴィーデン劇場で上演された劇中劇の、変な民族衣装の芝居のところで泣いてしまったよ。。あの劇場の観客に、今私がなってるって事だけで、感動して。。今はない劇場の観客に再びなれるなんて、芝居ってすごいよ。。(こんなところで泣くのは私くらいかw)

 

1幕終わりはめっちゃレミズっぽかったwマークがアンジョに見えたwJohan Friedlはマリウスっぽいし、エレオノアはコゼットっぽいし、アナマリアはエポニーヌっぽいw

 

●音楽(Steven Schwartz)

 

音楽。1幕めっちゃ音楽楽しいです。Traeum Grossはほんといい曲。1幕で4回くらい出て来る。あと魚の歌もいいし、結構感動的なソロはある。1幕はソロとアンサンブルのバランスもよくて、曲の種類も豊富で飽きないし、チェンバロが効果的に入ってるのもいい感じ。

 

2幕は。。特に記憶に残る歌は、エレオノレ二度目の家出を決意するの歌くらいか。まあこれはMilicaの歌唱力の凄さにぶっ飛ばされた。後はパターンが決まって来て、デュエットが多くて、チェンバロポロロンのオペラ的歌い出しにも飽きてきた。。モーツァルトに頼り過ぎ感もめっちゃある。。

 

なんか、重要なシーンで、モーツァルト素晴らしーははー!みたいな場面があるんだけど、これ、別の表現の仕方なかったのか。。2幕後半ほとんど魔笛の曲。。とツッコミながら見てました。そのくせ夜の女王歌うかと思ったら歌わないし、パパパパもないし。振りは前半あったのに!

 

あー段々ちょっと毒舌出てきた。。えっと。。途中でいったんまとめると、よかったのはマークとMilicaの主役二人、1幕の演出と音楽。イマイチだったのは、2幕のマンネリ感かなー。2幕もうちょっとこれから変わる気がするけど。そういえば、1幕の出待ちのシーン吹き出したww面白すぎるww

 

 

●客席の様子

 

今回はあまり公開に売り出していないチケットだったこともあって、客席はほぼ内輪&コアファンのみ。3-4割埋まってた程度かな。私の席は大好きな3階席最後列ど真ん中を独り占めw。前に行ってもいいって言われたけど、やっぱり一番上の最後列が好きなんだよー!

 

なんと、私の一列前の通路で、作曲家のSchwartz氏が懐中電灯片手に2幕でメモ取ってました。幕が閉まるころにはもういなくなってた。楽譜にメモ取る時だけ懐中電灯付けるんだけど、気になったよ。。これもあって、2幕は改変するのかなーと言う気もしたんだけど。

 

ああ、あとこの作品、タイトルが「エマヌエルとエレオノレ」だと一時期発表されてた理由がとてもよくわかった。けどさ。。タイトルはシカネーダーなんだし、改変されたタイトルを連呼するあの歌はどうなんでしょうね。。作っちゃった歌だから使わないとダメなのかな。。

 

 


モーツァルト!ウィーン新演出版 全曲ライブCD<2枚組みCD>

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 DVD

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 ブルーレイ

応援クリック ありがとうございます!

 

2016-11-02 16:46 | カテゴリ:シカネーダー Schikaneder

前回に続いて、ウィーンミュージカル新作「シカネーダー」レポです。

 

過去のシカネーダー関連記事はこちらから→シカネーダー Schikaneder

 

●キャスト

 

Emanuel Schikaneder – Mark Seibert
Eleonore Schikaneder – Milica Jovanović
Johann Friedl – Florian Peters
Maria Anna Miller – Katie Hall
Franz Moser/Josef von Bauernfeld – Hardy Rudolz
Karl Marinelli – Reinwald Kranner
Barbara Gerl – Franziska Schuster
Benedikt Schack – Armin Kahl
Josepha Hofer – Katja Reichert

Ensemble
Andreas Bongard, Daniela Braun, Jil Clesse, Fernand Delosch, Shane Dickson, Oliver Floris, Ricardo Frenzel Baudisch, Karoline Gable, Jon Goldsworthy, Tessa Jill, Tobias Joch, Peter Kratochvil, Lillian Maandag, Marle Martens, Stefan Poslovski, Rebecca Soumagné, Jana Stelley, Shari Lynn Stewen, Ulrich Talle, Stef Van Gelder, Ronnie Veró Wagner, Livia Wrede, Andreja Zidaric

 

2016-09-21-19.18.44-crop_thumb1

 

●主役二人

 

役者的にはエレオノア(シカネーダーの妻)のMilicaがもう何もかも完璧で、歌は文句ナシ、演技も知的で賢いのに、怒って爆発してもカワイイ。メッチャ魅力的!!出番の多さや客席からの共感的に言っても、主役はエレオノアだね!

 

マークのシカネーダーも、私が今まで見たマークの中ではダントツ魅力的!マークファンなら絶対見逃せないあんなマークやこんなマークが!ファンでもないのに思い出してニヤニヤww これファンだったら、一幕は文字通り悶え続けることになるわ。。

 

登場からしてカッコイイし、ロミオなマーク、ハムレットなマーク、リチャード三世なマーク、なぜか乳首強調したローマ人アントニウスなマーク、ワルツ踊るマーク、バレエ踊るマーク、女たらしなマーク、子犬のようにショボンとしたマーク、裸で飛び降りるマーク、鳥かご背負ったマーク。。

 

ダメだ、特に前半のシェイクスピア演じ分けマークがツボったww ニーベルンゲンの歌の役もやってたけど、ハーゲンかアルブレヒか確認しなくては。。シェイクスピアとニーベルンゲンやるとかなんて私得ww

 

オリジナル作品の主役になるってことは、その人の声の特性を生かしたソロを書いてもらえるって事なんだなーと実感。マークの甘い裏声にキュンとなる「捨てられた子犬ソング」(私命名w)はまさにマークこれでもかタイムw この歌を歌うことになる他の役者さん達泣かせだろなー。

 

ショック受けてるのに人前では平気なふりをする「魚の歌」はもう、マークの魅力満載過ぎたwがガーン!(人が来る)いや、俺平気平気!大したことじゃないって!想定内さ!(一人になる)ガガーン。。ヤバいヤバすぎる。(人が来る)いや平気平気イイェーイ!wwマークおもろいww

 

とまあ、マークファンじゃなくてもマークから目が離せない感じなんだけど、演技的にちょっと気になったことも。一応こういう、憎めない女たらしっていうのは一つのステレオタイプで、オペレッタとかコメディとかで色んな名役者が演じてきたパターン。今回まさにそのパターンにマークがどうハマるか。

 

新しい役ではあるけど、パターン通りの演技をすれば様になるし、後は本人の魅力でどんどん面白くして行けるパターンなわけ。マークは見た目もいいし、キュンとさせる感じだから、憎めない感はとっても良くでてて素敵なんだけど、不誠実さを笑い飛ばすクレイジーさがもうちょっと欲しかったなー。

 

なんていうか、シカネーダーは芝居にも女遊びにもエネルギーあふれすぎてて、悪気はないのに止められない男!って話なのに、マークは基本誠実で地に足がついてるんだよね。憎めないクレイジーな女たらしというより、浮気性だけが欠点なめっちゃいい人って感じw

 

個人的にはもうちょっとぶっ飛んだ常識外れ感が欲しかったなー。マークのシカネーダー、めっちゃいい人なんだもん。。確かに、浮気?それ悪い事?みたいなのは笑ったけど、それもっとやってよwほとんど妻の尻に敷かれてるし。。もっと妻を振り回す、女から見たヒドイ男感も欲しかったなー。

 

あ、わかった。マークが前半悪い男であればあるほど、後半妻が強くなって行って尻に敷かれていくところが面白くなるのか。それが、結構前半からいいやつだから、妻の尻に敷かれても、達成感がないんだな(ヒドw)めちゃくちゃな男が、最終的に妻の元に戻ってこその大団円なのか。ふむ。

 

●主役以外の主要キャスト

 

他良かった役者さん。脇役は皆素晴らしかったけど、それぞれ存在感が細切れなのがちょっともったいなかったなー。それぞれ一貫したストーリーを持った役だったらよかったのに。一番良かったのはJoseph Moserのバスバリトンのおじさん。妻に先立たれた歌は泣きそうになった。

 

エレオノアの友人でパパゲーナを演じるバーバラ役のFranziska Schusterはすごく良かった!けど、ソロと言うソロはなく、細切れで一貫性がない出番で、ちょっとかわいそう。すごくいい位置にいる役なのに、多分初見の人の記憶には残らない。すごい良かったのに!

 

シカネーダーの友人でタミーノ役をやるArmin Kahlは結構見た目的に目立ってたけど、こちらも印象的なソロはなかった気が。。シカネーダーの友人役なのに、そこまで心を許されてないのもちょっとどうかと。。タミーノがイヤイヤ日本の衣装なのに結構クスリと来たw

 

エレオノアの若い愛人Johan Friedl役のFlorianは期待の若手(?)で、ソロも一曲あったけど、出番思ったより超短かったww結構な噛ませ役だな、これ。結果オーライでポジティブでいいですけどwFlorian好きな人は、出番少なくても、結構見所多いかも。

 

シカネーダーのライバル劇場主マリネッリ役のKrannerさんがめっちゃよかったww出番少ないのに笑い取ってたし、こういう人重要!難しい歌も難なくこなし、ちょっとした台詞や仕草で笑いを取る。これぞウィーンの芝居!って感じだった。

 

シカネーダーの愛人アナマリアが謎だった。。レミズ出演のイギリス人役者さんを連れてきてキャスティングしたわけだが、まだ台詞めっちゃ訛ってるし。。重要な役だし台詞結構あるから、毎回気になる。。歌も多少訛ってて違和感ある。歌自体はめっちゃうまいから、発音がんばれー。

 

名前のある役はこんなもんかなー。とにかく主役二人が8割がた舞台に立ってて、脇役の負担が超軽そうでしたw脇役は出てきても結構キャラの薄い台詞ばっかりで、誰に言わせても変わらない感じ。アンサンブルに至っては2幕ほとんど出てきてないんじゃ、っていうくらい、2,3人でのシーンが多かった。

 

 

 


モーツァルト!ウィーン新演出版 全曲ライブCD<2枚組みCD>

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 DVD

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 ブルーレイ

応援クリック ありがとうございます!

 

2016-10-30 16:46 | カテゴリ:シカネーダー Schikaneder

9月30日ウィーンで初日を迎えた「シカネーダー」ですが、21日のプレビューに行ってきました。リアルタイムでつぶやいてはいたのですが、ブログにまとめるのがものすごく遅くなってしまいました。。

 

この日の観劇は、一般発売ではおそらく最初の観客のはずです。まだ初日まで間があったので、細部は変更があった可能性がありますが、今までの経験では、9割方プレビューから変化はないと思います。

 

過去のシカネーダー関連記事はこちらから→シカネーダー Schikanederカテゴリ。キャスト発表から、歴史的背景の説明、キャラ紹介などほぼ前準備に必要な情報は網羅しています。

 

それでは、つぶやきまとめ行きます!

 

==劇場==

 

ウィーンミュージカル新作「シカネーダー」プレビューに来てます。

 

シカネーダー仕様のライムント劇場。

 

劇場の舞台写真が入るところは、まだ写真ができてないのか、ポスター立体仕様。やっぱりこのポスターかわいいわー。

 

 

==劇場内部==

 

グッズと売り場。思ったよりまだ種類ないから、また増えるといいなー。

 

 
 

 

「シカネーダー」開演前の舞台はこんな感じ。

 

 

左右のろうそくシャンデリアは、オーバーチュアが始まったら、当時の時代に引き戻してくれます。緞帳は、オーバーチュアで鳥肌モノ!(多分演出的には1番鳥肌立った)オケはさすがの32人!

 

==幕間==

 

一幕終わった感じ、かなりいい!明るくて楽しい!音楽もイイ!マークの魅力と、オトコあるあるのどうしようもなさ!(笑)Milica文句ナシの主役っぷり!全体的に軽くてかわいい作品♪

 

一幕は旅劇団の中のゴタゴタや恋愛、浮気沙汰だったのが、これからウィーン行くぞ!ってところで休憩。二幕ウィーン推し楽しみww 今んとこローカル色あまりなし。後半はウィーン人にどこまで媚びるかw

 

Traeum Grossはビッグナンバー。耳にも残るし、よく出てくる二人のテーマソング。魚の歌も面白い。インマーインマーの歌もなかなか残る。

 

==終演後==

 

シカネーダー終わった!プレビュー初日ながら舞台上の完成度、超高かった!歌は当たり前のようにみんな完璧で、不安な音は全くと言っていいほどなし。セリフや演技もスムーズでプレビューとは思えない。ウィーンミュージカルのレベルは本当に高いわ。。みんなスゴイ。。

 

二幕は一幕ほどワクワクしなかったかなー。演出的にも、音楽的にも二幕でなにか新しい動きはない。小さな出来事や感情のアップダウンはあるが、緩やかに魔笛初演に向かってる感じ。結局驚きのサプライズが何のことかよくわからなかった。。何やかや一転二転したけど。

 

ちょっとラストでまだ混乱してるので、もやもやしてる所のレボが先になってしまうけど、いいところも沢山あったし、リピートしたい!多分ラストのあたりは初日に向けて変えるんじゃないかな。あれじゃかなり混乱するわ。盛り上がらなさ過ぎて、いつ終わったのかよくわからなかったし(笑)

 

とりあえず良かった点。一幕のワクワク感♪辛いことも落ち込まず、サラッと流して、みんなポジティブ。主役二人は出ずっぱりでよくやった!!チャーミングでキュート!衣装や音楽、舞台美術はモーツァルト当時のウィーンの雰囲気を出しつつ、現代的でスマートな感じのミックスが心地よい。

 

 


モーツァルト!ウィーン新演出版 全曲ライブCD<2枚組みCD>

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 DVD

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 ブルーレイ

応援クリック ありがとうございます!

 

2016-09-24 16:10 | カテゴリ:シカネーダー Schikaneder

新作「シカネーダー」の予習の仕上げ、シカネーダーの人生略歴まとめです

 

過去のシカネーダー関連記事はシカネーダー カテゴリへどうぞ。

 

<「魔笛」初演>

 

・1791年9月30日アウフ・デア・ヴィーデン劇場にて「魔笛」初演。脚本はシカネーダー作とも、劇団付き脚本家Karl Ludwig Gieseckeとも言われている。その時のキャスト表→Die Zauberfle

 

・兄のUrbanはその後同じ劇団の役者になり「魔笛」にも出演。兄の娘Annaは17歳の時に「魔笛」で三人の男の子の一人を演じた。

 

552px-Zauberflöte-Theaterzettel1791_thumb[1]

 

・魔笛は大成功をおさめたが、初日の数週間後1791年12月5日にモーツァルトが亡くなる。魔笛の公演の利益は貧乏だったコンスタンツェにささげられた。

 

・公演は成功をおさめるが、劇団は赤字に陥る。これも新しいパートナーのおかげで苦境を脱し、新しい劇場を建設することとなる。これが今のアン・デア・ウィーン劇場。昔の皇帝からの、劇場建設許可証を持っていたので、皇帝フランツから許可証を更新してもらった。

 

アン・デア・ウィーン劇場がオープンしたのは、魔笛初演から10年後の1801年。杮落としはシカネーダー脚本のAlexander。

 

<アウフ・デア・ヴィーデン劇場とアン・デア・ウィーン劇場>

 

このアン・デア・ウィーン劇場はミュージカル「エリザベート」の初演劇場として、ウィーンミュージカルファンの聖地となっていますが、今はウィーン第三のオペラ座となり、ミュージカルは上演されていません

 

画像検索結果

エリザベート上演当時のアン・デア・ウィーン劇場。懐かしすぎて涙が出てきそう。。今はファサードが改装されてシンプルになっています。

 

・アン・デア・ウィーン劇場の場所はアウフ・デア・ヴィーデン劇場からすぐ近くで、看板や活字を再利用するため、似た名前となった。アウフ・デア・ヴィーデン劇場今はなく、現在は工業大学(TU)の建物の一つが建っているあたりとなります。

 

・アン・デア・ウィーンのウィーンは、この劇場が面していたウィーン川のこと。このウィーン川は現在ナッシュマルクトの地下に潜り暗渠となっている。アウフ・デア・ヴィーデン劇場のヴィーデンは、この辺りの地域(現在の4区)の名前だが、チェコ語でウィーンと言う意味も持つ。

 

1815年当時のアン・デア・ウィーン劇場の様子。前に流れているのがウィーン川。今は影も形もありません。

 

アウフ・デア・ヴィーデン劇場の外見は今は全く残っていません(見取り図だけ)。ちょっとこの辺の劇場比較は、かなり調べてあるので、また次の機会にしっかりやります!

 

・よく誤解されていますが、アン・デア・ウィーン劇場は魔笛が初演された劇場ではありません。魔笛初演当時の1791年にこの劇場は存在していませんでした。アン・デア・ウィーン劇場から3筋ほど離れたアウフ・デア・ヴィーデン劇場が、魔笛初演の地です。

 

・また、アン・デア・ウィーン劇場は「魔笛」で杮落としされたというのも事実ではありません。この劇場で「魔笛」は上演されていません。ここでシカネーダーによって上演されたのは、「魔笛」の続編の「迷宮」です。シカネーダーはこの「迷宮」でもパパゲーノ役を演じ、この時の姿を像にしたものが、アン・デア・ウィーン劇場の旧入り口の上にあります。

 

theater-an-der-wien-_z-0-7_400_300

 

<シカネーダーとベートーベン>

 

・シカネーダーはベートーベンとも親交があり、そのためアン・デア・ウィーン劇場に住まわせて、自分の書いた脚本を渡し、作曲を依頼した。ベートーベンはこの脚本に曲を書くことを拒否し(一曲だけ書いた)、フィデリオの作曲に力を入れたが、それでも劇場に住み続けた。

 

TadWBeethoven

アン・デア・ウィーン劇場にある、ベートーベンが住んでいたことが書かれた案内版

 

・結局フィデリオは1805年にアン・デア・ウィーン劇場で初日を迎えたが、そのころ既にシカネーダーは戦争と通貨危機のため財産を失っていて、赤字のため劇場を別の人に渡っていた。

 

・シカネーダーは1812年ブダペストので新しい職に就く途中で気が狂い、その年の9月21日、61歳で貧困の中亡くなった。

 

・妻エレオノレは1821年に亡くなった。

 

 

 

と言うわけで、シカネーダーの人生を、取り巻く歴史上の人物と共に見てまいりましたが、いかがだったでしょうか?

 

貧乏に生まれ、皇室御用達役者にまでなり、当時の人気音楽家に次々曲を書かせるプロデューサーとなり、突然転落して最後は気が狂って貧しさの中亡くなるとか、なんてドラマチックな人生なんでしょう。。

 

シカネーダー自身が当時のウィーンを体現しているようで、こうやって略歴を振り返るだけでもイキイキと目に浮かびますね。

 

それでは、新作シカネーダー初日までもうすぐ!楽しみです♪

 

 

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 全曲ライブCD<2枚組みCD>

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 DVD

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 ブルーレイ

 

応援クリック ありがとうございます!

 

2016-09-21 08:07 | カテゴリ:シカネーダー Schikaneder

ウィーンミュージカル新作「シカネーダー」開幕に向けて色々とシカネーダーの史実について調べてみましたが(→シカネーダー カテゴリ)そういえばちゃんとした略歴みたいなのは作っていなかったので、まとめてみました。

 

2437

 

わかりやすくするため、シカネーダーの人生をなぞりながら、妻エレオノレの動きや、同時代のモーツァルトやベートーベン、主な劇団員なども並行して記述しています。

 

2088

シカネーダーの肖像画

 

<シカネーダーの人生 エレオノレとの馴れ初め~魔笛初演まで>

 

・1751年ドイツバイエルン州の貧しい召使いに生まれる。

 

・レーゲンスブルクの教会で歌ったことからSchopf(ドイツ)の劇団に入り、オペラ、笑劇、歌劇などを演じた。

 

・1777年にはミュンヘンでハムレットを演じ人気を博し、Joseph Moserの劇団に同い年のエレオノレと参加し、1777年26歳の時に結婚。翌年にはこの劇団を任される。(このころモーツァルトはパリへ旅行中)

 

・シカネーダーの浮気癖は、アウグスブルクの教会の婚外子の記録によって証明されている。二人の婚外子がいたが、どちらも母親は異なる。

 

・1780年劇団がザルツブルクに滞在していた頃、モーツァルト家と知り合う。モーツァルト家はシカネーダーのショーに良く通い、週末を共に過ごした。(1781年頃が「ちょっぴりオツムに」の歌のタイミング。シカネーダーはドイツから客演に来ていた程度なので、ザルツブルクでは無名で当然。)

 

・モーツァルトがイドメネオ公演のためにミュンヘンに発つ前に、シカネーダーのために曲を書く約束をする。

 

・1784年―85年にかけて、シカネーダーはウィーンに拠点を移し、皇帝に会うなどして人気を確実なものにし、モーツァルトやハイドンのオペラを劇団で演じた。貴族批判の作品を上演し、公演中止に追い込まれたことも。

 

・しかし皇帝ヨーゼフ二世に気に入られ、1785-86年にかけては皇帝御用達役者としてブルク劇場などで演じた。シカネーダーは由緒あるブルク劇場で演じる事に不満があった。今までは主役を演じていたのが、ブルク劇場では歌手止まりだった。

 

・このような人気の絶頂の中、1785年妻エレオノレが彼のもとを去り、Johann Friedelと共に旅劇団を作る。役者だったシカネーダーの兄もこちらに加わった。

 

・シカネーダーは皇帝にウィーン郊外に新しい劇場を建てるよう提案し、許可が下りたが、建設の目途は立っていなかった。その間シカネーダーは旅劇団を再び作り、アウグスブルクやレーゲンスブルクを旅した。

 

・1788年、Johann Friedlとエレオノレはウィーン郊外(現在の4区)のアウフ・デア・ヴィーデン劇場に劇団を落ち着けた。金持ちの息子だったJohann Friedlは、全財産と土地をエレオノレに残し、1798年に亡くなり、劇場は閉鎖される。

 

・これを機会にエレオノレはシカネーダーと和解し、パートナーを組むこととなる。この劇場はJoseph von Bauernfeld(モーツァルトのフリーメイソンの同士)に投資してもらっていた。

 

・この劇場をオペラ座にするため、過去の劇団からBenedikt Schack(後のタミーノ役)とFranz Xaver Gerl(レオポルト・モーツァルトの弟子とされ、後のサラストロ役)を呼び込む。妻の劇団からはJosepha Hofer(後の夜の女王で、コンスタンツェの姉)などを呼び込む。

 

・上記の三人は皆劇団員でありながら、モーツァルトの友人や仲間、親戚でもあり、後の魔笛で主要キャラを演じる重要人物。Benedikt SchankとFranz Xaver Gerlはモーツァルト死の前日のレクイエムの演奏時に付き添ったとされている。

 

それぞれの劇団員のルックスはこちらからどうぞ

「シカネーダー」ルックス検証③魔笛初演キャスト大集合

 

・「後宮からの誘拐」がレパートリー化し、モーツァルトとのコラボ作品も生まれた。この劇場は、フライング、トラップドア、雷、照明、滝や火などの演出が可能だった。

 

(魔笛初演に続きます)

 


モーツァルト!ウィーン新演出版 全曲ライブCD<2枚組みCD>

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 DVD

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 ブルーレイ

 

応援クリック ありがとうございます!

 

2016-07-18 16:18 | カテゴリ:シカネーダー Schikaneder

今まで数回にわたって、実物のシカネーダーの肖像画や像を検証してみましたが、次は、舞台や映画作品に登場するシカネーダーを検証してみましょう。

 

(「シカネーダー」関連記事は シカネーダーカテゴリからどうぞ。)

 

●「モーツァルト!」のシカネーダー

 

まずは、同ジャンルと言うことで、ミュージカル「モーツァルト!」のシカネーダー役を見てみましょう。

 

まずは、初演版シカネーダーのBoris Eder

schikaboris

 

ネットであまり解像度のいい写真がありませんでした。。

 

ちなみにBoris Ederの本業はキャバレティスト(コメディアン)。最近時々フォルクスオーパーのミュージカルで姿を見ることができます。とっても笑いを取るのが上手な、見てて安心できる役者さんです。

 

続いて、セカンドだったOliver Mülich

 

mozart_wien_muelich_thumb

 

えっと。。。Oliver Mülichってプロデューサーズやレベッカに出てきたので、最近の顔をよく知っているのですが、これ完全に別人じゃないですか。。こんな宝塚スターみたいな風貌だったんですか当時は?!ちょっとシカネーダーと関係ないところでびっくりしてますw

 

再演版モーツァルト!のJohannes Glueck

Schikaneder_Kasten_detail

 

初演と再演って衣装ほとんど同じだったんですね。。

 

この人は何度も生で見ましたが、イマイチ印象がなく、ちょっと押しが強すぎて、ヴォルフガング以外には引かれてる感じでした。

 

そしてこちらがセカンドキャストでDVD化されているMartin Parschingのシカネーダー。ちょっと画面を携帯で撮っただけなので、ものすごい荒くてすみません。。

 

2016-06-24 18.01.06

 

個人的に彼のシカネーダーは気に入っています♪ちょっとバカっぽくて、堂々としていて、モーツァルトと中よさげで、押しが強いけど感じ悪くない感じが、新演出版では一番良かったのではないかと思います。

 

 

ほんとは手元のモーツァルト特集号やプログラムに、他のセカンドキャストの写真も全部揃ってるんですが、写真撮ってないので、お持ちの人は見てみてください。

 

 

「モーツァルト!」特集号 世界各国公演写真集

 

モーツァルト! 2015年新演出版プログラム

 

 

●映画「アマデウス」のシカネーダー

 

映画「アマデウス」では、シカネーダーも結構出てきていました。役者Simon Callow。

 

 

amadeus84_thumb[1]

 

こうやっていると、結構責任感の強いしっかりしたタイプで、マークにも少し似ていますね。

 

そして、こっちのちょっと変な顔の方は、舞台衣装でしょう。いい感じのギャップがありますね。

 

64570_thumb

 

というわけで、舞台や映画に登場したシカネーダーのルックスも比較検証してみました。

 

これで、ちょっと自分の中でルックス検証熱が落ち着いた気がします。(笑)長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!

 


モーツァルト!ウィーン新演出版 全曲ライブCD<2枚組みCD>

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 DVD

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 ブルーレイ

 

応援クリック ありがとうございます!

 

2016-07-15 16:10 | カテゴリ:シカネーダー Schikaneder

さて、ウィーンミュージカル新作「シカネーダー」のルックスについての検証記事が続いていますが、今回はシカネーダーと彼の当たり役「魔笛」のパパゲーノ像の比較です。

 

その前に、今までのシカネーダールックス比較をおさらいしてみましょう。

 

●今までのおさらい

 

まずは、今回の新作ミュージカルでシカネーダーを演じる、マーク・ザイベルト。

 

2438

 

次に、シカネーダー最も有名な肖像画。

 

2088

 

二番目に有名な、パパゲーノを演じるシカネーダーの肖像画。

 

Papageno

 

なんだかもうこの三人があまりに違いすぎて収集つかなくなりそうなんですが、何とか前記事と前々記事で共通点を見つけたところです。

 

●シカネーダー演じるパパゲーノ像(アン・デア・ヴィーン劇場)

 

それでは今度は、肖像画ではなく像で検証です!!

 

シカネーダーの像と言えば、ウィーンミュージカルファンにはおなじみ、こちらですね!!!

 

theater-an-der-wien-_z-0-7_400_300

 

アン・デア・ウィーン劇場の側面にあるシカネーダー演じるパパゲーノ像

 

この顔をよーく見てみても、やはり丸顔、たれ目、彫りが深いというシカネーダーの特徴がありますし、何より上のパパゲーノの絵にそっくりな衣装と風貌です。

 

実際に「魔笛」が初演されたのは、アウフ・デア・ヴィーデン劇場の方なんですが、この劇場では魔笛の続編「迷宮」が上演され、シカネーダーがパパゲーノ役で登場したこともあり、こちらの作品をモデルに作られた像です。

 

ちなみにこの続編「迷宮」の方でも、パパゲーノと夜の女王が出てきます。この二人は初演版魔笛と同じ、シカネーダーとJosepha Hofer(コンスタンツェの姉)。

 

また、同じ劇団のフランクフルト公演の夜の女王は、モーツァルトが最初に惚れた、コンスタンツェの一番上の姉のアロイズヤでした。アロイズヤはJoseph Langeと結婚していましたが、このLangeはモーツァルトの未完の横顔の肖像画(以下)を描いた人です。

 

Mozart-Lange

Joseph Lange画モーツァルトの未完の肖像画

 

あとアロイジア・ランゲ(旧姓ウェーバー)の肖像画は結構残っています。

 

330px-Aloysia_weber

 

330px-Aloysia_Weber_as_Zemire

 

モーツァルトが、ウェーバー姉妹のうちジョゼファかアロイジアと結婚していたら、夜の女王の夫だったかもしれなかったんですね。。

 

 

●ザルツブルクのパパゲーノ像

 

いきなり像比較から話がずれてしまいましたが、オーストリアにはもう一つパパゲーノ像がありました!

 

それがこちらです。ザルツブルクのパパゲーノの泉にあるもの。

 

 

675px-Papageno-Brunnen_thumb[1]

 

妙に神経質そうで、触ったら折れそうにヒョロヒョロです。まあ、この像はシカネーダーが演じるパパゲーノ像ではなく、一般的なパパゲーノの姿を像にしただけなので、わざとシカネーダーらしさはそぎ落としているのかもしれません。

 

 

Papageno_statue_in_Kurpark_Oberlaa_thumb[1]

 

横から見た感じ。鳥より楽器の方に重点を置かれていますね。足元に鳥の像があるのがちょっといい感じです。

 

しかし、ヒョロヒョロすぎて生気がないというか、ロボットみたいでイマイチ親しみがわきません。。やっぱりパパゲーノはイキイキしてる方がいいですね♪

 

●ベルギーの謎の鳥男

 

あと、ベルギーのブルージュにもなぜかパパゲーノ像がありました。

 

Stadsschouwburg Theatreと言う歴史的な劇場の前に立っているということですので、演劇史代表と言ったところでしょうか。

 

52894806_thumb[1]

 

しかし、鳥男とは言っても、鳥を捕まえるのが仕事で、鳥の被り物をかぶるのはちょっとやり過ぎでは。。(笑)

 

一応後ろに鳥かご持ってますが、それより何よりその頭のツルみたいなやつと、背中のトンボみたいなやつが、全然実用的じゃないですよ。。

 

おまけになぜかパンツ一丁だし。。どうやったって鳥は怖がって逃げていきますよ。。おまけにタミーノやパパゲーナだって逃げていきますよ。。(苦笑)

 

と言うわけで、後半二つはシカネーダーとはあまり関係のない、一般的なパパゲーノ像でしたが、この3つのパパゲーノ像を比較しただけでも、衣装や役作りが全然違うとわかって面白いですね。

 

個人的には、このブルージュ版の鳥男像の、ツルのクチバシを頭に付けたパパゲーノをマークにやってもらえたら面白いのに。。と思うのですが。。(笑)

 


モーツァルト!ウィーン新演出版 全曲ライブCD<2枚組みCD>

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 DVD

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 ブルーレイ

 

応援クリック ありがとうございます!

 

2016-07-13 16:03 | カテゴリ:シカネーダー Schikaneder

さて、なぜかシカネーダーの役者と実物のルックスの違いが気になって仕方ないので、シカネーダーの肖像画を片っ端から調べるという妙な顕彰碑ハマってしまっていますが、今日はシカネーダーを含む、ミュージカル「シカネーダー」に登場する皆さんの実物肖像画が出てきましたので、ご紹介します。

 

●魔笛初演キャスト大集合とシカネーダー

 

なんと、魔笛初演キャストのルックスを知ることができる貴重な資料がみつかりました。魔笛初演キャストってことは、「シカネーダー」に登場する主要人物が結構含まれています。

 

この絵には1791年頃、シカネーダーの劇団によって上演されたDie zween Anton(二人のアントン)という歌劇一場面"O Anton du bist mein" が描かれています。この絵には、同年上演された魔笛のキャストが勢ぞろいしています

 

330px-SchikanedersTroupe1791_thumb[1]

 

それでは、登場人物をご紹介します。

 

左から、帽子をかぶった若い娘がBarbara Gerl。Franziska Schusterが演じる、魔笛でパパゲーナを演じる女優です。

 

真ん中で手を取り合っているカップルの、男の方がBenedikt Schack(魔笛のタミーノ)で、女の方がJosepha Hofer(魔笛の夜の女王。旧姓Weberで、コンスタンツェの姉)です。Benedikt Schackはこの作品の作者でもあります。

 

二人の間に顔が見えているのがJohann Nouseulで、この人は「シカネーダー」には登場しませんが、魔笛のMonostatosと言う悪役を演じます。その横で左を向いているのがFranz Gerl。こちらも「シカネーダー」には登場しませんが、Barbara Gerlの夫で、魔笛初演ではサラストロを演じています。

 

そしてなんと!!!ここにもいましたシカネーダー!!!!一番右のしれっとぽっけないないしている人はシカネーダーです!!確かに丸顔、彫りが深くて、垂れ目です!何と、こんなところにも描かれていたんですね。さすが座長、美味しい役をしています。

 

330px-SchikanedersTroupe1791-crop_thumb[1]

 

それもこのシカネーダー、彫りが深くてたれ目で顔が丸いという特徴はきっちり押さえていますね。それでいてかわいい感じで、美青年と言えなくもなさそうです。

 

この絵が描かれたのは、魔笛上演と同じ1791年ですので、皆さんこんな感じの外見のまま、魔笛を上演したんですね!

 

パパゲーノのシカネーダーの拡大図をもう一度。

 

Papageno-crop_thumb[3]

 

確かにこの二人は、かわいい、偉そうという表情の違いはありますが、顔の特徴自体は似てますね。

 

最後にとっても重要な、魔笛初演時のキャスト表を載せておきますね。

 

552px-Zauberflöte-Theaterzettel1791_thumb[1]

 

●その他シカネーダーと思われる絵

 

後2枚、シカネーダーとされる絵が出てきましたが、どちらも舞台衣装なのと、出典や年代、どの作品の衣装なのかなど謎が多く、本当にこれもシカネーダーなの?と言った感じですが、一応出てきたので載せておきます。

 

585_060a_thumb

どう考えても携帯電話で話しているようにしか見えない。

 

 

5052-resize_thumb

イギリスの裁判官のカツラ?

 

というわけで、役者なだけあって、色んな肖像画ごとに印象がかなり変わりますが、顔が丸くて彫りが深く、垂れ目と言う特徴だけは維持しているようです。

 


モーツァルト!ウィーン新演出版 全曲ライブCD<2枚組みCD>

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 DVD

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 ブルーレイ

 

応援クリック ありがとうございます!

 

2016-07-10 16:20 | カテゴリ:シカネーダー Schikaneder

シカネーダー カテゴリで、ウィーンミュージカル新作「シカネーダー」について散々調べまくっていますが、今回は前回に続いてルックス対決!

 

前回実物(肖像画や像)と役者マーク・ザイベルトを比較してみましたが、まだいろいろと出てきたので、検証を続けます。

 

まずは、実物のシカネーダー。

 

2088

 

Papageno

 

次に、「シカネーダー」の主役シカネーダー役のマーク・ザイベルト。

 

2438

 

 

前回の記事で、シカネーダーの実物と役者の類似点が見つかり、いい感じでまとまったわけですが、まだシカネーダ―の実物が出てきました。

 

●シカネーダーの女たらしは有名すぎて風刺画まで描かれていた!

 

 

41_00009465

 

この絵のシカネーダーは、木の左に立って女性と話している男です。

 

884px-SchikanederBoelzlscheibe-crop

(白黒版の方が解像度が良かったので、こちらを切り取ってみました)

 

拡大しても顔の特徴がそこまではっきりわかりませんが、美青年っぽいスッキリした感じですね。しかし、この下の肖像画と全然違う感じで、髪が白くて(←髪粉でおしゃれしてますw)、首が長い。。背筋が伸びてて猫背でもないですね。

 

2088

 

それに何より、シカネーダーの女たらしっぷりを風刺した絵ですので、彼の性格を知る上では重要な資料です。

 

それでは気を取り直して、この風刺画をご説明します。

 

884px-SchikanederBoelzlscheibe

 

まず、下にはanno 1780(1780年)とあります。シカネーダー29歳の時ですね。ちょうどその年にザルツブルクでモーツァルトと知り合っていますので、「ちょっぴりオツムに」をまさに歌っていたその頃です。

 

人物の頭の上のリボンのようなものが、漫画で言う吹き出しになっていて、シカネーダーと木の右側にいる女性の台詞が書かれています。

 

右の女性は「Er wird schon kommen」(彼はすぐに来るわ)と言っているのに、シカネーダの方は「ich verspreche was ich keiner halte」(守れない約束しかしないよ)と言っています。

 

状況を推測すると、右の女性はシカネーダーとデートする約束をしていたのに、シカネーダーは別の女性を見て「あんな約束守らなくたっていいんだ」と別の女性を口説こうとしている、と言った感じでしょうか。

 

29歳にしてこんな風刺画を描かれてしまい、おまけにそれがWikipediaに載るなんて、スゴイ男ですね、シカネーダー。。。

 

●ポーズ比較

 

それではここで、実物と役者を並べてみましょう!

 

2438

 

884px-SchikanederBoelzlscheibe-crop

 

何ですかこれ!左右反転しただけで、ポーズほとんど同じじゃないですか!!

 

上の方は、口説いてるのか言い訳してるのかちょっと状況がわかりにくいですが、下の絵と並べてみたら、急に口説いてるように見えてくるのが不思議です(笑)

 

と言うわけで、この風刺画シカネーダーややたら美青年に脚色されている風ではありますが、口説きポーズが時を超えて蘇った!って感じで、やっぱり似てますね♪

 


モーツァルト!ウィーン新演出版 全曲ライブCD<2枚組みCD>

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 DVD

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 ブルーレイ

 

応援クリック ありがとうございます!

 

2016-07-08 16:19 | カテゴリ:シカネーダー Schikaneder

ウィーン新作「シカネーダー」の記事が続いていますが、ちょっと気になった点があります。

 

(「シカネーダー」関連記事は シカネーダーカテゴリからどうぞ。)

 

「マーク・ザイベルトと歴史上のエマヌエル・シカネーダーって、月とスッポンじゃない?」

 

歴史上の人物の人生の舞台化でそれを言ってはおしまいよって感じですがw、あまりに私の知っているシカネーダーの顔やイメージとマークが違うので、ちょっと検証してみました。

 

1001

この写真のマークの顔の横にあるのがシカネーダーの肖像画

 

 

(「シカネーダー」関連記事は シカネーダーカテゴリからどうぞ。)

 

 

●まず本人に聞いてみよう!

 

一度記事にしましたが、マーク自身がシカネーダーの肖像と自分の顔を比べて、「これって美化じゃ?」ってツッコまれて爆笑してるシーンが、トレイラーのメイキング映像にありました。

 

その時のマークの反応はこんな感じ。

 

「僕もこの肖像画を見て、シカネーダーは女たらしと聞いていたので、何か女性をメロメロにする特殊な魅力があったんじゃ?って思った」

 

更に、

 

「僕に役が回ってきたってことは、これは『我々のバージョン』のシカネーダーだね

 

もう本人が認めてますね。シカネーダーはルックスではなく何かほかに女性を虜にする魅力があったに違いないということと、マークとシカネーダーが見た目的に月とスッポンであるということww

 

●写真や肖像画で実物比較

 

それでは、写真や肖像画で検証してみましょう。

 

まず、マーク・ザイベルトのシカネーダーから。

 

CiVvr4FUgAEoHe6

 

次に、肖像画のシカネーダー

 

 

2088

 

やっぱり違う。。どう見ても違う。。

 

髪型も首の長さも目の大きさも眉毛も輪郭も。。

かろうじて似ているのは、鼻と鼻の下の線?

 

あと、この肖像画からは見て取れませんが、もしシカネーダーが超ムキムキマンだったら、筋肉は少なくともそっくりと言うことになりますね。(←完全に推測の世界w)

 

 

もう一枚有名な横顔がありました。

 

330px-Emanuel_Schikaneder_detail

 

お!こちらはなんだかノーブルな感じではありませんか!少なくとも首はあったようですね。そして、髪形もマークっぽい感じです。

 

と言うか、前を向いている時の肖像画の顔と違いすぎやしませんか?ちょっと垂れ目&垂れ眉なのが共通点か。。

 

そして、パパゲーノ約の衣装を着たシカネーダーの絵も有名ですね。

 

papageno-magic-flute-mozart

 

お!これはなかなかのハンサムではありませんか!変な衣装なのに堂々とした立ち姿。さすが役者です。この絵もやはりたれ目で首が短めですね。

 

体にぴったりした感じの衣装ですが、この肖像画の感じからしてムキムキ感はあまり感じられません(←モーツァルトの時代に筋トレしてる人なんていたんだろうか。。)

 

 

同じ系列で、もう一枚絵があります。

 

Papageno

 

カラーの絵と同じポーズで構図なので、おそらくこちらがオリジナルで、カラーの方が脚色なのではと言う気がしてきました。(カラーの方は顔がつるんとしているし、鳥が飛んでいるのが嘘っぽいです)

 

こちらの絵の方が顔はリアルで、一枚目の肖像画にも、横顔の絵にも似ていますね。直感的には、きかんしゃトーマスの「ヒロ」に似ている気がします。

 

 

cbaf09a4

 

 

Papageno-crop

 

 

いや、拡大してみたら、眉毛以外あまり似てませんでした。。ごめんなさい。。

 

そして、拡大してみたら!これ結構濃い顔のハンサムではないですか!ギリシャ系の彫りの深い顔立ち!!これなら結構モテそうです。

 

おそらく、ハンサムで女たらしの人気者が、変な衣装でババーンと登場し、情けなくてモテないキャラの役を演じ、ギャップ萌えした当時の観客もいたのかもしれません。その辺り狙ったようなニヤリ感ですねw

 

 

それでは、拡大版シカネーダーと、マークをもう一度見比べてみましょう。斜め前からの角度の写真です。

 

2438

 

Papageno-crop

 

おお!!!なんだかちょっと似てる気がしてきませんか?

 

マークの方が顔は長く、シカネーダーの方が丸いですが、マークのこの表情だと眉毛も目も垂れて見えるので、ちょっと近づいた感じです。

 

 

と言うわけで、実物を検証した結果、結論が出ました!

 

マークは表情によっては、垂れ目、垂れ眉、彫りの深さでホンモノのシカネーダーに似ることができる!

 

※ただし、顔の長さは変えられない。そしてムキムキを減らすことはできない。

 

 

そして、もう一個思いついたことが!

 

最後は魔笛の場面で終わることが予想されますが、ってことは、マークこのパパゲーノの変な衣装着るってことだよね!!!

 

それはもう、ハンサムムキムキさんが、お笑い系の衣装で情けない役を演じる、ギャップ萌え最前線じゃないですかーー!!

 

こないだのミュージカル・クリスマスコンサートで、ハッピー・クリスマスツリーになり切っていたマークのイメージに近いのだろうか。。

 

というわけで、ギャップ萌えという点では、シカネーダーが演じるパパゲーノと、マークが演じるパパゲーノ、女子へのアピール力の方向性は同じ!やっぱり似てますね、この二人(笑)。楽しみになってきました♪

 


モーツァルト!ウィーン新演出版 全曲ライブCD<2枚組みCD>

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 DVD

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 ブルーレイ

 

 

応援クリック ありがとうございます!

 

2016-07-06 08:38 | カテゴリ:シカネーダー Schikaneder

前回の記事で、「シカネーダー」の公式あらすじを要約してみましたが、今回の記事では細かい登場人物の設定をご説明します。

 

2437

 

完全新作な上、原作もなくて、予習しようにもほとんど資料がないこの作品。とりあえずオーディション要綱(Bühnenjobs.de - Die Jobbörse des Deutschen Bühnenvereins - Theaterjobs - Musikerjobs - Orchesterjobs)を見ながら、どの人物がどんな役柄なのかをまとめてみました。

 

場合によってはネタバレを含むかもしれませんのでご注意下さい。一番重要な部分のネタバレはないと思いますが、ストーリーの流れがわからないので、どのポイントがネタバレになってるのかすらわかりません。。また、オーディションからまた設定と関わる可能性もあります。

 

とりあえず、新作を完全に予習する派の人は参考にしてくださいね。

 

(「シカネーダー」関連記事は シカネーダーカテゴリからどうぞ。)

 

●登場人物紹介

 

時代設定は、 1775年-1791年のウィーン。

 

エマヌエル・シカネーダーMark Seibert

 

本作の主人公。モーツァルトの「魔笛」のプロデューサーでパパゲーノ役を演じた歴史上の人物。現在のアン・デア・ウィーン劇場の前身であるアウフ・デア・ヴィーデン及び、その後移設されたアン・デア・ウィーン劇場の支配人で経営者。

 

肩書としては、役者、歌手、詩人、演出家、劇場支配人。女好き。自分に自信を持った魅力的な人物で、ユーモアもあるが感情の起伏も大きい。実行力のあるアイデアマンでビジネスの感覚も鋭い。高音の出るバリトン。

 

2438

 

エレオノレ・シカネーダー:Milica Jovanovic

 

エマヌエル・シカネーダーの妻。魅力的で美しい女優、歌手、プロデューサー。個性的で夫の感情の起伏にも対応できる。自信があり、起点に飛んでいてユーモアがあるが、人の気持ちに寄り添い思いやりがある。女優であるがビジネスにも優れていて、観客の気持ちがわかる。中音のよく出るソプラノ。

 

ヨハン・フリードル:Florian Peters

 

シカネーダーの劇団の役者だが、本音は脚本家や作家志望。親切で興味深い若者。魅力的で個性的。エレオノアの愛人になるが、彼女の人格を尊重する。良い家柄の生まれで、両親も金持ちだが、芸術の道に進むため実家を飛び出した。理想主義者で繊細すぎる面も。高音の出るバリトン。

 

マリア・アナ・ミラー:Katie Hall

 

シカネーダーの劇団の女優で歌手。17歳。シカネーダーの愛人。セクシーで世間知らずで天然。あまり考えずに思ったことを口にしてしまう。若くして母になり、責任を持つことを学ぶ。高音のソプラノ。

 

バーバラ・ゲァル:Franziska Schuster

 

エレオノアの友人の女優で歌手。「魔笛」初演のパパゲーナ役を演じた。思いやりがあり、心が温かいが、はっきりものを言い実際的。ソプラノ。

 

カール・マリネッリ:Reinwald Kranner

 

シカネーダーのライバルで、レオポルトシュタット劇場の支配人。シカネーダーに勝とうとして芸術的競争に追い込み、結果的に「魔笛」のアイデアが生まれる。偉そうで危険な雰囲気。高音のイタリア風テノール。

 

フランツ・モーザー:Hardy Rudolz

 

シカネーダーの師で旅劇団の経験豊富な劇団長なこともあり、役者たちから尊敬されている。妻を亡くしたばかり。温かいバスバリトン。

 

ベネディクト・シャンク:Armin Kahl

 

俳優で歌手。シカネーダーの親友で「魔笛」のタミーノ役を演じた。面白く、思いやりがあるが、こざかしく生意気な一面も。辛い時もエマヌエルの味方。レベルの高い抒情的なテノール。

 

ヨーゼフ・フォン・バウアーンフェルト:Hardy Rudolz

 

シカネーダーの家主で、「魔笛」に投資する。金持ちのビジネスマンで、芸術家をサポートするが、芸術を理解しているわけではない。劇場を愛していることに気が付く。力強いバリトン。

 

ジョゼファ・ホーファー:Katja Reichert

 

歌手で女優。シカネーダーの劇団のスターで、「魔笛」の夜の女王を演じるディーヴァ。年を取ることに抵抗がある。卓越したコロラトゥーラソプラノ。

 

この人の旧姓は、Josepha Weber。そう、コンスタンツェの姉です!

 

 

これでやっと、それぞれの登場人物の役回りがわかりましたね。

 

魔笛で役がある人はちゃんと書いてあるのが嬉しいです。そこだけ抜き出すと、

 

エマヌエル・シカネーダーMark Seibert→パパゲーノ

バーバラ・ゲァル:Franziska Schuster→パパゲーナ

ベネディクト・シャンク:Armin Kahl→タミーノ

ジョゼファ・ホーファー:Katja Reichert→夜の女王

 

って感じですね。サラストロが足りないんですが、あんな声出せるミュージカルの人はいなかったのかも。。それにしてみミュージカル界から夜の女王をよく持って来れましたね。魔笛がテーマな以上、あの歌は避けて通れないとは思うのですが。。

 

あと、その場の指揮者でモーツァルトがいたのはどうやって表現するんでしょうか・・とにかく魔笛のシーン色々気になります。

 

 


モーツァルト!ウィーン新演出版 全曲ライブCD<2枚組みCD>

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 DVD

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 ブルーレイ

 

応援クリック ありがとうございます!

 

2016-07-03 16:13 | カテゴリ:シカネーダー Schikaneder

それでは、ウィーン新作「シカネーダー」キャスト発表記者会見の時に、作詞作曲家Stephen Schartz氏本人によって披露された、「シカネーダー」のあらすじと英語曲のサワリを書き起こしました。ストーリー解説と弾き語りをそのまま文章でお楽しみください。

 

※実際のウィーン公演はドイツ語で上演されますが、弾き語りは英語になっています。

 

(「シカネーダー」関連記事は シカネーダーカテゴリからどうぞ。)

 

●作詞作曲家のStephen Schartz氏自らが解説する「シカネーダー」あらすじと弾き語り5曲

 

最初にシカネーダーとエレオノレが出会う歌が披露されました。これは、最初に書いた曲でもあったとのことです。

 

WHEN YOU ARE YOUNG AND BEAUTIFUL

 

When you are young and beautiful, it's easy to forget,
You won't be young and beautiful forever

the years will take their toll, you will turn into troll,

so do not let your chances pass you by
()

 

We are only young once,

We are only young once,
take pleasure if you see
you got to carpe dieum

 

The truth to confront
we are only young once,
it is a very short dream.
When you are young and beautiful

 

自信満々に、シカネーダーがエレオノレを口説く歌。口説くと言っても付き合うというより、一緒になんかやろうぜ、と言う感じらしいです。

 

2438

シカネーダーとエレオノレの初対面、こんな風に口説いてたんでしょうか。。

 

二人はカップルになってすぐに結婚します。しかしシカネーダーは浮気性。それを悲しむエレオノアの歌。

 

LOOK THE OTHER WAY

 

He smiles at some new pretty miss,
And tells you there is knott in this

Off with some actress in her prime,

he swares he just lost his track of time,

 

and slowly surely day to day,
you learn to look the other way

 

悲しそうな曲。浮気する夫に少しずつあきらめていく妻の心情がしみじみとした歌詞になっています。

 

schikaneder-vbw02-c-rafaela-proell

浮気がバレてしょんぼりなシカネーダー、こんな感じでしょうか。。

 

 

そこへハンサムな若い男Johan Fridlが現れ、エレオノアが傷ついているのを見て、一緒になろうとい言う歌。

 

WOMAN LIKE YOU

 

A women like you should be treated with royalty,

should be placeed on a thrown

should be showerd with rose petals

and thats what I'd do if you were my own


シカネーダーがバレリーナのマリアアナと付き合い、エレオノアはJohanと付き合う。エレオノアはウィーンに行き、自分の劇団を作り、自らアウフ・デア・ヴィーデン劇場のトップになる。

 

 

シカネーダーは、妻が出て行っても別に構わないという様子を見せて、次の歌を歌います。

 

PLENTY OF FISH IN THE SEA

 

There is plenty of fish in the sea,
Pleny of women to go out willing,
Plenty of chances for light romance, promiss of ()

 

Plenty of fish in the sea,

Plenty of nights that can be thrilling,

so let her go

why treated so over-emotionally
Oh when there is plenty of fish in the sea

 

曲の調子は何となく酔っ払ってヤケクソって感じ。女性の共感は得られなさそうな人ですねw

 

 

別れたらトラブルが沢山。どちらのカップルも問題を抱える。

一緒になって、劇場を救わなくてはならない状況になるが、二人は徹底的にビジネス上の付き合いにとどめる事にする。

 

STRICTLY BUSINESS

 

This is strictly business keeping it purely professional

()

()

Let's keep it strictly business

 

CiVvr4FUgAEoHe6

ビジネス上の付き合いから、どんなふうに仲直りするのかが見せ場のようです。

 

「この後段々仲良くなり、魔笛に続きますが、この部分は秘密。全て史実で面白いお話です。」と言うことで、このあらすじ紹介&弾き語りは締めくくられています。

 

 

と言うわけで、主役二人のデュエットと同じくらいかそれ以上に予習に必須のこの書き起こし!二人が魔笛に向かってどんな風に歩み寄っていくのか、とっても気になります。

 

(次は、色んなシカネーダー比較ですー。)

 

 


モーツァルト!ウィーン新演出版 全曲ライブCD<2枚組みCD>

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 DVD

 

モーツァルト!ウィーン新演出版 ブルーレイ

 

応援クリック ありがとうございます!